トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコがギリシャに、移民を不法に送還しないよう要請

2019年10月29日 | 国際
10月29日 トルコのチャウシュオール外相が、日曜、ギリシャの新政府に、トルコ国境を越えて入国した不法移民を“送り返す”不法行為を止めるよう要請しました。

 Sabah
 
「ギリシャは不法移民をトルコに送り返していることを否定しているが、ギリシャ当局が行なっている不法移民の送還は,海路陸路双方で行われている」と、トルコ外務省は声明で言いました。「2019年1月から10月の間に、2万5404人の不法移民が、ギリシャからトルコに送り返されている。2018年の1万1867人の送還数より著しく増加している」と外務省は言いました。

これら移民との面談で、彼らはトルコに送還される前に、身の回り品を押収され、殴打されるなどの虐待を受けていることがわかったと、トルコ当局は言っています。トルコ外務省によると、国際法に反する送還は、欧州委員会も記録しているそうです。欧州委員会は、このような行為を止め、調査を行うよう、ギリシャに要請しました。


トルコの最高額の邸宅が5億5000万リラで売りに出た

トルコの最高額の邸宅“トプハネ・ミュシル・ゼキ・パシャ邸”が、5億5000万リラ(約9550万ドル)で売りに出ています。
 
Hurriyet

この建物はボスフォラス海峡沿いに立つ最大の邸宅のひとつですが、いま、最高のヤル(水辺の邸宅)として売りに出ています。イスタンブル・ヨーロッパ側のファティフ・メフメト橋のほぼ真下にあるこの巨大な邸宅は、1899年、ミュシル・ゼキ・パシャというオスマン軍の陸軍元帥のために建てられました。

120年前に建てられたこの邸宅には、海を望める部屋が23室、浴室8つ、キッチン4つ、4000平方フィートの庭園、エレベーター、110メートルの船着き場があります。この邸宅は世界で最も高価な10戸の家のひとつに挙げられています。

5階建てのこの邸宅の設計者は、イスタンブルの多くの建物を設計している、有名なフランスの建築家アレクサンドル・ヴァローリです。水辺の邸宅“ヤル”の多くは木造であるため、海事で焼失したヤルもありますが、バロック様式のミュシル・ゼキ・パシャ邸はレンガとモルタルで造られ、石造りのように見えます。

2011年、この邸宅は2億リラで市場に出ましたが、買い手がつきませんでした。2年前、所有者は再び売りに出しました。


「バグダディ殺害は対テロ戦の新たなステップ」エルドアン大統領

「ISILの指導者アブー・バクル・アルバグダディの殺害は、われわれのテロに対する戦いの転換点である」とエルドアン大統領はツイッターで言いました。

 Hurriyet

トルコはこれまで通り、対テロ作戦を支持しつづけると、大統領は言いました。「テロに対する決然たる戦いが、全人類に平和をもたらすと、私は確信している」

アルバグダディの遺体は爆発で切断されましたが、米特殊部隊はバグダディのDNAのサンプルを持ち帰りました。彼の遺体を見つけるために、米軍は瓦礫を掘らなければなりませんでした。「遺体の多くは残っていなかったが、一部を持ち帰った」とトランプ大統領は言いました。検査技師が現場でDNAテストを行い、15分で彼の死が確認されました。

米軍はバグダディの死後、2時間現場に残り、ISILの今後の計画に関する情報など、IS関連の重要な資料を回復させました。米軍が去った後、米軍戦闘機が、バグダディのいた家に6発のロケット弾を発射しました。

トランプ大統領はトルコ、ロシア、シリア、イラクに、作戦への協力を感謝し、「とりわけトルコの協力
はすばらしかった。米軍はこの作戦で、トルコ領土上空を飛んだ」と言いました。
 

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ISの指導者バグダディが、米軍の襲撃で死亡したと思われる

2019年10月27日 | 国際
10月28日 “世界のお尋ね者”であるISILの影の指導者アブー・バクル・アルバグダディが、シリアで米軍の襲撃によって殺害されたようです。

 Sabah

アメリカのさる官僚が、土曜、APに、アルバグダディがシリアのイドリブ県で、米軍のターゲットになったと語りました。「ISの指導者が爆発で死亡したことは確認されていない、詳細はわからない」と、官僚は言いました。

