皆さんと一緒に考えましょう

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「病院をハシゴして睡眠薬を売りさばく」西成の医療現場で横行する悪事の中身

2021-04-21 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

日本最大のドヤ街、大阪市西成区あいりん地区の医療現場は他の地域とどう違うのか。同地区で働いていた元看護師は「薬の横流しや、患者の悪質な囲い込みが行われている」という。フリーライターの花田庚彦氏が取材した――。
※本稿は、花田庚彦『西成で生きる』(彩図社)の一部を再編集したものです。
あいりん地区の生活困窮者やホームレスが頼りにする医療機関
国や大阪府、大阪市が中心となりホームレスや生活困窮者の病気などを治療している社会福祉法人大阪社会医療センター(以下、社会医療センター)。
歴史は古く、昭和45年から治療を開始という長い歴史を誇る。
医療水準は失礼な書き方をするが意外と高く、第三セクターが運営している大阪市立大学附属病院から医師が派遣されているために、社会医療センターでは処置できない重病者はすぐ近くの阿倍野にある大阪市立大学医学部附属病院に搬送されるなど、この地域に住む生活保護を受けている生活困窮者やホームレスは頼りにしているという。
社会医療センターは今も機能しているが、建物自体が老朽化のために取り壊される予定で近隣に建て替えをしている。それをきっかけに離職したという人間に話を聞くことができた。
かつて社会医療センターに勤務していた元看護師の吉田さん(仮名)は、社会医療センターを含むあいりん地区の医療問題に対して大きな疑問を抱き、この地域の医療から離れた。
社会医療センターが抱える大きな社会問題
——何に対して大きな疑問を持っているんですか?
「社会医療センターは4階に受付があって、簡単な診察はそこで行い、薬などもそこで渡すんやけど、それが大きな社会問題になっているのを勤務していた私たちは見逃していたんです」
と、吉田さんは今も悔やんでいるという。
この社会医療センターでは、病院に掛かる診察費のお金がない人なども受け入れるために、診察を求める患者が途絶えることはない。また、その医療設備の整っている社会医療センターの上の階には入院設備も備えているため、この地域に暮らす人々にとっては非常に助かっている存在であろう。
ここで、社会医療センターについて吉田さんの説明を加えて解説する。
あいりん総合センターの中にある社会医療センターは、3つの根本的な考えで成り立っていると吉田さんは話す。
国民健康保険無加入の人にも無料で診察
「この地域はよそから逃げてきた人も多く、会社勤めをしていなくて社会保険や住民登録もせず国民健康保険に入っていない人が多いやないですか。そんな人からはお金を取らずに無料で診察を行って、ホンマに食費や生活費が無い人には、何の担保も取らずに信用だけでお金を貸していた時代もありました」
当然貸し付けは社会医療センターと患者との信頼関係で行われ、返せなくても以後の診察拒否や厳しい取り立ても行わない。これが1つ目の考え方だ。
2つ目に、医療の相談業務など、普段不規則な生活を送っていたあいりん地区の人間に対して生活の改善などの指導をしているという。
「この地域の人たちは、明日のことも考えずにお金が入ったらお酒を飲んだりする人がホンマに多くて、酒で命を落とす人がたくさんいました。そんな人たちに、親身になって生活の改善を地域の福祉士さんやボランティアなどの人たちと行っていました」
3つ目は、この地域の調査だ。
一時期、この地域の“結核”の感染率はアフリカで流行していた国よりも高かった。これらの病気などを研究し、あいりん地区の患者に注意喚起をすることで患者数が減ったのも、社会医療センターの努力の賜物だ。
「当然行政の協力がないとできませんが、私もマスクをしてあいりん地区にある三角公園や地域に歩いて入って、咳き込んでいる人がいたら社会医療センターに連れて行って検査を勧めて受けさせるなどホンマに努力しました」
しかし、吉田さんはこの社会医療センター勤務を経て、この地域でいくつもの問題点を見つけたという。それは自分だけが努力をしても決して解決できない問題であり、本人がこの地域の医療から離れる大きな理由のひとつとなったきっかけでもあったのだ。

