トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコ北西部アンタンドロスの遺跡で、古代の化粧品店発見

2016年09月30日 | 文化
9月30日 北西部バルケシル県の古代都市アンタンドロスの発掘は、16年間もつづいていますが、今年、化粧品を商っていた多くの商店が発見され、女性たちは何千年も昔から化粧品に関心があったことが明らかになりました。

 Hurriyet

アンタンドロス発掘隊の隊長はエーゲ大学のギュルジャン・ポラト教授、副隊長は女性考古学者のラビア・アクタシュさんです。「この遺跡では50人が働いていましたが、新学期が始まって学生たちが大学に帰ったので、いま作業しているのは10人です」と、アクタシュさんは言いました。

「今年の作業はローマ時代のヴィラ(邸宅)の入口を見つけ、家の内部を調べることが中心です。私たちは古代都市の南部で8県の商店を発見し、そのうちの2軒を掘り出しました。商店の中で、状態のよいボールが見つかりましたが、このボールから、商店のほとんどは化粧品や陶器製品を売っていたことがわかりました。私たちのチームは10人になりましたが、11月まで働いて、商店を掘り出し、店が並んでいた道を見つけるつもりです」とアクタシュさん。

古代の女性たちも化粧品に関心があった
「歴史的アンタンドロス保護協会」とギュルチン・ジョメルト会長は、古代都市アンタンドロスの土地収用は急がなければならないと言っています。「私たちはこの遺跡から多くの出土品を得ました。今年は嬉しいことに、ローマのヴィラの真下に、何軒かの商店の痕跡が見つかりました。商店では、食品、化粧品、陶器製品が売られていたと思われます。女性は何千年も昔から、化粧に関心があったのですね。私たちは次の発見に大きな期待を持っています」


イスタンブルの法廷従業員160人が拘束された

イスタンブル検事局が、ギュレン組織の調査の一環として、イスタンブルの3つの法廷に登録されている司法関係従業員87人と、拘置所で働く従業員75人に対し、拘留令状を出しました。ギュレン組織は7月15日のクーデターの背後にいたとされています。

Hurriyet

9月13日朝、検事局は、チャーラヤン、ガジオスマンパシャ、ビュユクチェクメジェの3つの法廷の従業員87人の拘束を開始し、イスタンブルその他23県の司法施設の手入れを始めました。検事局はまた、シリヴリ、メトリス、バクルキョイの拘置所と、アナトリア・バクルキョイ保護観察部の拘置所従業員75人の拘束を請求しました。

容疑者たちは、“組織の目的と行動に従って行動し、現在は閉鎖されているアシア銀行と財政的取引を行い、組織の財政面で積極的な役割を演じ、公務員の就職で違法行為を行った”容疑で告発されました。今回の手入れで、司法関係の一連の検挙での拘束者は293人、逮捕者は50人になりました。


8月、トルコを訪れる外国人が38%減少した

 トルコを訪れる外国人の数が、8月、昨年に比して37.96%減少し、昨年の510万人から310万人になりました。

 Hurriyet

西洋諸国、アジア諸国、ロシアからの訪問者が劇的に減っていると、9月26日の観光省の臨時データが示しています。数回のテロ攻撃、未遂クーデター、ロシアとの緊張関係によって、トルコを訪れる外国人ツーリスト数は、13か月、減少しつづけています。ツーリスト数は4か月つづいて30%以上落ち込んでいます。

17.3%を占めるドイツ人が最も多いツーリストですが、そのドイツ人も、8月は、2015年同月に比して34.5%減少しました。2番目に多いイギリス人ツーリストは8.7%を占めていますが、8月には36%減少しました。8月、3番目に多かったグルジアのツーリストは、2015年同月に比して7.6%増え、21万8516人になりました。

ロシアのツーリストは8月、83.6%減少し、前年12.4%だったのが、たった3.3%になりました。外国人訪問者数は、今年の1月から8月、2015年同期から32%減少し1740万人になりました。

観光収入はトルコの現金収入の重要な財源ですから、その減少はトルコ経済の苦痛の種です。トルコ経済は緩慢な輸出と、力ない民間投資に苦しめられています。


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“ロマーニ・バンビーノ”が85年ぶりにガジアンテプに里帰り

2016年09月28日 | 文化
9月29日 1931年、南東部ガジアンテプ県の古代都市ゼウグマで出土して、南部アダナ県で保管されていた、ローマ時代の子供の像が、85年ぶりにガジアンテプに帰ってきました。

 Hurriyet

“ロマーニ・バンビーノ”と呼ばれるこの彫像の公開式は、ゼウグマ・モザイク博物館で行われました。1931年当時、ガジアンテプには、この彫像を保管できる博物館がなかったので、像はアダナに送られました。
彫像の女の子は片手に落花生の束を、片手に小鳥を持っています。彫像の返却はガジアンテプの女性市長ファトマ・シャヒンさんの肝いりで実現しました。「私たちの子供は私たちにサヨナラを言いましたが、いま、ゼウグマに帰ってきました。とても誇らかで、幸せです」と、シャヒン市長は公開式のスピーチで言いました。