トランプ大統領は、土曜夜、ツイートで、大きな発表があると匂わせ、“非常に大きなことが起こった”と言いました。ホワイトハウスのホーガン・ギドレイ報道官は、土曜午前9時に、“大きな発表がある”とだけ言いました。

シリアの人権監視所は、バグダディに対する攻撃は、米軍のヘリコプター8機と連合軍の航空機1機によって行われたと発表しました。


米国がシリアの油田に軍を送ったことをロシアは“山賊行為”と呼んだ


アメリカのトランプ大統領が、PKKにつながるテロリストが油田地方に向かったと言った数日後、ロシアの国防省が、油田を守るために東部シリアに軍を送ったアメリカを厳しく批判しました。

 Sabah

土曜、米軍の10台余の車列が北東の町カミシリの南へ向かっているのが見られました。車列は油田地帯のデイル・エルゾウル地方に向かっているようです。シリアの人権監視所も米軍の車列について報告し、米軍の車はイラクから来たと言いました。

ロシア軍の報道官イゴール・コナシェンコフ将軍は、「ワシントンがいまやっているのは、武力によって東部シリアの油田を奪い、支配することだ。簡単に言えば、国際的山賊行為だ」と言いました。


ISILの指導者バグダディが米軍の作戦で殺害された

ISILの指導者アブー・バクル・アルバグダディが、シリアの米軍の作戦で殺害されたと、10月27日、トランプ大統領が発表しました。

 Hurriyet

「昨夜、アメリカは世界ナンバーワンのテロリストのリーダーを成敗した。アブー・バクル・アルバグダディは死んだ」とトランプ大統領はホワイトハウスの記者会見で言いました。「アメリカ軍は素晴らしい。この作戦でアメリカは戦死者を出さなかった」と大統領は付言しました。

トランプ大統領はまた、トルコ、ロシア、シリア、イラクの協力に感謝しました。大統領によると、バグダディは3人の子供を道連れに、自爆ベストを爆発させて死んだそうです。

アメリカは長いことバグダディを探していました。彼はカリフを宣言し、ある時期、シリアとイラクの広い地域を支配していました。ISILは宗教的少数派に残虐行為を行ない、5大陸でテロ攻撃を行ないました。

トルコ国防省は、作戦の前に、トルコとアメリカ間に接触があったと言っています。「昨夜、アメリカがシリアのイドリブ県で作戦を開始する前に、トルコ軍とアメリカ軍の間で情報交換と協力があった」とトルコ国防省はツイートしています。

[私の知る限りでは、アブー・バクル・アルバグダディは、作戦の48時間前に殺害された場所に来ていた。われわれは緊密に連絡をとっていた」と、トルコの上級官僚がAFPに語りました。「トルコ軍は昨夜の攻撃について、事前に知っていた」

バグダディは、ISILがまだイラクのアルカイーダの地下分派だった2010年から、ISILを率いていました。ISIJはいまだに脅威と見られていましたが、近年は領土のほとんどを失っていました。バグダディはずっと、イラク=シリア国境沿いのどこかに隠れていると思われていました。アメリカは彼の捕獲に2500万ドルの賞金を提示していました。

アメリカ軍はヘリコプターと航空機と地上軍を使い、トルコと国境を接するイドリブ県バリシャ村に、早朝、攻撃をかけました。「バグダディが自分の子供をイドリブから逃がそうとしたとき、彼の隠れ家が発見され、彼はボディガードとともに殺害された。シリア内の情報源が、それを確認した」とイラク官僚の1人が言いました。


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「トルコ水域の魚の44%がマイクロプラスチック汚染」という調査結果

2019年10月26日 | 国際
10月27日 「グリーンピース地中海」の最近の報告書によると、トルコ水域の44%の魚の胃袋からマイクロプラスチックが見つかったそうです。

 Hurriyet

研究者たちは、243尾の魚、32尾のエビ、317個のムール貝の詰め物を調べ、「トルコ水中生物のマイクロプラスチック汚染」と題した報告書をまとめました。研究者たちは彼らが調べた魚の44%、エビの18%、ムール貝の詰め物の91%からマイクロプラスチックを発見しました。

