トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

何百万労働者のための最低賃金交渉が来月始まる

2024年11月17日 | 国内
11月18日 ヴェダト・イシュクハン労働・社会安全保障相は、2025年から施行される最低賃金に関して、双方で合意に達することを望んでいると語りました。

 Hurriyet

雇用者、労働者、政府の代表が参加する「最低賃金委員会」は、12月に交渉を開始します。「われわれは交渉によって、全者が合意する金額が出ることを望んでいる」とイシュクハン労働相は、国会の予算・計画委員会で、2025年の同省の予算の討議中に言いました。

イシュクハン労働相は、最低賃金が2002年の184リラから、今年の17,002リラ(約495ドル)まで、254%上げられていることにも言及しました。「われわれは株主たちが合意できる賃金レベルを目標にしています」と労働相は付言しました。

セッションでは、最大野党・共和人民党(CHP)のヴェリ・アーバガ議員が、従業員の57%は最低賃金で働いていると言いました。「これでは最低賃金とは言えません、普通の賃金になっています」とアーバガ議員は言いました。

CHPは、最低賃金は少なくとも30,000リラであるべきだと言っています。最低賃金委員会は、12月までに、1月から施行される新しい賃金レートを発表します。


エルドアン大統領はブラジルのG20に出席、中東に関する話し合いを予定

エルドアン大統領はG20サミットに出席し、数か国の首脳と二国間交渉を行うため、11月17日、ブラジルに到着しました。

 Hurriyet
G20サミットのためブラジルに向かうエルドアン大統領夫妻


エルドアン大統領の最重要議題は、現行の中東の暴力に対処することにあります。大統領はパレスチナとレバノンへのイスラエルの無差別攻撃に国際的対応を要請する計画です。

11月18日から始まる2日間のリオ・サミットには、世界の経済大国の首脳が集まります。サミットでは、世界的経済問題、気候変動、国際的安全保障について討議されます。

エルドアン大統領は、11月4日、イスタンブルで、イスラム協力機構の経済・通商協力のセッションでスピーチしました。

会議後、エルドアン大統領は、11月5日、トルコ系諸国機構のサミットのため、キルギスタンへ向かいました。その後、大統領はハンガリーへ向かいました。ハンガリーとトルコは、今年、外交100周年になります。

エルドアン大統領は、11月11日、12日、次は国連の気象サミットCOP29のために、アゼルバイジャンの首都バクーを訪れました。


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トルコ・キプロスは「二国家解決」から後退することはない

2024年11月16日 | 国際
11月17日 トルコ・キプロスのエルシン・タタル大統領は、「二国家解決」を支持する意向を再確認し、キプロス島に連邦制を復活させることを明確に拒否しました。

 Hurriyet
北キプロス・トルコ共和国独立41周年を祝うパレード


「われわれは耐えてきたが、結局、二国家制が、合意できる唯一の、公正で,恒久的、持続可能な道である。連邦制の話し合いはもう終わった」とタタル大統領は、11月15日、ニコシアで行われた、北キプロス・トルコ共和国設立41周年を記念する式典で語りました。

「われわれの主権は交渉すべき問題ではない。われわれの主権と平等と国際的ステータスが承認された場合のみ、新しい交渉に応じると、われわれはあらゆる場において宣言する」とタタル大統領は言いました。「われわれが望んでいるのは、東地中海の独立国家として、平和で、穏健で、安全な生活を送ることだけである」

1974年、ギリシア・キプロスが、キプロス島をギリシアに併合しよというクーデターを起こしたため、トルコは保障国として軍事介入し、その後、1983年11月15日、北キプロス・トルコ共和国(TRNC)は独立宣言しました。

2004年、長引く論争を解決するため、国連プランが提出されましたが、ギリシア・キプロス人はこれを拒否し、ギリシア・キプロスのEU加盟と重なって、トルコ・キプロスはいまも禁輸状態にあります。