横行する薬の横流し
——問題点とは一体何なのでしょうか?
「いくつもあったのですが、特に薬の横流しがかなりの数行われていたことが問題だと思います。今もその悪しき風習が残っているとちゃいますか」
と、吉田さんは語る。吉田さんが勤務していた時代にも、4階の社会医療センターで薬を処方したにも関わらず、同じ建物内である“あいりん総合センター”内で売買している事例が多かったと話す。
主に売買されているのは睡眠薬や睡眠導入剤が中心だが、本当に身体を壊している人間が多いために、胃薬、肝臓などを中心とした内臓系、高血圧を下げる薬や湿布、ほかにも様々な薬が入っている栄養剤の点滴なども病棟内から持ち出されて建物内で売買されていたのを見たと話す。
しかもそれらは、あいりん総合センター内の2階など、仕事にあぶれた人たちが集まる場所で堂々と売買をされていた。
患者の食事さえも売買されていた
——その事実を医療側は知らなかったのか、それとも見て見ぬふりをしていたのでしょうか?
「私は本当に知りませんでした。特にショックで嫌だったのは、5、6階の病棟に入院している患者さんの食事なども売買されていた事実を知ったことです。本当に栄養を摂らなくてはいけない患者さんの治療が優先なのに、それを分かってくれないことがホンマに悲しかった」
その悪循環は、前述した通り今もこの地域で続いている。
深夜1時ごろから行われる“泥棒市”では、人気の高い睡眠薬などが多く売られている。向精神薬は一部を除いては中々道端には売っていない薬のひとつだ。
——緊急時のための社会医療センターだから2、3日分を処方していれば、それらの売買は防げたのでは?
「まずお金のない人たちはセンターを頼るので、診察して薬を処方するしかありません。不眠などの患者さんはあまり来ないのですが、保険証を持っていたり生活保護を受けている患者さんは社会医療センターを頼らずに内科や精神科などのクリニックに通い、睡眠薬・睡眠導入剤や向精神薬を処方されています。その中に、法規制されているにも関わらずいくつものクリニックに通っている人がいるんです。どこのクリニックがたくさん薬を処方する甘いクリニックなのかという情報は、すべて仲間内で共有しています」
確かに一部の西成のクリニックでは待合室に無料のジュースの自動販売機などを置き、歩ける患者の送迎をするなどの過剰なサービスで患者の囲い込みをしているのは事実だ。
また、患者が指定した人気の高い睡眠薬や睡眠導入剤などを言われるままに処方するクリニックも少なくない。
このような薬を求める人間に人気の高い睡眠導入剤は、1カ月以上待たないと処方されないという順番待ちまで存在している。
自分の患者の囲い込みにしか興味がない
——特定の睡眠導入剤や向精神薬に人気が集中しているのを、クリニック側は知っているのでしょうか?
「当然クリニックは知っていますが、それを止めることはしないで、診療報酬が高い向精神薬などをどんどん処方しています。医療機関の連携があれば、それらを多少は食い止めることも可能ですが、ここらの一部のクリニックは、自分の患者さんの囲い込みにしか興味はありません。よそに転院させる際に必ず必要な診療情報提供やそれらが書かれている医療カルテなども含めて、よほどのことがない限り情報は渡しません」
と語り、続けて
「当然生活保護受給者は、生活保護制度のひとつの医療保護で医療費は全額行政が負担するので、治療費はおろか処方される薬もタダです。それは本当に病気で悩んでいる人には必要な制度でしょうが、このようにいくつものクリニックに通い、不眠を訴えてそれらを過剰に処方されるのは問題やとは思います。当然今は法改正によって、薬価の安い後発医薬品のジェネリックなんやけどね。だけど、それにも抜け道があって、処方した医師が後発医薬品はダメという一文を入れれば、後発医薬品ではなく、正規の薬、つまり先発医薬品が処方されます」
と、吉田さんはその背景を説明する。
医療保護で長期入院する患者は「お得意様」
——先発医薬品の薬を処方するメリットは?
「薬局は医者とグルになっていることも多いから、薬局も薬価の高い薬を売れるメリットもあるんとちゃいますか」
——それは西成という地域性の問題ですか、それとも大阪や国全体の問題ですか?
「地域性の問題やと思います。そのようなクリニックだけでなくこの地域にある責任感のある病院は、患者の囲い込みや複数の医療機関に通い、同じ効果のある薬の処方を止めようなど、これらの問題から改善していこうと医師会などでも提案しました。だけどここらの医者は病床を持たないクリニックが多いために、そのような声は揉み消されてしまうのです。当然このようなクリニックがすべてとは言いませんが」
と、吉田さんは続ける。