「ガジアンテプははすべてが遺跡です。ユネスコのランキングで世界8位の美食都市でもあります。私たちは5つの古代遺跡を修復し、一般公開することで前進しています。「ガジアンテプ市長の要請で、彫像は安全対策の下、2日がかりで里帰りしました。この像でゼウグま博物館の評価が高まるよう望みます」と、文化・観光省の文化遺産・博物館部のヤルチン・クルト部長は言いました。


トルコはシリア国境を頑丈な壁で封鎖する

トルコとシリアの国境に建設中の壁の残りの700キロメートル分を、トルコ住宅開発局(TOKI)が請け負うことになりました。

 Hurriyet

コンクリート壁の最初の200キロ分は、防衛省と国境の県が共同で完成させました。壁の残り分の入札手続きと準備作業が終ったら、5か月間で、この“防御壁”を完成させると、TOKIのエルギュン・トゥラン局長は言っています。壁は不法に国境を越える人々を完全にシャットアウトするだろうと期待されます。

「シリアとの国境の安全対策は、国家の安全にかかわる、きわめて重要な問題です。壁が完成すれば、わが国の国境はより安全になります。幅2メートル、高さ3メートルのコンクリート・ブロックが国境をすべてカバーします」とトゥラン局長は言いました。南東部ハタイ県とシャンルウルファ県の国境の壁はほぼ完成し、いまは残りの部分の作業が行われています。

ブロックは1個の重さが7トンあり、移動可能、ブロックの上は電線でカバーされます。「壁は、将来、必要なら、取り除ける工法で建てています。塀の後ろには道路も造っています。国境には地雷が埋められているので、作業は非常に難しく、慎重を要します。5か所の作業現場で、200~250トンの巨大なコンクリート・ブロックが生産され、トラックで国境に運ばれます」とトゥラン局長は言いました。

「国境と言われる場所は、道路もなにもありません。TOKIは道路を造ります。地雷地帯の仕事ですから,
作業は容易ではありません。」とトゥラン局長は言いました。「トルコは特別の状況にあります。1国と900キロにおよぶ国境を接しているのは、世界でもまれな例です」


「クーデター関連で3万2000人が逮捕された」法相

ベキル・ボズダー法相が、7月15日の未遂クーデターの調査で約3万2000人が逮捕されたと発表し、数か所に新たに法廷が設置されることもあり得ると付け加えました。

 Hurriyet

「3万2000人が逮捕され、調査はまだつづいている。調査の中で新たな証拠や情報が見つかれば、新たな逮捕もあるから、今後の逮捕者数についてはわからない」と、ボズダー法相は、9月28日、NTVのインタビューに応えて語っていました。法相はまた、調査の一環として、総計7万人の人々に対して法的手続きが取られはじめたと言いました。

ボズダー法相はまた、「欠陥のある法廷もあるから、必要に応じて、新しい法廷の建設もあり得る。現在までに、FETO関連容疑で1500人の看守が停職になっている」と語りました。

「クーデターの首謀者と思われる在米の説教師フェトフラー・ギュレンの送還要請に関して、代表団が再度、訪米するというのは事実か」という質問に、「代表団がこの問題を話し合うアポをとるため、今週、アメリカ司法省に申請する」と、法相は答えました。

司法省はトルコ政府の“75歳の説教師”の仮逮捕要請に関して、2日以内に最終的査定を発表するだろうとアメリカの専門家は言っているそうです。「アメリカは仮逮捕要請に対して、なんらかの答を出し、2日以内に結果を発表するだろう」と、ボズダー法相は言いました。


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慈善団体のメンバー121人がギュレン関連で拘束

2016年09月27日 | 国内
9月28日 イスタンブルの主任検察官が人道的援助組織「キムセ・ヨク・ム?(だれかいますか?)」のメンバー121人に、非合法組織FETO(フェトラチ・テロ組織)との関連容疑で拘束命令を出したと、検察官オフィスが、9月27日、発表しました。

 Hurriyet

警察は同組織の全国18県の支部の手入れを開始し、イスマイル・ジンギョズ会長を含め、組織のメンバーたちを拘束しました。容疑者の77人は現在、外国にいますが、警察はいままでに、41人の容疑者を拘束しました。2人は他の調査で、すでに逮捕されています。

容疑者たちは、武装テロリスト組織のメンバーであり、テロ融資法に違反し、不法に得た資産を合法的に見せかけたとして告発されました。慈善団体「キムセ・ヨク・ム?」はこの数年間、宗教上の祝日「犠牲祭」のために、人々からお金を集めていました。


「YPGとの協力はシリアの未来を危険にする」トルコ外相

「イスラム国(IS)と戦うために在シリア・クルドのYPG(人民防衛隊)と協力することは、シリアの未来を危険にする」と、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相が言いました。

 Hurriyet
初めてトルコを訪れたイギリスのジョンソン外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


チャヴシュオール外相は、トルコを訪れたイギリスのボリス・ジョンソン外相との共同記者会見で、「対IS連合のメンバー諸国は“結果に重きをおく戦略”に欠け、テロ組織にたよるという過ちをおかしている」と言いました。「シリアのPYD(民主連合党)の軍事部であるYPGのメンバー200人は、いまだにユーフラテス川の西側にいる」