オランダとトルコが友好100年を記念して植樹イベント

オランダ大使館が、11月14日、トルコとオランダの友好協定100周年を記念して、トルコ南西部ムーラ県に、1万本の苗木を植えるプロジェクトを始めました。

 Hurriyet

植樹イベントは、2022年にマルマリス地区に設立された「トルコ・オランダ友好の森」で行われました。出席者の中には、ユップ・ワインナンズ・オランダ大使、ムラト・アズグン・オランダ名誉領事、アジャル・ユンリュ・マルマリス市長ほか住民や学生たちも参加しました。

ユンリュ市長は、マルマリスにとって、このプロジェクトは重要だと強調し、近年、この地方を襲った大火にも言及しました。「火事はマルマリスだけでなく、全ヨーロッパ、全世界の気候にも影響を与えました。マルマリスを緑化し、気候を管理し、自然の生活に戻すための対策をとることが、オランダにとっても重要です」

ユンリュ市長は、友好百周年における自然の役割を強調し、このプロジェクトは自然と友情の意味深い混交であると言いました。

ワインナンズ大使はこのイベントに出席するためマルマリスを訪れ、「今日、私たちはマルマリスで友好100周年を祝っています」とトルコ語で言いました。

「私たちは特別の絆をさらに強くするために集まりました」と、大使は付言し、植樹に集まった人々にも祝辞を述べました。


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2年前のイスティクラル通りの爆発テロの犠牲者たちを悼む

2024年11月14日 | 国内
11月15日 イスタンブルで、11月13日、テロリスト組織PKK/YPGによるイスティクラル通りでのテロ攻撃2周年が記念されました。

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2022年11月13日、ベンチに置かれた爆弾の爆発によって、6人が死亡し、99人が負傷し、多くの近隣の商店が被害を受けました。犠牲者たちは、9歳の少女と父親、若い女性とその母親、新婚カップルでした。

攻撃後、当局は、爆発の実行犯アフラム・アルバシルという女を逮捕しました。彼女は1999年生まれのシリア人で、事件後、キュチュクメジェ地区で逮捕されました。

裁判所は法的手続きの1年半後に、このテロリストに7倍の終身刑の判決を下しました。爆弾を用意した責任ある人物はビラル・エル・ハクマオスと判定されました。彼はブルガリアへ向かう途中、エディルネで降り、その後の足取りは不明です。

事件2周年には、犠牲者を哀悼する式典が行われました。攻撃の直後には、トルコ市民も、外国のツーリストも現場に集まり、カーネーションを捧げて、犠牲者に敬意を表しました。祈りの言葉を唱える者、犠牲者を想い涙する者もいました。

2周年にも同じような悲しみのシーンが見られるでしょう。イナン・ギュネイ・ベイオール区長はXに哀悼のメッセージをシェアしました。


エルドアン大統領がカタールの首長を迎え、幾つかの協定に署名

カタールのシェイフ・タミム・ビン・ハマド・アルタニ首長が、エルドアン大統領との会談のため、11月14日、アンカラに到着しました。両首脳は結束強化のための一連の協定に署名しました。

 Hurriyet
アンカラを訪れたカタールのアルタニ首長(右)とエルドアン大統領


エルドアン大統領はトルコの高官らとともに、アルタニ首長を公式の式典で迎えました。式典には、ハカン・フィダン外相、メフメト・シムシェク財務相、ヤシャル・ギュレル国防相、メフメト・ファティフ・カジュル産業技術相、オメル・ボラト通産相、アブドゥルカディル・ウラルオール運輸インフラ相も出席しました。

トルコ情報局のイブラヒム・カルム長官、アキフ・チャアタイ・クルチ大統領外交政策首席顧問も同席しました。トルコ国旗とカタール国旗の前で写真撮影が行われ、エルドアン大統領とアルタニ首長が二国間の問題を話し合った後、第10回戦略委員会の会議が行われました。

2014年に結成されたこの委員会は、政治、経済、貿易、防衛、安全保障、教育、文化にわたって協力を深めることをめざしています。両首脳は、経済、文化、防衛に関する新しい9件の協定の署名に立ち会いました。

