2015年8月15日。
僕はこの日は南飛騨の益田川にいた。
例年なら8月は先ず益田河畔には立たない。
山地とは言え気温がかなり上昇する地域であることと渇水傾向が相まって、とてもアマゴを狙える水温ではない。
朝一番だけならまだ勝負は出来るが、陽が高くなってから夕まずめまで、せっかくの休日を釣りをせずに過ごすことは避けたい。
そんな思いで、僕は例年盛夏の時期には奥飛騨の高原川に行く。
しかし、前日の僕は高原川に見切りを付け益田川に向かった。
高原川での釣果があまりにも酷い。
3日と半日近く竿を出して獲った尺以上の魚は、ちょうど尺のヤマメ二匹のみ。
数も型も芳しくないし、アタリも少ない。
例年盛夏の時期にはアタリは遠くはなるが、それでも尺上のヤマメを1日に複数本獲れたし、それ以下のヤマメもそれなりに出てきた。
それを思うと、今シーズンの高原川は魚が少ないように感じる。
降雨があればその後の状況は少しは良くなるかもしれないが、そもそも少ない魚を釣るのは難しい。
そこで益田川はどうかという考えが思い浮かんできた。
ひと頃の猛暑から多少は過ごしやすくなったとは言え、ここ数日の下呂市周辺の天候をチェックしているとまだまだ暑い。
降雨がないために川は渇水状態。
水温も相当に高い。
漁協のホームページによると、鮎釣りに適した箇所でのことだが、益田川の水温は25℃とのことだった。
はっきり言ってアマゴを釣るには絶望的な水温のはずだ。
しかし、二日前に少ないとは言え降雨があった。
僅かではあるが水位は上昇した。
そしてその翌日は終日曇りがちな天気だった。
これまでよりも日中の水温の上がり方は穏やかなはずだ。
纏めると状況はこういうことだ。
ずっと高水温の渇水が続いた後に、僅かでも水位が上昇して水温の上がり方が穏やかだったとなれば、もしかしたらアマゴたちが動くかも知れない。
朝一番のほんの僅かな時間でも動くかも知れない。
更には予報では、僕が釣行を企んでいる15日も曇りがちな天候のようだ。
夕まずめも大いに期待して良いかもしれない。
僕は高原川に申し訳ないなとは思いつつも、気持ちは益田川に向いていた。
2015年8月15日の夜明けとほぼ同時に川に降りて行った。
3日前の降雨で一旦は平水に戻ったものの既に渇水と言ってもよいほどまで水位は落ちている。
釣り座に向かう途中に益田の水に手を浸してみたがとても温い。
高原川と比べるとかなり温い。
「厳しい釣りになるな。やはり盛夏の益田はむりなのか・・・」。
そんなことを考えながら釣り座に着くと、僕は先ず水温計を流れのある地点に浸した。
表示は18。5℃前後。
まるっきり無理な水温ではない。
「でもここは陽が射すまでの勝負だろうな。」
僕はいつもやるように手前から奥へ少しずつタナを深くしながら探っていった。
しかし、釣れてくるのはウグイとカワムツだけ。
掌サイズのアマゴが1匹釣れたが、脂鰭のある魚はそれだけだった。
もう一箇所、水温が低いポイントがあった。
間違いなく水温は低いのだが、果たして今時期にそのポイントにアマゴが着いているのか不安だった。
ものは試しとばかりに竿をだしたが、ここでも結果は同じだった。
掌サイズのアマゴとウグイにカワムツ。
「本流は夕まずめに賭けよう。ひとまず小坂へ行こう」。
僕は国道41号を北進し、益田川の大支流、小坂川へと向かった。
しかし、小坂の状況も悲観的だった。
過去に、これほどまでに温くなった小坂の水に入ったことはない。
盛夏の頃でもアマゴが充分に活動可能な水温の小坂の水が今日はとても温い。
案の定どのポイントでも反応はなかった。
時計の針は15時半を回った頃だった。
そろそろ行こうかと、夕まずめに勝負をかけようと思っていたポイントに向けてクルマを走らせた。
既に山の端に陽が半ば隠れていた。
