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ある寒い冬の日、遠く離れて暮らす父が孤独死していた

2021-04-02 15:30:00 | 日記

下記の記事は日経ARIAからの借用(コピー)です

「お父さんがベッドの脇の床に倒れている」
 今年の1月半ばに、独り暮らしだった父(84)が遠く離れた実家の自室で倒れて亡くなっているのが見つかった。死後1週間たっていた。
 父が独り暮らしになったのは、昨年の夏に母(82)が熱中症で倒れたことをきっかけに長期入院してからだ。母のことばかりに気を取られて、父はなんとかやっているものだと思っていた。思うようにしていた。
 父と私の意思疎通は、月に1回の、母の入院費の支払額を連絡するときだけだった。病院からの請求書は私が東京で受け取り、支払いは父にお願いしていたのだ。
 母の入院に納得していなかった父と言い合いになるので、私は電話を次第にかけなくなった。誕生日にも。お正月にも。
 そして1月の半ば。今月の入院費を連絡しようと何度か電話をかけたが、出ない。嫌な予感がした。
 実家の鍵を預けてある叔母に電話をして、様子を見に行ってくれないかと頼んだ。東京の自宅で仕事をしながら不安が募っていった。16時頃、叔母から電話がかかってきた。
「お父さんがベッドの脇の床に倒れている」
「倒れて苦しんでいるんですか、もう死んでいるんですか」
 叔母は「うーん……」と言った。
 生きていれば119番。死んでいれば110番。その知識はあった。
「ああ……死んでいるんですね、110番してください」
 そう言うのが精いっぱいだった。
翌日飛行機で故郷へ、まず向かったのは警察
 羽田から故郷への最終便は19時頃。今から準備すれば間に合うかもしれない。しかし私の東京の家には2匹の猫がいる。この帰省は1週間近くかかるだろう。その間、猫をどうしよう。
 そんなことを考えながらグルグルグルグルと狭い部屋の中を歩き回った。何から手を着ければいいか分からなかった。
 そのうち、警察から「これからしばらくののち、事情聴取のお電話をします。明日の朝にご遺体の解剖をしますので、明日来てくだされば大丈夫です」と電話がかかってきた。明日の朝一番の羽田からの便を予約し、とにかくまずは猫を預けておこうとペットホテルに連れていった。
 若い警官は、ご遺体、と言った。
 父は、遺体になってしまったのだ。
遠い知らない世界の話を聞いているようだった
 事情聴取は1時間以上に及んだ。最後に会った日、最後に電話をした日、父の病歴、預金額など事細かに聞かれたが、私はほとんど何も知らなかった。父は私にとっては父だったから。それ以外のことなど、知らなくても良かったのだ。これまでは。
 警察によると、郵便受けに1週間前からの新聞がたまっていたので、亡くなったのはその頃だろうということだった。洋服がベッド脇に置かれ下着姿だったこと、他の部屋の電気はすべて消えており自室の電気とエアコンだけがついていたことから、就寝しようとして倒れ、そのまま事切れたのではないかということだった。
 「当地でもこの冬で一番寒い夜でした」と若い警官は言った。
 そうだろう。私もその夜は寒かった。東京も寒かった。覚えている。
 翌朝、空港から警察署に直接行くと、現場検証の写真を見せられた。
 このように倒れておられました。このようなお顔でした。部屋の様子はこうでした。バッグにはこんなものが入っていました。現金はこれだけお持ちでした。預金通帳の内容はこうです。携帯電話の発信記録はこうです。
 ……なんだか遠い知らない世界の話を聞いているようだった。
 死んでいた父の手足は、棒きれのようだった。最終的に体重は38キロだったと本人がレシートの裏に書いていた。
 「今まで一生懸命に生きてこられたのでしょう」と年配の警官が言った。
 ご遺体を確認していただけますか。そう言われ、安置室に向かう。既に葬儀屋さんによってきれいにされ、お棺に入れられた安らかな父の顔を見て初めて、お別れが来たのだと分かった。
「お父さん、今までよくがんばったね」
 それしか言えなかった。涙は出なかった。
父が日中ほとんどの時間を過ごしていた場所から見える風景
慌ただしく過ぎていった2日間でつらかったこと