トルコとカタールは停戦の仲介に積極的に努めていますが、イスラエルの現状から見て、即時停戦は難しそうです。


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トルコでもヒキコモリ症候群が懸念されている

2024年11月13日 | 国内
11月14日 社会から引きこもる「ヒキコモリ症候群」と診断されるケースがトルコでも増加し、若年層の精神的健康と社会的成長への影響が懸念されています。

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日本で最初に認知されたヒキコモリ症候群は、極度な社会的孤立と、人間関係からの撤退、社会的責任の回避を特徴としています。世界的に見られるこの現象が、社会的なプレッシャーとソシアルメディアの普及の影響によって、トルコにもひろがってきたと、専門家らは警告しています。

「トルコの若者たちは、家族と社会からの成功への期待とプレッシャーによって、深刻なストレスを受けています」と、イスタンブル商業大学の心理学講師ヤセミン・クシュさんは言いました。

「教育やビジネスでの成功への高い基準と、ソシアルメデイアによる期待が、個人に無力感を与えるのかもしれません。多くのケースで、このプレッシャーがしばしば、社会的引きこもり「ヒキコモリ症候群」につながっています」とクシュさんは付言しました。

心理学者のイエシム・アクンジュさんは、ヒキコモリの主要な特徴は社会的引きこもりで、これは精神障害の発生の要因にもなると強調しています。

「ヒキコモリ症候群の子供は周囲の世界をシャットアウトする傾向があります。それが彼らの精神の健康と日常生活を乱し、正常な社会活動が営できなくなることもあります」とアクンジュさんは言いました。「ソシアルメディアの普及も症候群の発生に影響しています」

この問題に対処するには、社会的活動を促し、家族の絆を強めることが重要だと、専門家たちは口をそろえて言っています。


消費者がカードを最も多く使っているのはスーパーとモール

中央銀行のデータによると、10月、トルコの消費者はスーパーとショッピングモールで最も多くカードを使いました。

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先月、スーパーとショッピングモールで、銀行のクレディットカードで支払われた額は2276億リラ(66億ドル)に達しました。

カードで最も多く支払われたのは食品で、894億リラ、次が衣類で893億リラ、サービス部門の支払いは840億リラでした。

消費者がカードで食品に支払った額は768億リラ、ガソリンに支払った額は746億リラ、電子グッズには653億リラを支払っています。ジュエリーには254億リラ、航空会社には254億リラが支払われました。

中央銀行によると、先月、デビットカードやクレディットカードで支払われた総額は1兆2500億リラでした。

8月から10月までで、最も減少したのは教育、文具、事務用品費で52% 減、宿泊費は50%減少しました。デビットカードとクレディットカードの使用で、最も減少したのは旅行社で、39%の減でした。


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トリュフの地図をつくるプロジェクトが始まった

2024年11月13日 | 国内
11月13日 アンカラ大学がトルコのトリュフの生息地の地図をつくる独創的なプロジェクトを始めました。トリュフは珍しさと高い市場価格のために「黒いダイヤ」として知られる貴重なキノコです。

 Hurriyet

アンカラ大学は通産省と協力して、研究のために、税関の犬の訓練センターで特別の訓練を受けた犬たちを使っています。同大学の生物学部が行っているこの研究は、世界で最も高価なキノコのひとつ、トリュフを見つけ、生息地の地図をつくることが目的です。

トリュフは地下で育つため、肉眼で見つけることができないので、訓練された犬が使われています。プロジェクトの一環として、鋭い嗅覚と忠実な性質で知られるラゴット・ロマニョラ種の3頭の犬が、トリュフを見つける特別の訓練を受けました。

「犬たちは茶やタバコ、麻薬、爆発物のような物質を見つける訓練を受けています。トリュフは新しい挑戦ですが、アンから大学の要請に応えることにし、とくべつにトリュフを見つける訓練をさせました」と、犬の訓練センターのエブベキル・チフトチ所長は言いました。

「トリュフはヨーロッパで高価で売れますから、このプロジェクトは生物多様性の研究のためだけでなく、経済的チャンスにもなります」

トルコにはトリュフの生息地が多くあり、未知の可能性を秘めています。オーク、栗、松の木のある地域で育つトリュフは、生態学的に重要な役割を果たしています。そのため、注意深く収穫しないと、木の根を傷つけ、何年もトリュフが育たなくなります。


