トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

政府が不穏な状況にあるイラクへの旅行に警告

2022年08月30日 | 国際
9月1日 イラクが不穏な状況にあるため、政府はトルコ市民にバグダードへの旅行は止めるよう要請しました。イラクでは、ここ数日で何十人もが命を落としています。

 Hurriyet

8月29日、外務相はトルコ市民に警告を出し、イラクの首都バグダードでは治安状況が著しく悪化していると強調しました。外務省はまた、バグダードにいるトルコ市民に、じゅうぶん注意し、抗議活動が行われている場所には近づかないように警告しました。

政府はまた、べつの声明で、「現在のバグダードは安定、統合、治安に関して危険な状況にある。友好的な兄弟国であるイラクの安定と安全保障は、トルコにとって極めて重要である。国境の向こうで起こっている暴力的行動は、われわれにとって無関係ではない」と言いました。

「われわれはすべての当事者が自らを抑制し、常識をもって行動するよう勧告する」と、トルコ政府は言っています。「われわれは現在の政治的争いが、対話によって平和的に落着し、イラクの人々の平和と幸福が確保されることを願っている」


国民はドゥムルプナルの勝利の100周年を祝った

8月29日、「ドゥムルプナルの戦い」の勝利の100周年を記念して、官民による祝典が全国各地で行われました。ドゥムルプナルの戦いの勝利によって、「トルコ独立戦争」勝利への道が開かれました。

 Hurriyet

1922 年、ギリシア軍との戦いに勝利した地、キュタヒヤ県ドゥムルプナル地区に多くの人々が集まって、祝典を行いました。キュタヒヤ・ドゥムルプナル大学は、勝利の日の祝典に、3743メートルのトルコ国旗をづくりました。何百人もの人々が国旗を掲げている写真が、ドローンで撮影されました。

近代トルコの建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟アヌトゥカビルは、首都アンカラの祝典のメイン会場となりました。何百人もの人々が、トルコ軍を勝利に導いたアタテュルクに敬意を示しました。勝利の日を記念して、コンサートや、夜間の光のイベントを行った都市もあります。

最大の軍事パレードはイスタンブルのヴァタン大通りで行われました。何百人もの軍人が、軍用車の列とともに行進しました。パレードを見に来た人々の前で、士官候補生が独立戦争の詩を朗読しました。「勝利の精神のフライト」と題したキャンペーンが行われ、16県から集まった120人のアスリートが、タウルス山脈の頂上を越えて飛行しました。

Hurriyet

8月30日は「トルコ独立戦争」の最大の戦いを記念する日です。この戦いの1年後、トルコ共和国が誕生しました。1926年、8月30日は公式に国家の祝日になりました。

第一次世界大戦(1914~1918)でオスマン帝国が敗北した後、トルコは連合軍に占領されました。ムスタファ・ケマル将軍率いるトルコ軍は、最後に、アナトリアを占領していた国々を追い払いました。トルコ軍は最後のドゥムルプナルの戦い(1922年8月26日~30日)で、ギリシア軍を敗北せしめ、ローザンヌ条約の締結になりました。その年の末、すべての外国軍がトルコ領土を去り、1923年、トルコ共和国の誕生となりました。


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歴史的なギリシアの孤児院の修復が認可された

2022年08月30日 | 文化
8 月31日 イスタンブルの沖合に浮かぶ「皇子たちの島々」の中で最も大きいビュユックアダにある、ギリシア正教会の孤児院だった建物の修復が、8月25日、「記念建造物審議会」によって認可されました。

Hurriyet

修復プロジェクトのコーディネーター、ラキ・ヴィンガス氏は、年末には作業が始まるだろうと言っています。孤児院はヨーロッパで最大の木造建造物と見なされています。ヴィンガス氏は、できるだけ早く次の段階に入りたいと言っています。

