トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコ男性がスエーデンで障害児の命を救った

2012年01月31日 | 国際
1月31日 スエーデンでトルコ人男性が、地下鉄の線路を歩いていた障害のある少年の命を救ったと、地元の「メトロ新聞」が報じました。 

 Hurriyet

心身に障害のある10歳の少年ギュスタヴ・ギュスタフ君は2日前から行へ不明になっていました。
地下鉄駅の線路を歩いていたギュスタヴ君を見つけたトルコ男性ニハットさんは、すぐに少年を引き上げ、警察に連れて行きました。警察が母親に連絡、ギュスタヴ君は無事、親元に帰りました。

ファースト・ネームの「ニハット」だけ告げて警察を去ったトルコ男性を、スエーデンの新聞は“英雄”と報じています。


   瓦礫の下から救出された近内さんがふたたびヴァンへ

昨年、11月9日、トルコ東部ヴァン県で起こった2度目の地震で瓦礫の下から救出された近内みゆきさんが、ふたたび救援活動をつづけるため、トルコに帰ってきました。

 Hurriyet
トルコに帰ってきた近内みゆきさん(左)


近内さんは昨11月9日、ヴァンを襲ったマグニチュード5.6の地震から5時間後に、瓦礫の下から救出されました。
「いまは家に帰ってきた気分です。私は元気、ヴァンで救援活動のお手伝いができます」と語りました。彼女はヴァンに2週間滞在します。
もう一人の救援隊員、宮崎淳さんは、2度目の地震で13時間後に救出され、病院に運ばれましたが、なくなりました。
「友人の宮崎さんに対して皆さんがしてくださったことに感謝します」とも近内さんは語りました。

11月9日、私もトルコに滞在していましたが、すべてのトルコの人々が宮崎さんの死を深く悼んでいました。「なぜそんなボロ・ホテルに泊めたんだ」と憤慨する声もあがっていました。


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イスタンブールに大雪到来の赤信号

2012年01月30日 | 国内
1月30日 イスタンブールの「災害対策センター」(AKOM)は昨夜、市内に大雪が降ると警戒警報を発表しました。

 Hurriyet
イスタンブール銀座イスティクラル通りの雪。シミット売りは寒そうですが、
絵のように美しい光景ですね。


市の職員が夜間、除雪作業に従事、フェリーや船がストップしたときのために、350台の予備のバスを用意しました。
 
大吹雪のため、イスタンブール・アタチュルク空港では、国際線23本、国内線13本のフライトがキャンセルされました。

 Hurriyet
「離陸の前に飛行機の凍結を溶かしますから遅延も起こります」とアタチュルク空港のジェラル・オズーウル・ディレクター。
雪は明日も2月1日も降りつづくと予測されます。
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「フランスは言論の自由に制約を与えた」とクリントン国務長官

2012年01月30日 | 国際
1月29日 さすがヒラリーさん、話がわかりますね。フランス上院を通過した“アルメニア大虐殺否定禁止法”について、クリントン国務長官が国務省のスタッフとの会合で発言しました。

 Sabah

「わが国は決して自由な言論を犯罪とするようなことはしません。
どんな恐ろしい事件でも、どんな微妙な問題でも、政府の力で、歴史的問題を決めようとすることは、非常に危険な扉を開くことになるというのが私の意見です。
われわれは自由な言論を犯罪と考えません。わが国の人々は、実際、なんでも言いたいことを言い、したいことをすることができます」
このスピーチでヒラリーさんは出席者の喝采を浴びました。

「われわれは決して言論の自由を犯罪とする方向には進みません。この問題は政治的議論より歴史的議論が行われるのが正しいと思います」
これって、トルコの首相の発言と同じじゃない。ヒラリさんに拍手!
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トルコで働く外国人労働者が滞在法改正で大騒ぎ