「シリアには平和のための基盤がある」エルドアン大統領

エルドアン大統領は、シリアには平和と安定のための基盤があり、自身はいまもトルコとシリアの正常化に希望を持っているという自身の意見を開陳しました。

 Hurriyet

「私はまだ、シリアのバシャル・アルアサド大統領に希望を持っている。私はまだ、アサド大統領と協力し、トルコとシリアの関係を軌道にのせることに希望を持っている。なぜなら、われわれは、トルコ・シリア国境のテロ組織を破壊しなければならないからだ。シリアには公正で恒久的な平和のための基盤がある」と、エルドアン大統領は、11月13日、リヤドとバクーに同行した記者団とのインタビューで語りました。

エルドアン大統領は、リヤドで行われた「イスラム協力機構」(OIC)と「アラブ連合」のサミットに出席し、その後、COP29サミットに出席するため、バクーに向かいました。

「シリアの領土保全を脅かしているのは、わが国ではない。PKK/PYD/YPGと呼ばれるテロ組織が脅威を与えている。シリアの領土保全を脅かしているのは、自国から逃げ出したシリア人ではない。アサド大統領はこれを認識し、彼の国内に新しい環境をつくるための対策を取らねばならない」とエルドアン大統領は言いました。

エルドアン大統領はまた、イスラエルの脅威はシリアの隣りにあると強調し、火の輪が不安定な土地にひろがるかもしれないと警告しました。


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エルドアン大統領がガザの環境を破壊したイスラエルを非難した

2024年11月12日 | 国際
11月12日 エルドアン大統領は、2023年10月以来、ガザの環境を破壊し、軍事攻撃によって40,000人余の命を奪ったイスラエルを非難しました。

 Hurriyet

ガザの厳しい人道的、環境的災害に責任ある者は、国際裁判所で裁かれるべきだと、われわれは考える」とエルドアン大統領は、11月12日、アゼルバイジャンのバクーで開かれたCOP29 気象サミットで語りました。

イスラエルはパレスチナとレバノンを攻撃し、両国で子供や女性を含む市民を虐殺しつづけていると、エルドアン大統領は 力説しました。

「イスラエルは大がかりな破壊をつづけている。土地にしみこんだ化学物質は、すでにガザの子供たちの未来に影響を及ぼしている」とエルドアン大統領は言い、この犯罪の重みを考慮するよう国際裁判所を促しました。

バクーで行われたこのサミットで、エルドアン大統領はイギリスのキア・スターマー首相とも会談したと、広報局は言っています。両首脳はトルコとイギリスの関係およびロシア・ウクライナ戦争と、ガザでのイスラエルの虐殺など、地域の問題を話し合いました。

ハカン・フィダン外相その他トルコとイギリスの高官らも会談に出席しました。


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掘削船アブデュルハミド・ハン号が、黒海のアマスラ・ガス田で掘削を始めた

2024年11月11日 | 国内
11月11日 アルパルスラン・バイラクタル・エネルギー相が、アブデュルハミド・ハン号が、黒海のアマスラ―4ガス田で、最初の掘削作業を開始したと発表しました。

 Hurriyet

アブデュルハミド・ハン号の掘削活動は約30日続くだろうと、バイラクタル・エネルギー相は、民放CNNトルコのインタビューで語りました。

トルコ1日の天然ガス生産量は800万立方メートルに達したと、エネルギー相は付言しました。黒海のサカリヤ・ガス田では、1日、約700万立方メートルを生産しています。

「いま、黒海では280万所帯が消費する量の天然ガスが生産されています。トラキア地方でも、少ないが、100万から150万立方メートルを生産しています。現在、トルコは1日に800万立方メートルの天然ガスを生産しています」とエネルギー相は言いました。