この研究では、マルマラ海、エーゲ海、地中海で集められたボラ、ヒメジ、縞ヒメジ、地中海マアジ、縞ダイ、赤エビの消化管が調査されました。このほか、研究者たちは、エーゲ海やマルマラ海で採れたムール貝を使い、アダナ、アンカラ、ボドゥルム、イスタンブル、イズミルで売られていたムール貝の詰め物も調査しました。

調査の結果、ボラの64.8%、ヒメジの63%、縞ダイの34.3%、縞ヒメジの32.8%、地中海マアジの26.7%が、消化管にマイクロプラスチックを含んでいたと、報告書は言っています。「総合的にみると、すべての魚の44.3%がマイクロプラスチックを体内に抱えているということになる。換言すれば、2尾のうちの1尾の魚がマイクロプラスチックを含んでいることを意味する」と報告書は言っています。

この研究で認められたプラスチックは、ほとんどが廃棄されたもので、問題は、プラスチックの過剰な消費、不完全な廃棄物管理、過剰なプラスチック生産と言えます。

・・・他人ごとではありませんね。東アジアの海の魚たちも、同様にマイクロプラスチックに汚染されています。


「ドイツは同盟国の精神に従って行動すべき」トルコ外相

メヴリュト・チャウシュオール・トルコ外相は、10月26日、北シリアのトルコの対テロ作戦に関して、“同盟国の精神”に従って行動するようドイツに要請しました。

 Hurriyet
アンカラで共同記者会見するドイツのマース外相(左)とトルコのチャウシュオール外相

「わが国がドイツに期待するのは、ドイツが同盟国の精神に従って行動することだ」と、トルコ外相は、アンカラで行われたドイツのハイコ・マース外相との共同記者会見で言いました。

チャウシュオール外相は、ドイツにいるテロ・グループYPG/PKKの分派が、トルコ市民に嫌がらせや攻撃をしかけていると言い、ドイツの治安当局が彼らを取り締まるよう促しました。

「トルコはシリアの領土保全と、難民の自由意志による帰国に、最も配慮している国である。YPG/PKKのテロリストがシリアを分断しようとしたとき、イスラエルやフランスなどの国々は、シリアの領土保全を重要視しなかった」と外相は言いました。

トルコ外相はまた、国連のデータによれば、トルコの対テロ作戦が始まった10月9日以後、3万人以上のシリア難民が北シリアに帰国していると言いました。「トルコは北シリアで、人権侵害を黙許していない」と外相は付言しました。「われわれはごく小さな人権侵害も黙認しない」


在トルコ・シリア人に関する国際アムネスティの主張をトルコは否定

10月25日、トルコは、「トルコに住むシリア人が強制的に帰国させられたり、脅かされたり、虐待されている」という国際アムネスティの言いがかりを否定し、その主張は“事実に反する作り話”だと言いました。

 Hurriyet

「わが国は、トルコで一時的保護下にあるシリア人に関して、国際アムネスティが、今日発表した報告書の主張を否定する」と、外務省のハミ・アクソイ報道官が言いました。多くの国々が国境に壁を造ったり、有刺鉄線を張っているときに、トルコは、360万のシリア人を含む約400万人の難民を受け入れていると、アクソイ報道官は力説しました。

「われわれは最高の方法で、これらの人々を受け入れ、国際的義務として、ノン・ルフールマン原則を完全に尊重している」とアクソイ報道官は言い、トルコのアプローチは変わらないと付言しました。

「シリア人が強制的に送還されたり、脅迫や虐待を受けているという報告書の主張は、事実に反する作り話である。トルコ当局は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とNGOと協力して、シリア人の自由意志による安全な帰国を実施している」と報道官は指摘しました。「約36万5000人のシリア人が、トルコがシリアでテロを排除した地域に、自由意志で帰って行った」

「トルコは機会あるごとに、難民の帰国は自由意志で安全に行われるべきであり、そのプロセスは国際法に従って行われるべきだとくり返してきた」と報道官は言いました。

・・・国際アムネスティもトンチンカンなことを言いますから。しかし、これは笑って済ませられない、トルコに対する侮辱ですね。


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アメリカは油田を守るためにシリアの陣地を強化する

2019年10月25日 | 国際
10月26日 アメリカは、テロ・グループISILが油田を取りもどすのを阻止するために、シリアの陣地を強化すると、国防省のさる官僚が、10月24日、言いました。