チャヴシュオール外相はまた、アメリカはYPGの戦闘員を西側から撤退させるという約束を守っていないと批判しました。チャヴシュオール外相は、PKK(クルド労働者党)をテロ組織と認定するイギリスのスタンスに賛意を表明し、「ヨーロッパ諸国の中には、テロとの戦いでダブル・スタンダードをとっている国もある」と力説し、ベルギーの名を挙げました。「ブリュッセルで行われたPKKとYPGの共同会議は、2つの組織がリンクしている証拠にほかならない」

ジョンソン外相は、トルコとイギリスはテロに対して同様の立場をとっていると言い、「トルコ当局は、イギリスにいるFETO(フェトフラチ・テロ組織)のメンバーの認定と対処をイギリスに要請しているが、わが国はベストを尽くして応じる」と言いました。


米国務副長官がクーデターに立ち向かったトルコ国民を賞賛

アメリカのアントニー・ブリンケン国務副長官が、9月27日、7月のクーデターで爆撃を受けたトルコ国会を訪れました。

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爆撃を受けたトルコ国会を見るブリンケン米国務副長官(中央)。その右がジョン・バス駐トルコ・アメリカ大使


ジョン・バス駐トルコ・アメリカ大使とトルコ国会外事委員会のジェマレッティン・トゥネイ委員長が、ブリンケン副長官に同行しました。ブリンケン副長官は国会の破壊された部分を見た後、記者団に「深く感動した」と語りました。「ここに来てみると、感動は大きい。ここはトルコ国民が、クーデターに対して、民主主義のために立ち上がった場所だ」

「私自身、国会で6年間、働いてきたから、感動もひとしおだ。国民の代表が集う場所が、このような攻撃の犠牲になったことを、この建物は明白に、力強く語っている」とブリンケン副長官は言いました。副長官は、トルコの要人たちと、イスラム国(IS)との戦いでの協力その他、戦略的問題についての一連の会談を行う予定です。

ブリンケン副長官の訪土には、“対IS世界連合アメリカ特別大統領使節”のブレット・マクガーク氏とヨーロッパ・ユーラシア局のジョナサン・コーエン次官補代理が同行しています。副長官は28日、トルコを発ちます。


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トプカプ宮殿の壁に大きな裂け目発見。補強工事が急がれる

2016年09月27日 | 文化
9月27日 7月、トプカプ宮殿の宝物室の壁に裂け目が見つかり、現在、宝物室は閉鎖され、1000万リラの大修復工事が行われる予定です。

 Hurriyet

4月、宮殿と隣接するギュルハネ公園の塀の一部が崩壊した後、宮殿のリスク分析が行われ、世界的に知られた宝物が展示されているスルタン・メフメット2世のパビリオンの壁に、深刻な裂け目が見つかりました。そのため、いま、パビリオンは閉鎖され、有名な「スプーン売りのダイアモンド」(カシクチュ・エルマス)や4個のエメラルドを飾った短剣などの美術品は宮殿の倉庫に移されています。

トプカプ宮殿博物館当局はイスタンブル第4保護委員会に詳細な検査を依頼し、委員会は、問題は地盤にあることを突き止めました。専門家の報告書によると、1940~1960年の間の修復で、天井と円屋根に使われたコンクリートのカバーが、建物に過剰な重圧をかけていることがわかりました。建物はマルマラ海で周期的に起こる地震活動によって、崩壊寸前の状態になっているそうです。

現在、建物はマグニチュード5の地震にも耐えられない状態にあるため、早急の対処が必要だと、博物館当局は言っています。まず地盤調査が行われ、その後、地盤の防御工事が行われるでしょう。ギュルハネ公園の塀が崩壊したときには、2人が死亡し、5人が負傷しました。すぐに補強工事に着手しなければ、宮殿全体が危険になると、トプカプ宮殿博物館の前館長イルベル・オルタイルさんは言っています。


英ジョンソン外相、トルコの難民の町を訪問

イギリスのボリス・ジョンソン外相が、9月26日、トルコ南東部ガジアンテプ県を訪れ、トルコ職員と、政府のキャンプに暮らすシリア人と、一連の会談を行いました。

 Hurriyet
ガジアンテプに着いたジョンソン外相(中央の金髪)


ジョンソン外相は、イギリス外相として初のトルコ訪問を果たし、リチャード・ムーア駐アンカラ・イギリス大使とガレス・ベイリー・イギリス・シリア特使とともに、ガジアンテプに到着しました。ジョンソン外相はまず、キャンプに暮らすシリア人たちの生活と、提供されるサービスについて聴取しました。

その後、外相は、ハルン・サルファクオール区長と、AFAD(災害緊急管理局)のアディル・シラス県代表とともに、ニジプ難民キャンプの保健センター、小学校、幼稚園を訪れました。キャンプ訪問中、ジョンソン外相はシリア人家族に招かれ、難民と話しをする機会を得ました。

その後、外相は、アンカラで、エルドアン大統領、ユルドゥルム首相、メヴリュト・チャヴシュオール外相、オメル・チェリキEU担当相と会う予定です。ジョンソン外相は、最近のイギリスのEU離脱キャンペーン中、トルコのEU加盟問題にも触れ議論を呼びました。


ギリシャ・キプロスがトルコ・キプロスの平和交渉に関する提案を拒否

国連の潘基文事務総長を交えた3者会談で、ギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領が、トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領が要請した、平和交渉を2016年末までに終わらせるという“カレンダー”提案を拒否しました。