 葬儀場には内金が入れられ、納骨堂も購入してあった。僕たちが死んだらここに連絡してここにお骨を入れるように、とあらかじめ聞いていたけれど、まさかそんな日が急に来るとは思ってもいなかった。
 葬儀、火葬、納骨と2日間は慌ただしかった。コロナ禍でありながらもごく少数の親戚が来てくれて、父の若い頃の思い出話を聞き、心慰められた。
 でも、この悲しみや不安を、同時進行で一緒に受け止めてくれる人がいないことがつらかった。ひとりっ子で遠距離でバツイチ独り暮らしでパートナーも子どももいないというのは、こういうことなのだ。
急に襲ってきた重荷や不安に耐えきれず、多くの友人たちにメッセージをしたり電話をもらったりした。とてもありがたいと思った。でも中には、私の話が重すぎて負担になった人もいただろう。申し訳ないと思う。
 もっとも耐えがたい気持ちは、父を孤独死させてしまったという自責の念だった。なぜ、あまり連絡をしなかったのか。なぜ、母にばかり気を取られて痩せ細っていく父のことを気遣ってやれなかったか。何度も何度もそう考えた。
 しかし、父自身が、誰にも黙って死んでいくことを選んだのではないかとだんだん思えるようになってきた。カッコつけたがりの人だったから、誰の世話にもなりたくなかったのだろう。最後まで自分の力で生きると決めていたのだろう。
 父がいつも肌身離さず持っていたバッグの中を全部改めさせてもらった。底には、私の幼い頃の写真が1枚、入っていた。
セーフティーネットは機能しなかった
 残された領収書を見ると、大みそかまで近所に買い物に行っている形跡があった。2021年のカレンダーがいくつか買ってあり、家のあちこちにぶら下げてあったけれど、表紙がめくられていなかった。
 年賀状を15枚買ってあったけれど、なくなっていたのは2枚だけだった。いつも私にも年賀状をくれるのに、今年は来ないなと思っていた。
 なめるように新聞を読み赤線を引き、抜き書きするのが好きだったのに、取り込んだ1週間分くらいは読まずに積み上げてあった。読む気力が残されていなかったのだろう。
 新聞といえば、この地元の新聞社は「○○販売センター県内○店のネットワークは、独り暮らしの高齢者や子どもたちが安心して地域で生活できるよう活動する『○○見守り応援隊』として、県、県警、県社会福祉協議会、県民生委員児童委員協議会と協定を結んでいます」と言っている。そのセーフティーネットは機能しなかったんだな、と思った。
実家にひとりでいるのが怖くなった
 怒濤(どとう)の2日間が過ぎると、誰もいない実家にいるのが怖くなった。
 父も母もいない一軒家。学生時代を過ごした部屋にいると、コーヒーが入ったよ、と父がひょっこり現れるような気がした。怖かったのは両親の不在ではない。誰かがどこかから入ってきたら私はひとたまりもない、ということだった。東京でマンションに住んでいるときには感じたことのない恐怖。闇が襲いかかってくるようだった。
 これから無人になる実家の防犯についても考えなくてはならない。家の名義も変えなくてはならない。父の年金を止めて母の遺族年金をもらう手続きをしなくてはならない。携帯電話をはじめ、契約していたであろうさまざまなサービスを止めなくてはならない。車を廃車しなくてはならない。保険はどうなっているんだろう。
 明日からやらなくてはならない膨大な事務作業のことを思うと、恐怖に加えて気が遠くなった。
3人だった家族が、近い将来には私だけになる
 そんな日々でもおなかはすくし、シャンプーやリンスも切れる。実家の近所にはイオンタウンがあり、田舎のどこにでもある風景が広がっている。夕暮れに買い物をしながら巨大なモールを歩いていると、じんわりとさびしさが胸に広がってきた。
 私はひとりっ子だ。閉経してしまったから、これから子どもを持つことはできない。3人いた家族がひとり欠けて、たぶん近い将来には私だけになる。我が家はこれで絶えてしまうのだ。これがその始まりなんだ。
 家族3人という状態がずっと続くとはもちろん思っていなかったけれど、実際に起こってみるまで、この底の抜けたような不安や恐怖や悲しさが襲ってくることは想像できなかった。
 この寄る辺ない気持ちをどうしていいか分からなかった。暗い、誰もいない実家で私はその夜、父が死んでから初めて号泣した。


