業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

日本人の特性としての、”チャレンジ精神が無い”原因を少し深堀してみたい。日本人がチャレンジしない大きな要因として以下の3点を挙げたい。

2022年08月14日 05時10分59秒 | 経済
日本人の特性としての、”チャレンジ精神が無い”原因を少し深堀してみたい。日本人がチャレンジしない大きな要因として以下の3点を挙げたい。
・変化を好まず、安全を求む
・自分で考えて判断せず、他人の評価を頼りにする
・自分で道を切り開けない

日本人がチャレンジしない特性の原因の一つとして、”変化を好まず、安全を求む”傾向にある。要するに、同じ事を繰り返す事で安心し、変わる事に不安を感じるのである。また変える事で批判を受ける事を避けようとする。今の岸田政権の評価がまさにこれで、何もしない事で批判を受けず、評価されている。お役所仕事がこれの典型であろう。その前の政権下では、色々な取り組みをした事で評価を受けていた半面、批判も多かった。

そして”自分で考えて判断せず、他人の評価を頼りにする”傾向にもある。その典型的な例が”学歴”であり、国立大学や有名私立大学を卒業した=優秀だと感じ、そこに属さない人は敬意を表したり、劣等感を感じている様に思える。また医学部や法学部出身者=優秀とも感じている傾向がある。それから大企業や有名企業に就職しているだけで、優秀だと思われる傾向にある。これについては最近は多少薄まっていはいるが、まだまだ大企業に属する事によるステータスは高い。本来であれば、社会で何をしているのかが重要なのだが、日本の社会では特定の組織に属する/属さないが、結構重要な要素である。

これらが意味する事は、自分の目で見て判断・評価する事をせず、その人が属する組織は学歴で判断する人が多いと云う事である。有名大学出身者でも、仕事が出来ない人、理解力の無い人や論理的思考の出来ない人はゴロゴロいる。また俗に云う”偏差値バカ”と云える様な社会で役に立たない人も沢山いる。一方で偏差値の低い大学や高卒でも優秀な人は沢山いる。それらを自分の目で判断・評価する事ができる人が、日本には非常に少ない。別の表現をすると、他力本願であり、この”他力本願”も日本人の特性である。

それから”自分で道を切り開けない”傾向にもある。もし自分が低い給料に甘んじてのであれば、さっさと職を変えたり、または必要な能力を付けたり、または必要であれば学位を取得するなどを行えば良いのだが、その努力をあまりしない人が多い。ユーキャンでの通信講座や一般的な専門学校で得られる知識や職能で得られる収入の増加は微々たるモノで、もっとより良い収入を得るための工夫が足りない。そしてそもそも大学を選ぶ時点で将来の収入を考えないで大学や学部を選んではいないだろうか。日本の社会で再教育を受ける環境があまり整っていない事などの問題があるにせよ、仕事に生かせる自己向上に、日本人はあまり時間とお金を掛けていない。半面、安いモノを求める方に、殆どのエネルギーを費やしてはいないだろうか。
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