2012年01月27日 | 国内
1月27日 トルコで働く外国人の中には、3ヶ月の観光ビザで入国し、3ヶ月ごとに、ちょこっと隣国ギリシアやブルガリアに出国してビザを延長して滞在している“不法労働者”が大勢います。
ところが、2月1日から法律が変わり、3ヶ月で出国したら、3ヵ月後でないと入国できないことになるというのです。
イスタンブールで“不法に”働いているアルメニア人、グルジア人、ガガウス人は大慌て。不法滞在で捕まって罰金なんてことになったら一大事と、いま荷物をまとめてアクサライのバス駅に殺到しているというのです。

 Hurriyet
滞在手続きがむずかしくなる新法が施行される2月1日前にトルコを逃げ出そうと、
アルメニア人やグルジア人労働者たちがバス駅に殺到した。


アルメニア人やグルジア人の不法労働者の多くは、家事手伝いやベビーシッター、病人やお年寄りの介護という家事労働に就いています。
労働・社会治安省は、これら家事労働者は特例として、トルコ市民と同じ400リラの保険料を支払えばそのまま働きつづけてよいとしていますが、彼らには400リラはきついようです。
「私たちは働いて家族の生活を支えなければならないのです。私たちには他に生きる道がないのです」とアルメニア人市民のハイガヌシュさん。

エルドアン首相は昨年、トルコには17万人のアルメニア人が住んでいると言いましたが、アルメニア外務省はトルコに住んでいるアルメニア市民は1万5000人に過ぎないと言っています。
アルメニア政府は膨大な人数の不法就労者を数に入れていないんでしょうね。

この法律、ほんとに施行されたら「3ヶ月たったら、ちょっとギリシアに行ってくればいいのよ」と気楽に暮らしている日本人もショックですね。

   
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「キプロスの会談はわずかながら前進した」国連事務総長

2012年01月26日 | 国際
1月25日 潘基文国連事務総長は「ギリシア・キプロスとトルコ・キプロス大統領の2日間の会談は、わずかながら前進して終った」と語りました。

 Hurriyet
会談を終え、潘基文国連事務総長(中央)はギリシア・キプロスのデミトリス・クリストフィ
アス大統領(左)とトルコ・キプロスのデルヴィシュ・エルオール大統領(右)と握手した。


事務総長は、次の2週間でキプロスの財産について情報を交換するよう双方に求めました。
潘事務総長はニューヨークの国連本部で行われた月曜と火曜の会談に出席しましたが、「交渉を進めたのは双方の代表であって、国連ではない」と記者団に強調しました。

硬直しちゃったようなキプロス問題、きれいに解決する日は来るのでしょうか。
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「サルコジをひっぱたけ」というゲーム出現

2012年01月25日 | 国際
1月24日 トルコの抗議にもかかわらず、フランス上院は“大虐殺否定禁止法”を認めてしまいました。
そして今日、トルコのウエブサイトに、「フランス大統領サルコジをひっぱたこう」というネット・ゲームが登場しました。

 Hurriyet

「サルコジをひっぱたけ」と題したこのゲームは、パリの風景をバックに立つサルコジ大統領を力いっぱいひっぱたくことができます。

まず、ゲームの開発者からプレイヤーに「サルコジはひっぱたくに値すると思いませんか」という質問があり、“大虐殺否定禁止法”が承認された政治的いきさつの短い説明があります。
ゲームは7か国語でできますが、フランス語はありません。
ゲームは時速何キロでサルコジをひっぱたくかで結果を出します。時速200キロ以下のパンチは“失敗”です。

今日、イスタンブル在住のトルコ人の友人からのメールに、「法案、通っちゃった。これからどうなるのか見ものだね」とありました。


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オルハン・パムク氏、“元恋人”フィシェクチさんの発言を公式否定

2012年01月24日 | 
1月24日 トルコのノーベル賞作家オルハン・パムク氏が、アルメニア系トルコ人アーティスト、カロリン・フィシェクチさんと関係があったことを、昨日、弁護士を通じて否定し、パムク氏についてマスコミに話すのを止めるよう要求しました。(1月12日のこの欄をご参照ください)

