アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

Eva Ugalde "Miserere"

2010年06月20日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
さっき?の男声合唱とはサマースクール(Obradoiro 20xx)つながりなのだが(大して繋がってない)こちらは女声合唱。
たぶん,Bustoに師事しいてる,Eva Ugaldeの秀作だ。
"Miserere"とは「憐れみ深き」などと訳されると思うのだが,仕上がりがなかなか..聴いてください。

Ugalde: Miserere (Obradoiro 2008)

昨年あたり,Bustoの曲とともに見つけて,パナムジカから楽譜も購入した。

精神性が非常に高く「ぜひうちでやりたい」などと思いつつも,編成が最大で7部?ちょと当面無理だわ,てことで温め状態なのである。
最低音部を男声で声質あわせて歌っても,10名しかいないので,5,6部が精一杯。
いつになったらできるやら(涙)
「人を借りてでもやるか?」ってところです(他団では,よくあることだけれど)

にしても,

Merciful, beautiful Harmony!
It is just "Miserere".

だな。(何語?)

Busto "Tu venias"(たぶん)の演奏・響き・ベースの深さに圧倒される

2010年06月20日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
Bustoつながりなのだが,たまたまYoutube先生のリンクをたどっていくと,珍しく男声合唱に行き着いた。
というかBustoの男声をまともに聴くのははじめてかも。

"Tú venías"というスペイン語(文字化けしたのでタイトルのみ英語表記に変えてます)のタイトルだろうな?などと思い,いつものGoogle翻訳先生にお願いしたところ,先生は「あなたが来た」という意味を教えてくれた。

で,まずは聴いてみる。

Busto: Tú venías (Obradoiro 2007)

最初,言葉が出なかったくらい,ベースが低くコーラスとしても分厚く,圧倒されました。
普段,自分もベースを担当しているのですが,この人たちはまさに「コントラ・バス」(非常に低い)ですね。
逆に私たちのは楽器に例えると「チェロ」くらいでしょうか(チェロさん,ごめん)

女性の方なんかでこの演奏を聴くと「ほれてまうやろ~」(byチャン・カワイ)な人もいるのではないでしょうか?

あと指揮者がすごいですね。
普通,これくらいのテンポだと,なかなか表情が出せないのだけれど,ゆっくりだからこと間(ま)に情感を当てはめて,逆に動きを出している。
技術もすごいですし,音楽的な引き出しが多いのもパッと見でわかります(いちおうこっちも指揮者(笑))
何でもただ遅くするだけの,どこかの男声合唱団では無理だろうな。

難点を言えば歌詞を語りすぎというか「しゃべるの必死すぎ」てくらいかな?
合唱の「サマースクール」での編成みたいなので,そこは練れれば良いということで,okでしょう。

ま,こっちかあっちが削除されるまで残りますので(当たり前か)できれば堪能してください。

合唱フェスティバルで私を魅了した中学生 Javier Busto "Salve Regina"

2010年06月20日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
先週の酒田飽海地区合唱フェスティバル,自分の団の評価はさておき(おいおい)もしフェスティバルで「大賞」をあげるとしたら...これは既に打ち上げの挨拶で述べてしまったのだが「酒田四中」の皆さんだろう。
事前に曲名を知っていたので期待していたのだが,あまりのハーモニーの良さに,嬉しい不意打ちを食らってしまった。
地区の現役指導者ではナンバー・ワンとは聞いていたが,Kちゃんの実力はすごいなあ,と改めて痛感。
彼女のE高時代から知っているし,嫁の幼馴染なのだけれど,今はちょっと遠い存在..(笑)

演奏するときのポイントは二つ。
まずは出だしと最後の「ロングトーン&ハモり」,そしてもうひとつは中間部のテンポ。
このテンポを気持ち速めると,ぐっと垢抜けた感じがする。
でも,圧倒的にハモりですね。教会の天井の三角形まで鳴り渡る曲だから。

ちょうど良い音源があったので聴いてみると..最初は酒田四中に極似したタイプのもの。

Salve regina

やっぱこの曲は最初の"Sal-ve~ Re-gi-na~"と5パートが重ねる所で決まりますね<優劣
最後の上2パートを少しうまく歌わせると完璧でしょう。にしてもよく響いてます。
四中のもこんな感じでした。曲の頭で「ブラヴォー!」出しかけた(笑)

ただし,歌に入ると,モタモタ感があって,少し評価が分かれるところです。
この曲は,たぶんBustoもそうだと思うけれど,宗教曲ではあるけれど現代音楽でもあるので,緩急でコントラスト(音楽的にはディナーミク)をつけるべきかと思います。
余談ですが演奏を聴いて「サ・ス・ソ」が「シャ・シュ・ショ」に聞こえた。
ドイツ人?と思って「Google翻訳先生」に調べてもらったら「アイスランド語」と出た。
「まさかアイスランドはドイツ語圏では..」と思ったら,Wiki先生がおっしゃっていた↓
Wiki先生のアイスランド語ウンチク

もうひとつ,声楽やってます!っぽい皆さんによる「立派な」演奏です。

Busto: Salve Regina - Canta Nova Saar

さて,何から書こうか,ってくらい厳しい評価です。
このコンダクター,声楽はできるが合唱はわかっていないね。
まず最初のハーモニー,Bustoは滅多に無い手法で左下から右上に大きくクレッシェンドを書いているのだが,それをキッパリ無視しているか曲の意図を過小評価している。「サビの部分」を捨てている感じ。
この部分はアドリブが許されているが,短すぎだろ(笑)聞かせどころを潰したい?
全体としては歌がソリストっぽくバラバラで,合唱家でもあるBustoの意図を隠している。
ロマンティックすぎないだろうか(ロマン派っぽい,の意)

最後にまたハーモニーの部分,お疲れか知らんがピッチが崩壊して..聞かせたい場所が既に違っているので仕方ないのか?
この演奏をupした人間の問題だが,この演奏に作曲者のパクリ写真をかぶせたら,本人も泣くのではないかな?

私だったら,中間部をテンポアップさせた以外は,絶対にしない演奏だな。
(すみません,軽くジャブ入れて終わるつもりが,聴けば聴くほどイラッとしてきました)