半年間に及んだコロナ闘病…酸素吸入が生涯必要な体に

2021-04-02 13:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


新型コロナに感染し、肺機能低下と右足が不自由になる後遺症を抱えている槌田直己さん(仮名=57)。今回は約6カ月にわたった治療とリハビリについて語ってもらう。【編集・構成/日刊ゲンダイ】

 ◇  ◇  ◇   

 正直、治療に関しては、昨年8月に救急車で運ばれた後、しばらく意識がありませんでしたので、覚えている範囲でお伝えします。ただ夢か現実かわからないところもあり誤っているかもしれませんので、予めことわらせていただきます。

 一言で言って、新型コロナ固有の治療とはないと思っています。一般的な肺炎や肺機能低下に対する治療と同じで、使う薬剤に新型コロナに効くと思われる薬を使うといった差があるだけだと推測しています。まだ新型コロナに対する特効薬は開発されていないので、アビガンやらレムデシビルやら既存の効きそうな薬を患者に投与している状況ではないでしょうか。

私が治療で一番感じたのは、新型コロナ治療には「私、失敗しないので」といったスーパードクターは存在せず、若い医師や看護師達の地道な医療行為しかなかったということです。確かに治療方針の組み立てやエクモ(ECMO)装着や取り外しには経験や高度な技術が必要かと思うのですが、麻酔のためかさっぱり記憶がありません。救急のため私自身は説明も聞いていません。治療も外科的処置より内科的処置が中心です。記憶には前にも述べた幻覚によると思われる治療の記憶とおそらく実際の治療の記憶があるのですが、今回は実際のものと思われる記憶を書いていきます。

 記憶に残っている治療はやたら点滴を打たれたことと、肺に溜まった痰を取り除くことです。

■10本の点滴針を刺されてスパゲティ症候群に

 点滴は本当に多く、多い時は10本くらいの針が同時に刺されてました。点滴の針も打つ場所が空いてなくて点滴針を打つのに苦労したことも多かったようです。点滴はトータルで100本くらい打たれた気がします。身体じゅうにチューブやセンサーが取り付けられた重症患者のことを『スパゲティ症候群』と呼ぶのだそうですが、端から見るとかわいそうに見えるかもしれませんが、医師や看護師からすれば、それでも助けたいと思うからやるのです。私もスパゲティ症候群でしたが、かわいそうだなんて思われたくありません。今生きてるんです。自分の足で歩けるようになったんです。スパゲティでも何でも生きられる方がいいでしょ?

■ペットボトル1本分の痰が肺からあふれ出た

 ただ、肺に溜まった痰を取り除くのは苦しい治療でした。肺には人工呼吸器の影響か、口から肺の奥深くまで常時チューブが挿入されています。そのチューブの中に更に細いチューブを通して肺の底まで持って行き、肺の底に溜まった痰を吸い出すのを延々と続けました。機械の力で吸引力はあるのですが、自分の力でも思いっきり息を吐き出して痰を出すのです。これが痛いのやら苦しいのやらで大変でした。