「私たちの最大の望みは、文化と建造物を守るために、環境に優しい建物を造ることです。これは自然の驚異です。なので、私たちは自然に敬意を表すやりかたで修復したいと思っています。修復を実施するために、私たちは、建築家、美術史の専門家、土木技術者を含む科学委員会をつくりました」とヴィンガス氏は言いました。「私たちはできるだけ早く仕事を進めたいので、科学委員会は適切な企業と話し合っています」

5階建て、206室を有するこの建物は、1898年、フランスの建築家アレクサンデル・ヴァローリーによって、ホテルとして建てられましたが、その後、ギリシア人銀行家の妻エレーニ・ザリフィさんが買い取りました。彼女は、その後、建物をギリシア正教総主教座に寄贈し、総主教座はこれを孤児院にしました。

プロジェクトのウエブサイトによると、島の丘の上に立つこの建物は、火事の危険と、子供の安全性のために、1964年、閉館されました。2018年、文化遺産のための汎欧州連盟「ヨーロッパ・ノストラ」が、この建物をヨーロッパで最も危険に曝されている7つの遺産のリストに加えました。

世界各地の技術者、都市プランナー、美術史家、地形学者を含む専門家グループが、この孤児院の修復のために集まり、建物の現状を調査しました。

・・・私もこの建物を見ましたが、荒れ果てて、「巨大なお化け屋敷」でしたね。


週末、2万人のブルガリア人が買物にエディルネを訪れる

ブルガリア市民のビザなし渡航が認可されたため、トルコ北西部エディルネ県は、今年は300万人のブルガリア人が訪れるだろうと期待しています。

 Hurriyet

週末、買物のために国境を越えてエディルネにやってくるブルガリア人の数は2万人に達し、地元の経済を活気づけていると、エディルネ商工会議所のレジェプ・ズプクンクルト会頭は言いました。

ズプクンクルト氏によると、先月、トルコがブルガリア市民のビザなし渡航を認めたため、ブルガリアから来る人々がぐんと増えました。「ビザなし旅行前は、週末、ブルガリアから来る人は12,000人から16,000人でしたが、いまは20,000人がやってきます」

「ブルガリア人たちはバスか、マイカーで、買物のためにエディルネに群がり、カバンをいっぱいにして日帰りするか、週末を過ごして帰ります。ブルガリア人たちはエディルネでの買物に、1人平均、100~150ユーロ使いますね。今後、もっと多くのブルガリア人が来ることを期待しています」と、スプクンクルト氏は言いました。「夏場はヨーロッパに住むトルコ人が夏休みを過ごしに帰ってくるので、国境は混雑していますが、国境越えがもっとらくになったら、ブルガリア人はもっと押し寄せるでしょう」

エディルネのホテルは、ヨーロッパに住むトルコ人と、買物のブルガリア人で満杯です。スプクンクルト氏によると、以前は、買物のためにトルコへ来るブルガリア人は、国境近くに住む人だけでしたが、7月28日からビザなし渡航がOKになったため、国境から遠くに住む人たちも買物に来るようなったそうです。ブルガリア人買物客は、今年は300万を超えるだろうと、予想されます。

「ブルガリアの通貨レヴが、トルコリラに対して値上がりしたので、ブルガリア人はよけい買物をするようになったのでしょう」と、エディルネの商店主メフメト・デミルさんは言いました。「エディルネの品物はみんな安くて、品質もいいから」と、ブルガリアから家族と来たアイセル・ドゥルスンさん。「私は100レヴ換金して、10,000リラ使いました」

今年の上半期、ほぼ120万人の外国人が買物のためにトルコを訪れています。


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トルコで休暇を過ごすロシア人が薬を買って帰る

2022年08月29日 | 国際
8月30日 トルコでヴァケーションを過ごすロシア人ツーリストたちが、自国より安い鎮痛剤や抗うつ剤などの薬を買って帰るという、おかしなトレンドがめだってきました。

 Hurriyet

休暇でトルコに来るロシア人たちは、ホテルにチェックインすると、周辺の薬局を捜し始めます。そのため、地中海岸やエーゲ海岸の5星ホテルの近くに、ロシア人めあての薬局がオープンしています。アンタリヤ県やムーラ県のリゾートタウンの薬局の経営者は、ロシアの薬に対応するトルコの薬を知っている薬剤師を求めています。