Hurriyet

官僚は匿名希望で、マーク・エスパー国防相が、シリアのISILを敗退させた勝利を確実にするために、トランプ大統領に勧告したと言いました。トランプ大統領は、再編されたISILが北シリアの油田を取りもどすことは許さないと明言しました。

「昨日、私のスピーチで話した油田は、アメリカがクルド人の助けで接収するまではISILが押さえていた。われわれは絶対に、再編されたISILに油田を渡さない!」とトランプ大統領はツイッターで言いました。ISILとの戦いでアメリカが得た最も重要なものは、ISILにとって重要な収入源だった、東シリアの油田の支配権だと、官僚は言いました。「アメリカは油田をISILに渡さないために、パートナーのSDFと協力して、米軍の陣地を補強する。われわれはISILを復活させないために、彼らにこの収入源を渡してはならない」

10月18日、トランプ大統領は、トルコの対テロ作戦の前に、北東シリアから米軍を撤退させると言いました。10月23日には、トランプ大統領は、アメリカは石油があるシリアには少数の米軍を駐屯させると言いました。大統領はどこに、どのように駐屯させるかは言いませんでしたが、「わが国はオイルを守る」と言いました。


「300人のロシア憲兵がシリアに到着した」ロシア当局

ロシアはトルコとの契約に基づいて、トルコ=シリア国境をパトロールするために、300人の軍をシリアに送ったと、ロシア国防省が、10月25日に言いました。

 Hurriyet

ロシア国防省は、約300人の憲兵が、トルコとの国境沿いをパトロールし、テロ組織YPG/PKKの撤退を監督するために、シリアに到着したと言いました。このミッションのために、軍用貨物機が装甲車も空輸したと、軍が声明で言いました。

ロシアのチェチェン地方から来た憲兵たちは、住民の安全を確保し、YPGを国境から30キロ内から撤退させるために努めると、ロシア当局は言いました。勇敢な戦士魂で知られるチェチェン人の軍は、ここ数年、定期的にシリアに送られています。ロシア軍はシリア派遣部隊の総数は発表していません。

10月9日、トルコが「平和の泉作戦」を始め、トランプ大統領が米軍の撤退を決めた後、ロシアとトルコは協定を結びました。トルコとロシアの協定によって、YPGは10月23日から150時間内に、ユーフラテス川からイラク国境までの北東シリア国境から撤退します。

ロシアとシリア体制派軍は、YPGが国境から30キロに後退したことを確認します。150時間のタイムラグは10月29日で終わります。


ドイツ外相がシリア作戦に関してトルコを訪れる


トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相とドイツのハイコ・マース外相が、10月26日、アンカラで会談し、両国間の関係と協力について話し合うと、トルコ外務省が声明文で発表しました。

 Hurriyet
ドイツのマース外相(右)とトルコのチャウシュオール外相


2020年にはドイツがEU理事会議長になることもあって、トルコのEU加盟プロセスも話し合われるでしょう。チャウシュオール外相とマース外相はまた、シリアの最近の状況について話し合うと思われます。

マース外相は、10月25日、ドイツ国会でスピーチし、トルコの北東シリアの「平和の泉作戦」を批判しましたが、トルコとドイツ間の対話の重要性も力説しました。「噂話をするより、直接話し合ったほうがよい。だから私は日曜(26日)アンカラへ行く」と、彼は言いました。

マース外相の発言に応えて、チャウシュオール外相はツイッターに、「親愛なるハイコ・マース、トルコを訪ねてくれるそうで嬉しい。いつでも歓迎する。しかし、当方の非難はやめてくれ。トルコに説教しようとする向きには、必要な答えがある」と書きました。

外相はまた、記者団に、マース外相は最近の状況について話し合いたがっていると言いました。「われわれは、メルケル首相は安全地帯について、彼らより積極的だと知っている。しかし、ドイツ外相の発言は、作戦が始まってから出された。私は彼との電話会談で、彼らをはっきりと非難した。NATO同盟国がトルコの側につかず、テロリスト側についたからだ」とチャヴシュオール外相は語りました。


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「NATO=トルコの関係は強化される必要がある」米国防相