Hurriyet
左からギリシャ・キプロスのアナスタシアデス大統領、潘・国連事務総長、トルコ・キプロスのアクンジュ大統領


ニューヨークの第71回国連総会で、9月25日に行われた1時間半の会談で、アナスタシアデス大統領が、キプロス平和交渉の次のステップに向けてロードマップをつくるカレンダーに強く反対したため、緊張の瞬間がありました。

アクンジュ大統領は9月24日の潘事務総長との会談後、「ロードマップが合意され、交渉が“ほんとうのサクセス・ストーリー”になることを期待すると語っていました。3者会談は2度延長され、アナスタシアデス大統領がアクンジュ大統領のロードマップに強く反対したため、潘事務総長は血圧が上がったと、ギリシャ・キプロスのメディアは報じました。

両大統領との3者会談後、潘事務総長は、何十年来の紛争に今年末までに決着をつけるために努力し、さらに大きな役割を演じると明言しました。事務総長は、2016年末までに合意に達するために交渉に集中する両大統領の決意を賞賛しました。「両大統領は、私のさらなる努力を要請した。私は2人の要請がなんであれ助力する用意がある」と潘事務総長は言いました。

エスペン・バルト・アイデ国連特別顧問は「2016年内に平和交渉を終わらせるのは、きわめてむずかしいが、実現可能ではある」と言っています。


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クーデターの主要な容疑者アディル・オクシュズの義母逮捕

2016年09月26日 | 国内
9月26日 7月15日のクーデターの主要な容疑者の1人アディル・オクシュズの義母が逮捕されました。ギュレン運動の“空軍のイマーム(説教師)”といわれたオクシュズ自身の行方はいまだわかっていません。

 Hurriyet

オクシュズの義母(妻の母)ハティジェ・ユルドゥルムさん(64)は1度拘束され、1か月たらずで釈放されましたが、サカリヤの主任検察官オフィスのFETO調査のため、また逮捕されました。彼女と夫のジェヴァト・ユルドゥルムさんは、娘の夫オクシュズがクーデターに大きく関与したため、事件の調査に巻き込まれています。オトゥシュズは事件後、サカリヤ県の義父母宅を訪れ、その後、行方をくらませています。

オクシュズ自身は、クーデターの翌日、クーデターの拠点となったアクンジュ軍事基地で、唯一の民間人として拘束されましたが、2日後、証拠不十分として釈放され、sの後、行方不明になっています。

オクシュズの妻である彼女の娘について尋ねられたハティジェさんは、「娘は婿の信頼を失っていた」と答えました。「私の娘アイヌルと3人の子供たちは、私の息子アブデュバキといっしょにアメリカにいます。婿のしたことが明らかになったいま、私は彼に同情していません」とハティジェさんは言いました。


ベルギー政府がPYDの大会を容認した

シリア・クルド民主連合党(PYD)の第8回欧州支部大会が、9月24日、ブリュッセルで行われました。トルコ政府はPYDをクルド労働者党(PKK)の分派として告発しています。

 Hurriyet
右側にオジャランの寫眞、左にはシリアで“戦死”したPYDの戦闘員の寫眞。PKKというテロ集団のためにトルコは現在、テロ被害を受けつづけているのですが・・・


700人の大会参加者の中には、PKKの幹部レミジ・カルタルや、PYDの共同党首サリフ・ムスリムとアシヤ・アブドゥラの他、PKKと関係のある多くの人物がいました。PKKのリーダー、アブドゥラ・オジャランのポスターや、シリアの戦闘で死んだPYDの戦闘員たちの写真が会場に掲げられていました。

トルコのクルド系政党・人民民主党(HDP)を初め、ギリシャのシリザ、アイルランドのシン・フェインや、ドイツやスエーデンの政党も、この大会に代表を送っていました。シリアの戦闘で死んだ外国人戦闘員の親族も、何人か出席していました。

PYDの共同党首ムスリムとアブドゥラは、クルド問題の解決なしに、中東とシリアの解決はないと言いました。「われわれはあらゆる文化とアイデンティティを持つ人々がシリアで自由に暮らせる連邦制の民主的な制度を望んでいる」

ブリュッセルでは「クルど文化週間」と題したイベントも行われました。トルコはPKK関連の組織の大会やイベントに反発し警告を行い、トルコとベルギー間は最近、緊張が生じています。以前、PKKがブリュッセルにテント村を設立したときも、トルコ政府は、彼らの活動を阻止するために、速やかにテントを撤去させるようベルギー当局に要請しました。


「老齢化する欧州人は若いトルコ人の世話になるだろう」英国会議員

EU加盟国はトルコの加盟交渉の停滞に大きな責任があると、イギリス国会議員のファビアン・ハミルトン氏が言いました。彼はヨーロッパの未来における人口統計学的なトルコの利点に触れ、注意を喚起しました。