ロシアでは、ウクライナ侵攻後の西洋の制裁が製薬業界に厳しい打撃となったため、薬の需要が増しています。いま、トルコを訪れるロシア市民のほとんどは、鎮痛剤や、抗うつ剤、糖尿病の薬を買って帰ります。ほとんどの薬は、ロシアではずっと高く売られているのです。

休暇を安く過ごしたいロシア人ツーリストの中には、ソシアルメディアで「これからトルコに行きます」と言って、薬が欲しい人とコンタクトを取って注文を受け、旅行費用を安くあげる、ちゃっかりさんもいるそうです。

西洋の制裁のために、ロシアでは必要な薬も手に入らなかったり、手に入っても非常に高額なため、ロシアの税関職員は、トルコ帰りのツーリストのスーツケースの中の薬は無視してくれると、ロシアのメディアは報じています。


アゼルバイジャンのラチン市奪還にエルドアン大統領が祝辞

エルドアン大統領がアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領に、アゼルバイジャンがラチン市を奪還したことに電話で祝辞を述べました。

 Hurriyet

大統領府報道局の声明によると、エルドアン大統領は、週末、アリエフ大統領に電話し、両国の関係と最近の地域の状況について話し合いました。エルドアン大統領は声明を出し、アゼルバイジャンが昨日(8月26日)、ラチン市とザブクフ村とスス村を奪還したことに、喜びと祝いのことばを述べました。

エルドアン大統領は、南コーカサスの安定と平和を目標とする、アリエフ大統領の持続的な決断を賞賛しました。エルドアン大統領は、トルコ=アルメニアとアゼルバイジャン=アルメニアのプロセスが、このような形で前進することを望むと言い、トルコはどんな状況においても、 兄弟であるアゼルバイジャンの側に立つと強調しました。

アゼルバイジャン軍はラチン市に侵攻し、休戦協定によって配備されていたロシア軍と入れ替わりました。2020年、カラバフでの6週間に及ぶ戦争の後、アゼルバイジャンとアルメニアはロシアの仲介で休戦協定に署名しました。


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古代都市エフェススがふたたび海とつながる

2022年08月28日 | 観光
8月29日 イズミル県セルチュク地区の古代都市エフェススを、2500年を経て、ふたたび海とつなげる「エフェスス古代運河プロジェクト」の第1段階が終りました。

 Hurriyet

長さ600メートルの運河と、幅100メートル、長さ250メートル、短期宿泊もできるマリーナなど、第1段階の建設は、杭打ち作業の60%を終えました。プロジェクトの第1段階では、古代運河の入口が再整備され、歴史的な雰囲気を持ったマリーナが造られます。

エフェススの古代都市と港は、何千年間も東西の文化が交流した「王の道」の出発点にありました。しかし、2500年の間に、川の流れが運んだ砂礫によって、古代都市は海から9キロ離れた場所に移動し、現在の形になりました。

プロジェクトの職員ビロル・チュナルさんによると、「エフェスス古代運河プロジェクト」の第1段階は、海岸からクシャダス=イズミルのハイウエイ沿いに行われます。歴史的な感じを出すためにマリーナの壁とその周辺を大理石で蔽う工程は、まだつづいています。第2段階では、イズミル=クシャダス・ハイウエイからエフェスス港までのエリアが整備され、歴史的な感じに再構築されます」ということです。

このプロジェクトによって、2500年前のように、人々はふたたび船でエフェススを訪れることができるようになります。目標は、毎年、エフェススを訪れるツーリストが増え、エフェススがトルコの重要な目的地になることです。プロジェクトは2022年末までに終わります。


ウクライナの穀物輸出は100万トンを超えた

ウクライナから世界市場への食糧輸出の総計は、黒海に穀物回廊が設けられて以来、100万トンを超えたと、トルコ国防省が発表し、週末にはウクライナの港から9隻の船が出航したと付言しました。