 私はなかなか痰が出なかったようで、チューブも細くて吸引力が弱くなりがちでしたから看護師さんも苦労していました。ある夜中のことだったと思います。肺の底に溜まった痰の表面がカサブタのように固まってしまい痰が全く出てこなくなっていました。肺の底まで注入したチューブを動かしていたらカサブタが割れて一気にペットボトル1本分くらいの痰が出てきました。この時、看護師さんが「槌田さん、大変!ゲロの中でおぼれてるみたい!」といって痰を集める器からゲロのような痰があふれ出たのを覚えています。結局私の肺は多くの部分で本来の機能、空気から酸素を体内に取り込む機能を失ってしまい、一生酸素吸入が必要な体になってしまいました。

治療した病院には4カ月くらいいたのですが、病院内で全く面識のない看護師さんから「槌田さん、元気になりましたね」と声をかけられたことがあります。そばにいた看護師さんに聞くと「槌田さんの治療には多くの人が係わったから、槌田さんを知っている看護師は結構多いんですよ」と言われました。治療中は全く気づきませんでしたけど、多くの方に助けていただいたのだなと実感しました。

 治療が進んでくると集中治療室(ICU)から一般病棟に移ります。一般病棟に移ると治療も続きますがリハビリを重視した生活になります。ICUから一般病棟に移って体力がどう変わっていったかをお話ししたいと思います。

■箸が重くて持てない

「箸より重い物を持たない」という言葉がありますが、ICUで意識が戻った頃は本当に箸が重くて持てないくらい体力がありませんでした。仰向けに寝たまま首をひねることもできない状態です。やがてベッドからは上体を起こせるようなりました。でも長くは起き上がっていられません。上半身を起こした状態では頭がクラクラして30分も我慢できず、すぐ横になりました。また足の力も弱まって立ち上がることも困難です。ですから最初のリハビリは立ち上がる事や上半身を起こして座っていられる状態を目指すところから始まったと思います。

 まず足の筋トレです。今でも右足は高さ10センチの階段も上れませんが、一般病棟にいた頃は高さ5センチまで足を持ち上げることができませんでした。わずか2~3センチの段差も上れなかったのです。このため手すりにつかまりながら中腰になって立ち上がるような足の筋肉を強化する様々な筋トレをずっと行いました。

 その他のリハビリはベッドサイドで主に足の筋トレやマッサージ、病棟の廊下で歩く練習。最初は5メートル歩けたとか、10メートル歩けたとかから始まり、そのうち50メートル、80メートルと増えていきました。

■「いずれ回復する」という期待を裏切られ…

 一般病棟ではリハビリの目的は足の筋力や歩行の強化だと思っていたのですが、リハビリ病院に転院になり、それが誤りであったと気づくのです。リハビリの一番重要な目的は肺機能の強化だったのです。

リハビリ病院では新型コロナの治療が終了した後、これからの生活に必要な体力とスキルを身につけるのが目的です。私はリハビリ病院への転院の意味を全く理解していませんでした。なぜなら未だ酸素吸入が不可欠で、酸素吸入が必要なくなるように今後も治療が続つづくものと思っていたからです。ICUでも一般病棟でも「一生酸素吸入が必要になる」とは誰にも言われませんでした。

 私はそのうち酸素吸入の必要はなくなると勝手に思い込んでいました。ところがリハビリ病院に転院するとは治療が終わったということ、つまり酸素吸入は一生必要なのです。私の期待を見事に裏切ってくれたのはリハビリ病院で最初に説明をしてくれた医師でした。

 リハビリ病院に転院した際、初日に医師から現状と今後の方針について説明がありました。そこで言われたのは24時間酸素吸入が一生避けられないこと、歩くのも不自由でどこに行くのも車いすになる可能性のあること、この病院では治すことが目的ではなくて、この体でどうやって生きていくかを学習することだということなどでした。目の前真っ暗です。さすがに凹みました。