これから少しずつ魚が動き出すはずだ。
しかし川は渇水状態。
流れも相当緩い。
自然の流れを利用して釣りをする餌師にとってはなかなかに厳しい状況だった。
僕は仕掛けが飛ばせる最少限度のオモリとしてガン玉Bを1個噛ませた。
少しでも自重で飛ばしやすいようにと考え、ミミズは大きめのものを鈎に付けた。
先ずは1投目。
岸近くから流芯へ向かう緩い流れを利用して、餌の流しを演出していた。
気付くと目印が流れを無視した方向に右往左往してもがいている。
アワセをくれると、相手はそのまま一気に下流へ向けて走り始めた。
竿が伸び切ったところで水面を割ってジャンプした相手は40cmほどのニジマスだった。
ニジマスとは言え、久しぶりに味わう大物の手応え。
ここは存分に遊んでもらおうと僕は下流へ歩を進め、矯めの体勢を取れるよう試みた。
竿を充分にためることが出来ると、動きを阻止された相手は再び水面に顔を出して首を振る。
そのままジャンプかテイルウォークに移りたいような動きを見せたが、僕は直ちに竿を水面ギリギリまで下げてそれを阻む。
自分の意思どおりに動けない相手は、もう後先考えずに暴れまくり深場へ潜り、浮き上がり、首を振りもがいた。
ありったけの力で抵抗したのだろう。
ファイトは長くは続かなかった。
引きが弱まったことが分かると、僕は取り込みのために下流へ移動した。
水面付近で弱々しくヒラを打ちながら竿の動きに従うだけのニジマスが居る。
既にその時点で眼が虚ろになっていることが分かった。
「こりゃ気を付けないとまずいな。死なせてしまうな。」
寄せの動作からそのまま玉網に入れた。
少し休んでもらってからリリースしないとこれは本当に逝ってしまうかもしれないと危惧し、水中でストリンガーをかけて再び流れに戻した。
僕も一息ついた後、水中からストリンガーを引き上げ、構図などお構いなしに手早くほんの数秒で撮影を済ましたが、目は虚ろなままだった。
何とか帰る頃までには回復してもらわないと困るなと思いながら再び釣りを開始した。
ほんの数回流した後、再びアタリがあった。
さほど大きくはないなと予測したが、それは案の定27cmのアマゴだった。
「今日はよく食う日なのかな」と思いながら再び流し始めると、穂先がググンっと引き込まれる強い魚信があった。
すかさずアワセを入れ、暫く遣り取りをしたものの、餌のミミズがすっぽ抜けて水面に上がってきた。
恐らく一気に口の奥まで入ったのだろうが、鈎掛かりしていなかったのだろう。
結構な重量感のある引きだったため残念に感じた。
その後も立て続けに二度アタリがあった。
一度はアワセを入れた瞬間にハリスがチモトで切れた。
もう一度は同じ失敗を犯したくないとの思いから、既に魚が餌を咥えて動き回り始めていたため、軽く竿を立てるような感じでアワセを入れたが、鈎が外れてしまった。
こんなよく食う日に獲れないなんて運がないんだなと思いながら、夕闇迫る益田川に尚も流していると、ググンっと穂先が強く引き込まれる先ほどと同じような魚信が再び竿を襲った。
今度こそと思いながら短めではあるものの瞬発力のあるアワセを試みた。
確実に鈎に乗った感のある重量感のある手応え。
走りはせずにその場で激しく首を振っている。
かなり激しく、そして相当に鋭角的な首振りだった。
間違いない、アマゴだと確信し、決してばらさぬよう力加減を調整しながら慎重に竿を矯めた。
走りはしないが、深場に突っ込むような引きを繰り返し、そのまま深場を移動する。
向きを変えるときに激しい首振りが襲う。
目印はまだまだ水面付近にある。
僕はそのまま少しずつ下流へ移動し、取り込み位置に近付いた。
下流へ向かうに連れ、魚の方も体力の限界が近付いているようだった。
少しずつ目印の位置が上がり、ついに水面付近に魚の姿を認めた。
