りつこの昨日今日

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古い着物と羽織を名古屋帯に

2018-03-27 14:03:07 | 日記
派手になってしまった琉球絣の着物と総絞りの羽織を名古屋帯にしてみました。昔から派手になった着物は長襦袢や帯に縫い直すといい、と聞いていました。和裁の心得がないので、帯なら簡単だろうとほんの少しだけ教室で習ったことがあります。
黒紋付用帯を解いて表面だけを取り替えるのが一番簡単で、古〜い父親の丹前を直した帯はとてもお気に入りです。紬の端切れやインドネシアの長いスカートなども自慢作になりました。紬や細かな縞などを着ることが多いので、中々重宝します。
今回は久々の雨続きで、良い機会と二枚いっぺんに解いて洗って。ハギの入れ方など、散々すったもんだしたのですが、どうにか二本とも出来上がりそうです。様子が見えてくると(これ似合うかな)などと着物に乗せてニヤニヤしてしまうのです。
八王子の方にも桜が咲き始めて、なんとなく落ち着かない気分になってきました。どうにかなって良かった!

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三月のエッセイ

2018-03-19 13:15:26 | 日記

 春が来た

      

 足下にイヌフグリの小さな花を見つけ、思わずしゃがみ込む。まだほんの二三個だけれどしっかりと青と白の花を開いていた。 そして同じ日、近所の梅畑に、道路側の一本だけが咲いているのを見つけた。そうなると春はどこにも見つけられるようになる。

「あ、ラッパ水仙のつぼみだ」

「中州に見えるのは芥子菜じゃないかしら」

「あ、クレソンを摘んでる人がいる」

  何日もせずに芥子菜を摘める場所が見つかった。こちらの岸だ。ハンカチにくるんで持ち帰り、まずは大切にベーコンと青菜のパスタ。  生卵とマヨネーズで和えるのがうちのやり方だ。たくさん取れるようになったらピリッとした芥子菜漬けにする。  家の周りを一回りしたけれど蕗の薹はまだ出ていない。蕗味噌はいつ食べられるかな、と待ち遠しい。

 蕗の薹見付けし今日はこれでよし  細見綾子の句だ。

 でも、あれ、ほんの一寸、甘草の芽が出ている。これは楽しみだ。芥子酢味噌か白和えか?

 甘草の芽のとびとびのひとならび   高野素十も春はこの甘草を見ていたのだなと嬉しくなる。

  食べるばかりが春じゃない。この数日で梅がすっかり満開となり、家の小さな紅梅も咲揃った。足下に見つけたイヌフグリは、誰かの俳句のように「地の星」となってキラキラ輝いている。

 そんなとき、本当に突然、

「河津桜を見に行こうか。馬場さんが修善寺の窯を見に来てくれって、電話してきたから。明日、行くぞ」

 いつもそうだけれど、一言文句を言いたくなる。

「そんならいいよ、俺、一人で行く」

「はいはい、喜んでお供します。河津桜は久しぶりだものね。」

 やっと雨の上がった中央道で。急ぐ旅じゃなし、好きな道を通りたいからとこちらへ来たが、あいにく山中湖を過ぎるころから濃い霧が出て、軽快な走りとはいかなくなった。それでも土地勘のある伊豆半島、ほぼ予定通りに修善寺の窯場に着く。 仕事の話の間、私は斜面にいっぱい転がっている小ぶりの夏ミカンを拾い集めた。三十年以上も昔、親戚のミカン畑で、車のトランク一杯の夏ミカンを貰ってすごく酸っぱかったことを思い出した。 「でもいいや、今なら暇だから何かできるだろう。サラダに絞ってもおいしいし」  焼き物の話が終わるころにはエコバッグにほぼいっぱいのミカンが集まった。

 河津の桜は今が満開で、昔のように車を止めてのんびり、という感じではない。人、人、人。縁日さながらの屋台が並び、一周するうちに満腹感が先立ってしまった。ましてや夫は今、玄米ダイエットの真っ最中だ。早く退散したほうがいい。 国道I号線を目指して走っていると『一夜城歴史公園』の看板が見えた。