車いすを使ったらどうかと勧められたが…
 翌日からリハビリが始まったのですがモチベーション下がりまくりです。更に追い打ちをかけたのは、医師が退院後出かける時は電動車いすを使ったらどうかとか言い出したのです。問題外です。既に杖なしで数百メートルは歩けるのです。電動車いすは使いたくありませんでした。リハビリは1コマ40~60分を一日2~3コマ行い基本的に暇です。毎日不抜けて本ばかり読んでました。それも毒にも薬にもならない読みやすい小説。時間の浪費をしてました。

 ただ、人間とは不思議な生き物です。自分の体が一生治らないとわかるとそれに対応して生きていこうと思えるようになるんですね。だんだんふてくされた状態から復活してきました。

 リハビリを指導する理学療法士は前の病院の理学療法士と違い、足の筋力強化のことにはほとんど触れず専ら肺の機能改善に関することを言ってきました。肺の機能そのものは改善できないとしても肺を取り囲む肋骨についた筋肉をほぐせば肺自体が膨らみやすくなって吸い込める空気の量が増える。吸い込める空気の量が増えれば当然摂取できる酸素の量が増えるとの観点から胸のストレッチを十分行うように指導してきたのです。

私も暇な毎日を過ごしていたのでストレッチの量を増やしていきました。これしか良くなる道がないと思ったからです。ストレッチを朝起きた直後、午前中、昼食後、夕食後の一日4回、1回1時間で毎日4時間くらい行うようになりました。その後、筋トレや歩行訓練も増やしてきました。

 こうやってリハビリの量が増えてくると前の病院のリハビリ担当者から引き継がれた体力測定結果が目に見えて改善していきました。当然血液検査などの数値も変わってきます。

■病気が良くなることは一生ない

 私は今「慢性閉塞性肺疾患」という病名で介護保険の適用を受けているのですが、基本的にこの病気は良くなることがありません。リハビリを続けても肺機能の改善は見られなかったのですが、肺活量の増加には貢献しました。昨年の12月22日時点で1340ミリリットルだった肺活量は今年の2月1日には1660ミリリットルと320ミリリットル増えました。

 通常、血液中の酸素量を判断する基準は経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2)を用います。SpO2は指先に光センサーをつけてこの光を分析して数値を出します。指先の血管内の血液を外部から測定するので測定器をつけた指の種類や左右、体調で数値が異なることがあり誤差もあります。動脈血酸素分圧(PaO2)という指標は肺における血液酸素化能力の指標ですが、動脈血を採血し分析するので誤差がなく、障害者認定の際に用いられる指標です。

 私は肺活量が増えた結果12月22日には49.9だったPaO2血液ガス分析の数値が改善されたと思われるのです。PaO2値49.9とは第一級身体障害者の要件を満たす数値です。こういった悪い数値が改善されてきたのです。

 リハビリを続けた4カ月は地味な作業の連続です。リハビリでも色々エピソードがあるのですが、今回は「コロナで重症化したらどうなるの?」という趣旨なので簡単にまとめさせていただきました。医療関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

 新型コロナは簡単に感染し、場合によってはとんでもない状況になります。読んで下さった皆さんも、ワクチン接種に懸念もあるでしょうが、発病して私のようにならないためにワクチンは打っていただきたいと思います。私のつたない文章で、少しでもその気になっていただけたら幸いです。

(文・槌田直己)