2019年10月25日 | 国際
10月25日 アメリカ国防省が10月24日、NATOとトルコの関係を強化するよう要請しました。

 Hurriyet

マイク・エスパー米国防相は、ブリュッセルのNATO国防相会議に出席し、10月24日、ドイツのマーシャル・ファンド〈GMU〉が開催したイベントでスピーチしました。「われわれはトルコとの関係を強化し、トルコを以前のような、強力で、信頼できる同盟国に戻す必要があると、エスパー国防相は力説しました。

エスパー国防相は、トルコの対テロ作戦中のトルコ=アメリカの緊張についてコメントし、「わが国がNATO同盟国と戦争を始めることはあり得ない。トルコは、1952年にNATOに加盟して以来、非常に良い同盟国だった」と語りました。

トルコはNATOにとって“悪い方向”に向かっていると、エスパー国防相は言い、トルコのロシアへの再接近に言及しました。アメリカは2018年3月、SDFと協力して、ISILのカリフ領を壊滅させたと、国防相は言いました。「わが国のクルド人への介入は、クルド自治国樹立を手伝うためでも、彼らをトルコから守るためでもない」

YPGに支配下にあるSDFは、アメリカの支援を受け、911キロに及ぶトルコ=シリア国境を含むシリアの領土の28%を支配していました。トルコはYPGを、不法テロ集団PKKのシリア分派と見ています。PKKはアメリカも、EUも、テロリスト組織と認定しています。


死蔵された精巧なじゅうたんを保護するキャンペーン

死蔵されている手織りじゅうたんを次世代に伝えるために、政府当局がトルコ全国から古いじゅうたんを集め、手入れと分別を行なっています。

 Hurriyet

アナトリア共通の伝統として、若い娘たちは嫁入り道具として、自分と未来の夫のために、じゅうたんを織り、死後、じゅうたんはモスクに寄進されました。モスクのじゅうたんの上で、毎日、礼拝が行われるたびに、織り手は善行を積んだことになると考えられていました。

死蔵じゅうたんを集めるキャンペーンは、トルコ財団総局が先立ちになって行われ、じゅうたんの織り手の名と、織られた日付が判別され、トルコ語とアラビア語で記録され保管されます。2006年から集められた3万枚余のカーペットとラグは、倉庫に運ばれ、特別の機械で洗われ、歴史家によって分類されます。

博物館の研究者ザフェル・ギュルバハルさんは、モスクに寄進された多くのラグは、擦り切れているため手入れの必要があると言いました。

「モスクに寄進されるラグには、さまざまなケースがあります。第1は、モスクを建て、寄進できる財力のある人物が織らせた精巧なじゅうたんです。第2はモスクは建てられないが、じゅうたんなら寄進できる人が寄進したじゅうたん。第3が、私たちが“死蔵じゅうたん”と呼んでいるものです。死蔵じゅうたんは無線周波数機器で織り手の名と日付を調べ、ラベルをつけて保管しています」とギュルバハルさんは言いました。


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「スィミット」がオックスフォード英語辞典に載った

2019年10月24日 | 文化
10月24日 トルコ語「スィミット」がオックスフォード英語辞典に載りました。「糖蜜でコーティングしてゴマをまぶした、トルコ・オリジンのパンの一種」と定義されています。

 Hurriyet

“トルコのベーグル”として世界に知られる、ゴマをまぶした、リング状のパン「スィミット」は、トルコ全土の町の至るところで見られます。街路を行く手押し車でも売られていますし、クリーム・チーズつきのスィミットまであるファーストフード店もあります。

スィミットは一般にはプレーンで供されます。チャイ(お茶)やフルーツ・ジャム、チーズ、アイラン(ヨーグルト飲料)とともに朝食に食べることもあります。スィミットといっしょに、チャイを飲むのが伝統的です。

スィミットの生地は昔から、小麦粉、水、イースト、塩でつくられます。生地を水とペクメズ(ブドウの糖蜜)に浸し、ゴマをまぶしてから焼きます。


エルドアン大統領がEUの反トルコ政策を非難


エルドアン大統領は10月24日、EUのトルコに対する政策を非難し、トルコは必要とあらば、国境を開く(難民を放出する)ことができる」と言いました。

Hurriyet

「EUはその偽善のために終焉を迎えるだろう。わが国が国境を開くと言えば、彼らはパニックに陥る。うろたえるんじゃない。その時が来たら、ゲートは開かれる。EUは何百万の難民を受け入れろと、私はあえて言う」と大統領は、アンカラで行われた地区長の集会で言いました。