尺上のアマゴだ。
おとなしく抵抗せずに岸際に近付いてくる。
僕は玉網を腰から抜いた。
そのまま騙すようにゆっくり岸に導き、構えた玉網に導いた。
益田の盛夏のアマゴ 33cm。
今日は高原を諦めて益田に来て本当に良かった。
かなり賭けの要素の強い川の選定だった。
悪い予感は的中かなという思いが時間の経過とともに強くなっていったが、夕まずめのあと僅か数分で日没というタイミングで獲った尺上のアマゴたった。
これで納竿にしようと思った。
最後に1本立派な尺上のアマゴを獲れたのだから、今日の釣りは良い釣りだったではないか。
これ以上ガツガツしてどうする?と自問したものの、まだ目印は確認できる明るさだった。
「益田へのお礼のつもりで目印が見えなくなるまで竿を振っていよう」。
何故か急にそんな思いが沸き出て、僕は今しがた33cmのアマゴを掛けた周辺を流していた。
すると、先ほどよりは小物だろうけど尺はあるなという手応えと知らぬ間に格闘していた。
獲れた魚は31cmのアマゴ。
少し痩せてはいたが体長だけなら正真正銘31cmの尺上のアマゴだった。
帰り際、僕はニジマスの口からストリンガーを外し流れに返した。
まだ完全には回復していない様子だったが、一晩中繋いでおくわけにもいかない。
かなり無謀な盛夏の益田川釣行であったが、結果が出せて嬉しい。
自身で言うのもおこがましいが、今日は本当に高原ではなく益田だという判断が功を奏したことは間違いない。
益田川、またよろしく頼むよ。
僕は既に暗がりと化した益田川に挨拶をして釣りを終えた。
当日のタックル
竿 :ダイワ 琥珀本流エアマスターメタルチューン 105M
水中糸:フロロ 0.6号
ハリス:フロロ 0.5号
鈎 :オーナー スーパーヤマメ 8号
餌 :ミミズ
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僕はこの日は南飛騨の益田川にいた。
例年なら8月は先ず益田河畔には立たない。
山地とは言え気温がかなり上昇する地域であることと渇水傾向が相まって、とてもアマゴを狙える水温ではない。
朝一番だけならまだ勝負は出来るが、陽が高くなってから夕まずめまで、せっかくの休日を釣りをせずに過ごすことは避けたい。
そんな思いで、僕は例年盛夏の時期には奥飛騨の高原川に行く。
しかし、前日の僕は高原川に見切りを付け益田川に向かった。
高原川での釣果があまりにも酷い。
3日と半日近く竿を出して獲った尺以上の魚は、ちょうど尺のヤマメ二匹のみ。
数も型も芳しくないし、アタリも少ない。
例年盛夏の時期にはアタリは遠くはなるが、それでも尺上のヤマメを1日に複数本獲れたし、それ以下のヤマメもそれなりに出てきた。
それを思うと、今シーズンの高原川は魚が少ないように感じる。
降雨があればその後の状況は少しは良くなるかもしれないが、そもそも少ない魚を釣るのは難しい。
そこで益田川はどうかという考えが思い浮かんできた。
ひと頃の猛暑から多少は過ごしやすくなったとは言え、ここ数日の下呂市周辺の天候をチェックしているとまだまだ暑い。
降雨がないために川は渇水状態。
水温も相当に高い。
漁協のホームページによると、鮎釣りに適した箇所でのことだが、益田川の水温は25℃とのことだった。
はっきり言ってアマゴを釣るには絶望的な水温のはずだ。
しかし、二日前に少ないとは言え降雨があった。
僅かではあるが水位は上昇した。
そしてその翌日は終日曇りがちな天気だった。
これまでよりも日中の水温の上がり方は穏やかなはずだ。
纏めると状況はこういうことだ。
ずっと高水温の渇水が続いた後に、僅かでも水位が上昇して水温の上がり方が穏やかだったとなれば、もしかしたらアマゴたちが動くかも知れない。
朝一番のほんの僅かな時間でも動くかも知れない。
