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中国では「日本人の長寿の原因」をどのように分析しているか

2021-04-03 15:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

中国では
「日本の長寿」にまつわる話題が多い
 最近、中国の新聞やSNSに、WHOが発表する最新の《World Health Report》から一部を切り取ったランキングの画像が多く、出回っている(※筆者注:中国で出回っているこのランキングのデータはどうやら最新のものではなく、少し過去のもののようである)。
 このランキングは平均寿命に関するもので、日本が1位(20年連続)で、中国は64位と解説されている(※筆者注:中国で出回っているランキングデータによる)。これは、WHOが「医療水準」「医療を受ける難易度」「医療費負担の公平性」「平均寿命」などの項目を総合に評価した結果という。そして、このランキングの画像と一緒に、いろいろな角度から「日本人の長寿」について解説した記事もたくさん目につく。
 見出しは、「日本はなぜ健康国なのか?」「日本人の長寿の秘訣」「あまり運動しない日本人は、なぜ世界一長生きしているのか」など、大勢の人々の目を引くようなものが付けられている。
 そもそも中国では、「日本の長寿」にまつわる話題が多い。「長寿の要因」を探ることも、今に始まったものではない。
筆者は仕事上、中国の医療や介護関係者らと交流することが多い。また、日本に住んでいることもあり、中国の医療・介護関係者との会話では、この手の話題が出ることも多い。
 実際、彼らが来日して、まず驚くのが、日本人に肥満が少ないことだ。「ビール腹の男性があまりいない!」「おばあちゃんでも細い、だからスカートも似合うのだ!」などと口を揃える。そして、日中の平均寿命の差に感嘆する。同じアジア人で、隣国同士なのに、中国の平均寿命は日本と比べると、約7〜8歳も短いからだ。
 現在、中国人の平均寿命77.3歳に対して、日本は84.2歳である。昨年、中国政府が発表した「第14次5カ年計画(2021年〜2025年)」では、国民の寿命について、2025年までに「全国民健康増進運動を幅広く展開し、平均寿命を1歳延ばす」との目標を打ち出している。
 3月11日に閉幕した、中国でもっとも重要な会議である「全国人民代表大会(全人代)」では、ある代表が、「国がNMN抗老化(若返り)の健康食品などの研究開発を強化しなければならない。関連企業への支援が必要だ」と提案したことも話題となった。
 高齢化が急速に進んでいる中で、ヘルスケア市場の規模は2030年には16兆人民元に達すると予測されている。特に最近は、コロナ禍の影響で、「自分の体は自分で守るしかない」という危機感から、人々が以前より強く健康に気を付けるようになった。今、「健康」への意識は非常に高まっており、空前の「健康ブーム」が起きていると言っても過言ではない。
中国のメディアが分析している
日本人の長寿の原因
 こうした事情に加え、先述のWHOのレポートがあったことで、再び日本は「長寿大国」として注目を集めている。数々の報道や記事を見ると、日本の「長寿の要因」については、おおむね次のような感じに分析されている。
「日本政府は1978年からの『第1次国民健康づくり対策』や、2000年からの『健康日本21計画』などで、がん検診や循環器検診などの健康診断を重視してきた。国民に毎年無料で健康診断を提供し、疾病の早期発見と早期治癒を積極的に行っている。
 加えて、日本の医療水準が世界的にみても、レベルが非常に高い。このような政策があったこと、プラス日本国民の健康意識が高いこと、さらには生活習慣や文化も一役買っているため、結果的に日本の平均寿命は著しく延びたという結果につながっているのではないだろうか」
具体的には、以下の8項目が「日本の長寿の要因」として挙げられている。
(1)空気と水がきれい
 空が青く、水道水が飲める。都会だけでなく、田舎でも、いたるところが清潔である。
(2)毎日歩行するよう心掛けている
 日本人は車の保有率が高いが、普段は公共交通機関を利用することが多い。また、人によっては、目的の駅より一駅手前で降りて、歩く習慣を身につけている。そして、100人当たりの自転車保有率は日本が世界で上位を占めている。歩行と自転車が健康に役立っているのだ。
(3)何事も八分でいい
 何事も8割の力で、残りの2割は、余力として別のことのために残す。余力を蓄積することが大事だ(※筆者注:中国に出回っている多くの記事によると、日本のサイエンスライターで医師の賀志貢氏が提唱する「0.8ライフ学」の理念を実行したものという)。