天然ガスは、トルコのエネルギー戦略において重要な役割を果たしています。2020年に黒海で、相当量のガス埋蔵が発見され、トルコのエネルギー事情に大きな変化がもたらされました。トルコは石油と天然ガスの探査を行い、輸入エネルギー依存を減らすために、国内外でエネルギー生産に取り組んでいます。

エネルギー相は、オルチ・レイス号が石油探査を行うために、6~7か月間、ソマリアに配置されていたことに言及しました。海外の活動について、エネルギー相は、「わが国はイランとロシアとアゼルバイジャンで、1日に約40,000バーレルを生産してきた・・・トルコでの生産量は110,000バーレルを超えた」と言いました。

エネルギー相はまた、カスピ海ではシャー・デニス・プロジェクトによって、トルコ国内より多くの天然ガスが生産されていると付言しました。

トルコはまた、リビヤ、ニジェール、スーダン、ソマリアその他で、石油と天然ガスとミネラルのプロジェクトを展開していると、エネルギー相は言いました。


1600人の無免許銃器所持者が全国の手入れで逮捕された

トルコの治安部隊は無免許銃器の所持者を対象に、1週間の全国的手入れを行い、1600人余を逮捕したと、アリ・イエルリカヤ内相が、11月7日、発表しました。

Hurriyet

手入れは全国81県で行われ、2274戸の銃器が押収されました。「重要なのは予防、すなわち事前に防ぐことです。あらゆる犯罪同様、私たちが団結して無免許銃器と戦うことが最も重要です」とイエルリカヤ内相は言いました。

無免許銃器が最も多く押収され、最も広範に法的処置がとられた5県は、イスタンブル、アダナ、イズミル、アンタリヤ、ブルサでした。

内務省が、無免許銃器を所持する人々に、より厳しく、抑止力なる罰則を科す提議を国会に提出した後、この手入れが行われました。

あるNGOの報告によると、昨年、トルコでは、銃器による事件で2500人の人々が死亡していますが、使われた銃器のほとんどは無免許でした。


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イスタンブル、アンタリヤ、イズミルがブランド・シティのトップ100内に

2024年11月09日 | 国際
11月9日 トルコのイスタンブル、アンタリヤ、イズミルの3都市が、「ブランド・ファイナンス」による“City Index 2024” の世界のブランド・シティのトップ100に入りました。

 Hurriyet

“City Index 2024” は、世界20か国15,000人を対象にした調査によって都市を評価した結果です。“City Index 2024” にランクされた諸都市は、7つの主要なカテゴリーと45のサブカテゴリーによって評価されました。これらカテゴリーには、ビジネス、投資の魅力、文化遺産、科学、教育、ガヴァナンス、居住適性、継続性、世界的認知度などが含まれます。

この調査はアメリカ、ドイツ、中国、ブラジル、サウジアラビアなどの国々から回答を得ています。ランク順位はロンドン、ニューヨーク、パリがトップ3位で、東京が4位にランクされ、ドバイ5位、シンガポール6位、ロサンジェルス7位、シドニー8位、サンフランシスコ9位、アムステルダム10位となっています。

トルコの都市で、イスタンブルが昨年より6つ昇格して51位になり、アンタリヤ93位、イズミル97位となりました。「ブランド・ファイナンス・トルコ」のディレクター、ムフテレム・イルギュネル氏は、「イスタンブルはその歴史的文化的重要性を考えれば、この位置にランクされるのは当然です。しかし、順位を上げるためには、ブランドを効果的に管理する必要があります」と言っています。


黒海の藻をバイオプラスティックに変えるプロジェクト

黒海の海藻が環境に及ぼす有害な影響を減少させるために、シノップ大学が海藻で肥料やバイオプラスティックを生産する取り組みに着手しています。

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シノップ大学が主導し、EUが支援するこのプロジェクトは、海藻を経済的・環境的に利用して、黒海地方の環境を保護し、持続可能な未来をつくろうというものです。

シノップ大学水産学部のレヴェント・バット教授は、プロジェクトの発表会で、この活動はトルコを含む7か国にひろがっていると言いました。ブルガリアのシュメン大学や、ジョージアのバトゥーミ国立大学も、このプロジェクトのパートナーになっています。

