トルコのトピックス

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歴史的な正教会の会合に、ロシア正教会の代表が欠席

2016年06月21日 | 国際
6月20日 6月19日、世界中の正教会(Orthodox Church)の代表が、1000年間で初めて、ギリシャに集まりましたが、いくつかの宗派が欠席し、全正教会の結束は果たせませんでした。

 Hurriyet

19日、正教の指導者たちが、ギリシャ・クレタ島の町ヘラクリオンに集まり、正教の五旬節(聖霊降臨の祝日)を祝い、“聖なる礼拝式”を行いました。集会は27日までつづきます。

この集会はイスタンブルで行われる予定でしたが、クレタ島に変更されました。これはロシア正教会が、トルコのロシア機撃墜以来の両国間の不和を理由にトルコに来たくない意向を示したためだと、イスタンブル・フェネルのバルトロメウ総主教が、4月18日、記者団に語っています。

バルトロメウ総主教は、これは婚姻や断食などの問題を論じる“聖なる大会”だと言っています。ギリシャのプロコピス・パヴロプロス大統領もこの集会のミサに出席し、国営放送ERTもこれを放映しています。モスクワ総主教キリス1世の欠席は、正教会の結束のイメージを傷つけかねません。なにしろ、キリス総主教は、世界の正教徒人口の半数にあたる1億3000万の信徒を率いる立場にあるのです。

ブルガリアとジョージアの正教会も欠席でした。両国はロシア政府と近いと見られています。アンティオキアの総主教座も、エルサレムとのいさかいのために欠席しています。

「この“聖なる大会議”は正教の結束のメッセージを発信するでしょう・・・この会議は、正教が現在のデッドロックを脱する一助になるでしょう」と、バルトロメウ総主教は国内メディアに語りました。「正教会の結束はわれわれすべてにとって望ましいことです。欠席した人々は、せっかくの好機を逃したことになります」と、ギリシャのニコス・コツィアス外相は言いました。


東部で列車とミニバス衝突。9人死亡


6月20日朝、東部エルズー県で列車がミニバスと衝突し、4人のシリア人を含む9人が死亡し、1人が重傷を負いました。

 Hurriyet

東部ビトリス県のタトヴァン地区から首都アンカラに向かっていた列車が、エラズーの町ユルトバシュの踏切りでミニバスと衝突しました。ミニバスは農業作業員を温室に運んでいくところでした。ミニバスの運転手メスト・カラコチさんと4人のシリア人作業員を含む9人が事故現場で死亡し、ミニバスの乗客1人が重傷を負いました。

事故調査のため、9人の犠牲者の遺体は現場に置かれています。氏名不明の重傷者は急遽、エラズ-病院に運ばれました。踏切りには事故を防ぐための遮断機も警報機もなかったことを、ニュースは強調しています。

エラズーのムラト・ゾルルオール市長は調査のため、現場の踏切りに駆けつけました。「事故は早朝起こりました。タトヴァンからアンカラへ向かっていた列車が、温室作業員を乗せたミニバスと踏切で衝突しました。ミニバスは列車に約400メートル押されました」と、記者団に語り、“痛ましい事故”と言いました。

・・・4人のシリア人はおそらく難民でしょう。まさに痛ましいことです。


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「世界難民の日」に、トルコはオープンドア政策を強調

2016年06月20日 | 国際
6月19日 6月20日の「世界難民の日」にあたって、トルコ外務省は、“わが国の歴史的な伝統である受容性によって、差別することなく”、抑圧と残虐から逃れてくるすべての人々を受け入れる、トルコのオープンドア政策を力説しました。

Hurriyet

トルコは、さまざまな理由から故国を去らざるを得なくなった難民を保護する責務を果たし、移民問題解決のための人道主義的な理想を追及するための努力をしていると、トルコ外務省は声明しています。

トルコは2011年以来、故国を去った270万以上のシリア難民を受け入れてきました。イラクとアフガン国籍の難民を入れると、その数は300万人に達します。「わが国は、難民が人間としての尊厳をもって、わが国で生活できるようあらゆる方法を講じている」と声明は言っています。

「世界難民の日にあたって、トルコはもう1度、宣言する。トルコは世界中の残虐から逃れて絶望的な状況にある人々の味方であり、彼らが人間として生きていくために、あらゆる支援を提供する」


外国人ツーリスト激減で、観光業界は国内ツーリストにねらいを変えた

あるツーリズム関係者によると、このところ外国人ツーリストは激減しているが、今年のシェケル・バイラム(ラマザン明けの祭)の9連休には、観光地のホテルの稼働率は80%を超すだろうということです。

 Hurriyet

本来は7月5日から7月7日が公的な休日とされていましたが、最近、ビナル・ユルドゥルム首相が、7月4日(月)と7月8日(金)も休日にし、2度の週末を含めて9日間の公休日をつくるという回状に調印しました。

「9日間の連休は、ツーリズム関係者、とくに地中海リゾートのアンタリヤの業者に、いくらかの救いとなるでしょう」と、地中海地方観光ホテル業者協会のトルガ・ジョメルトオール副会長は言っています。協会も今年は、海外より国内のツーリストに呼びかけているそうです。

地中海アンタリヤ地方を訪れる外国人ツーリスト、とくにロシア人ツーリストの数は、治安への懸念とロシア機撃墜のために、今年は劇的に落ち込みました。例年は1月から5月までに、150万人のツーリストが空路でアンタリヤを訪れていましたが、今年は2015年同期に比して42%も減少しています。

スセシ・ラクジャリー・リゾートの総支配人イスマイル・ティラリ氏は、9日間の連休中、ホテル稼働率は80%を超えるだろうと言っています。「今年は室代を大きく下げてはいますが、さいわい国内ツーリストの数が大きく増えています」というホテルも。

「国内ツーリストの予約はこれまで好調ですが、もっとのびて欲しい。外国人ツーリストの予約が劇的に落ち込んでいますから。こんな状況が続かないことを願っています」と、クンドゥ観光投資者会のアブドゥラ・ケレシュ副会長は言いました。「ホテルはツーリストを呼ぶために、値段を大きく切り下げ、財政の健全化をはかることが必要です」

・・・5月27日から3週間、イスタンブルに滞在し、17日、帰国しましたが、外国人ツーリストの激減は想像以上のものがありました。旧市街の中心スルタナメット広場も閑散とし、3週間の間、1人の日本人ツーリストも見かけませんでした。


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