Hurriyet紙のインタビューに応えるハミルトン氏(右)。


ヨーロッパは老齢化しています。私たちの面倒を見てくれるのはトルコ人たちです」とハミルトン氏はHurriyet 紙に語りました。彼は最近まで、ヨーロッパの“影の”労働相であり、国会内のトルコ・イギリス友好グループの会長を務めていました。
Q: あなたはトルコに特別の関係があるそうですね?
A: 私の曽祖父母は1860年代、ブルガリアで結婚し、私の祖母が子供のとき、イスタンブルに来ました。私の父親の家族は、アタテュルクが生まれたテサロニキから来ました。私が子供のとき、祖母のルイーズはおいしい料理を作ってくれましたが、私が、それがトルコ料理だと知ったのは、2002年、初めてトルコを訪れたときでした。私は“シュトラチ”というデザートが大好きでしたが、それがトルコ語だとは知りませんでした。ですから、私はトルコで、わが家に帰ったように感じました。 

Q: いまのトルコをどう思いますか?
A: この国をもっと宗教的にしたい大統領の影響が強くなるでしょう。世俗主義国家では、たとえばアルコールを飲むか飲まないか、自分で選択ができる必要があります。私は心配していません。トルコ人の多元的な共存主義を大きく評価しています。1本の道だけでなく、他の道も選択できるのがトルコです。


ハミルトン氏はさらに、トルコについて以下のように語っています。「今日のトルコは、国民も若く、経済も大きく成長しています。ヨーロッパは老化しつつあります。私も60歳を過ぎました。もっと年をとったら、だれかに世話してもらう必要が生じるでしょう。私のような人は大勢います。だれが私たちの面倒を見ますか? 若いトルコ人です。トルコの経済を見てください。世界的不況時にも、トルコ経済は成長していました・・・」

ハミルトン氏はロンドン生まれ、ユダヤ系イギリス人。祖先はイスタンブルとテサロニキから。1994年から国会議員。


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「ガジアンテプの自爆犯の子供はメッシのジャージを着ていた」大統領

2016年09月24日 | 国内
9月25日 8月20日、ガジアンテプの結婚パーティで自爆テロを行ったイスラム国(IS)の14歳の少年は、サッカーのスター選手リオネル・メッシのジャージーを着ていたと、エルドアン大統領が言いました。

 Hurriyet

「子供たちはメッシが大好きだから、彼らは子供にメッシのジャージーを着せ、爆弾を爆発させて、私たちの同胞56人を殺し、100人余を傷つけたのです」と、エルドアン大統領は、9月22日、ニューヨークで、「トルコ・アメリカ文化協会」の会合で語りました。「殺された人々の中の29人は子供と若者でした。彼らは子供のからだに爆弾を装着させ、リモコンで爆発させました」

ISはガジアンテプのテロの後、キルクークで自爆テロを行おうとしましたが、このときもイラク人の子供にバルセロナのスター、メッシのジャージーを着せて自爆させようとしたと、エルドアン大統領は言いました。


南北キプロス大統領が25日、国連事務総長と会談する

分断された島キプロスの何十年にもおよぶ紛争を解決するため、南北キプロスの大統領が、9月25日、国連の潘基文事務総長と会談することになりました。

 Hurriyet


エスペン・バート・アイデ国連事務局キプロス特別顧問の助力で、ニコシアで会談が行われた後、25日、トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領とギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領が、ニューヨークで潘事務総長と会談します。

1960年、キプロス島はイギリスから独立しましたが、1963年にはギリシャ系島民とトルコ系島民の衝突が起こり、それから半世紀、“キプロス問題”は解決されていません。1974年、キプロスをギリシャに併合しようとするクーデターが起こり、トルコ側はこれに反発、トルコ軍が、1960年の保障条約の下に介入し、島はギリシャの南部とトルコの北部に分断されました。

アクンジュ氏がトルコ・キプロスの新大統領に選ばれた2015年5月、平和交渉が再開し、紛争を平和的に解決するための模索がふたたび始まりました。トルコ・キプロスのアクンジュ大統領は、ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイアー外相やイギリスのボリス・ジョンソン外相に会い、9月24日には潘事務総長と1対1で会うことになりました。

ギリシャ・キプロスのアナスタシアデス大統領も、9月18日に潘事務総長に会い、またアメリカのオバマ大統領とバイデン副大統領、ドイツのシュタインマイアー外相、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相、エジプトのアブドル・ファターフ・アルシーシー大統領とも会いました。

アナスタシアデス大統領は22日、国連総会で、「南北に意見の相違はあるが、2016年内に平和交渉を決着させるという“待望のゴール”は達成できる」と言いました。「統治、EU加盟、経済、資産、領土、安全保障など、いくつかの問題に関する意見の差異はあるが、私は、この待望のゴールが達成されると信じています。今年は両首脳間で頻繁な会談がありましたが、“キプロス問題”は重要な面では交渉が進んだと報告できることを喜こばしく思っています」と大統領は言いました。

「キプロス人すべてにとって、ウイン・ウインの状況をつくって解決することを目標にしています」とアナスタシアデス大統領は言い、トルコ・ギリシャ双方のキプロス人の期待と感性と懸念に触れました。

アクンジュ大統領は9月15日、トルコ・キプロスの記者団のインタビューで、「分断された島の両サイドが、問題に進んで取り組み、決断すれば、平和交渉は90日以内に決着する」と力説しています。


よみがえる2000年昔の泉

南部ブルドゥル県の古代都市キビラで発見された2000年昔の泉が、来年から始まる修復プロジェクトの後、ふたたび泉の機能を取り戻すでしょう。

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キビラ遺跡の発掘隊長でメフメト・アキフ・エルソイ大学の研究者シュクリュ・オズドール氏は、「この遺跡の発掘は2006年からつづけていますが、この泉を発見したのは、今年、アゴラの第3テラスで作業しているときでした」と言いました。