 Hurriyet

国防省の声明文によれば、「ウクライナから輸出された穀物の総量は、週末までには1,043,286トンに達する。イスタンブル・ベースの合同調整センターによって管理・調整されているこの事業は、計画通り、問題なく運営されている」ということです。

ロシアとウクライナは、世界の食糧危機を回避するために、7月22日、ウクライナからの食物輸出を再開する覚書に署名しました。この活動は8月1日から始まり、ウクライナとロシアの職員が、トルコと国連の職員とともに従事しています。

「ウクライナの港からの穀物輸出は、計画通りつづいている。この事業に関わった船の数は、8月3日までに、103隻になった」と、国防省は言っています。

ロシアとウクライナが署名した協定は120日間有効であり、両国が反対しなければ、延長も可能です。ウクライナは今年末までに、2500万トンの穀物を世界に輸出する計画です。ロシアも、国連による保障の下に、食料と肥料を世界に輸出することを望んでいますが、船積み、銀行、保険会社などに関する問題のために、ロシアの輸出はまだ始まっていません。


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94%の家族がインターネットにアクセスしている

2022年08月27日 | 国内
8月28日 「2022年、94%の家族がインターネットにアクセスしている。昨年は92%だった」とトルコ統計局(TUIK)が、8月26日、発表しました。

Hurriyet

2012年にはネットにアクセスしている家族は47%でしたが、2017年には80.7%になっています。ネット使用率は、イスタンブル在住の家族が最も高率で、98.7%、次がアンカラ県、コンヤ県、カラマン県で98.3%です。エーゲ海地方では、94.4%の家族がネットにアクセスしています。

統計局の「情報・通信技術使用調査」によると、16歳から74歳の個人のインターネット使用率も上昇し、昨年の82.6%から、今年は85%に増加しています。男女別に見ると、男性は89.1%、女性は80.9%の人がネットを使用しています。この調査によると、この3か月、人口の82.7%が定期的にネットを使用し、69%以上が1日に数回はネットを使用すると言っています。

調査によると、1日に1回、すなわちほとんど毎日、ネットを使用している人は11%です。週に1回以下しか使わないという人は、たったの0.7%でした。

この1年間で、個人使用のために、ネット関係のグッズを買うか、サービスを受けた人の比率は、昨年の44.3%から、2022年には46.2%に増加したと、統計局は言っています。


イズミルで1週間で440人の不法移民が捕まった

イズミル県の憲兵隊が、8月15日から24日の間に、446人の不法移民を捕まえたと、イフラスニュースが報じました。人間密輸に関与した容疑者3人も拘束された」と同ニュースは言っています。

 Hurriyet

不法移民たちは、イズミル県のチェシュメ、カラブルン、ディキリ、セルチュク、ケマルパシャ、メネメン、フォチャ、ウルラ、ティレの各地区で行われた17回の作戦で捕まりました。トラック3台、小舟1隻も押収されました。

エーゲ海岸のムーラ県では、沿岸警備隊がダッチャ沖で、小舟に乗って漂っていた75人の移民を救助しました。「トルコ人の人間密輸人2人も拘束された」とデミルオレン・ニュースは報じています。

また、北西部クルクラーレリ県では、8月26日、川で溺死したアフガン人の遺体が見つかったと、デミルオレン・ニュースが報じています。同ニュースによると、警察に捕まった3人のアフガン人が「1人の友人の行方がわからない」と言っているそうです。


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モンゴルで「トルコ」と書かれた碑文が初めて発見された

2022年08月27日 | 文化
8月27日 東突厥の第2カガナート(可汗国)の建設者イルテリッシュ・カガーンの「トルコ人」と書かれた碑文が、モンゴルで初めて発見され、トルコ外務省はこれをトルコ史における重要な里程標と考えています。

 Hurriyet

2016年からこの地域で地表調査を行ってきた科学者たちによると、イルテリッシュ・カガーンはこの地方にトルコ部族を集結させていたようです。これら部族の印字が彫られた石が発見された後、トルコ系の王子たちの彫像やフィギャーも発見されました。作業はコロナ・パンデミックのため中断されていましたが、2022年7月、再スタートし、約250平米のエリアの発掘で、巨大な建物群が発見されました。

