音楽は、消えてなくなってしまいます。
その場で演奏された音も響きもすぐに消えてしまい、
音楽の流れを追って鑑賞していても、少し前を聴きなおすなんてことは無理な話。
そんな時代がクラシック音楽には長く続きました。
絵画は昔であっても消えたりせず、描き上げたものはそこへずっと存在します。
そして少し文明が進んでくると、小説や絵画は印刷技術の発展のおかげで、
量産や持ち運びが出来るようになりました。
でも音楽が記録され量産・持ち運びができる時代が来るのは、もっと後のこと。
話は変わって、現代では大人でも子供でも、
いとも簡単に当たり前のようにスマホで録音したり再生したり。
それだけでなく、ネットにつなげば無限な量の音楽にアクセスできます。
こんな個人のピアノ教室でさえ、レッスンもスマホで簡単に記録できますし、
アラブの民族音楽、スペインのフラメンコ、ロシアの教会の鐘の音、
インスピレーションのヒントになる音楽へワールドワイドにアクセスするのだって、
レッスン中のほんの短い時間に何の苦も無くできてしまいます。
ですが、先日のレッスンの時に思わず生徒さんに言ってしまいました。
「スマホは本当のことをちゃんと記録しているんだけど、決して信じないでね!」
レコードでもCDでもスマホでも、
機械の中に音楽を記録するために人間が格闘してきても未だにできないことがあります。
それは生の演奏そのままを記録すること。
記録された時点で、響きの広がりだとか唸りだとか、
耳で意識していないような色々なものがそぎ落とされてしまっているのです。
だからスマホの音情報は、正しいのだけれどすべてではないのです。
レッスンの時に、その生徒さんにお送りしたスマホの音源と、
それを目の前で弾く私の演奏の響きとを聴き比べてもらいました。
その歴然とした違いを、小4のSちゃんしっかりと納得してくれました。
これはとっても大切なことです。
スマホ完結型の演奏を目指していると、行きつく先が違ってしまいますから。
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