(4)日常的に入浴の習慣がある
 日本人は、恐らく世界で一番お風呂が好きな民族であろう。温泉資源も豊富で、入浴には強いこだわりを持っている。入浴は、血行が良くなり、新陳代謝の効能がある。
(5)日本人は心が穏やかである
 日本人は、丁寧かつ礼儀正しく人と接している。街角で喧嘩(けんか)や殴り合う風景は見ない。怒らないことは、脈拍、呼吸、血圧、消化液の分泌が安定することにつながる。幼い時からマナーを教育することがいかに大事か実感する。
(6)企業が社員の健康を管理している
 2008年4月から、日本ではメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防・改善を目的とする「特定健康診断・特定保健指導」が始まり、企業が社員に細かなサポートを行っている。例えば、毎年の健康診断で、社員のウェストのサイズをチェックし、男性は85センチ、女性は90センチを超えてはいけない。
(7)政府が健康に関する啓もうと普及活動を盛んに行う
 日本政府はあらゆるチャンネルを使って、国民に健康的な生活を送ってもらうため、宣伝や指導をしている。たとえば、ラーメンを食べる時にスープを半分残そうとか、1日に6グラム以上の塩を摂取しないようにと呼び掛けている。
(8)食習慣が長生きの一番大きい要因となっている
◎低カロリー、1日30品目の食材使用
 日本人は、カロリーにはすごく気を遣っている。普通の街の飲食店でもメニューにカロリーを明示している。そして、よく生ものを薄味で食べるため、新鮮な食材が使われている。
 なによりも、国が一日に30種類の食材を食べた方がよいと提唱しているため、多くの主婦がそれを基準に食事を用意している。
◎腹八分を守る
 日本料理の代表である懐石料理のように、日本の食事はお皿の数(料理の種類)が非常に多い代わりにひと皿に盛る料理の量が少ない。そうすると、たくさん食べたと錯覚し、腹八分でも満腹を感じやすくなる。
◎朝食を重視、外食が少ない
 日本の食事文化の中で、朝食がもっとも重視されている。日本の主婦たちは、毎日早起きして家族に朝食づくりに励んでいる。多くの家庭では、子どもは朝食を食べ終えないと学校に行けない。また母親手作りの弁当を持って登校する子どもが多い。
◎無水料理や油を使わないヘルシーな調理法
 日本では塩分や油を多用しない、無水調理などヘルシーな料理法が一般的である。実際、油がなくても、和え物、蒸し料理、煮物ならできる。そうすることで、食材が本来持っている栄養素が残るのだ。
◎海産物をよく食べる、緑茶や納豆が好き
 豊富な海産物がとれるため、日本人はお米より魚を食べる量のほうが多い。そして、わかめや昆布などの海草類もよく食べられている。
 ◇
 以上は、中国人が持っているイメージだ。むろん、すべてが正しいとは言えないだろう。しかし、少なくとも日本では、中国のようにたっぷりの油を入れて強火で食材を炒めるという調理法はあまり一般的ではない。
 筆者は、ときどきかつお節や煮干しで取っただしをベースに作った料理を、中国のウィーチャート(中国版ライン)のモーメンツに「一滴の油も使わずにできた夕食」を謳い文句にして、写真を載せて投稿する。すると、中国からいつも多くの反応が返ってくる。
長生きの原因に
「日本人は性に意欲的だから…」という指摘も
 また、上記の8項目にはあえて入れなかったが、筆者がネットやSNSで見かけた「日本人の長寿の原因」の中には、「日本人は性に対して意欲的で、奔放だからだ」などという指摘もたくさんあった。これは、女性のヌード写真や高齢者の性行為を推奨するような記事が入った男性誌などが堂々と販売されているからであろう。こうした雑誌類は、中国では販売されていない。日本のAVも主演のAV女優に美人が多いことで、中国では有名である。
 日本人にしてみれば、当たり前の生活習慣や食生活が、中国人の関心対象になるということは意外であると思うが、このように他国の事情に、興味や関心を寄せるのは、お互いの国にとっていいことであろう。中国は、日本を参考に「健康な国づくり」を目指しているが、今後は日中の両国とも「単なる長生き」ではなく、「健康寿命をどう伸ばすのか」が共通の課題になっていくのは間違いないであろう。
 実際、日本でもたびたび議論となっている「延命治療の是非」や「欧米に比べると寝たきりの高齢者が多い」などといった課題についても、日中で共有されて、解決策が話し合われることを願いたい。


コロナによる休校期間中、10代女子学生の妊娠相談が激増…その根本原因は?