女性宮家創設なら“小室圭殿下”誕生の可能性も 「年4600万円」の税金が夫婦の手に

2021-04-02 11:00:00 | 日記

下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です

女性宮家の議論は避けて通れない
決して諦めない小室さんと二人三脚の眞子さま
 長らくの懸案である「皇位継承の安定」に向けた議論が、ようやく緒につく運びとなった。政府は今月中にも有識者会議を設け、2021年度内の国会への報告を目指すという。が、仮に“新制度”創設へ道が開くことになれば、高笑いするのは“圭殿下”に他ならない。 【写真】小室佳代さんのイメチェン姿  ***
 皇室を構成する皇族方の減少が叫ばれて久しい。ご公務の担い手を確保すべく12年、野田政権は有識者ヒアリングを経て論点を整理し「(女性宮家)創設を検討すべき」だとの発表を行った。皇室の意向を汲んだ羽毛田信吾・宮内庁長官(当時)が積極的に動いた“成果”だったわけだが、その後、政権交代によって一度は“お蔵入り”となったこの案が、再び日の目をみようとしているのだ。さる宮内庁関係者も、 「そもそも女性宮家創設案とは、皇族方の減少を目の当たりにされてきた上皇さまの強いご意思で進められてきました。その範囲については愛子さま、眞子さま、佳子さまという内親王のお三方までとするという“コンセンサス”も、皇室内で得られていたのです。現行のままでは皇統は先々、秋篠宮家へと移ることになりますが、皇位継承とともに皇室全体の安定を考えた時、女性宮家の議論は避けて通れません」
成り行き次第で、小室圭さんが皇室入り
小室圭さん
 仮に現実味を帯びてきた場合、範囲とされるお三方の中で眞子さまが「第1号」となられる可能性が高いのは言うまでもない。さる皇室ジャーナリストが言う。 「この議論がなされる時、多くの国民はどうしても小室圭さんを思い浮かべてしまいます。さまざまな問題を抱えながらも十分な説明を果たさず渡米し、再三にわたる秋篠宮さまの呼びかけにも、今なお誠実に対応しようとしない。そうした男性が、議論の成り行き次第では女性宮家当主の“配偶者”として皇室入りを遂げてしまう――。世間が、反射的にそうした不安を抱くのはもっともだと思います」
年額約4600万円が夫婦の手に
秋篠宮家
 現在の皇室典範では、女性皇族は婚姻によって皇籍を離脱することになっている。その際、「皇族としての品位を保つ」という名目で一時金が支給され、眞子さまの場合はおよそ1億4千万円とみられる。そして、女性宮家が創設されて眞子さまがご当主となられた場合は、一時金ではなく引き続き「皇族費」が支給されることになるのだ。 「皇族費は皇室経済法で定められており、独立の生計を営む親王は年額3050万円、親王妃にはその半額が支給されます。眞子さまと佳子さまには現在、独立の生計を営まない成年内親王として年額915万円ずつが支払われています。もし眞子さまが新宮家のご当主となられ、この規定に則るのであれば、年額3050万円が支給され、その後に小室さんと結婚することで彼も『圭殿下』として半額の1525万円が支払われることになります」(同)  あわせて年額4575万円。むろん原資は税金で、小室さんは皇族となるため弁護士を目指す必要もない。 「目下、1億4千万円とされる一時金をめぐり、小室さんには批判が集中していますが、眞子さまとの新居にセキュリティーの堅牢な高級マンションを購入すれば1億円ほどかかることでしょう。となれば、手元には残り4千万円。懸命に働かなければ、眞子さまの品位を保つ生活も難しくなる。小室さんの母親の高級志向も心配で、あっという間に底をつくかもしれません」(同)
家賃やローンとは無縁
 それが一転、圭殿下となれば住まいは赤坂の一等地で家賃やローンと無縁。眞子さまのお伴で“公務”に付き添えば、年間約4600万円が終身支給されるのだ。子が生まれても条件次第でその皇族費が加算され、定職に就こうとしない小室さんにとって魅力的な暮らしには違いない。お誕生日会見で陛下にまで苦言を呈されようが、これでは気持ちが揺らぐはずもなく、あるいは問題の解決を先延ばしにすることで、皇室典範改正と新制度発足のタイミングを見計らっているのかもしれない。が、 「コロナ禍に喘いでいる国民からすれば、恋愛結婚がどうのと言っている場合ではありません」  とは、皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授である。 「そんな状況で、こじれたままお二人が結婚となれば国民は完全に白けてしまい、皇室への親しみは薄れていくと思います。そんな中で、もし女性宮家が創設されて小室さんにも皇族費が支給されるようなことになれば、それこそ世間は黙っていないでしょう」  そうした“気配”をすでに感じ取っているというのは、名古屋大学大学院の河西秀哉准教授だ。 「有識者会議ではもちろん、女性宮家創設についても話し合われるでしょうが、小室さんの問題が浮上し、議論の方向性が非常に複雑化したのではないでしょうか。私の周りでも、これまで女性活躍の流れから“女性宮家は必要だ”と言っていた一般の方々が、小室さんの問題が大きくなるにつれ“皇室に入ってほしくない”という声に次第に変わってきています。小室さんという存在がこの会議に与えた影響は、計り知れないと思います」  ひとりの青年の“執念”が、皇室の歴史を塗り替えてしまうかもしれないのだ。