患者の囲い込みは“貧困ビジネス”で大きな社会問題となった。退院できる患者を囲い込み、3カ月ごとに系列や関係している病院に転院させる方法だ。
これは、通称“90日ルール”と呼ばれる医療費の問題だ。90日を超える入院患者は特定患者に指定され診療報酬が低くなるなどの弊害があるため、系列している病院を持っている中小規模の病院は患者を転院させて、初めから高額の診療報酬を行政から取るのだ。
そのために、西成区をはじめ生活保護に甘い行政区を中心とした医療グループがいくつも形成されて一種の“貧困ビジネス”問題に繋がった。
簡潔に書けば、これらの長期にわたって入院する患者は行政が生活保護の中の1つの制度である医療保護を使っているために、支払いが不可能にならない、言うなれば“おいしい患者”さんであり、お得意様だ。
また、新たな疾患が発見される事態になれば、当然それは違う疾患として処理をされ、“90日ルール”は適用除外される。
加えて、患者には外泊などをさせて一旦外に出すことでカルテには退院と書き、それを行政に提出する抜け道なども横行している。
それとは別に一般の医療保険では“180日ルール”などが問題となっていて、これは西成に限らず全国的な問題となっている。
ワケありの人が病気やケガで倒れたらどうなるか
人が最後に流れ着く街と表現されることの多い、西成・あいりん地区。
ワケありの人間が多く流れ着くために、国民健康保険証はおろか身分証明書すら持っていない人間も数多く住んでいる。
——本来は国民が全員持っているはずの社会保険証や国民健康保険証などを持っていない人間が流れ着いたり、流れ着く途中に病やケガで倒れたらどうするのでしょうか。
「それらは法律上“行旅人”と呼ばれます。その人間が救急搬送されると、倒れた場所の自治体が面倒を見ることになっています。それらは“行旅病人”と呼ばれ、自治体から手厚い保護をしてもらえます。
手厚いと言っても最低保証の医療なんやけど、そこは医師の医療に掛けるモチベーションによって変わります。高水準で普通の患者さんと同じ診察などをされる自治体などもありますが、大阪の場合、引き受ける病院はホンマに限られます」
と、吉田さんは語る。それらの病院は西成区にも多くあるが、それだけでは経営がうまく回らないために、近隣の区にも点在していると話す。
「ホンマに行政は見て見ぬ振りです」
——西成だけでは一定数の患者を持っていても回らないのでしょうか。
「回りません。西成の地域にある病院は一部を除いて、不正を見て見ぬ振りをしています。JR大阪環状線の某駅前にある病院は野戦病院と言われています。4人部屋にベッドを詰め込んで10人部屋にしたり、8人部屋に20人押し込んだり。ホンマに行政は見て見ぬ振りです。なんせ行政側からしたらどんな病人でも引き取ってくれる病院ですから潰したくはないんです」
と、吉田さんは行政の怠慢を訴える。確かに、この地域だけの患者だけでは医療は回らないであろう。あいりん地区の人口は最盛期には3万人と言われたが、今はその数は半減している。全員が医療の世話になるわけではなく、その数は減る一方なので周囲に広がるのは自然の法則ともいえるであろう。
吉田さんが話すその病院は当然役所などと連携をしており、生活保護を受けている人間なども積極的に引き受けているという。患者の中には生活保護法などでも禁止されている借金をしている人間も多く入院しているために、生活保護費の支給日が振込の人間は月末に、手渡しの人間は月初めには取り立てが病院に来る風景も見慣れた光景だという。
その病院は、行旅病人なども当然積極的に引き受ける。中には行政の力でも身元が分からずに、ベッド脇の名札に“名無し”と書いてあることも多いという。
あいりん地区の医療問題は医療従事者も口をつむぐタブー
彼らが亡くなったら、当然無縁仏になり、“行旅死亡人”と呼称が変わり、それらに関わる費用、例えば火葬なども全て行旅病人が保護された自治体が面倒を見ることになる。その費用も当然税金で賄われているため、真面目に税金を納めている人間からすればやるせない問題であろう。
花田庚彦『西成で生きる』(彩図社)
吉田さんは今、社会医療センターを離れているが、色々な情報が入る立場にいる。
つまり前述している通り、医療の世界からは離れていないのだ。
あいりん地区のことについては、仲間の看護師をはじめ誰しもが口をつぐむという。そのくらいこの地域の医療問題はタブーになっているのだ。
実際に筆者はいくつかの病院やクリニックに取材の協力をお願いした。電話で取材の許可は下りたのだが、実際に現地に足を運ぶと取材拒否や担当外の人間などが現れて、話をうやむやにされて取材にはならなかったことを最後に付け加えておく。
花田 庚彦フリーライター