「泉はこの遺跡で出土した最初の記念すべき建造物として、非常に重要です。この泉のおかげで、この都市にどのように水が供給されていたかとか、アゴラの建築上の美意識など、多くの情報を得ることができました。アゴラの第3テラスは、この都市の文化的・社会的生活の中心だったと思われます。泉はここでは最も美しい建造物です。円錐形の屋根を持った泉は非常にユニークです」とオズドール氏は言っています。


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キリス県にISがロケット攻撃。8人負傷

2016年09月23日 | 国内
9月24日 22日、シリア北部のIS(イスラム国)の支配地域から、ロケット弾2発が、トルコ南部のキリス県に撃ちこまれ、8人が負傷しました。負傷者の多くは子供でした。

 Hurriyet

1発目のロケット弾は、午後、ジャンポラト・パシャ地区のバザールにヒットし、子供5人とおとな1人が負傷したと、キリス県のイスマイル・チャタクル知事が言いました。負傷者はキリス国立病院に運ばれ、容態は安定しているという知事の話です。

数時間後に発射された2発目で、子供2人が負傷しました。子供の1人はシリア人です。最初のロケット弾は3階建ての建物1戸と商店1戸を損壊しました。負傷者の3人は商店で買物中でした。治安部隊が非常線を張りました。ISがロケット弾を発射した地点に、トルコ軍が60発の砲撃を行い、多くのIS戦闘員を殺害しました。トルコのF16ジェット機も、ISの2つの拠点を破壊しました。

1月初旬以来、トルコ南部のキリス県では、合計22人(うち12人はシリア人)がISのロケット攻撃で殺されました。ISのトルコに向けた一連の攻撃後、トルコ軍とアメリカ主導の連合軍は、テロリスト・グループを国境周辺から撤退させるために、8月24日、共同軍事作戦を開始しました。
 

トルコ軍が南東部ハッカリで、PKKの地雷40個を押収

対PKK(クルド労働者党)治安作戦中、PKK所有の地雷41個を押収したと、トルコ軍が発表しました。

 Hurriyet

アナドル通信によると、地元住民の通報で、トルコ軍は、繁みの中に隠されていたPKK所有の地雷を発見したそうです。この作戦には、村の警備員たちも貢献しています。軍の発表によると、8月4日以来行われている作戦で307人のPKK戦闘員を殺したということです。また、ハッカリ県のユクセコヴァ地区では、ドローンを使った空爆で、PKKの戦闘員6人が死亡しました。

9月22日朝、PKKが武器を発射する拠点2つが破壊されました。9月21日には、東部ヴァン県のイペキヨル地区で、治安作成中、2人のPKK戦闘員が死亡しましたが、彼らは、9月12日のヴァン警察本部攻撃に関与していました。12人の攻撃では、4人の兵士が死亡しました。


南西部ムーラ県のカルチャー観光が人気上昇

地元の観光プロモーションと映画やテレビのおかげで、近年、南西部ムーラ県のカルチャー観光の人気が高まっています。

 Hurriyet
いい雰囲気! 行ってみたいですね。


2005年に修復された、ボズユク地区にある「ベレン・コーヒーハウス」は、映画やテレビ・シリーズに登場したおかげで、すっかり有名になりました。ムーラは昔のストラトニケイアで、世界最大の大理石の都市です。

ムーラ県庁のサリフ・トゥファンさんは、ムーラを“憩いのツーリズム”として推薦しています。ムーラは文化的価値のあるものを保存し、プロモートしています。「ボズユクは映画やテレビで知られ、ベレン・コーヒーハウスには、年間、5万人が訪れます。ムーラにはツーリストにサービスするためのツーリズム・ハウスがあります。カルチャー観光開発のために、私たちは今後も努力していきます」とトゥファンさんは言いました。


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エルドアン大統領、国連でギュレン対策を世界に促す

2016年09月21日 | 国際
9月23日 エルドアン大統領が、20日、国連で世界の首脳たちに、世界の治安を脅かす在米の説教師フェトフラー・ギュレンの“テロリスト・ネットワーク”に対して対策をとるよう要請しました。

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「私はこの場を借りて、友人である皆さんに、国家の安全と未来のために、すみやかにギュレニスト・テロ組織に対して必要な対策をとるよう要請します」と、エルドアン大統領は言いました。「いまの段階でギュレンのネットワークと戦わなかったら、手遅れになることは、われわれの経験から明らかです」ギュレンは7月15日の未遂クーデターを組織したとして告発されています。

トルコ当局は、軍隊と民間企業内部に信奉者のネットワークをつくりあげたとして、ギュレンを告発し、アメリカにギュレンの引き渡しか拘束を求めています。9月19日、エルドアン大統領は、ロイターのインタビューで、「アメリカはギュレンのようなテロリストを擁護すべきではない。ギュレンが世界中で行っている活動は禁止されるべきだ」と言いました。


FETO関連で停職・解雇された公務員たちが復職を求めて直訴

9月21日、アンカラの首相オフィスの前に、長い行列ができました。7月15日のクーデター後の緊急事態宣言で停職または解雇された多くの公務員たちが、行政の判決に反対して訴え出てきたのです。