2021-04-03 13:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

「親が外で働いている時間帯に自宅で性交渉をした」
新型コロナウイルスの影響で各地で学校が休校になった期間、「自身が妊娠しているのではないか」という10代からの相談が増えたという。若者の性の問題に取り組むNPO法人ピルコンに寄せられた「妊娠・避妊に関する10代からの相談件数」は、3月には40件、4月には40件、5月には30件、6月には31件と、2月以前の約2倍に増加した。
「学校が休校になり、外出自粛で外にも遊びに行けず、親が外で働いている時間帯に自宅で性交渉をしたというケースが見受けられました。また、学校では年度末の3月に性教育の講演会が行われることが多いのですが、コロナウイルスでキャンセルになったということも一因だと思います。夏休みシーズンに入ったことによって、不安に悩まされる10代が引き続き出てくるのではないでしょうか」(ピルコン理事長・染矢明日香さん)
妊娠不安に関する相談のうち、適切な避妊をしなかったとわかるケースは3割弱。コンドームなどで避妊をしたが、妊娠が不安と訴えるケースが3割あり、「オーラルセックスのみ」「下着を身につけたまま抱き合った」といった、性器同士の接触がない状況での相談も2割弱あるのだという。「それだけ日本で性教育が行きわたっていないという証拠です」と染矢さんは話す。
10代で妊娠した際に約6割が中絶を選択
また、災害時には社会不安によって女性や子どもへの暴力が増加傾向になるというデータもある。例えば「彼氏に体を求められ、断れずに性交渉をした」「彼氏がコンドームを付けてくれない」「父親や兄弟など同居家族から性暴力を受けた」という事例もあるそうだ。「若者の性の乱れだ、不謹慎だ」と批判する大人もいるが、自宅が安全ではない子どももいる。一瞬でも安心したいという心理から、恋人に体を預けたくなる心理は責められるものではない。自分がされている・していることが性暴力だと自覚できていない場合もある。このように、コロナ禍で10代の妊娠・中絶相談が増えたことにはさまざまな要因が絡み合っているのだ。
コロナで休校になった自粛期間、10代女学生の妊娠相談が激増! その根本原因は
平成29年度に厚生労働省が発表したデータによると、10代の出産は約1万件に対して中絶は約1万4000件で、10代で妊娠した際に約6割が中絶を選択している。全年齢の中絶選択率が15%であることに比べて圧倒的に高い数字だ。
「中絶=悪」という単純な話ではない。染矢さんによると、10代で出産する子も約4割いるが、学業と妊娠継続・育児を両立できず学校の中退を余儀なくされたり、パートナーとの生活に不安を覚えて離婚し貧困に陥るケースも少なくないという。孤立し、追い詰められて子どもを虐待してしまう場合もある。
義務教育で性交渉について触れない学校が多い
なぜ10代の妊娠・中絶が起こるのか。それは日本の不十分な性教育に問題がある。
文部科学省による学習指導要領で、保健体育の授業で最低限教えるべき性教育の内容が定められている。小学校4年時に第二次性徴や月経・精通、中学校1年次に思春期の体の変化や生殖機能の成熟、中学校3年時にエイズをはじめとした性感染症の予防について教えることになっている。ただ、「小・中学校の時点で性交渉について深く取り扱うのは不適切だ」という論調があり、学習指導要領には「受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする」と記載されている。そのため性交渉については触れない学校が多い。
2018年に東京都の公立中学校で、中学3年生に避妊や中絶について踏み込んで教えたという事例があり都議会で問題視された。だが、正しい知識に基づく性教育が必要だという世論の高まりに応える形で、2019年3月に改訂された東京都教育委員会作成の「性教育の手引~中学校編~」では、文部科学省の指定した学習指導要領を超える内容については保護者の理解を得られた場合に限るなど、一定の条件のもと容認されるという方向性に変わった。保守的だった性教育が一歩前進したといえるが、性教育の実施は学校の裁量に任され、保護者の理解が得られなかった生徒との教育格差につながるという問題がある。
「寝た子を起こすな」という理屈で十分な性教育が阻まれている
「性教育に消極的な人たちには、『寝た子を起こすな』という意見が多いです。性教育をすることによって、それまで性に関心がなかった子どもが目覚めてしまうということです。しかし、国際的な性教育の指針となっているユネスコ等による『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の中では、幼い頃から段階に応じた性教育を行うことによってむしろ子ども・若者の性行動が慎重化し、望まない妊娠のリスクが減ったと報告されています。日本は先進国にもかかわらず、この国際指針に準じた性教育が行われていないということに関して、世界で大きく後れをとってしまっている状況です」(染矢さん)
