ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

上海大雨

2011-08-17 21:46:25 | Weblog
今日の上海は朝から大雨。
お客さんのところに行く日に限って、もう!

地下鉄の地上の出入口に、ちょうど邪魔になるように傘売りが出て、
それに立ち止まる人のために、大渋滞。
そして、他人に当たろうが気にせず傘を開く人たち。

道には、そこかしこに水たまりができ、
その泥水を、これ見よがしに跳ねて通り過ぎる車。
そして、相合い傘でゆっくり歩く中国人たち。朝なのに!!!

東京人の気質が残っている私としては、
少々イライラしてしまったのであります。

お客さんのところについたときには、もうびっしょりなうえに、
ガンガンに効いている冷房で冷えきってしまった。
先方で出してくれた暖かいコーヒーのありがたかったこと。

まあ、それも上海。これも上海、と。

昨晩『華厳五教章』を読む(竹村牧男著、春秋社刊)を読み終わった。

これまで、華厳経は後半の善財童子のところしか読んだことがなかったので、
全般的なことを知りたいと思っていた。
私が今回上海に来る決心をしたとき、
善財童子のように、いろいろな人から教えを請おう。
たとえ相手がどんな人であっても、と思った。
だから、いま、読んでみなければならないと、強く思う本だった。
もちろん華厳経はとても難しいし、この本もどれだけ理解できたか自信がない。

思い出すのは、まだ小学生だったころの夏休み、
母と一緒に奈良の大仏様を見に行ったときのこと。
あの旅行の間、母がしてくれた毘盧遮那仏や天平時代の話が思い出された。
母の想いをはじめ、父やそして、いろいろな人のことを思い出し、
自分を振り返るたびに、「空」ってこういうことかな、と感じる。

そして、この本を読んで、「一入一切、一切入一、一即一切、一切即一」という
新しい言葉を覚え、この語についても、
母がむかしその意味するところを語ってくれたことを、ぼんやりと思い出した。


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