ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ著、マリア・リンチェン訳、大蔵出版
龍樹(ナーガルジュナ)の『中論』の中核を、ダライ・ラマ法王が説かれ、それをまとめた本。
「空」というものを、とてもわかりやすく教えてくださる。
そして、言葉としては「空」をわかったような気になるけれど、
これが心の底までしみこむには、果てしない自己研鑽が必要だとも
改めて気づかせてくれる。
そして、ダライ・ラマ法王がいつも心にかけてくださる仏教の「初心者たち」。
私のような人間にもわかるよう、仏教の入り口から誘導してくださる話の構成力は、
仏教が理論に基づくものであることを、自然と納得させてくれる。
とにかく信じなさい。信じれば救われる、とは言わない。
信じるだけでは救われないでしょ、から始まる。
だから、惹かれる。
上海の自宅で、この本読んでいても、別に公安に踏み込まれたりはしない。
ちなみに、仏教を歴史、ひとつの宗教史、チベット自治区にひとつの文化としてとらえる本なら、
中国語でもちゃんと出版されている。
ダライ・ラマの研究書もある。
「ないもの」とするには、存在が大き過ぎる。
でも、公然とダライ・ラマ法王の賛美につながる行動をおこすと、怒られる。
日本人に生まれてよかったと思う瞬間は、
ダライ・ラマ法王による仏教の教えに触れることができること。
でもこれはひとえに、チベット語から日本語に訳してくださるマリア・リンチェンさんのおかげによる。
日本語は、世界の中でも使用している人数が少ない言葉。
自分の知りたいことを知るため、そして自分のことを相手に伝えるためには、
ダライ・ラマ法王がおっしゃるように、外国語、特に英語を積極的に学ぶ必要がある。
とはいえ、日本語でもままならない会話を、外国語でできるわけがないから、
やっぱり、一番大切なのは、母語の力だよなあ。
龍樹(ナーガルジュナ)の『中論』の中核を、ダライ・ラマ法王が説かれ、それをまとめた本。
「空」というものを、とてもわかりやすく教えてくださる。
そして、言葉としては「空」をわかったような気になるけれど、
これが心の底までしみこむには、果てしない自己研鑽が必要だとも
改めて気づかせてくれる。
そして、ダライ・ラマ法王がいつも心にかけてくださる仏教の「初心者たち」。
私のような人間にもわかるよう、仏教の入り口から誘導してくださる話の構成力は、
仏教が理論に基づくものであることを、自然と納得させてくれる。
とにかく信じなさい。信じれば救われる、とは言わない。
信じるだけでは救われないでしょ、から始まる。
だから、惹かれる。
上海の自宅で、この本読んでいても、別に公安に踏み込まれたりはしない。
ちなみに、仏教を歴史、ひとつの宗教史、チベット自治区にひとつの文化としてとらえる本なら、
中国語でもちゃんと出版されている。
ダライ・ラマの研究書もある。
「ないもの」とするには、存在が大き過ぎる。
でも、公然とダライ・ラマ法王の賛美につながる行動をおこすと、怒られる。
日本人に生まれてよかったと思う瞬間は、
ダライ・ラマ法王による仏教の教えに触れることができること。
でもこれはひとえに、チベット語から日本語に訳してくださるマリア・リンチェンさんのおかげによる。
日本語は、世界の中でも使用している人数が少ない言葉。
自分の知りたいことを知るため、そして自分のことを相手に伝えるためには、
ダライ・ラマ法王がおっしゃるように、外国語、特に英語を積極的に学ぶ必要がある。
とはいえ、日本語でもままならない会話を、外国語でできるわけがないから、
やっぱり、一番大切なのは、母語の力だよなあ。