「秀吉と家康が一緒に立ち小便したっていうあの一夜城だろう。面白そうじゃないか」

と急遽左へ上る。広い駐車場には河津桜が満開。本丸跡までの急坂はハイキング用に整備され、ご自由にお使いください、と書かれた杖がたくさん置いてある。蕾の膨らんだ辛夷をはじめ、高い木々の下にシャガだけがいっぱいに広がっている。なんとも爽やかな広がりだ。  目の下には小田原の町が、そしてその向こうに海が一望できる。 籠城する北条氏らの戦闘意欲を削ぐために、 周りの立ち木を切り、小屋組みを作り、そこへ白壁と見せるように紙を張り付け、まるで一夜にして城が建ったか、と思わせたのだという。陸は三方向を囲み、海岸にも布陣したと説明が書いてあった。 人気はなく二人きりでしばし戦国のロマン?否、講談話のロマンに浸った。  

 予定より少し遅くなったので、帰りは東名、圏央道で帰った。  あのミカン、なんととてもおいしかった。      〈2018 03〉

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草を摘んでは

2018-03-16 12:58:19 | 日記
土筆もあちこちに見つかるようになって、うちの食卓には春の香りがいっぱいです。散歩の時間は、あちこち寄り道するので、つい長くなってしまいます。
土筆は炊き込みご飯が一番なのですが、現在、夫がダイエット中なので、卵とじや炒め物に、クレソンはサラダは勿論、お肉との相性が良いので、しゃぶしゃぶでたっぷり食べるのが最高です。
野蒜の球が少しずつ大きくなってくると、ただお味噌をつけて食べるだけで、あっと言う間になくなってしまいます。 甘草の芽! なんと言っても酢味噌、そして白和えに。
蕗の薹はそのまま何にでも入れてしまいます。夫が常食しているとろろ昆布の汁にも春の香りが溢れているのです。
今年初めてのトライは、ヨモギのパン。ホームベーカリーで食パンを焼くときに、茹でた若芽を刻んで入れてみました。何よりも爽やかな緑がいい。ヨモギの香りがまた、もう一枚はやめようとするのに意志の力が必要です。
白木蓮が満開になりました。去年は開いてすぐの霙でまっ茶色になってしまったので、今年こそ!

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寒さが逆戻り

2018-03-15 13:56:35 | 日記
一日中半袖でゴルフした翌日は曇り空、葉桜の下はピンクの花びらがいっぱいでした。もう終わりかなぁとやはり目につく土筆や野蒜を摘み、またハンカチをいっぱいにして帰ってきました。今日も曇り空、昨日よりずっと寒い。まだまだ桜色の散るのをガラス越しに見ながら「ナルニヤ国物語」の予習です。
春はいつも忙しいけれど今年は特に花の開くのが急いで見える。白と黄色の多い中に赤いチューリップが咲くと、やはり嬉しい。本を読んでゆったり過ごそうと思いつつも庭に出てしまいます。
オーガスタではマスターズが開幕し、ゴルフ場も混んできました。今のところ、飛距離は伸びこそすれ、落ちてはいないけれど、まだまだしっかりと楽しめるようにある程度頑張らなきゃ、などと、バンカー越えの25ヤードを毎日練習しています。 そうそう、おととい、この25ヤードがチップインして、人生初のロングのバーディというのを体験したのです!バンザーイ!
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春は忙しい

2018-03-02 14:17:33 | 日記
窓から満開の梅が見え、大喜びで香りを嗅ぎにベランダへ。なんと香りより先に鼻腔に入ってきたのは杉花粉だったのです!クシャミ、クシャミ、クシャミ。そういえば、三月一日、去年も薬を貰いに行ったのだった。嗚呼。
それでも嫌いなマスクを箱から取り出し、外へ出ると小さな黄スイセンの蕾があちこちに顔を出し、チューリップの葉っぱも!欅の枝の向こうから、もう、春が来ていたのですね。
で、河原を見ると中洲に芥子菜が確かにある。私はもう、ウキウキ。これからは忙しいのです。まず芥子菜、そしてクレソン、蕗の薹、芹の摘める頃には土筆もたくさん出てきます。スーパーの野菜は高いけれど、河原のタダ野菜がたっぷり緑を供給してくれて、春の味覚を堪能できます。

蕗の薹見付けし今日はこれでよし 細見綾子


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