藤井祥子のいろいろ

ピアノ&ヴァイオリン教室・飼い猫のルイ…
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両手奏の壁?

2016年05月09日 | ピアノレッスン
左右の手で別々の音を奏でるピアノは、楽器の中でもかなり特殊です。
大抵の楽器はひとつの音を奏でるために両手を使いますから。
年齢が上がれば上がるほどに、この両手別々の動きが苦手になるらしい…というのは
定年を待てずにピアノを始めたNさんの研究成果です。
(インターネットで様々な練習方法を調べたり、大人のピアノに特化した書籍を読まれたり、
その熱心さにはいつも頭が下がります。)

確かに、両手で演奏するのは難しい事かもしれません。
日頃の日常生活では1つの目的のために手を動かすのに、
2つの異なった動きを成立させるために運動神経を駆使するのですから。
おまけにただ動けばいいのではなく、できれば音感を伴って、
右も左もそれぞれが歌うように音を奏でるだなんて!

けれどこの両手奏、若ければ若いほど壁が低いのかというと、
そうでもないような気がしています。
幼児の手はそもそも鉛筆もうまく持てず、字すらまともにかけないほどの運動能力です。
小学生になると器用になってきますから、練習しさえすればやみ雲には動かせます。
でも音感を伴ってとなると、やっぱり訓練が相当必要。

年齢が上がれば上がるほど、運動神経はやみ雲には動いてくれなくなります。
けれど理にかなう動きであれば、脳が納得してちゃんと指令を出してくれるようになります。
じっくりと繰り返し、なぜこの動きなのかを理解して運動神経に働きかける…。

年齢が低ければ低いほど、このじっくりの反復練習は苦手。
年齢が上がれば上がるほど、納得しての反復練習は得意。

壁というより、それぞれの年齢の特性かしら…と私は感じています。