トルコ語とソグド語で書かれた問題の碑文は、「国際トルコ・アカデミー」と「ノムゴン渓谷モンゴル考古学研究所」の共同科学・考古学遠征中に発見され、“Turk”(トルコ人)、“tanri”(神)、“kutluk”(カガナート)“tumen”(分割)などのことばが判読されました。

「この碑文は歴史をさらにさかのぼることができる非常に重要なものです。それをトルコ人科学者たちが発見したのです」と、国際トルコ・アカデミーのダルハン・クドゥラル校長は言い、多くの国々の歴史にも光をあてる貴重な発見だと付言しました。

外務省もこの発見について声明を出し、第2トルコ・カガナートの創設者イルテリッシュ・カガーンのものと思われるこの建物群の発見は、興奮と喜びをもたらしたと言っています。「中央アジアのステップ(草原)に根ざすモンゴルと、わが国との関係における重要な分野のひとつは、歴史と文化の研究協力です」

トルコとモンゴルの協力によるこの発見は、トルコの歴史における重要な里程標であり、また、モンゴルの文化の豊かさを示すものでもあります。

ミマ―ル・シナン大学のアフメト・タシャーウル教授は「これはトルコ世界とトルコ史における非常に重要な発見です。8世紀初期に、古いトルコ語のアルファベットでで書かれたオルクホンの碑文に匹敵する重要な発見かもしれません」と語りました。


「大攻撃」を記念して軍事博覧会オープン

「大攻撃」100周年を記念して、トルコ軍がアフィヨンカラヒサル県で軍事博覧会をオープンしました。

 Hurriyet

「このようなイベントが開けたことを誇りに思います」と、アフィヨンカラヒサルのキュプラ・ギュラン・イーイトバシュ知事は言い、市民に博覧会を訪れるよう呼びかけました。「大攻撃」を記念して、市内で行進も行われると、知事は発表しました。

「大攻撃」はトルコ独立戦争で、トルコ軍とギリシア王国が戦った、最後の、最大の作戦です。攻撃は1922年8月26日、ドゥムルプナルの戦いで始まりました。約98,000のトルコ軍は、130,000のギリシア軍に対して攻撃を開始しました。8月31日から9月4日までに、ギリシア軍の退却によって、前線は300キロも後退しました。

9月9日、トルコ軍はイズミルを陥落させ、海岸まで進軍しました。作戦は1922年9月18日に終わり、バルケシル県のエルデク地区も、チャナッカレ県のビガ地区も奪還しました。


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トルコと北欧2国がNATO加盟について話し合う

2022年08月26日 | 国際
8月26日 トルコとスエーデンとフィンランドの高官が、6月下旬に2国がNATO加盟のための覚書に合意してから初めて、トルコが提示した安全保障上の懸念に応えることを条件に、今日、ヘルシンキで会談します。

 Hurriyet

トルコ側は、セダト・オナル副外相と、イブラヒム・カルン大統領主席外交政策顧問ほか、内務省、法務省、情報局の職員が出席すると思われます。3か国が署名した3者覚書には、北欧2国にいるPKK,YPG,FETOなどのテロリスト組織の存在と活動から生じるトルコの安全保障上の懸念に対処するために、スエーデンとフィンランドがとるべき行動が詳述されています。

協定は、覚書の実施を再検討・再評価する「恒久合同メカニズム」の設立を提案しています。ヘルシンキで行われる会合では、3国の高官が初めて顔を合わせます。

協定によれば、スエーデンとフィンランドは、テロ組織の活動に対して必要なあらゆる対策をとり、テロの有罪者をトルコに引き渡すことになっています。トルコは、NATO加盟を希望する2国、とくにスエーデンが、トルコの安全保障上の懸念に対処しないことに失望を表明しています。