更には予報では、僕が釣行を企んでいる15日も曇りがちな天候のようだ。
夕まずめも大いに期待して良いかもしれない。
僕は高原川に申し訳ないなとは思いつつも、気持ちは益田川に向いていた。
2015年8月15日の夜明けとほぼ同時に川に降りて行った。
3日前の降雨で一旦は平水に戻ったものの既に渇水と言ってもよいほどまで水位は落ちている。
釣り座に向かう途中に益田の水に手を浸してみたがとても温い。
高原川と比べるとかなり温い。
「厳しい釣りになるな。やはり盛夏の益田はむりなのか・・・」。
そんなことを考えながら釣り座に着くと、僕は先ず水温計を流れのある地点に浸した。
表示は18。5℃前後。
まるっきり無理な水温ではない。
「でもここは陽が射すまでの勝負だろうな。」
僕はいつもやるように手前から奥へ少しずつタナを深くしながら探っていった。
しかし、釣れてくるのはウグイとカワムツだけ。
掌サイズのアマゴが1匹釣れたが、脂鰭のある魚はそれだけだった。
もう一箇所、水温が低いポイントがあった。
間違いなく水温は低いのだが、果たして今時期にそのポイントにアマゴが着いているのか不安だった。
ものは試しとばかりに竿をだしたが、ここでも結果は同じだった。
掌サイズのアマゴとウグイにカワムツ。
「本流は夕まずめに賭けよう。ひとまず小坂へ行こう」。
僕は国道41号を北進し、益田川の大支流、小坂川へと向かった。
しかし、小坂の状況も悲観的だった。
過去に、これほどまでに温くなった小坂の水に入ったことはない。
盛夏の頃でもアマゴが充分に活動可能な水温の小坂の水が今日はとても温い。
案の定どのポイントでも反応はなかった。
時計の針は15時半を回った頃だった。
そろそろ行こうかと、夕まずめに勝負をかけようと思っていたポイントに向けてクルマを走らせた。
既に山の端に陽が半ば隠れていた。
これから少しずつ魚が動き出すはずだ。
しかし川は渇水状態。
流れも相当緩い。
自然の流れを利用して釣りをする餌師にとってはなかなかに厳しい状況だった。
僕は仕掛けが飛ばせる最少限度のオモリとしてガン玉Bを1個噛ませた。
少しでも自重で飛ばしやすいようにと考え、ミミズは大きめのものを鈎に付けた。
先ずは1投目。
岸近くから流芯へ向かう緩い流れを利用して、餌の流しを演出していた。
気付くと目印が流れを無視した方向に右往左往してもがいている。
アワセをくれると、相手はそのまま一気に下流へ向けて走り始めた。
竿が伸び切ったところで水面を割ってジャンプした相手は40cmほどのニジマスだった。
ニジマスとは言え、久しぶりに味わう大物の手応え。
ここは存分に遊んでもらおうと僕は下流へ歩を進め、矯めの体勢を取れるよう試みた。
竿を充分にためることが出来ると、動きを阻止された相手は再び水面に顔を出して首を振る。
そのままジャンプかテイルウォークに移りたいような動きを見せたが、僕は直ちに竿を水面ギリギリまで下げてそれを阻む。
自分の意思どおりに動けない相手は、もう後先考えずに暴れまくり深場へ潜り、浮き上がり、首を振りもがいた。
ありったけの力で抵抗したのだろう。
ファイトは長くは続かなかった。
引きが弱まったことが分かると、僕は取り込みのために下流へ移動した。
水面付近で弱々しくヒラを打ちながら竿の動きに従うだけのニジマスが居る。
既にその時点で眼が虚ろになっていることが分かった。
「こりゃ気を付けないとまずいな。死なせてしまうな。」
寄せの動作からそのまま玉網に入れた。
少し休んでもらってからリリースしないとこれは本当に逝ってしまうかもしれないと危惧し、水中でストリンガーをかけて再び流れに戻した。
僕も一息ついた後、水中からストリンガーを引き上げ、構図などお構いなしに手早くほんの数秒で撮影を済ましたが、目は虚ろなままだった。