自宅で健康診断・がん検診…気になる費用、使い方、精度は

2021-04-02 08:30:00 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、健康診断離れが起きている。その一方、自宅でできる検査キットが好調な売れ行きだ。PCR検査や抗原・抗体検査と同様、唾液や血液などを採取し、検査機関に発送して診断する手軽さがウケているという。

  ◇  ◇  ◇

 病気の「早期発見」が根本から揺らいでいる。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンが全国の20~79歳の1万5000人を対象にした「健康診断・人間ドック、がん検診に関する意識調査」(2020年11月)によると、4月以降の「健康診断」「がん検診」を“控えたい”とした人は共に3割を超えた。最も多かった理由はコロナ感染のリスクだ。

 昨年も定期検診を取りやめた人は多かったので、2年以上も検査から遠ざかることになる。このままでは特に「早期発見」「早期治療」が重要ながんを見逃してしまう可能性がある。そこで自宅で健康状態を把握できる検査キットも試してみた。

がん・生活習慣病検査キット1万9800円
 がんと生活習慣病の郵送型検査サービス「おうちでドック(R)」。その中の「おうちでドック 男性用」(税別1万9800円)は、「がん」(前立腺がん、大腸がん、食道がん)と「生活習慣病」(動脈硬化、糖尿病、肝臓疾患、腎疾患、脂質代謝異常、痛風・尿路結石、高血圧、肥満度、栄養障害)が一度で調べられる。女性用も同額で、がんの項目が乳がん、子宮がん、大腸がん、食道がんに変わる。共に血液と尿を自宅で採取し、専門検査機関に送って病気のリスクをチェックする。医師の診断を伴うものではないため健康チェックという位置づけだが、検査精度は病院と同等という。検査キットを提供するヘルスケアベンチャーの「ハルメク・ベンチャーズ」の松尾尚英社長が言う。
 
株式会社ハルメクホールディングス(100%子会社)東京都千代田区神田神保町2-2 共同ビル神保町03-3263-9150 ventures@halmek.co.jp FAX03-3263-9151


「血液採取容器も、指先に当てると自動的に針が出てくる安全設計です。血液は2~3滴、尿は人間ドックと同じ要領で採取します。万が一失敗しても、無料で再送します。検査は自宅でトータルで30分もあれば完了し、返送してから通常2~3週間で結果が出ます。利用者は男性は40~60代の中高年層、女性は30代の子育て世代が多いです」

 人間ドックと同様に自由診療(自費)になるが、郵送キットでは珍しい多数の健康サポートも付いている。電話による医師の結果解説と看護師との健康相談チャット、がん確定者向けのセカンドオピニオンサービスだ。

「結果解説には、育休中の女医をはじめ、在宅ドクターを雇用しています。また、異常値が出た項目についてや、栄養状態など健康の日常の悩みは看護師に半年間(月5回まで)専用チャットで相談できます。『かかりつけ医以外にも相談できるのがいい』との声もいただきます。そして、がんの疑いのある人には医師紹介も行います。当社では全国3万人の医師が登録しており、受診者の地域、該当のがんの執刀数、論文数、受診しやすさから推薦します。セカンドオピニオンを受けたいという要望にもお応えしています」(松尾尚英社長)