そもそも、たとえ性に興味がなかったとしてもインターネットには性情報があふれている。ピルコンの調査によると、今の34歳以下の人が初めて「セックス」という言葉を知った年齢は「12歳未満」が65%なのだそうだ。
「小学生が初めて目にする性情報は、インターネットにある大人向けの偏ったものではなく、安心できる科学的な情報であるべきだと思います。相談メールに『AVで膣外射精していたから、それで避妊できるんじゃないの?』と返信をくれた子もいます。科学や人権に基づく性教育を受ける前にフィクションの性行為に触れてしまえば、それを実際にしてよいと勘違いする子がいるのも無理のない話です」と染矢さんは話す。
コンドーム装着でも一般的な使用法では1年間で18%程度が失敗する
避妊具としてよく用いられるコンドームは、一般的な使用法では年間避妊失敗率は18%程度と言われている。染矢さんによると、より効果的だと言われているのが低用量ピルとコンドームの併用だ。また、日本ではあまり浸透していないが、出産経験のある女性はIUD(子宮内避妊用具)を医師の手で子宮内に取り付ければ数年にわたって避妊ができるという。
「初めて日本で認可されたときの『高用量ピル』は、ホルモン量が多く強い副作用がありました。このときのイメージを引きずり、一部ではピルに良くない印象を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんが、1999年、欧米に30年遅れて副作用の少ない低用量ピルが日本でも認可されました。そして、避妊目的だけでなく月経不順や生理痛緩和の治療目的でも保険適用でよく利用されるようになりました。さらに2010年には超低用量ピルも認可され、幅広い選択が可能になっています。一方、学生にはまだ価格的なハードルは高く、また世界の多くの国では薬局で販売されている緊急避妊薬を日本で手に入れるには医師の診療と処方箋が必要で高額など、未だ課題は多くあります」(染矢さん)
最後に染矢さんはこう締めくくる。「予期せぬ妊娠は誰にでも起こりうるもの。身近な大人は、打ち明けられたときにその子の不安な気持ちをしっかり受け止め、ベストな選択を一緒に考えてあげることが大切です。また、中絶を選択する場合は妊娠22週未満というリミットがあります。早期に相談してもらえるよう、親は日頃から妊娠や中絶に対して『許さない』となどとする抑圧的な言動は避けたほうがよいでしょう。『性行為は双方の安心や意思が尊重されて初めて素晴らしい経験になりうるもの』ということを大人から教えてあげる機会を、コロナウイルスの影響が続くこの夏休みにぜひ作ってほしいです」


眞子さまとの結婚が破談したとき、小室圭は皇室のなにを暴露するのか

2021-04-03 11:00:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

とうとうエリザベス女王が声明を出す事態に
「生まれてくる子どもの肌の色を心配された」
「生きていたくないと思った」
英王室のヘンリー王子の妻・メーガン妃の発言が大きな波紋を広げ、王室を揺るがす事態になっている。
ヒラリー・クリントンやテニスのセリーナ・ウィリアムズは、メーガン妃の発言を支持したが、英国内のメディアの多くは、「エリザベス女王への衝撃的な侮辱だ」と批判している。
沈黙を守るという不文律を破って、エリザベス女王までが声明を出した。
「ハリー(ヘンリーの愛称)とメーガンにとって、この数年が、どれほどつらいものだったのか、その全容を知り家族全員が悲しんでいます。とりわけ人種の問題を懸念しています。記憶が食い違う部分があるかもしれませんが、問題を深刻に受け止め、家族の中でプライベートに対応します」
やんわりと、私の記憶とは違うと反論し、家族のプライベートなことを外で発言するものではないと、諭しているようだ。
しかし、ヘンリー王子の兄のウィリアム王子が「王室家族はレイシスト(人種差別主義者)ではない」と否定したことで、この波紋はまだまだ広がりそうである。
プレイボーイ王子と人気女優のなれそめ
元々2人の結婚は、ウィリアム王子とキャサリン妃の時のように、「英国民の多くが祝福してくれる」ものではなかった。
ヘンリー王子は数々の女性と噂になり、やんちゃな行動が国民から愛されもしたが、パパラッチたちの格好の餌食になって、顰蹙ひんしゅくも買っていた。