チャウシュオール外相は、8月9日、大使会議でのスピーチで、スエーデンとフィンランドは、悪意はないが、確実な対策をとることが必要だと強調しました。「両国はまだ契約を満たしていないと思う。われわれはつねに具体的なステップを望んでいる」と、チャウシュオール外相は言いました。「必要な対策がとられない理由が知りたい」


トルコはギリシアに「新たな冒険」を止めるよう促した

ギリシアの戦闘機がトルコ機に対して、3日間に2度も嫌がらせを行ったことに対して、トルコのフルシ・アカル国防相は、ギリシアに新たな冒険を止めるよう強く勧告し、そのような行動は100年前と同様、敗北に終わるだろうと警告しました。

 Hurriyet

「いま、大勝利100周年を祝っているわれわれは、ギリシアに告げる。“100年前、貴国は貴国が始めた冒険で、どんなに厳しい痛手を負ったか”。われわれは貴国に、歴史から学び、敗北に終わる新たな冒険を止めるよう強く勧告する」と、アカル国防相は、8月26日、ヒュリエット紙のインタビューで語りました。

アカル国防相は、ムスタファ・ケマル・アタテュルクと彼の協力者たちが、アナトリアを占領したギリシア軍と戦うために使ったアクシェヒル県の作戦本部から、この声明を発表しました。1922年8月26日、トルコ軍はギリシア軍に対して大攻撃を開始し、8月3日に決定的な大勝利を収めました。

8月22日と24日、NATOの任務を遂行していたトルコの戦闘機が、ギリシアのジェット戦闘機の嫌がらせを受けたという発表があった2,3日後、アカル国防相はこのコメントを発表しました。トルコはNATOの活動に危険を与え、地中海とエーゲ海で新たな挑発行為を行ったギリシアを非難しました。

アメリカは7月22日に行う演習で、トルコにNATOの演習に参加し、アメリカ機をエスコートするよう要請していたと、アカル国防相は説明しました。「われわれはアメリカの要請にOKと答え、フライトが始まった。このフライトはNATO諸国と役割分担したものだった。7月2日に通知があり、7月22日に任務は終わった。まさにその任務中に、ギリシア機が介入し、飛行ルートを変更させた」


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トルコ外相がシリア反体制派グループのリーダーたちと会談

2022年08月25日 | 国際
8月25日 トルコはシリアの10年に及ぶ問題を政治的に解決するために、アサド政権にメッセージを送りましたが、その一方で、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相はシリア反体制派グループの代表たちと会談しました。

 Hurriyet

チャウシュオール外相は、8月24日、「シリア国民連合」のサレム・アルメスレト議長と、交渉委員会のベドル・カムス委員長、暫定政権のアブドゥラフマン・ムスタファ首相をアンカラに迎えました。「われわれは国連安保理決議2254号の枠内で、反体制派の政治的プロセスへの貢献を評価し支援します」とチャウシュオール外相はツイッターで言いました。

シリア問題を解決する唯一の方法は、シリア政府と反体制派の対話を通じての政治的方法だというトルコのメッセージが、シリア体制側に送られた後、この会談が始まりました。チャウシュオール外相は、両者の間の和解が、シリアの安全と平和のために重要だと、強く言いました。

アルメスレト議長は、ツイッターに「トルコ外相はシリアの大義を支持し、2254号決議に基づく政治的解決と、適切な国際的解決を支持すると、われわれに明言した」と書きました。トルコは長年、シリアの反体制派を支援し、体制側と政治的解決の交渉をするよう促してきました。

体制側と、反体制派と、市民社会は、長い間、新しい憲法をつくるか、シリアの憲法を改正し、公正で透明な選挙を行うか議論してきました。しかし、政権側はその進行を遅らせ、事態打開のための話し合いを拒否してきました。


「対テロ作戦は北シリアに安全回廊ができるまでつづく」エ大統領

トルコは北シリアに30キロの安全回廊を設けるまで、テロリストとの戦いをつづけると、エルドアン大統領は言い、政府の戦略に沿って行われる新たな越境軍事作戦を示唆しました。