世間の目、雇用不安…産業医が教える、「女の辛さ」を捨てる新習慣

2021-04-21 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

全国で自殺者数が増加傾向に。女性は多く増えています。いったい何がここまで女性を追い詰めるのでしょうか。産業医の井上智介さんに伺いました。
女性の自殺者が増えている背景
警察庁からの発表があったとおり7月以降、女性の自殺者数が明らかに増えています。その背景には、新型コロナウイルス問題の影響による雇用や経済的な問題、パートナーからのDV被害、子育ての悩みがあると言われています。
一つひとつ見ていきましょう。まず雇用の問題については、女性は男性よりも非正規のケースが多いため、今回の新型コロナ問題でも仕事を失いやすく、それが経済的な問題に発展しています。
妻が仕事をせずに家にいると、夫に「家庭のために働いてくれよ」「一生懸命仕事を探せよ」と言われたり、「コロナを言い訳に仕事を見つけるのをサボっているんじゃないか」と心ない言葉をぶつけられたりすることもあります。そういった理解のない夫の言葉をストレートに受け取ると、自分は家庭や家計に負担をかけていると思い詰めてしまいます。
また夫が在宅勤務になり、夫自身の環境の変化からストレスが増えて、お酒のトラブルが表面化する事例も増えています。在宅勤務になると終業=家となるので、どうしても飲む時間が長くなり、量が増えてしまうからです。翌日も在宅勤務なら、お酒がちょっと残っていてもバレない。そこでセーブしないといけないという感覚が薄くなるので、もともと大酒飲みの人なら、情緒がおかしくなるぐらい酒量が増えて、妻に当たり散らし、それがエスカレートしてDVに発展してしまうこともあり得るのです。
そこで女性もすっと助けを求められればよいのですが、今は助けを求めにくい環境。しかもこの状況がいつまで続くかわからないとなると、追いつめられてもおかしくありません。
世間の目、雇用不安…1万人救った産業医が教える、「女の辛さ」を捨てる新習慣
仕方がないと言える人が一番強い
PRESIDENT Online
    * 井上 智介産業医・精神科医
夫がいても、シングルマザーでもしんどい
シングルマザーの方はとくに子育ての悩みが深くなります。そもそも子育てと仕事の両立が大変な中、ソーシャルディスタンスの影響で、ふだん手助けしてもらっている親に会うのが制限されたり、情報交換するママ友との交流がなくなったり、非常につらい思いを抱えている人が多い。加えて子どもの予防接種や検診がずれるなど、何もかも思い通りにいかないという感覚に陥る人が増えています。
夫がいたらいたでDV被害にあうし、シングルマザーはシングルマザーでしんどい。こういったことが女性の自殺につながる背景になっているのです。
もうひとつ大きな影響を与えているのが、芸能人の自殺です。今回に限らず、こうした報道が出た後は、特に同世代の人の自殺者の数が増える傾向にあります。「ウェルテル効果」といいますが、「同年代の人が死ねるなら自分も死ねる」と自分に重ねて、背中を押されてしまう。ですから、こうした報道が引き金になることは十分あるわけです。
何がイヤなのか、自分に問いかける
こうしたつらさに押しつぶされないようにするには、追いつめられる前に、日ごろからうまくストレスと付き合っていくことが大事になってきます。
そもそも今は、平常時ではないので、ストレスを感じて頭痛がある、イライラしてしまうといった反応は誰にでもあります。イライラしている自分は、ダメなんだと思うことはありません。イライラしている自分を受け入れたうえで、不安やストレスを感じたら、どう対処していくかを考えていきましょう。
おすすめなのは、ストレスを分析することです。まず今の不安は、何がイヤでそうなっているのか、自分に問いかけてみましょう。たとえば経済的な不安があるなら、何がイヤかと問いかけると「生活ができなくなるのがイヤ」「今までしなかった我慢をしなければいけないのがイヤ」など、自分なりの答えが出てきます。人によっては「乱れている自分の姿を見られるのがイヤ」という人もいるでしょう。