 Hurriyet

パムク氏の弁護士は、彼女が世間にでたらめをしゃべりつづけるなら、「世間をあざむき」「個人的権利を攻撃し」「プライバシーを侵害した」として、彼女を告訴すると発表しました。

パムク氏は2か月前、ニューヨークのあるモールでフィシェクチさんと会ったのが最後で、それ以後、コンタクトはとっていないそうです。
パムク氏とインド人作家キラン・デサイさんとの関係は単に職業上のものとフィシェクチさんが言っているのもウソだということです。

・・・パムク氏とキランさんが「職業上の関係」ということは、もちろんないです。日本でまで仲よくごいっしょだったんですもの。
フィシェクチさん、もう黙ったほうがいいと思います。
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「“大虐殺法案”が通ったら、二度とフランスには行かない」エ首相

2012年01月24日 | 国内
1月23日 「アルメニア人の大虐殺という主張を否定することを犯罪とするという法案が通ったら、私は二度とフランスに行かない」と、エルドアン首相は発言しました。

 Hurriyet

あの法案は言論の自由に反する、次の選挙のための策略に過ぎないと、エルドアン首相は言っています。
「フランスの上院が、フランスの歴史と相容れない決定を下さないよう希望している」

12月にフランス国会が認めた問題の法案は、アルメニア人が大虐殺だという主張に反対する者は罰金4万5000ユーロ、禁固1年の刑に処すというものです。こんな法律つくって、フランス人、恥ずかしくないのでしょうか。


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ヨーロッパ在住のトルコ人がパリで大抗議デモ

2012年01月23日 | 国際
1月22日 アルメニア人の主張する“大量虐殺”を否定する者は罰するというトンデモナイ法案に抗議するトルコ人たちがぞくぞくとパリに集まってきました。
雨と寒さにもめげず集まった人々は3万5000人ということです。

 Hurriyet

法案は23日にフランス上院を通過しようとしています。デモ参加者は上院議員に
法律制定に反対するよう訴えるスローガンを叫んでいます。

デモ参加者はフランス、トルコの国旗のほか、アルジェリアやアゼルバイジャンの国旗を掲げています。
トルコの弟分みたいなアゼルバイジャン人が同調するのはわかりますが、アルジェリア人も同調というのは興味深いですね。「フランスだってアルジェリア人を大量虐殺したじゃないか」と言いたいアルジェリア人もいるのでしょう。

「私は15年フランスに住んでいますが、こんなに大勢のトルコ人を見たのは初めてです。ヨーロッパに住むトルコ人は初めて、不公正に抗議する機会を得たのです」と、パリに本拠を置く「トルコ文化協会」のデミル・オンゲル会長。

この法律に違反すると、罰金4万5000ユーロと禁固1年だって。フランスは自由の国ではなかったの? 言論の自由はどこへ?
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トルコ人が“あの法案”に抗議し、パリで大デモを行う

2012年01月21日 | 国際
1月21日 「トルコによるアルメニア人の“大量虐殺”を否定することを犯罪とする」という、なんとも珍妙な議案が、23日、フランス国会を通過しようとしています。(12月23日の記事をご参照ください。)

これに抗議すべく、ヨーロッパ在住のトルコ人がパリに集結し、大抗議デモを行おうとしています。
 

 Sabah

フランスの「トルコ協会」スポークスマン、ヒクメト・テュルクさんによると、ヨーロッパ在住の3万5000人のトルコ人がデモに参加するだろうということです。
「ドイツから75台、オランダから50台、ベルギーから40台、イギリスから15台のバスがトルコ人を満載してパリにやってきます」とテュルクさん。
その他、特急列車や自分の車で来る人を入れると、トルコ人デモ参加者は3万5000人に達するはずということです。

デモは今日正午、ダンフェル・ロシュロー広場で始まり、5時に議事堂前で終る予定です。

この法案は言論の自由とフランス憲法に反するものだ、歴史は政治家でなく歴史家が書くべきだと、テュルクさんは主張しています。


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