そのプレイボーイ王子が、アメリカの人気ドラマ『SUITS』で一躍有名なった女優のメーガンに会い、たちまち恋に落ちたのである。
日本テレビロンドン支局長だった亀甲博行が書いた『ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実』(文春新書、以下『ヘンリー王子とメーガン妃』)によると、会ってから2回目に、ヘンリーはメーガンに「アフリカに行こう」と誘い、予定を合わせて旅行したという。
ボツワナの星降る草原のテントで2人きりで過ごしたそうだが、テントといっても1泊7万円の高級施設で、部屋の前から野生のライオンや象を見ることができたという。
出会って16カ月で2人は婚約した。その時点で皇位継承順位は、チャールズ皇太子が1位で、ウィリアム王子が2位、ヘンリーは6位だった。
メーガンは、3歳年上でバツイチ、父親は白人だが、母親はアフリカ系の黒人で、英王室に黒人が入るのは初めてである(ワシントン・ポスト紙によると、英国王ジョージ3世〈1738~1820年〉の妻、シャーロット王妃はアフリカ人の子孫であったと主張する歴史家たちがいるというが)。
周囲が明かす「冷たい女」「野心家」という評価
メーガン妃は子どもの頃から、白人と黒人の混血として生まれたことに対する葛藤があったようだ。こんなエピソードが『ヘンリー王子とメーガン妃』のなかにある。
メーガン妃が7歳の頃、クリスマスプレゼントにバービー人形のファミリーセットが欲しいと思っていた。だが、売っているのはすべてが白人家族か、もしくはすべてが黒人家族のもので、彼女の家のような混血の家族のものはなかった。
当日、彼女が父親からもらったのは白人の父、黒人の母、黒人と白人の子どものいるセットだった。父親が2セット買って組み合わせたものだったという。彼女にとって人種差別問題は原点であり、王室で子どもの肌の色についてとやかくいわれたことは、死ぬほど辛いことだったのだろう。
メディアは、彼女の両親が離婚していることや、彼女自身も離婚歴があり、わずか2年足らずで別れたことなどを書き立てたため、当初、英国民の反発は大きかった。
また、メーガンは「冷たい女」だという身内や親友たちの評価が付きまとう。17歳上の異母姉は彼女のことを「薄っぺらな成り上がり者」「野心家」と口を極めて罵倒し、メーガンの暴露本まで執筆していたという。
異母兄も、結婚式の2週間前にヘンリー王子に手紙を送り、「メーガンとの結婚をキャンセルしたほうがいい」という主旨のことを書いたそうだ。
かつては親友だった女性は、「メーガンは人との付き合いをとても計算していて、戦略的でした。ある人が自分の人生に必要ないと思ったら、簡単に切り捨てるんです」と語っている(『ヘンリー王子とメーガン妃』より)。
異例ずくめの王室生活では気苦労も
最初のメーガンの結婚式に出席した友人たちも、その多くは、彼女と口もきかなくなっているという。
カナダ人のシェフと真剣交際していたが、ヘンリーと出会ったメーガンは彼氏をあっさり捨てたといわれているそうだ。
英国紙「デイリー・ミラー」は結婚式のわずか3週間前に、「過去を消すタイプの人物は、今後も同じことをするものだ」と、ヘンリー王子が同じような目に遭わないかと心配する記事を出した。
ヘンリーとメーガンの結婚式も異例ずくめだった。兄のウィリアムたちが行ったウエストミンスター寺院ではなく、セント・ジョージ礼拝堂という小さなところを選んだ。
メーガンは式には母親以外の親族を一人も招待しなかった。ジョージ・クルーニー夫妻やセリーナ・ウィリアムズなど、女優として有名になってから友人になった「有名人」ばかりだったようだ。
説教に立ったのはアメリカ聖公会の黒人大主教で、公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キングの言葉から始まった。
説教が終わって礼拝堂に流れたのは、アメリカの黒人ソウルシンガー、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」だった。
独特で、多様性のある結婚式を行ったメーガン妃に、メディアや国民はおおむね好意的だったといわれるが、一部には強い反発もあったようである。
人目を憚らず夫と手をつなぐ、公務の際にジーンズをはく、車から降りて自分でドアを閉めるなど、「英王室ではマナー違反」だという声もあり、メーガン妃にとっては何かと気苦労の多い生活が始まった。
「離脱したい」女王の返答は厳しいものだった
メーガン妃は結婚する前、ヘンリー王子と2人で「世界を変える」と、周囲に語っていたという。
そのためにはまず、古い因習にがんじがらめになっている王室を変えようと考えたのかもしれないが、そのことにより、彼女は追い詰められていくのである。