その答えは人それぞれですが、モヤモヤとした不安が整理されて、気持ちが解決に向けた行動に向かいやすくなります。
自分の不安を分析したら、次にその中で何ができるか、解決策を書き出してみます。経済的な不安なら「給付金を調べる」「おこづかいを減らす」「携帯電話の料金プランを見直す」など思いつく限り、どんどん書き出します。
その中で自分がコントロールできることとできないことがありますから、コントロールできることから優先して取り組んでいきます。緊急小口資金などお金を借りられる手段については、僕のほうから患者さんにお伝えすることもよくあります。
とにかく不安なときは、何をすればよいのかわからない状態に陥っていることがほとんどです。自分の不安を打ち消すためには、今、何ができるのか、具体的な行動に目を向けることが何よりも大事なのです。
立感が強まった時が一番しんどい
自殺願望のある人が周りにいても、それに気づけないことはよくあります。ある意味、精神科医でも防ぐことは難しいので、実際にそれで周りの人が亡くなっても、決して自分を責めないでほしいと思います。
危ないのは、不安定だった人が急によくなったとき。「よくなりました。先生、ありがとうございます」と言われて、こちらもポジティブに考えていたら大間違いで、そのときはもう腹をくくって身辺整理をしているといったことが多いのです。ですから不安定な人が急に元気になったり、もう元気だから大丈夫、と距離をとるようになったりすると非常に危険な状態と言えます。
こうしたことは誰しも可能性のある話です。私たちが精神的な負担が大きくなるのは、孤立感が強まったときです。それを防ぐには、とにかく“つながり”を意識してほしいと思います。
社会的なつながりには、2種類あります。ひとつは学校や会社など、どこかに所属しているという感覚。これを「社会的統合」といいます。もうひとつが「社会的ネットワーク」といわれるもの。これはAさんと仲がいい、Bさんとも仲がいい、といった個人間のつながりです。
仕事面で言うと、在宅勤務が続くと会社に所属する「社会的統合」の感覚が薄くなり、孤立感が強くなります。ですから会社としても、一人ひとりがどこかに所属しているという感覚が持てるように配慮しなければいけません。チームリーダーなら、朝礼や声かけなど、何かしら顔を合わせる機会を増やして、みんながここに所属しているという感覚を持てる工夫が必要になります。
プライベート面では、コロナ禍でママ友との交流が減ってしまうことはとても大きな変化です。というのは、ママ友は同じ保育園や学校という「社会的統合」と個人的に仲良しのAさんやBさんといった「社会的ネットワーク」のどちらも含んでいるからです。ですから交流が切れると、この二つとも切れることになってしまいます。そんなときは医療や福祉の関係者、役所などに相談してほしいですね。一人で抱え込んではダメです。それこそオンラインを使いながら連絡をとって、個人間のつながりを太くしていくとよいでしょう。
「仕方ない」とあきらめることが一番の方法
そして予防接種や検診など思い通りにいかないことがあっても、思い切ってあきらめる。「今までできていたからやらなきゃ」というマストなことも、今はできないことがたくさんあります。できないならできなくてしょうがないと割り切って、自分のできる範囲でやればいいのです。
なぜ、なかなかあきらめられないのか。それは世間の目があるからでしょうね。「予防接種してないの?」とか「子どもがかわいそうでしょ」と言う人もいるから、その恐怖心であきらめるのが難しくなっているのかもしれません。でも今は、できるだろう、やらなきゃという考えにとらわれず、今年は延びても仕方ないという鷹揚な気持ちでいること。それが自分の身を守る、一番の方法なのです。


「眞子さまが小室さんとの結婚を強行すれば、秋篠宮家への不信感が増す」皇室緊急アンケート2万8641件の声

2021-04-21 11:00:00 | 日記

下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です   記事はテキストに変換していますから画像は出ません