 このような郵送検査を行う業者は、ほかに「日本医学」(郵送健診キット)や「医療法人IMSグループ」(DEMECAL血液検査キット)がある。

日本医学株式会社
大阪府貝塚市麻生中907-1
TEL:072-426-3616 / FAX:072-426-2808
医療法人IMSグループ
IMSグループ本部事務局 〒174-0051 東京都板橋区小豆沢3-3-2 TEL:03-3965-5971 FAX:03-3965-5991


■「認知症」の可能性も分かるフェリチン検査

 国内に600万人と推計される認知症患者。初期の発見を見逃さない検査も自宅でできる。

 リ・スタートの「鉄欠乏推定検査!マイクロセルフキット&アプリ」(税別1万2800円)は、標準の血液検査に含まれないフェリチン(鉄)検査に特化している。アルツハイマー型認知症につながるMCI(軽度認知障害)は鉄欠乏に関係していることが指摘されており、注目の検査キットだ。同社HPから取り寄せた検査キットに血液を1滴採取し、備え付けの遠心分離機にかける。その場で結果が出て、鉄欠乏の数値が標準値(男性20~250、女性5~120ナノグラム/ミリリットル)と比較できる。郵送の手間もいらない。結果はアプリに保存され、看護師などの医療従事者にチャットによる健康相談を受けられる。
精液採取から画像まで自宅で完結(シーム)/
精液採取で「不妊治療」の目安に
 20年の出生数は87・2万人で過去最少となる見通しだ。厚労省は不妊治療の助成金を拡充しており、22年度からは体外受精や顕微授精を保険適用にする方針。コロナ禍で、在宅による夫婦の時間が増えたことで家族計画を見直すきっかけにもなっている。

 不妊治療を検討する夫婦が手に取っているのが、スマホで精子のセルフチェックができる「Seem(シーム)」(税別3618円)だ。日本生殖医学会によれば、女性35歳以上の妊娠率は20代前半に比べて21%以下になるが、男性が原因の不妊もある。
Seem(シーム)https://seem.life/

「一般的な妊活・不妊治療では、男性が精液検査をするタイミングが遅くなりがちです。シームは、アプリと専用キットを使って精液の動画を撮るだけで、精子の濃度と運動率を確認できます。測定結果は、下回ると自然妊娠が難しいとされるWHOの下限基準値(精液1ミリリットル中、精子が1500万個以上、運動率40%以上)と比較できます」(「シーム」を提供するリクルートライフスタイルのサービス担当者)

 使い方は簡単だ。シームキットに入った精液採取用カップに精液を採取し、混ぜる。採取棒ですくって、備え付けのスマホ顕微鏡レンズに精液を付ける。ダウンロードしたシームアプリで、レンズに付けた精液を撮影すると、濃度と運動率が測定されるわけだ。

「測定結果に不安を感じた場合、医療機関を受診するきっかけにしてもらいたいです」(前出のサービス担当者)

 アマゾンや「ココカラファイン」などドラッグストアでも購入できる。

■遺伝子検査で将来的な「ハゲ」リスクを測る

 DHCが手掛ける「遺伝子検査 毛髪対策キット」(税別9200円)は、唾液でAGA(男性型脱毛症)の遺伝的リスクを分析してくれる。公式HPから購入し、採取容器に唾液を入れ、「遺伝子検査申込同意書」とともに郵送。約3~4週間後にはAGAリスクが低・中・高の3段階で示される。
 DHC https://top.dhc.co.jp/company/jp/


 ほかにも、「大正製薬」(コレステロール値など)や「GME医学検査」(性病)のような自宅でできる検査キットがある。どれも数分から数十分もあればできるものばかり。家にいながら健康管理にも気を配りたい。