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FETO(フェトフラッチ・テロ組織)のメンバーをターゲットにした調査で停職になった人々が、行政の決定の再審査を求めて、首相府コミュニケーション・センターの下に新たにオープンされたセンターに直訴してきました。

治安活動総局が結成した委員会と、首相府次官の観察によって、彼らの訴えは再審査されるでしょう。7月15日のクーデター後の緊急事態宣言によって、7万9900人の公務員が停職になり、5014人が解雇されています。解雇された職員たちは、国家治安委員会(MGK)によって、国家の治安に反する行動をしていると判定された組織または集団のメンバーであるか、接触していたとされた人々です。


ギリシャがクーデター共謀者のトルコ軍人3人の亡命申請を拒否

ギリシャの政治亡命委員会は、9月21日、クーデター共謀者である8人のトルコ軍人の中の3人の亡命申請を拒否したと、アナドル通信が報じました。8人は7月15日の未遂クーデター後、ギリシャに逃げ込みました。

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1人の軍人の申請はクーデターに参加した証拠に基づいて拒否され、他の2人はギリシャ当局への協力を拒否したためと、アナドル通信はギリシャ法務省からの情報として報じています。ギリシャ法務省は軍人たちの送還について最終決定をするでしょう。他の5人のクーデター共謀軍人は、来週、アテネの亡命委員会の再面接を受けます。

軍人たちは上級委員会かギリシャ裁判所に訴える権利があります。2人の少佐、4人の大尉、2人の下士官は、クーデターが未遂に終わった翌日、軍のヘリで、トルコ国境に近いギリシャのアレクサンドロポリスに逃げ込みました。8人はギリシャに亡命を申請し、トルコ政府は、クーデターに関与したと思われる8人の即刻送還を要請しています。


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「逃げていたのではテロの解決にならない」ユルドゥルム首相

2016年09月21日 | 国際
9月22日 恐がっているのがテロに対する正しい対応ではないと、9月20日、ビナリ・ユルドゥルム首相が、イスタンブルで開催された「第26回万国郵便会議」で語りました。

 Hurriyet
万国郵便会議で「テロを恐れるな」と語ったユルドゥルム首相


「テロから逃げることで安全は得られない。恐怖でテロを免れることはできない」と首相は言いました。この会議は4年前から決まっているのに、7月15日のクーデターのために、トルコでなく他の場所に変更しようという動きもあったと、ユルドゥルム首相は言いました。「しかし、万国郵便連合の決然としたスタンスとトルコ郵政省の努力で、イスタンブルで行われることになりました」

「あなたがテロを恐がらせれば、あなたは安全です。私たちが、みないっしょになって、テロを恐れなければ、テロは私たちを恐れ、そして、トルコも世界も安全になります」と、ユルドゥルム首相は郵便連合の自然で友好的なスタンスを讃えました。


マルマライ海底鉄道のメンテナンス中の事故で作業員死亡

 9月20日朝、イスタンブルの海底鉄道マルマライの線路内で、1人の作業員がメンテナンス作業中、電気ショックで死亡しました。

マルマライの列車と、愛児を抱くウイサルさん


マルマライはボスフォラス海峡の海底を走る鉄道で、イスタンブルのアジア側とヨーロッパ側を結んでいます。ファティフ・ウイサルさん(27)は、トンネル内で水漏れを止めるための機械を操作中に死亡しました。いっしょに働いていた作業員が急いで救急車を呼び、ウイサルさんはイスタンブル・カドキョイのハイダルパシャ病院に運ばれましたが、亡くなりました。

警察も現場に駆けつけました。ウイサルさんの遺体は検死後、親族に渡されました。葬儀は中央アナトリアのチョルムで行われます。当局は彼の死について声明を出していません。マルマライは事故後、部分的に運休になりました。

事故後、通常の“技術的故障”より遅延が長かったため、事故原因について憶測が飛び交いました。


エディルネの保健博物館がユネスコの仮リストに

北西部エディルネ県の保健博物館は、すでにマーキュリー・パーフェクション賞と欧州博物館賞を受賞していますが、今度、ユネスコ世界遺産仮リストに入りました。

 
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仮リスト入りが決まって、トラキヤ大学講師エルハン・タバクオール博士は、文化保存スペシャリストのヤシャギュル・エキンジ・ダヌシャン氏、保健博物館のハカン・アクンジュ館長、ラトゥプ・カザンジュギル元講師とともに、記者会見を開きました。カザンジュギル氏はこの建物群を建てた建築家です。

タバクオール博士は、博物館がユネスコの世界遺産の仮リストに入って非常に嬉しいと言いました。「1974年にカザンジュギル氏がこの廃墟を見つけました。彼はこの場所を大学に変え、その後、博物館にしました。ヨーロッパで狂人を火あぶりにしていた時代、私たちの祖先はこの施設で、音楽を聴かせ、芳香をかがせて治療していたのです」

保健博物館では、男性の美容外科手術や、女性外科医によるイエニチェリ(オスマン帝国の歩兵軍団)兵士のヘルニア手術などの展示もあり、500年の医療の歴史が見られます。昨年は23万5000人が訪れています。