「100人の難民が海路でギリシャに着いたとき、EUはわが国に助けを求めた。いま、わが国には400万のシリア人がいるが、EUはなにも言わない」と、エルドアン大統領はヨーロッパ諸国に対して言いました。「シリア内戦が始まって以来、トルコは無辜の人々を迎え入れながら、国境を守ってきた。いま、トルコは安全地帯を計画している」

「流血の惨事が起こっていても、だれも気にしない。いま、トルコはテロリストたちを北シリアから一掃した」と大統領は言いました。シリアのテロリストはトルコを直接ターゲットにしています。

トルコがロシアとイランの支持を得て、イドリブを安定した状態にしたおかげで、何百万の人々が救われたと、エルドアン大統領は言いました。トルコはシリアのテロリストに対して悪意は持っていないと、大統領はくり返しました。「われわれはシリアでも、トルコでも、クルドの兄弟たちと問題なくやっている」

「トルコにとって問題はテロリスト組織である。ヨーロッパの一部の人々は、テロ組織とクルドの人々をごっちゃにして、問題をゆがめている」とエルドアン大統領は言いました。「トルコは行動を起こす前に、必ずアメリカ、ロシア、イラン、EUに通告している」


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「700人余のテロリストが安全地帯を去った」エルドアン大統領

2019年10月23日 | 国際
10月23日 「平和の泉作戦」の120時間休止にともなって、700人から800人のテロリストが、北シリアの安全地帯計画地から撤退したと、10月21日、エルドアン大統領が言いました。

Hurriyet

「撤退はつづいている。いままでに700人から800人のテロリストが撤退したと言われる。残りの1200人から1300人のグループもまもなく撤退するだろう」と大統領は言いました。大統領はアンカラのエセンボーア空港からロシアのソチに発つ前に、この発言をしました。大統領はソチでプーチン大統領と会いました。

北シリアのトルコの作戦には、2つの主要な目的があると、大統領は言いました。「ひとつは国境から32キロの地域からテロリストを一掃することである。イラクの国境からジャラブラスまでを、その地域とする」と大統領は言いました。

2200平方キロのエリアは、テロリストを一掃できたと、エルドアン大統領は言いました。「160の居住区はトルコの管理下にある」

「10月9日以来、775人のテロリストが“無効にされた”」と大統領は言いました。作戦は10月9日に始まりました。「アメリカがトルコとの約束を守らなかったら、作戦はさらなる決意をもってつづく」大統領は付言しました。

「トルコは安全地帯を設け、200万のシリア難民を安全に帰国させるために努力している」と大統領は言いました。「トルコはもう重荷に耐えられない。トルコは8年間、がんばってきた。わが国はこの危機的局面で、ロシアの協力を得ようと思っている。トルコとロシアは、テロとの戦いに関して合意している」と大統領は言いました。


「ロシアが約束を守らなくても、トルコは必要な対策をとる」エ大統領

トルコはテロリストYPG/PKKが北東シリアから撤退する過程を監視し、ロシアが約束を果たさなくても、必要な対策をとることを躊躇しないと、エルドアン大統領は言いました。

 Hurriyet

「アメリカとロシアが合意した約束を果たさなくても、わが国がとる対策は変わらない。アメリカに対して、トルコは決然と行動する。ロシアのプーチン大統領は“われわれはこの地からテロリストYPGを確実に排除する”と明確に言った」と、エルドアン大統領はロシアからトルコへの帰途、記者団に語りました。

エルドアン大統領はロシアのソチを1日訪問し、プーチン大統領と会談しました。両大統領は、10月22日、長い会談を行ない、シリアに関する10点の覚書に合意しました。プーチン大統領はこの協定を“非常に重要”と言い、エルドアン大統領は“英雄的”と称賛しました。

トルコとロシアは新しいシリア協定に合意
「いま、プーチン大統領とこの約束を交わした。YPGが撤退しなかったら、われわれはなすべきことを始める。われわれはこの協定を見守る」とエルドアン大統領は言いました。

トルコとロシアの協定の下に、YPGは10月23日正午から150時間内に、ユーフラテス川からイラク国境までのシリア北東国境から撤退することになっています。150時間のタイムスパンは10月29日までです。


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シリア作戦でISILのメンバー200人が拘束され、300人が死亡した