結婚後はウィンザー城からほど近い場所に引っ越し、3億円以上かけて改修した。衣装代には年7000万円以上をかけた。出産も皇室が使うセント・メアリー病院ではなく、高額なポートランド病院だった。
さらに、毎年エリザベス女王の家族が集うのがしきたりになっている2019年のクリスマス礼拝に、カナダで休暇を取っていて参列しなかった。
その10日後、エリザベス女王は、「ヘンリーとメーガンは、2020年春以降、殿下、妃殿下の称号を返上して、一切の公務から退け」と、きっぱりといい渡したのである。
公務ができなければ、公的資金も受け取ることができなくなる。
厳しい決断だが、『ヘンリー王子とメーガン妃』の亀甲は、「セレブ気取り、浪費ぶりが目についていたメーガン妃の振る舞いは、エリザベス女王が長年苦心して築き上げたイギリス王室にとって『蟻の一穴』となる可能性は大いにあった。女王は王室の将来を考え、2人を切り離すと決めたのではないだろうか」と推測している。
転機を迎えている2つの“ロイヤルファミリー”
そして、ロイヤルウエディングからわずか1年半後の2020年1月に、2人は「主要な王族の地位から退く」と“王室離脱宣言”したのである。しかもこのことはエリザベス女王やチャールズ皇太子には相談せずに行われたといわれる。
2人はカリフォルニア州サンタバーバラ郡に、16億円といわれる豪邸を購入して暮らしている(ヘンリーは、母親のダイアナ元皇太子妃の遺産がなかったらこうしたことはできなかったと語っている)。
そして今年の3月、テレビのインタビュー番組に2人で出て、冒頭の発言をするのである。
長男のアーチーが生まれる前に、子どもの肌の色への懸念に加えて、「子どもには警護が与えられず、称号も与えられないだろう」といわれたというのだ。
これが事実なら、エリザベス女王を含めた英王室の人種に対する偏見は、メーガン妃にとって許しがたいものだったことは理解できる。たった一人の女性の行動と決断が、1000年以上続いてきた王室を根底から揺さぶっているのである。
翻って、日本の皇室も転機を迎えているように、私は思う。その一つが秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚問題であろう。
結婚について「いいと思う」は1.1%しかないが…
これについては、さまざまな雑誌が取り上げているが、今のところ結婚に反対や懐疑的な意見が多い。
中でも、週刊朝日(3/26日号)が、「1万3057人アンケート 眞子さま小室さん『結婚問題』97%以上が『反対』」だと報じた。これでは多くの国民の理解など得られるはずはないと読んでみたが、見出しよりも内容は穏当な意見が多い。
このアンケートはインターネットを通じて行われた。ネットはおおむね、ネガティブな意見が多くなるのはよく知られている。
「この結婚をどう思うか」という質問に、「いいと思う」は何と1.1%しかない。代表的な意見は、「金銭問題や疑惑の数々を何年も放置して、眞子さまを矢面に立たせるなどあり得ない」というものだが、はて、金銭問題以外の疑惑とは何だろう?
また、「小室圭さんは宮内庁が求めた金銭問題の説明を行う必要があるか」という質問には、「ない」が52%で「ある」の48%を超えているのである。
国民に説明するべきは秋篠宮夫妻と眞子さん、この問題は当主で父親である秋篠宮が解決すべきだと、秋篠宮の決断不足、父親としての責任を果たしていないという疑問の声が多いのである。
これを読む限り、賛成反対は拮抗きっこうしていて、秋篠宮にとっては厳しいアンケート結果になっている。
結婚した2人はどのような夫婦になるのか
このところ、小室圭のほうから眞子さんと別れるといい出すべきだという意見もあるが、文藝春秋(4月号)で歴史学者の小田部雄次がいっているように、「辞退はしにくいでしょう。内親王のラブコールを断わったなんてことになったらそれこそ袋叩きですよ」。眞子さんから別れるといい出さない限り、結婚へと進んでいくことは間違いないようだ。
2人が結婚したら、どのような夫婦になるのか。私は、ヘンリー王子とメーガン妃のケースを見ていて、男女の違いはあるが、小室圭がメーガン妃になるかもしれないと考え始めている。
牽強付会といわれそうだが、メーガン妃が女優として有名になったのは、テレビドラマの『SUITS』だったが、彼女の役は「パラリーガル」なのである。試験が苦手で司法試験を受けないが、調査をやらせれば弁護士事務所随一の美人でセクシーな女性だ。
彼女は実人生でも、女性の人権問題やアフリカ支援の活動などをしてきているから、パラリーガルを演じることで、社会を見る目にさらに磨きがかかったのではないだろうか。
小室圭も日本でパラリーガルをやりながら、弁護士資格を取ろうと勉強していた。ニューヨークのロースクールへ入り、この夏には晴れて弁護士になるといわれている。