 秋篠宮家の長女、眞子さまと婚約が内定している小室圭さんが、8日に自身の母親と元婚約者との間の金銭トラブルをめぐる文書を公表したことを受け、ニュースサイトAERAdot.では、緊急アンケートを実施した。計2万8641件の回答が寄せられた。小室さん側は文書公表によって説明を尽くしたともいえるが、アンケートには批判的な回答が殺到。その後報じられた「解決金」や眞子さまのコメントについてもさまざまな意見が寄せられた。抜粋して、「上」「下」2回に分けて紹介する。「下」は小室さんの「解決金」報道と眞子さまのコメントについて。

>>【上:「小室さんの対応は眞子さまへの愛情が感じられない」皇室緊急アンケートに2万8641件の声】より続く
*    *  *
 アンケートは9日深夜から12日まで実施。回答者を無作為に抽出した調査ではなく、インターネット上で意見を募るという方法だった。期間中は何度でも回答できた。

 回答者の内訳は女性23949人(83%)、男性4692人(16%)。年齢層は、40代8815人(30%)と50代8384人(29%)が占めた。続いて、60代4539人(15%)、30代4205人(14%)。皇室への関心については、「ある」と答えた人が78%。「どちらでもない」は18%、「ない」は3%だった。

アンケートの回答の内訳
 アンケートの質問は大きくわけると3つ。眞子さまと小室圭さんの結婚について、8日に公表された小室さんの文書について、そして文書公表に対する眞子さまのコメントについてだ。ところがアンケートの期間中、新たな情報が飛び込んできた。12日夕方、小室さん側が元婚約者に「解決金」の支払いを検討しているというニュースが流れたのだ。

 アンケートは同日24時で締め切ったが、この「解決金」に言及した回答が多数見受けられた。まず、質問にはないその回答から紹介していく。

■    「二転三転して説得力がない」 解決金の財源が焦点に

 回答者は、文書公表からわずか4日で、解決金の方針を出したことに対して不信感がぬぐえないようだ。そして、そのお金の出所についても関心が集まっている。

「解決金を支払うという報道があったが、28枚の文書はなんだったのか。自分が苦しい時に助けてくれた元婚約者に対して、文書では上から目線で追い込み、感謝の気持ちすら表わさなかったと感じていました。それが世論の反応をみて、今度は返済しますとなったように思えます。どこからお金は出るのか。宮内庁には、良識を持って断固たる処置をとってもらいたい」(60代・男性)

「文書は超大作で贈与だと言い張ったように読めた。解決金報道は、その後すぐに『返す』と前言撤回したようで、呆れた。身を引いた元婚約者をまた引っ張り出す気なのだろうか。自分の事しか考えられないのだなと思った」(40代・女性)

「解決金を支払う意思があるようだが、小室さんの言うことが二転三転して説得力がない。収入もないのに、いくら元婚約者へ返済するのだろうか。眞子さまか宮家が支払うのではないだろうかと疑ってしまう。お金の出どころをきっちり発表して欲しい」(50代・女性)

小室圭さん(c)朝日新聞社 小室さんは現在、米ニューヨーク州の弁護士資格を取得するために留学中。学生の身分でまとまったお金をどうやって用意するのか。国民の疑問がついて回るのは当然だ。

 このまま解決金を支払ってお2人が結婚に踏み切った場合、皇室にどのような影響を及ぼしうるのだろうか。象徴天皇制に詳しい河西秀哉・名古屋大学大学院准教授(歴史学)は次のように指摘する。

「まずは解決金の財源を明確に説明しないと、皇室が払ったのではないかと捉えられる恐れがあります。もし皇室が金で解決させたという認識が広まれば、人々の支持を失う可能性は大きい。さらに、きちんと国民に説明することなく、金で解決したという見方がされれば、これまでの皇室との断絶を感じる人もいるしょう。このような解決の仕方では、秋篠宮家に皇位が移ることへの懸念も出てくるのではないでしょうか」

小室さんの文書についての意見のアンケート結果
■    「情けないとしか…」眞子さまへの厳しい視線

 さて、アンケートの質問と回答に戻ろう。今回、国民が驚いたのは、小室さんの文書の内容だけでなない。文書発表をうけて、眞子さまは宮内庁を通じて「今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃれば有り難い」とのコメントを寄せた。さらに、眞子さまは金銭トラブルの報道が出た直後から小室さんの相談にのり、これまでの対応も眞子さまの意向が大きかったとことも明らかになった。