2019年10月22日 | 国際
10月22日 「平和の泉作戦」中に、ISILのメンバー200人が拘束され、300人余が殺害されたと、フルシ・アカル国防相が、10月21日、TRT世界フォーラムで言いました。

 Hurriyet

「ISILと直接戦っている国は、連合国軍の中でトルコだけである。わが軍は彼らを見たら、いつでも、どこでも“無効にする”ことを基本的な責務としている」と国防相は言いました。トルコはアメリカの、切っても切れない同盟国であると、アカル国防相は言い、「われわれはエルドアン大統領のヴィジョンに従い、作戦によって、この地方に平和がもたらされることを願っている。わが国とアメリカの同盟関係は傷つくことなくつづくだろう」と付言しました。

10月17日、トルコは、YPGを安全地帯計画地から撤退させるために、120時間、作戦を休止することに合意しました。「YPG/PKKがシリアで活動している限り、シリアが永続的平和と安定に達することはない」と、国防相は言いました。「ISILがムスリムの代表ではないのと同様に、YPG/PKKが、われらの友であるクルド人やシリア人の代表ではない」とアカル国防相は言いました。

「われわれの目標は、わが国の国境を守り、北シリアにテロの回廊がつくられるのを阻止し、YPG/PKKやISILその他のテロリストをシリアから排除し、アラブ人、クルド人、キリスト教徒、エズィディ人、カルデア人を含むシリア人200万を受け入れられる安全地帯を設立し、彼らが自由意志で平穏に帰国できるようにすることにある」と、アカル国防相は付言しました。


今年、アヤソフィアの訪問者は300万に達するだろう

最近のアヤソフィア博物館チケット売り場前の長い行列は、イスタンブル観光の急速な成長を示すものとして注目されます。

Hurriyet

アヤソフィアはユネスコの世界遺産であり、イスタンブル観光で最も人気のある観光スポットですが、公式な数字によると、今年上半期、180万人が入場しています。この12年間で、アヤソフィアの訪問者が300万を超えたのは、2014年の357万4043人です。

テロ事件で治安上の懸念が高まった2016年には、アヤソフィアの入場者数は143万6577人まで落ち込みました。しかし、昨年は急速に回復し、290万人がアヤソフィアを訪れています。スルタナメット広場の長い行列から察して、今年末には300万に達すると期待されます。

広場を挟んで、アヤソフィアと向かい合って立つブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)はイスタンブルのもうひとつの宝石です。スルタンアフメット・モスクは、オスマン建築で最初で唯一の、6本のミナレット(尖塔)を持ったモスクです。

ギリシャ正教の総主教座だったアヤソフィアは、1453年、オスマンがイスタンブルを征服したとき、モスクに変えられました。20世紀初め、オスマン帝国が崩壊したとき、アヤソフィア・モスクは新トルコ共和国によって博物館に変えられました。アヤソフィアはまた、その建築、大きさ、荘厳さ、機能性等から美術的にも重要な存在といえます。

532年、暴動によって古いバシリカが焼失したため、時のビザンティン皇帝ユスティニアノスが、新しいバシリカの建設を命じました。現在の建物は、532~537年、当時の著名な建築家イシドロスとアンテミオスによって建てられたものです。


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YPGの車両125台が安全地帯計画地を去った

2019年10月22日 | 国際
10月21日 120時間の「平和の泉作戦」休止が始まった10月17日から21日までの間に、YPGの車両125台が安全地帯計画地を去り、アルハサカフ市へ向かったと治安ソースが言いました。

 Hurriyet

YPGは10月22日の午後10時までに、安全地帯計画地を立ち退くことになっています。「もし10時過ぎてもテロリストが残っていたら、彼らを“無効にする”と治安ソースがヒュリエット紙に語りました。ソースによると、YPGの撤退後、トルコはタル・アブヤドとラス・アルアインの間に120キロの安全地帯を設置し、その後、444キロまで拡張したいと計画です。

「わが軍は、YPGに配布された武器を接収するために、アメリカと緊密に作業しているが、この作業はまだ終わっていない」とソースは言いました。

トルコは10月9日、シリア国民軍とともに、トルコがテロリストとみなしているYPGに対し、越境作戦を開始しました。トルコとアメリカは、10月17日、テロリストYPG/PKKを安全地帯計画地から撤退させるために、トルコの「平和の泉作戦」を120時間休止することで合意しました。