国際的プロジェクトとして行われているこの研究によって、「富栄養化」における海藻の影響について、詳細な情報も得られるだろうと、バット教授は言っています。

「私たちは必要な研究インフラを充実させ、科学研究を進めてゆきます。調査研究はパートナーの大学でも行われています」と教授は言いました。「肥料やバイオプラスティックの生産も含めて、海藻利用の可能性も研究してゆきます」

バット教授によると、このプロジェクトは技術の前進だけでなく、環境への意識の向上も目的としています。「私たちは海藻と「富栄養化」に関する一般の意識を高めるために、協議会や研究会、教育セッションなどを行っていきます」


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トルコとギリシアは問題解決に専心し、関係を改善する

2024年11月09日 | 国際
11月8日 トルコのハカン・フィダン外相とギリシアのギオルゴス・ゲラペトリティス外相が、すべての問題を解決し、あらゆる分野で協力するために努力すると強調しました。

Hurriyet
アンカラを訪れたトルコのフィダン外相(左)とギリシアのゲラペトリティス外相


11月8日、フィダン外相はアテネを訪れ、ギリシア外相と会談しました。この1年半、両国の関係は正常化しています。「われわれはこのチャンスを利用し、現在の肯定的な雰囲気を永続的なものにするべきです。われわれは永続的な隣国関係を永続的な友情に変えるべきです」と、フィダン外相は記者会見で語りました。

現実には、トルコとギリシアにはエーゲ海と東地中海に関して意見の相違がありますが、トルコは、これらの問題は全体論的な方法で対処すべきだと考えていると、フィダン外相は言い、若い世代のために問題を解決し、よりよい未来を残すことは、トルコとギリシアの政治家たちの責任だと付言しました。

キプロスに関して、トルコ外相は、「トルコ側はもう、連邦制による解決は考えられない。キプロスには新しい現実が存在している」と強調しました。

「トルコ系キプロス人とギリシア系キプロス人の自由と安全と繁栄のための新しい考え方が必要だと、われわれは言いたい」とフィダン外相は言いました。

ゲラペトリティス外相は、正常化が進む中で、両国の関係が正常化してきた現状を歓迎すると言いました。「これは魔法の杖で、すべての問題が解決するという意味ではありません。しかし、問題の数を減らし、問題がエスカレートするのを防ぐことはできます」

両外相は、エルドアン大統領の主導で、近くトルコで行われるハイレベル協力会議についても話し合いました。


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トルコ系諸国がレバノンの即時停戦とパレスチナの承認を要請

2024年11月07日 | 国際
11月7日 「トルコ系国家機構」(OTS)の加盟国の首脳たちが、水曜、レバノンの即時停戦を要求する宣言を採択しました。

 Hurriyet

この宣言は、キルギスタンの首都ビシュケクで行われた第11回OTS国家首脳サミット後に出されたものです。「OTS首脳は国連の安保理決議1701(2006年)の実施の重要性を強調し、国際的に承認された国境内でのレバノンの領土保全、主権、独立を支持する」と、「ビシュケク宣言」は言っています。

ビシュケ宣言はまた、レバノンで国連平和維持部隊への攻撃に関して、深い懸念を表明しています。OTSは、東エルサレムを首都とする1967年以前の境界線を基本とし、独立し、主権を持ったパレスチナ国家の国際的承認を支持すると、宣言は言っています。

宣言はまた、パレスチナの国連加盟資格を認め、世界の国々にパレスチナの承認を要請するという、5月の国連総会の決議の採択を歓迎しています。

イスラエルはヒズボラを標的にしていると主張して、9月下旬以来、レバノンに大規模な空爆をつづけています。地元当局によると、この紛争で、レバノンでは3000人以上が死亡し、13,500人が負傷しています。

OTSは2009年に結成され、トルコ、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタンがメンバーとして所属し、ハンガリー、テュルクメニスタン、北キプロス・トルコ共和国がオブザーバーになっています。

OTSはトルコ系言語を話す諸国間で、貿易、政治、文化、安全保障での協力を促進することを目標にしています。


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