業務&ITコンサルタントのひとり言

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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:給料(収入)と物価が上がらない理由・原因(その13-改善策⑥103万円の壁の撤廃、又は大幅増額)

2022年08月31日 17時50分51秒 | 経済
俗に云う103万円の壁は、随分前から主婦のパート収入の上限の目安になってきていた。最近はその金額が130万円や150万円に変わるといった話もあるが、103万円の壁は未だ生きている様だ。この103万円の壁は随分前から有ったと思うが、最低賃金が低かった頃であれば、103万円でかなりの時間を働けた。しかし今は都会では時給1000円を超えている。時給1000円とした場合、年間で働ける時間は1030時間であり、月換算では約85時間であり、週換算では約20時間である。たった20時間である。もし自分が述べている様に時給が上がったとすると、例えば時給1500円になったら、週単位で役3時間しか働けなくなってしまう。これでは少なすぎる。そしてそもそも年間103万円の収入だと、家計の足しとしては全く物足りない。

この問題については議論すべき箇所は沢山ある。家庭の主婦としてパートで仕事をする人と、フルタイムで働く女性とで、税制や社会保障の面で違う扱いで良いのかどうかなど、問題は山積みである。ここではこれについての深堀はしないが、少なくとも103万円の壁と云われるモノは撤廃するか、または倍増するなどの改善をする必要がある。雇う側としては、103万円の壁が有る事で、低賃金でも我慢して働いてくれる主婦が居る事で大変助かっていたのだが、雇う側としてこれに甘えていてはいけない。ちゃんと仕事に見合った給料を払うべきであり、低すぎる賃金は是正すべきである。適正賃金を考える際に、銀行の窓口とコンビニの店員を比較する。残念ながら、両方共仕事をした経験は無いが、傍から見た印象では、コンビニ店員の方が遥かに沢山の業務を覚え、熟(こなす)す必要がある。しかし時給の差は大変大きい。

これを実現するためには、103万円の壁は障害となっており、これは撤廃または倍増すべきではないだろうか。家庭の主婦がパートをする理由は家計を助けるためである。一部には暇をもて遊んでいるために仕事をする人も少なからず存在するが、大方は家計の足しにしたいのである。であれば、103万円は余りにも少ない金額であり、この障壁は撤廃すべき、または倍増以上に増やす必要がある。
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