何とか帰る頃までには回復してもらわないと困るなと思いながら再び釣りを開始した。
ほんの数回流した後、再びアタリがあった。
さほど大きくはないなと予測したが、それは案の定27cmのアマゴだった。
「今日はよく食う日なのかな」と思いながら再び流し始めると、穂先がググンっと引き込まれる強い魚信があった。
すかさずアワセを入れ、暫く遣り取りをしたものの、餌のミミズがすっぽ抜けて水面に上がってきた。
恐らく一気に口の奥まで入ったのだろうが、鈎掛かりしていなかったのだろう。
結構な重量感のある引きだったため残念に感じた。
その後も立て続けに二度アタリがあった。
一度はアワセを入れた瞬間にハリスがチモトで切れた。
もう一度は同じ失敗を犯したくないとの思いから、既に魚が餌を咥えて動き回り始めていたため、軽く竿を立てるような感じでアワセを入れたが、鈎が外れてしまった。
こんなよく食う日に獲れないなんて運がないんだなと思いながら、夕闇迫る益田川に尚も流していると、ググンっと穂先が強く引き込まれる先ほどと同じような魚信が再び竿を襲った。
今度こそと思いながら短めではあるものの瞬発力のあるアワセを試みた。
確実に鈎に乗った感のある重量感のある手応え。
走りはせずにその場で激しく首を振っている。
かなり激しく、そして相当に鋭角的な首振りだった。
間違いない、アマゴだと確信し、決してばらさぬよう力加減を調整しながら慎重に竿を矯めた。
走りはしないが、深場に突っ込むような引きを繰り返し、そのまま深場を移動する。
向きを変えるときに激しい首振りが襲う。
目印はまだまだ水面付近にある。
僕はそのまま少しずつ下流へ移動し、取り込み位置に近付いた。
下流へ向かうに連れ、魚の方も体力の限界が近付いているようだった。
少しずつ目印の位置が上がり、ついに水面付近に魚の姿を認めた。
尺上のアマゴだ。
おとなしく抵抗せずに岸際に近付いてくる。
僕は玉網を腰から抜いた。
そのまま騙すようにゆっくり岸に導き、構えた玉網に導いた。
益田の盛夏のアマゴ 33cm。
今日は高原を諦めて益田に来て本当に良かった。
かなり賭けの要素の強い川の選定だった。
悪い予感は的中かなという思いが時間の経過とともに強くなっていったが、夕まずめのあと僅か数分で日没というタイミングで獲った尺上のアマゴたった。
これで納竿にしようと思った。
最後に1本立派な尺上のアマゴを獲れたのだから、今日の釣りは良い釣りだったではないか。
これ以上ガツガツしてどうする?と自問したものの、まだ目印は確認できる明るさだった。
「益田へのお礼のつもりで目印が見えなくなるまで竿を振っていよう」。
何故か急にそんな思いが沸き出て、僕は今しがた33cmのアマゴを掛けた周辺を流していた。
すると、先ほどよりは小物だろうけど尺はあるなという手応えと知らぬ間に格闘していた。
獲れた魚は31cmのアマゴ。
少し痩せてはいたが体長だけなら正真正銘31cmの尺上のアマゴだった。
帰り際、僕はニジマスの口からストリンガーを外し流れに返した。
まだ完全には回復していない様子だったが、一晩中繋いでおくわけにもいかない。
かなり無謀な盛夏の益田川釣行であったが、結果が出せて嬉しい。
自身で言うのもおこがましいが、今日は本当に高原ではなく益田だという判断が功を奏したことは間違いない。
益田川、またよろしく頼むよ。
僕は既に暗がりと化した益田川に挨拶をして釣りを終えた。
当日のタックル
竿 :ダイワ 琥珀本流エアマスターメタルチューン 105M
水中糸:フロロ 0.6号
ハリス:フロロ 0.5号
鈎 :オーナー スーパーヤマメ 8号
餌 :ミミズ
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