テレビ番組がバナナダイエットを取り上げたところ、スーパーなどでバナナの品切れがもう一週間も続いている。2007年は、納豆ダイエットの品切れ問題があったが、それに次ぐ騒ぎだという。そんなにありがたがるほど、健康によいものなのか。
新潟大医学部の岡田正彦教授(予防医学)は、バナナダイエットに一定の効果はあるとみる。「果物は、カロリーが多くないので、一日の食事での割合が大きくなれば、当然やせてきます」。しかし、このダイエットをすることには、懐疑的だ。
「栄養には、炭水化物、たんぱく質、脂肪という3大要素があります。果物ばかり摂取すると、たんぱく質や脂肪が欠乏して、様々な病気にかかりやすくなります。体内細胞が弱って感染症になったり、がんにさえなったりすることがあります。たんぱく質でできている抗体が減って、がんを防ぐ免疫機能が弱るからです。リンゴ、コンニャクなど特定の食品を食べてやせる方法は、やらない方がいいでしょう」
ただ、岡田教授は、肥満は健康によくないため、減食と運動でやせるべきだと言う。
「ごはんやおかずなど1日に食べる量を、まんべんなく減らしていくことです。楽してやせようとするのではなく、運動しながらやせる努力が必要でしょう。流行に振り回されないことが一番大事。人によって体質、生活習慣などが違うので、タレントなどのまねをすれば健康を壊して損をすると思いますよ」
たしかに。
新潟大医学部の岡田正彦教授(予防医学)は、バナナダイエットに一定の効果はあるとみる。「果物は、カロリーが多くないので、一日の食事での割合が大きくなれば、当然やせてきます」。しかし、このダイエットをすることには、懐疑的だ。
「栄養には、炭水化物、たんぱく質、脂肪という3大要素があります。果物ばかり摂取すると、たんぱく質や脂肪が欠乏して、様々な病気にかかりやすくなります。体内細胞が弱って感染症になったり、がんにさえなったりすることがあります。たんぱく質でできている抗体が減って、がんを防ぐ免疫機能が弱るからです。リンゴ、コンニャクなど特定の食品を食べてやせる方法は、やらない方がいいでしょう」
ただ、岡田教授は、肥満は健康によくないため、減食と運動でやせるべきだと言う。
「ごはんやおかずなど1日に食べる量を、まんべんなく減らしていくことです。楽してやせようとするのではなく、運動しながらやせる努力が必要でしょう。流行に振り回されないことが一番大事。人によって体質、生活習慣などが違うので、タレントなどのまねをすれば健康を壊して損をすると思いますよ」
たしかに。