 Hurriyet

「私は、ここから、全世界に、われわれのテロリストとの戦いは、30キロの安全回廊によって、わが国の国境を端から端まで安全にするまで終わらないと宣言する」と、エルドアン大統領は、8月25日、第951回マンジギルトの戦いの勝利記念日の式典で言いました。

エルドアン大統領は以前から、北シリアのタルリファト県とメンビジ県にいるYPGに対して、新たな作戦を行うと言っていました。トルコ軍の最近の越境作戦「平和の泉作戦」は、2019年10月に行われ、その結果、アザスとジャラブルスの間のトルコ=シリア国境に100キロの帯状の安全回廊ができました。

しかし、まだユーフラテスの東にはYPGが支配するエリアがあり、トルコ国境を脅かしています。YPGの攻撃によって、何十人もの軍隊と市民が殺されています。

アメリカ、ロシア、イラン、有力なヨーロッパ諸国は、越境作戦がシリアをさらに不安定にし、イラクとレヴァントのイスラム国(ISIL)に対する戦力を弱めることを懸念して、トルコの新たな作戦に反対しています。エルドアン大統領はトルコの作戦に反対する国々を非難し、「トルコはこれらの国々の偽善性をよく知っている。彼らは自分が望めば、いつでも、どこでも、軍事作戦を行う」と言いました。「何度も言っているように、われわれはわが国の安全優先のために作戦をつづけている」


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トルコはギリシア戦闘機の嫌がらせについてNATOに苦情を訴えた

2022年08月23日 | 国際
8月24日 トルコのジェット機が東地中海でNATOの任務を遂行中、ギリシアの戦闘機による嫌がらせを受けたと、トルコはNATOに苦情を訴えました。

 Hurriyet

国防省の情報源によると、事件は東地中海で起こりました。ギリシア戦闘機が、トルコの戦闘機がNATOの任務遂行中に、トルコ機のレーダーをロックしました。トルコの戦闘機はギリシアの戦闘機に必要な応答をして、エリアを去りました。トルコはこの動きを、NATOをターゲットにした試みと見ています。

トルコ国防省と外務省は、この事件の後、必要な外交上の行動をとり、NATO当局にこの事件を知らせたと情報源は言っています。国防省はさらに、駐アンカラ・ギリシア武官を召喚し、この事件に対するトルコの反応を伝えました。しかし、ギリシアはこの事件に関するトルコの見解を否定しています。

ギリシア国防省は、トルコの戦闘機5機が予告なしに、ギリシアの飛行管理下にあるエリアを通って現われ、アメリカのB-52爆撃機に同行していったが、米軍機は戦闘機のエスコートを予定していなかったと言っています。ギリシアは、トルコ軍機を追い散らし、この事件をNATOとアメリカに通告したと言っています。

ギリシアとトルコはしばしば、エーゲ海と地中海の領空と領海の主張がかみ合わず、反目しています。トルコは、過激な野心をもって挑発してくるギリシアを非難しています。ギリシアの領海は6マイルですが、ギリシアは国際法に違反して、10マイルの領海を主張しています。

NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、トルコ=ギリシア間の紛争解消のメカニズムを提案していますが、ギリシアは会談に参加しようとしません。
 

「もう2隻の穀物船がウクライナを発った」トルコ

イスタンブル穀物輸出協定の下に、もう2隻の船がウクライナの港を出たと、8月22日、トルコ国防省が発表しました。

 Hurriyet

「ウクライナの港からの穀物出荷は、計画通り、合同調整センターの管理の下につづいている」と、国防省は声明で言いました。7月22日、トルコ、国連、ロシア、ウクライナは、イスタンブルで、ウクライナの3つの港からウクライナの穀物輸出を再開する協定に署名しました。

ウクライナの穀物輸出は、すでに6か月に及ぶロシア=ウクライナ戦争のために、何か月も停滞していました。2月24日に戦争が始まって、ロシアがウクライナの港を封鎖したため、約2000万トンの穀物がウクライナに蓄積されています。