世間にいいたいことは山ほどあるはず
そうした人間から、今の皇室はどう見えるのだろう。英王室以上に古い体質をそのまま残した“因習”の総本山のように見えるのではないか。ニューヨークにいればなおさらのことであろう。
日本古来の伝統を守り、天皇は日本国民統合の象徴であることは認めながらも、改革の余地はあると考えているのではないか。
“平民”として初めて皇太子妃になった美智子さんが受けたといわれている、宮内庁でのいじめに近い処遇や、嫁姑問題。
雅子さんは、子どもがなかなか生まれないことで周囲に責められ、皇太子(当時)が「雅子の人格を否定するような動きがあった」とまで会見で発言する事態になったこともあった。
そして、母親の元婚約者との金銭トラブルがきっかけとはいえ、プライバシー侵害といえるような母親と自分に対する報道と、それを鵜呑みにして、自分の人格を疑い、結婚反対をいい募る世間に、いいたいことは山ほどあるはずだ。
弁護士資格を取得してもニューヨーク州の中だけでしか働けないようだが、一法律家として、日本の報道にものをいうことはあり得るだろう。
皇籍離脱、米国移住、そして…
これまで皇室の女性と結婚した男性たちは、皇室側が人選をして、ふさわしいと思う人間を選び、結婚をさせてきた。
だが、秋篠宮夫人・紀子さんと秋篠宮は学習院大で出会い、大恋愛を経て結婚した。紀子さんが表立って何かをいうことはないが、身内や職員に対してははっきりものをいうことで知られる。
まして、眞子さんと小室圭は、国際基督教大学で初めて知り合った“完全自由恋愛”である。眞子さんが皇籍離脱をして、1億4000万円といわれる一時金を放棄して小室圭と結婚すれば、2人が住むのは、ヘンリーとメーガンも選んだアメリカになるはずだ。
そうなれば、向こうのメディアも黙ってはいないだろう。2人をテレビに出演させ、爆弾発言をさせればと考えるに違いない。
新聞、雑誌も、独占インタビューを持ち掛けてくるだろう。眞子さんはいわないかもしれないが、法律家である小室圭が、これまでのメディアの報道の仕方や、秋篠宮夫妻とのやりとりについて話すかもしれない。
一卵性母子といわれている母親・佳代についての目に余るプライバシー侵害報道や、金銭トラブル後の秋篠宮夫妻の対応についての“事実”を話せば、日本で大きな騒ぎになることは間違いない。
「日本皇室のメーガン」になる?
私が小室圭なら、秋篠宮にこのことを聞きたい。秋篠宮が昨年の誕生日会見で、憲法24条を持ち出し、「結婚は両性の合意に基づく」から“2人の結婚は認める”といったのに、結婚と婚約は違うなどと、なぜいい出したのかと。
眞子さんが公表した「お言葉」の中で、「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」といっているのに、なぜ、父親としてはっきり決断しなかったのかと。
もちろん、小室母子のほうにも非があることは間違いない。元婚約者と金銭問題について、なぜ早く話し合いをしなかったのかと問われれば、返す言葉がないだろう。
だがその一事をもって、自分の人格を全否定するメディアや宮内庁の理不尽さには、いいたいことが山ほどあるに違いない。
メーガン妃を見ていて、女優ということもあるが、メディアの使い方が大変うまい。今回のテレビ出演もそうだが、要所要所で雑誌のインタビューに出たり、時にはSNSを駆使したりしている。
巨大な相手と対するには、こうした「飛び道具」が有効になる。万が一、眞子さんと結婚できなかったら、小室圭は日本皇室のメーガンになるかもしれない。
春だというのに、コロナ禍で花見もままならない。やることがないから、こうした“妄想”ばかりが膨らんでしまう。困ったものだ。(文中敬称略)
元木 昌彦(もとき・まさひこ)


「食べることは、生きること」 4カ月ぶりの食事に涙

2021-04-03 08:00:00 | 日記

下記の記事は朝日新聞デジタルからの借用(コピー)です

 「今後、口から食事をすることは難しいでしょう」
 24歳の冬、私は医師にこう言われた。それまでは食べることが好きでも嫌いでもなかったが、この事実は自分が思っていた以上にショックだった。だが、何とかしてもう一度、食べることを取り戻したいと願った。
食事も難しくなる病気
 生後10カ月のとき、私は障がいがあることがわかった。「脊髄(せきずい)性筋萎縮症」という遺伝性の神経難病だ。認知機能に症状はないが、徐々に全身の筋力がおとろえていく病気だ。
 子どものころは多少手先が動いたが、今ではそれもかなり制限され、自分で「寝たきり社長」と言っているようにふだんは寝たままの体勢で過ごしている。
