トルコのトピックス

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世界初の人道主義サミットがイスタンブルで始まった

2016年05月23日 | 国際
5月23日 2日間の世界人道主義サミットが、5月23日、イスタンブルで始まりました。トルコのエルドアン大統領は、人道主義的開発援助に関するトルコの努力を中心に、サミットの開会スピーチを行いました。

 Hurriyet
前列左から5人目にエルドアン大統領、その右隣りが潘基文・国連事務総長が見えます。


エルドアン大統領は、「わが国は300万人以上のシリア人とイラク人の移民を受け入れている」と話し、「トルコは移民の身元に関係なく、人々に扉を閉ざすことはない」と誓いました。「苦しみには、人種も、言語も、宗教もないことを、われわれはよく知っている。この考え方の下に、トルコは世界の140以上の国々で人道主義的開発援助を行い、多くのプロジェクトを実現させてきた」と、エルドアン大統領は言いました。

大統領はまた、人道上の緊急な問題に直面したとき、現在のシステムはじゅうぶんではないと言い、現状は何か国かが負担をシェアしているにすぎないと語りました。エルドアン大統領はすべての国がこの負担を分かち合うよう勧告しました。「トルコは移民のために100億ドル以上を費やしたが、国際社会からの寄贈は4億5500万ドルに過ぎない」と、大統領は言いました。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相、オランダのマルク・ルッテ首相、レバノンのタムマーム・サラーム首相、クエートのアルジャベル・アルサバーハ首長ら、国連加盟国の世界のリーダーたちが、サミットのためにイスタンブルに集まりました。

サミット中に、少なくとも50人の首脳が、人道主義的災害を減らすために、なんらかの公約を発表するでしょう。国連の発表によると、2014年、世界的な支援予算の1350億ドルの中の約5億4000万ドルが災害リスクを減らすために費やされたそうです。


「新内閣はすぐに結成される」と新任トルコ首相

ビナリ・ユルドゥルム新任首相が、5月23日、アンカラで、「新内閣のリストをすぐに準備し、エルドアン大統領に見せる」と記者団に語りました。
 Hurriyet

エルドアン大統領はイスタンブルで、大きな国際的サミットを開催中だから、新政府の結成は予想されるより先延ばしになるのではないかという声に、「引き延ばす理由などない」と、ユルドゥルム新首相は言いました。「内閣のリストはできている・・・予定表ははっきりしている。トルコで政府が結成されるのは初めてではない」

「5月24日にエルドアン大統領に新内閣のリストを見せるのか」という質問に、新任首相は「世界人道主義サミットが終って、彼がイスタンブルからアンカラに帰ってきたら、いつでも大統領の都合のよいときに提示する」と答えました。

「ご存じのように、非常に重要なサミットがトルコで開催されていて、わが大統領はそのホストを務めている。政府の結成がサミットとぶつかったのは神の意志だろう。心配しないでよい。まもなく決まるだろう、インシャアラー」

エルドアン大統領は、22日、20年間の盟友であり、公正発展党(AKP)の共同設立者であるユルドゥルム氏を新首相として確認し、長年希求していた、より強い大統領の権限へ大きな一歩を踏み出しました。


ニューヨークで「トルコの日」のパレード

 トルコ・アメリカ協会連盟が組織する例年の「トルコの日のバレードと祭」が、5月20日、21日、ニューヨークで開催されました。催事はウオールストリートのボーリング・グリーン公園でのトルコ国旗の掲揚で始まり、翌日には恒例のパレードが行われました。

 Hurriyet

エルタン・ヤルチン駐ニューヨーク・トルコ総領事、トルコ国連軍アタシェのメティン・アドゥヤマン大佐、ニュージャージー州トルコ保健協会のメフメト・ヤル会長、アタテュルク文化・教育財団のギュル・カルユルドゥス会長らがイベントに参加しました。ヒュルヤ・ポラトさんやセリム・ボリュクバシュさんら、アーティストも、祭に参加するためにニューヨークに来ました。

その他、アメリカのトルコ社会を代表する数人と、ツーリストやニューヨーカーら大群衆が見守る中、トルコ国歌の演奏とともに、トルコ国旗が掲揚されました。今年のイベント開催に奔走した活動家のイブラヒム・クルトゥルシュさんは、祭の目的はトルコの文化とその価値をアメリカ社会に紹介し、知ってもらうことにあると言いました。