エルドアン大統領は、先週、安全地帯をトルコの管理下に置くために、12か所に監視所を設けると言いました。

シリアに死傷者は出ていない
アメリカとの約束にも関わらず、YPGは、これまでに36回も嫌がらせ攻撃をかけてきたと、10月21日、国防省が発表しました。この作戦中、いままでにトルコ兵5人がなくなり、86人が負傷したと国防省報道官ナディデ・セブネム・アクトップ少佐が、月曜、記者団に語りました。国防省はまた、シリア国民軍のメンバー76人が死亡し、273人が負傷したと付言しました。

また、国境越しに発砲されたロケット弾と迫撃砲弾で、20人のトルコ市民が死亡し、187人が負傷しました。トルコの治安部隊は、これまでにテロリストYPG/PKK765人を“無効にした”と発表しました。トルコ当局は、テロリストが投降、死亡したり、捕虜になったことを“無効にした”ということばで表現しています。

「作戦によって、これまでに、北シリアの111の居住地が解放され、1500平方キロのエリアがトルコの管理下に入った。“平和の泉作戦”よる市民の死傷者は出ていないと、アクトップ報道官は言いました。


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「安全地帯交渉は改善され、YPGの撤退が始まった」エルドアン大統領

2019年10月19日 | 国際
10月19日 17日のトルコ=アメリカ交渉の後に、テロリストPKKのシリア分派YPGがトルコ国境から撤退し始めたと、エルドアン大統領は言い、トルコは安全地帯の監視をつづ」けると付言しました。

 Hurriyet

[私は国防省に連絡した。国防相は撤退は始まっていると言った。あの地域にいるわが国の治安部隊は残留するだろう」と、大統領は金曜礼拝の後で語りました。その後、大統領は、「もしマイク・ペンス副大統領とマイク・ポンペオ国務長官がトルコ滞在中に約束が実施されなかったら、トルコは作戦を再開する」と言いました。

「もし約束が火曜の夕刻までに行われなかったら安全地帯は解体されるだろう。もし約束が守られなかったら、作戦は始まる」と彼は言いました。トルコの北シリア作戦休止のための会談は1日もかからないで終わりました。トルコ軍とテロリストYPG/PKKとの安全地帯での衝突はなかったと、大統領は言いました。

「わが軍はあの地域に留まり、テロリストが去ったかどうか確認する」と大統領は付言しました。来週火曜に予定されているロシアのプーチン大統領との会談は、安全地帯計画の第2段階として重要だと、大統領は言いました。エルドアン大統領はまた、合意された安全地帯の位置を明らかにし、安全地帯はシリア領内に32キロ入り、長さはシリアのアイン・アルアラブ(コバネ)からイラク国境まで444キロに及ぶと言いました。

トルコとアメリカは、10月17日、テロリストYPG/PKKを安全地帯から撤退させるために、120時間、「平和の泉作戦」を休止することで合意しました。トルコは、10月9日、トルコ国境の安全を確保し、シリア難民の安全な帰国を助け、シリアの領土保全を守るために、北シリアからYPGを一掃する「平和の泉作戦」を始めました。


YPG/PKKは最後の36時間に14回攻撃してきた

テロリストYPG/PKKは最後の36時間に、14回も嫌がらせ攻撃をかけてきました。

Hurriyet

その中の12回はラス・アルアイン、1回はタル・アビヤド、1回はタル・タムルがターゲットだったと、トルコ国防省がツイートしました。10月18日、トルコとアメリカ間で作戦休止の合意がなされたにもかかわらず、テロリストYPG/PKKは、トルコ=シリア国境の町ラス・アルアインにいる「シリア国民軍」(SNA)にも攻撃をかけてきました。

YPG/PKKはSNAの兵士を狙撃し、3人を負傷させました。負傷兵は治療のため、トルコ・シャンルウルファ県アクチャカレ地区に運ばれました。10月17日、トルコは、テロリストYPG/PKKが120時間以内に安全地帯計画地から撤退することで、アメリカと合意しています。

トルコのエルドアン大統領とアメリカのマイク・ペンス副大統領はまた、トルコが国境沿いのシリア領内32キロに安全地帯を設置することでも合意しました。


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