アンケートではこうした眞子さまの対応やコメントについて、どのように感じたかを尋ねた。アンケートの回答者には偏りはあるものの、総じて厳しい反応が大勢を占めた。

笑顔が眩しい眞子さま(c)朝日新聞社「民間人同士の金銭トラブルに皇族が介入し、一方の肩を持つような行動は、皇室の品位を著しく落とし、皇室の存在意義を揺るがした」(40代・女性)

「眞子さまが一般人を責めているともとれる文書に加担されているとは、情けないとしか言いようがない。人の信頼や尊敬の気持ちを踏みにじるような態度が、皇室のふるまいなのかと疑問に思います」(50代・女性)

「文書発表に眞子さまが同調しているのかと思うと、非常な失望を覚えた。これは、皇族である眞子さまが、小室さんと一緒に一国民である元婚約者の方を追い詰めているような図式になっているのに、ご本人は全く気がついていないのだろうか。眞子さまには幸せになって頂きたいとは思っていたが、ここまで盲目的になってしまったのなら、もう勝手にすればと匙を投げたい気持ちです」(40代・女性)

皇室への関心を尋ねたアンケート結果 アンケートの回答者は皇族のふるまいとして眞子さまのコメントに落胆しただけでなく、一般人との金銭感覚の乖離を強く意識してしまったようだ。

「眞子さまの生活や教育に税金が使われてきたと思うと腹立たしくなります。どの親だって自分の子供に充分な生活や教育を与えたいと思っています。でもそれが叶わない人もいる。それでも納税しています。ご自身に与えられている環境を当たり前のものだと思わないでほしいです」(40代・女性)

「小室さん親子だけでなく、相談に乗られた眞子さまにも、元婚約者の方に対する配慮がないことが残念でなりません。(眞子さまと婚約が内定している小室さんは)今や純粋に一般人とは言えない立場であり、一方的な内容の文章を公開されても、元婚約者の方には対抗する手段は少ないでしょう。何年にも渡って弁護士を雇う金銭的な負担がどのくらいになるか、眞子さまは理解してらっしゃるのでしょうか」(50代・女性)

眞子さまと佳子さま(c)朝日新聞社■   「あまりよい予感がしない」 秋篠宮家の今後

 結婚は当事者二人の「合意」が大前提ではあるが、現実社会では家族の問題となることが多い。報道によれば秋篠宮ご夫妻は今回の文書について、「小室家側が、この問題を解決するために行ってきたいろいろな対応が、見える形になるよう努力したもの」と受け止めているという。秋篠宮家についての意見も紹介しよう。

「秋篠宮ご夫妻がはたしてきちんと『そもそもの問題』に気が付いているのか心配です。私は、小室さんは助けてくれた人に対し誠実な行動をとろうとしていないと感じた。そもそも、そう感じさせる小室さんの考え方や態度の問題であり、皇族に関わる可能性のある人間のふるまいとしてふさわしくないと多くの国民が感じているのです」(50代・女性)

「小室さんの文書は『見える形になるよう努力したもの』であることは間違いない。しかし、秋篠宮ご夫妻は、その内容・主張を全て正しいとお認めになったとはおっしゃっていない。お立場上ギリギリのご回答と思った。万一、白紙の場合でも、民間人の小室さん親子を貶めて終わる事はできないだろう」(70代・女性)

「『見える形』。この言葉の真意によると思います。良い形という意味ならば、国民の感覚とはずれているなと思います」(30代・女性)

「眞子さまがお育ちになる過程で、皇室の役割や責務を親として説くのも秋篠宮ご夫婦の責任と思います。こんな状態になる前に、もっと話し合いの場を持つなど、積極的に動かれるべきだったと思いますし、今からでもご対応いただきたいです」(40代・女性)

「多くの国民が『納得し喜ぶ状況』とはあまりにもかけ離れている。ご結婚を強行なされば、秋篠宮家への不信感が増し、国民からの敬愛を失うと思う」(60代・女性)

秋篠宮家(c)朝日新聞社「毅然としたところが感じられない。公人なのだから、ときには私情を捨てなければならない。それが出来なければ皇室とはいえないのではないか」(70代・女性)

 夫婦・家族問題の専門家は一連の問題をどうみているのか。4万組近くの夫婦のあり方を見てきた夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏は懸念を口にする。