祭の第2部はブルックリンで行われました。ブルックリンのエリック・アダムス知事とトルコのヤルチン総領事が市庁舎でスピーチをしました。市庁舎はトルコとアメリカの国旗で飾られ、国歌が演奏され、トルコの食物がゲストたちにふるまわれました。シリアと国境を接するトルコ・ハタイのリュトフュ・サワシュ知事も出席しました。祭は21日午後のコンサートで終わりました。


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D首相がAKPの政治的堕落の是正を促し、別れを告げた

2016年05月23日 | 国内
5月22日 アフメト・ダウトオール首相は、公正発展党(AKP)の臨時総会での別れのスピーチの中で、AKPに政治的堕落の是正を促し、「辞職したくはなかったが、党の結束のために辞職する」と、くり返しました。

 Hurriyet
AKP議長と首相の座に別れを告げるダウトオール首相とサレ夫人


「今日、わが党は新たな十字路に立っています。この臨時総会を開くのは、私が望んでいたことではありません。皆さんが疑問を意識していることもわかっています」と、ダウトオール首相は5月22日、感情のこもったスピーチで言いました。「私は自分の地位に別れを告げますが・・・私たちは私たちの主要な原因を放り出すわけではありません」

ダウトオール首相は、自分が身を引く唯一の動機は、AKPの結束への懸念だと言いました。「私がこの総会を開き、リーダーシップを譲ろうと決めたのは、そうしなければAKPの活動が乱れるという懸念からです。AKPとその活動以上に重要なものはありません」

取り替えのきかない人はいないが、AKPの活動には取り替えられない価値があると、ダウトオール首相は言い、AKPはあるグループまたは階層の政党であったことはないと力説しました。AKPには6つのかけがえのない価値があると、彼は言いました。「人間の尊厳を守ること;人々の意識に従うこと;知恵を共有すること;公正であること;国民の意志の6つ」

自由と民主主義を奉じる憲法は、新しい時代の、最も重要な、優先すべきもののひとつだと、彼は言い、大統領制については触れるのを避けました。ダウトオール首相はまた、AKPの仲間たちに、先の選挙で投票してくれた2400万の有権者を裏切ることのないよう勧告しました。「私は一時的な美徳を求めるより恒久的な美徳を求めたい」


トルコの新首相はふたたび大統領制の適用を誓った

ビナル・ユルドゥルム新首相は、臨時総会でダウトオール首相からリーダーシップを正式に譲渡された後、エルドアン大統領の要請に沿って、大統領制の適用を新憲法の中に入れるための努力をすると誓いました。

 Hurriyet

「今日、私たちがなすべき最も重要なことは、この実情を適正な状態に変え、混乱を終わらせることです。そのためには新しい憲法と、それによって定められる大統領制が必要です」と、ユルドゥルム新首相は、5月22日の総会で、公正発展党(AKP)への声明で言いました。ユルドゥルム氏はダウトオール首相に替わる唯一の候補者でした。

ダウトオール首相は今月、辞職を宣言していました。5月22日のAKPの総会の閉会後、ダウトオール氏がエルドアン大統領に辞職を提示した後、ユルドゥルム氏に新政府を結成する権限が与えられる予定になっていました。内閣改造については、中央意思決定機関(MKYK)の50席に、ユルドゥルム新首相のリストでは26人の新顔が挙がっているそうです。

臨時総会は新議長としてユルドゥルム氏を紹介するために開かれましたが、政権政党AKPの実際のリーダーは疑う余地なくレジェプ・タイイプ・エルドアンであることを承認するために計画されたもので、会場のアンカラのアレーナ・ホールがそれを象徴していました。会場にはエルドアン大統領の大きなポスターがいっぱいで、ビデオが首相と大統領時代のエルドアンの足跡を流していました。

総会の議長に選ばれたベキル・ボズダー法相は、総会の開会で、これを明らかにしました。「わが国民が“AKPはタイイップの党だ”と言いつづける限り、タイイップの党でありつづけるでしょう。AKPは大統領は別物である、あるいは大統領はAKPと同じではないことなど、考えられません。AKPのリーダーは、われらが大統領レジェプ・タイイプ・エルドアンただ1人です」と法相は言いました。

首相になったユルドゥルム氏はまず、エルドアン大統領に挨拶しました。たとえば、PKKに対する作戦も、新首相は大統領同様、PKKの攻撃が終わるまでつづけると言っています。


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