・・・このミュージアム、私も見ましたけど、おもしろいですよ~。エディルネはイスタンブルから近いから、ぜひ見てください。


「PYDはクルど国建設を目標にしていない」PYDリーダー

トルコとアメリカのケンカの種になっている在シリア・クルドのPYD(民主連合党)の党首が、PYDはクルド国を建設しようとは思っていないと言いました。トルコはPYDをテロ組織と指定しています。

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PYDとその軍部であるYPG(人民防衛隊)は、シリアに独立したクルド国家を建てようとしているというトルコの主張について尋ねられたPYD党首サリフ・ムスリムは、「われわれはそんな主張はしていない。われわれは独立したクルド国家など望んでいない」と、21日、「ヴォイス・オブ・アメリカ」に語りました。

「われわれのプロジェクトははっきりしている。そんな主張は名誉棄損だ。拒否する」と、ムスリム党首は言いました。PYDとYPGに対する認定の差異が、最近のトルコとアメリカのケンカの種になっています。

トルコ政府は、PYDとYPGはPKKの分派であり、従ってテロ組織であるとしています。アメリカは、彼らを、北シリアでのISとの戦いでの、最も信頼できるパートナーだと言っています。ムスリム党首は、クルド人も民主的権利を認められる、真に民主的なシリアの確立が、われわれの目的だと言っています。

「中央集権ではない、民主的なシリア・・・クルド人も、アラブ人も、シリアク人も、長年、抑圧されてきた。中央集権の厳しい国家は望ましくない。われわれは信仰と民族的自由を求めて戦っている」と、ムスリム党首は言っています。

トルコは8月末に開始した「ユーフラテスの盾」作戦によって、トルコ国境周辺からIS(イスラム国)と同時にPYDもYPGも一掃することを目標にしています。


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「トルコが支援するシリア反体制派は南進している」エルドアン大統領

2016年09月19日 | 国際
9月21日 トルコが支援している北シリアの反体制派は、いま、南進し、イスラム国(IS)が支配している町アルバブに向かっている」と、エルドアン大統領が言いました。

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エルドアン大統領は、国連総会でスピーチをした後、ニューヨークを発つ前の記者会見で、「この地域にトルコが設ける“安全地帯”は最終的に5000平方キロの広さになるだろうと語りました。トルコは先月、「ユーフラテスの盾」と名づけた作戦を開始しました。この作戦の目標は、トルコのシリア国境からISを一掃し、シリアのクルド人の「民主連合党」(PYD)の前進を阻止することにあります。

「トルコは、これまでに、国境沿いの細長い土地を確保している。「ユーフラテスの盾」作戦は、すでに900平方キロのエリアのISを一掃した。このエリアが南へひろがっていく」と、エルドアン大統領は言いました。大統領はまた、「トルコが支援する反体制はー シリアのアラブ人とテュルクメンのグループが、いま、ISが支配している町アルバブをターゲットにしている」と語りました。

「ジャラブルスとアルライは掃除がすみ、いま、われわれはアルバブに向かっている・・・アルバブでわれわれは、われわれを脅かす者(IS)たちと対決する」


9日間の犠牲祭休暇でホテル稼働率ほぼ100%

今年の犠牲祭の休暇は9日の連休だったので、70万人以上の国内ツーリストが、エーゲ海岸や地中海岸のリゾート地に押し寄せ、ホテル稼働率はほぼ100%になったそうです。

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「犠牲祭の9日間の休暇中に、70万人の国内ツーリストが、エーゲ海岸と地中海岸のリゾート地を訪れた」と、トルコ・ホテル業者連合(TUROFED)のオスマン・アユク会長が、9月18日、アナドル通信に語りました。

「犠牲祭の休暇は、子供連れで長い休暇を楽しむ今年最後のチャンスでした。彼らは苦闘する観光業界を復活させてくれました」と、アユク氏は言いました。「私たちはトルコ国内のツーリストのポテンシャルは1000万人と考えています。私たちはもっと多くの国内ツーリストを誘い出す努力をします…もっと多くの国内ツーリスト、とくに中年と退職後の方々を呼び込むことで、他の市場のロスをカバーできます」

アンタリヤをメーンとする海岸地帯のホテル稼働率はほぼ100%に達したそうです。今年のロシア市場でのロスを15%カバーできたと観光業界は言っています。


トルコの失業率、10.2%に上昇

統計局の発表によると、トルコの失業率は、6月、前年に比して0.6%増加し、10.2%になりました。非農業失業率は0.5%増加し、12.2%です。

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15歳以上の失業率は、6月、前年同期に比して、24万7000人増加し、310万人になりました。15歳から24歳の若者の失業率は、1.7%増加し19.4%になりました。季節失業者数は、6月、前年に比して、16万6000人増加し、330万人になりました。

経済の減速
エコノミスト、シャキル・トゥラン氏によると、経済活動の減速にともなう工業・建設・農業分野の雇用の減少によって、季節失業者が増加しているということです。「国内ツーリズムの回復のおかげで、観光分野の失業率は減ってきましたが、経済活動の減速にともなう雇用の減少はつづいています」

分野別の雇用は、20.2%が農業、19.3%が工業、7.5%が建設、53.1%がサービス業です。サービス業の雇用は2.1%増え、建設も0.2%増えています。一方、農業は1.8%、工業は0.4%減少しています。


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