初雪と呼ぶには余りにもはかなかったけれど、まあ、一応冬らしくなって、今年も終わります。
数日前、オーストラリアから驚きのニュースが入りました。ニューサウスウェールズのブッシュファイヤは新聞などで気になっていて、何人かの友達にメールしてみましたが、昔、私たちが暮らしていた町の多くが、火事に飲み込まれ、今も親戚付き合いをしている友人の旧宅が燃えてしまったとのことでした。
彼女はリタイア生活の為に、その大きな家を売り、居心地の良い岬の町のシニアビレッジに暮らしているのですが、何年もかけて手作りした家は我々も何度も泊まったり、留学生を受け入れたりしていたものでした。
今も隣の土地に息子の家族が暮らしています。その家は辛くも助かったのですが、フェンスは全て焼けてしまったそうです。広い庭に少し前までは馬も二頭いたのですが、今はいなくて本当に良かった、犬も逃してやれたし、とのことでした。
そこから歩いても行ける距離に、今は焼き物三昧の親しい家族がいます。ずっと前の山火事では、荷物を作って避難するところだった、と話していたのですが、今回は、まさに三日間避難して、戻ったら家も物置きも無事だった!とメールをくれました。でも焼き物の窯の建物は燃えてしまったそうです。たくさんの人が焼け出されているから、我々は本当にラッキーだと。
台風19号の北浅川の様子を私のブログで見て、その雨をオーストラリアに運べたら!とも。
人間の力はまだまだです。でも、大昔からオーストラリアは山火事と一緒に生きてきた、日本人が地震や台風にも耐えて生きているのと同じだとも言っていました。
地球がこれ以上疲れてしまわないように、願うばかりですが、冬枯れの川原にこんな小さな花が咲いていました。