りつこの昨日今日

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昔きものと今きもの展

2018-11-19 13:37:01 | 日記

 少し秋らしくなってきましたが、まだまだ暖かく過ごしやすい日が続いています。

今年もまた秋の「昔きものと今きもの展」の支度ができました。

11月と言えば本来なら帯付き〈何も羽織らずに外歩きにも帯を見せたままであること〉の季節は過ぎて、「今日は羽織かしら、コートが要るかしら」などと考える季節です。それでも今年の温かさでは、まだまだ帯付きも平気。ショールでも持てば全く寒さも感じません。羽織のおしゃれが忘れられてしまうのも仕方ないかもしれません。でもコートやショールとは違って、家に入っても着たままでよい羽織は重宝なものです。

とくに着付けの教室に着物で通ってくださる方々には、ちょっと帯に自信がなくても羽織を着ていれば電車に乗っても大丈夫、などとおっしゃいます。お茶のお稽古も同じかもしれませんね。ともあれ、小紋以下の場合、とくに紬物には羽織で華やかにしてみるという楽しみ方ができます。着丈の長い羽織を着ただけで不思議とおしゃれな感じになるし、短めならしゃきっとした雰囲気が出せるものです。

リサイクルの羽織の場合、紐が汚れていることが多いのですが、カーディガン用の鎖やピアスの金具などでおしゃれに遊ばれてはどうでしょうか?

着物は紬も柔らかものも生地の良いことが何よりも大切です。まずお召しになってみてサイズが合うかどうかを確かめられるので、似合うかどうかもよくわかります。とても手の出ない作家物や結城などの超高級品も気楽に手の出る価格になるのが大きな魅力だと思います。

着物を着てみたくなったら、その時がはじめ時です。気軽に和服のおしゃれもお楽しみください。

 

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10月のエッセイ ひと月遅れです

2018-11-08 14:13:12 | 日記
女の活躍できない社会  朝、目が覚めると、思いっきり伸びをして、何十年も習慣になっている股関節などのストレッチ、屈伸をしてからべッドを降りる。 今日も元気です。 新聞、コーヒー、自家製パンのトースト、ヨーグルトを揃えて台所の定位置に座る。 夫は2時間くらい起きてこない。夜は私が先に寝るから。これがうちの住み分けだ。  淹れ立てのコーヒーを一口、そして新聞を開く。一面の大見出しは 『複数医学部入試不正疑い』 の副題に 「大学名 文科省公表せず」 として、男子合格率の高い上位15校を表にしていた。  街でも大学病院でも女の先生が少ないとは感じていたが、大して気にも留めず、志望者が少ないのか、くらいに思っていた。今年の7月、東京医大の不正が暴かれたとき、なんという恥ずかしい社会なのだろうと、日本の文化の低さにおどろいた。 東京大学を含め、一般の大学では女子学生が男子を凌駕しているところが多いのに、なぜ。その後に明らかになった不正をしていない日本医科大学では志望率に対する合格率の割合は女子の方が高い。ほとんどの医科大でその傾向が見られるようになり、このような不正が始まったのではないだろうか。 熊本市議会で、のど飴を口に入れたまま質疑をしようとした議員が糾弾されて審議が8時間も中断した。テレビで様子を見たが、 「え?何がいけないの?」 という感じだ。  彼女は子持ち女性の立場を理解させようとして、7ヵ月の赤ちゃんを抱いて議場に入ったこともあり、それを踏まえての嫌がらせとしか思えない。 昔、初めてアメリカのスーパーマーケットで買い物をした時、売り場の60代くらいの店員が、にこにこと応対しながら、売っていた小さなお菓子をポンと自分の口に放り込んでいた。私にとっては驚きの光景だった。 熊本の様子を見て意見を求められた外国の町の人が 「こんなことで議会を中断させる?日本はなんて堅っ苦しい社会なんだ」 と言っていた。イギリスのメイ首相が演説中にのど飴をなめている写真まで引き合いに出され、融通の利かない日本社会が酷評された。 問題を起こす女に対するヒステリックな反応で、彼女の行動の起因である〈子持ち女性の社会進出とシステム改革〉を葬ってしまおうとしているようだ。 日本の憲法が戦勝国からもたらされたもので、おのずから生まれたのではないことが、こんな場合にも見えてくる。日本男児の本音はまだまだ 〈女のくせに、女は家で子育てしろ〉 であって、社会の中で女に脅かされる準備はできていないのだ。 せっかく貰った非武装憲法を核武装ができるようにしたいがために改正しようとする政府をこうも長続きさせている社会、多くの国民の頭の中はまだまだ戦前なのだろうか。 海上自衛隊の旭日旗に韓国社会が反発するのを理解できない政府には、もともと民主主義なんてまだ早すぎたのかもしれない。 私は戻りたくないんですけど。  
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お洒落着としての着物

2018-11-05 20:26:51 | 日記
東京家政大学の博物館へ和装モダン、という企画展を見に行きました。
大正から昭和前期の着物展ですが、同大学の卒業生の所蔵品が大学へ寄贈されたと書かれてありました。
女性の社会進出や社交の場が増えたことで、お洒落着という考え方が生まれ、百貨店や婦人雑誌が中心となって流行を作りだしたのがこの時代です。竹久夢二に代表される美人画家は、最先端のデザイナーでもあったのですね。
上流階級の贅沢品のみならず、安価だった銘仙にも、あるいは銘仙だからこそ、自由で伸びやかな柄や色どりが見られます。モスリンと呼ばれた平織りのウール地も帯に普段着にと、この時代ならではの図柄が描かれています。
この時代の特徴のひとつに洋花の柄の多いことがあります。バラをはじめ、チューリップ、クレマチスなどなど植物園で取材して描かれていたそうです。また飛行機、ボート、ピアノなど、意識して西洋的なものを取り込もうとしています。
それにしても色に色を重ね、柄に柄を重ねる、描いた絵の上に刺繍したり、別の柄をパッチワークやキルトのように重ねたり、やりたい放題なのに独特の雰囲気が、大正ロマンとして匂い立っているのは不思議なほどでした。

今月は私も、昔きものと今きもの展、を開催します。色無地や江戸小紋のような楚々としたきものも素敵ですが、大正ロマンのような弾けた着方もいかがですか?
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