 筋力がおとろえるということは、手足の自由がきかなくなるというだけではない。症状の度合いによっては、食事をすることや声を出すことも難しくなってくる。舌も筋肉の一部だからだ。
 私は子どものころから食が細かった。元々食べるということにあまり興味がなかった上に、食べ物をかんでのみ込むという動作への負担が大きかったこともあり、あまり食事を楽しめなかった。
 中学生ぐらいまでは家や学校の給食もふつうのものを食べていたが、だんだんと食事のスピードが落ち、のみ込みが悪くなってきたので高校生ぐらいからは刻み食になった。
 「あんまり食べないと、経管栄養にしてもらうよ」
 子どものころ、私の食の進みが悪いと、母は口癖のようにそう言っていた。経管栄養というのは鼻や口からチューブを入れ、胃や腸に直接栄養を入れることだ。そのときはまだ口から食べられていたので、経管栄養になるのはさすがにまだ先だと思っていた。
 ただ、その瞬間は突然訪れた。
 24歳の冬、私は体調を崩し、重篤な肺炎にかかってしまった。それまで比較的元気に過ごしていたにもかかわらず、一度体調を崩すと容体は一気に悪化した。医師からは、やせ過ぎて余力がないと言われた。
 数週間、集中治療室に入った私は自発呼吸ができなくなり、挿管をした。また、回復が見込めず気管切開することになった。挿管や気管切開によって声を出せなくなったが、もう一つできなくなったことがあった。
 食事だ。
つきまとう空腹感
 まだ先と考えていた経管栄養になった。さらに急激な体調悪化により、胃の働きも悪くなった。鼻からチューブを入れてもらい、腸に直接栄養を送った。集中治療室にいたころは意識がほとんどなかったこともあり、それほど栄養補給に関して違和感はなかった。ただ、一般病棟に戻るとそれは想像以上にこたえた。
 今までは少量とはいえ口から食事をとっていたが、水すら飲めない状況になった。また、胃を通り越して、腸に直接栄養を入れることでいつも空腹感があるというのもストレスだった。医師からは「退院しても今後、口から食事をすることは難しいでしょう」と言われた。
 入院中は気付けば、頭の中では食べもののことばかり考えてしまっていた。今までなら絶対に見なかった料理番組やグルメドラマをむさぼるように見た。
 「食べられないのに、そんなの見たらつらくならない?」
 母はそう言っていたが、それでも人間の三大欲求の一つである「食欲」というものを満たしたく、せめて擬似的に視覚や聴覚だけでも食にふれていたかった。
 そうして入院して4カ月が経ったころ、ようやく退院のめどが立った。その際、医師から胃ろうを作ることを提案された。胃ろうというのは鼻や口からのチューブではなく、手術で胃に穴を開け、そこから直接栄養を入れるものだ。手術は必要だが、口や鼻のチューブがいらなくなるので私はこの提案を受け入れた。そのころには胃の働きもよくなっていた。
 「本当にもう食事はできないんでしょうか?」
 胃ろうの手術前、私は医師に尋ねた。すると、「誤嚥(ごえん)性肺炎の危険はあるが、そこまで言うのなら一度のみ込みの検査をしましょうか」と言われ、検査をしてもらった。
 結果は、思っていた以上によかった。これなら無理のない範囲で食事をしても良いということになり、その後、少しずつリハビリを重ね、私は約4カ月ぶりに食事の許可を得た。
 口から食事をとった瞬間、涙があふれていた。何を食べてもおいしく、食事とはなんて素晴らしいものだと思った。
「生きる喜び」と気付いた
 退院してからの私は胃ろうからの栄養補給もしているが、入院前よりもはるかに食に対する関心が強くなった。新型コロナの感染が拡大する前までは毎日のようにグルメサイトを見ては飲食店に足を運んでいた。また、胃ろうからの栄養補給で体力がつき、食べる動作も楽になったことで、入院前よりも体重が10キロ以上増えた。
 食事ができなくなって、初めて気付けたことがある。口から食事をとらなくても生きてはいけた。ただ、私の生きていく活力は失われていた。
 よく、高齢者が最期に病院で「○○を食べたい」と言い、医師から誤嚥性肺炎のリスクでストップをかけられることがあるが、私は食べたいという欲求があるのであれば、一口でもひとかけらでも食べさせてあげたいと、勝手ながら考えてしまう。もちろん、私は医療者ではないので無責任なことは言えないが、食べることは「生きる喜び」だと自分の体験を通じて感じた。
 私はコロナが終息したら、また外食を楽しみたいと思っている。近い将来、自身の会社で障がい者や高齢者に楽しんでもらえるような飲食事業もやってみたいと考えている。
 当たり前になっているかもしれないが、あらためて食べることの素晴らしさをみんなに知ってもらいたい。
佐藤仙務(さとう・ひさむ)
1991年愛知県生まれ。ウェブ制作会社「仙拓」社長。生まれつき難病の脊髄性筋萎縮症で体の自由が利かない。