土手一面に踊り子草が可憐なピンクをふくらませ、欅や檀の梢枝に藤が開きました。
今年はどの花も気が早いようです。なのにコビット19は鎮まるどころか。去年の今頃は非常事態宣言で学校までクローズ、恒例の 昔きものと今きもの展はやむなく中止にしました。冬は、と期待していましたが、止む気配も無く自粛、そしてまた五月展が近づいています。一昨年の暮れにしまったままの着物たちが心配で、空っぽの展示室に出してみました。
この一年半にやってきた新ものも、素敵なのにずっと前から動かずにいる逸品たちも。つい、あの方に似合いそう、とか、こんな可愛い紬、誰かはおってくれないかな、などと思ってしまいます。
お客様がダブらないように来ていただく方法を考えて実施できないかなあ、と、いつもなら予定も決めてチラシを印刷する頃なのに、きものたちに相談している私です。