イスタンブルの合同調整センターは、ウクライナの穀物輸出を監視するために、7月27日、公式に作業を始めました。センターは3国と国連の代表で構成されています。協定の目的は、ウクライナの穀物を輸出するために,黒海に安全な船の回廊をつくることです。センターの検査係は、船に積まれているのは穀物、肥料、食料だけであること、他の商品や武器などが積まれていないことを確認するチェックを行っています。

協定はまた、西洋から制裁を科されているロシアに、農産物と肥料を輸出する権利も保証しています。調整センターは8月1日から15日までの間に、穀物を積んだ36隻の船が、ウクライナの港を出入りするのを許可しました。公式データによると、ウクライナはすでに563,317トンの食糧を送りだしました。

ウクライナの小麦輸入国のトップはエジプトで、次がインドネシア、その次がトルコ、イエメン、フィリピンです。


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ジョージア人が食料品買い出しにトルコへ

2022年08月23日 | 経済
8月23日 ジョージア人たちが食料品、とくにオイルを買いにトルコ北東部のアルトヴィン県にやってきて、食料品店の前に行列を作っています。

 Hurriyet

通貨交換率で母国よりずっと安い食料品を買うために、ジョージア人たちはサルプの国境ゲートを通ってアルトヴィンのケマルパシャ地区へきて、食料品市場に群がります。

「オイルとグラニュー糖の需要が大きいですね」と、アルトヴィン・ホパ地区の商工会議所のオスマン・アクユレク所長は言いました。「ジョージア人が買出しに来る理由は、トルコの商品の価格に対して、彼らの購買力が増したからです。トルコの商品が、彼らにとってより魅力的になったのです」

国境ゲートで働いているエミルハン・カヴァクさんは、トルコリラの低下を指摘し、「ジョージア人はオイルで商売をするためにトルコへ来るようになったのです。彼らは自分の必要な分のほかに、ジョージアで売る分も買ってゆきます」と話しました。

ケマルパシャ地区のタクシー運転手のクビライ・ヴェジルオールさんは「忙しくなりました、とくに週末は」と言いました。トルコリラは、ジョージアの通貨ラりに対して0.15まで下落しました。


第1次世界大戦のガリポリ作戦で沈んだ船が観光用に

トルコ・ガリポリ史跡総局は、第1次世界大戦の作戦で、チャナッカレの海底に沈んだ船を観光用に公開しました。

 Hurriyet

戦争中、トルコ軍の魚雷や潜水艦によって沈められた22隻の船を見るためのダイビングが解禁されました。自国の近代史に興味のあるイギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランドのダイバーたちが、沈没船を訪れるだろうと期待されます。海底には、戦艦のほかに、上陸用舟艇、潜水艦、小蒸気船、ヨットなど、多くの沈没船が眠っています。

沈没船の中には、107年昔、セッデュルバヒル城の沖合で沈んだ、英国王室海軍の、全長118メートルの「HMSマジェスティック」や、海岸の兵士たちに食料や水を届けるのに使われた英国の駆逐艦「HMSルイス&ヘルス・バーシス」もあります。

沈没船が眠るエリアは、政府が管理する、世界初の海底公園になります。「私たちは海底の歴史によって、チャナッカレ観光の未来をつくります。チャナッカレの海岸は、興味深いストーリーで溢れています。私たちがなすべきことは、それらストーリーを人々に見せることです」史跡総局のイスマイル・カシデミル局長は言いました。

沈没した戦艦を見ることは、めったにできないことだと思うと、カシデミル局長は言いました。「私たちはこれら自然の美を世に知らしめるために国際的な組織と協力してゆきます」

「トルコ・ガリポリ史跡総局は、チャナッカレの海底の富を世界に紹介することに成功しました」と、沈没船内まで潜った、トルコ最年長のダイバー、メフメト・バシさんは言いました。「先祖の足跡を捜しているアンザック(オーストラリアとニュージーランド)の人々も、これら沈没船に興味を示すでしょう」


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