「将来、秋篠宮家の長男、悠仁さまが天皇陛下になる可能性が高い。もし眞子さまと小室さんが結婚した場合、小室さんは将来の陛下の義理の兄になるわけです。そのことも含めて、大丈夫かなと心配になります。本当の問題は、元婚約者から受けとったお金が借金か否かではなく、小室さんと彼の母親の考え方やふるまい、個人としての姿勢の問題だとみています。とても悲しいことですが、4万人近くのご夫婦を見てきた経験から、あまり良い予感がしません。ご結婚後の方が問題山積になると危惧します」

 10月23日に30歳を迎える眞子さま。このまま結婚に突き進むのか。国民は不安と期待の入り混じる目で推移を見守っている。

(AERAdot.編集部/岩下明日香、飯塚大和)


死と向き合うと生き方変わる 患者が教えてくれた学び

2021-04-21 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経ブックコムからの借用(コピー)です

著者はがん患者とその家族のメンタルケアに携わる精神科医。死と向き合った人が次第に変わっていく様を見守るなかで、彼はその姿と言葉から普遍的な学びを得た。
本書はそのエッセンスを柔らかな筆致で伝える。内容に派手なインパクトはないが、それでも読むほどじわじわ効いてくる説得力は、そこに切実な思いが込もっているからだろう。著者自身、患者たちのおかげで生き方が大きく変わったという。紹介される事例はすべてがん患者のものだが、いずれ死に直面するすべての人に響くはず。特に生きづらさに悩んでいる人におすすめ。行間から伝わる著者の優しさ、誠実さに癒やされる。
要点1 死を身近に感じると生き方が変わる
現代人が死を不吉なことと考え、いずれ直面するその現実から目をそらしがちなのは考えものだ。人生には期限があること、いつ健康が損なわれるか分からないことを、絶えず意識したい。死を身近に感じると、当たり前の境遇、当たり前の1日の貴重さを実感し、大切な今を無駄にしないで生きようと思うようになる。感謝の気持ちが湧いてきて、周囲の人との向き合い方も変わる。知らなかった自分の強さに気づく人もいる。1年後、自分が病床に伏しているとしたら……と想像してみるといい。今の自分を振り返って何を思うだろうか。うらやんだり、後悔したりはしないだろうか?
あわせて読みたい
悔いなき人生のために 「死」との正しい向き合い方
「人間そのものを置き去りにするな」 茂木健一郎氏
要点2 元気を取り戻すにはまずしっかり悲しむ
がん患者には、病気になる前よりもいきいきと生きている人が多い。当初は衝撃に打ちのめされても、やがてしなやかな柳のように心の活力を取り戻す。これは人間に、喪失を認め、悩みと向き合う力(レジリエンス)があるためだ。
レジリエンスを働かせるには、まずしっかりと悲しむ必要がある。心に蓋をしても悲しみや怒りはくすぶり続けるから、悩みを抱えているのなら無理に前向きになろうとしてはいけない。声を上げ涙を流して感情を解放することで、少しずつ現実に向き合えるようになる。今の苦しみをさまざまな視点から理解するうちに、こうするしかないという結論に近づける。
要点3 自分を深く理解すると自由に生きられる
感情をうまく解放できない人もいる。多くは「こうしなければならない」という、「must」の気持ちに縛られているためだ。あるがままの気持ちを明かせないせいで、孤独に悩んだりする。著者は患者との対話のなかで、今までの人生を振り返り自分への理解を深めることを促す。これをじっくり行うことで「must」から解放され、生まれ変わったように自由に生きるようになる人は多い。「何歳になっても人は変わることができる」と著者は断言する。
要点4 自分の「must」に反抗する訓練を
自分らしく生きている実感のない人は、きっと「must」に縛られている。やりたくない仕事を義務感だけで引き受けるなど「must」に従ってばかりいると、生きる活力を奪われる。「こうしたい」という「want」の声に耳を傾け、今の自分にとって心地いいことをする(「must」に反抗する)訓練をしよう。自分の「want」が分からない人は、何を買うかを決めずに書店やコンビニなどに行き、心がわくわく反応したものを買ってみよう。
要点5 「人生=旅」の終着点 死は恐れなくていい
死について深く考えると、さほど悪いことではないと思えてくる。著者は死と向き合う過程で「人生は1回限りの旅」という言葉を知り、「ならば死は旅の終着点にすぎない。くよくよ考えずに思い切りやればいいじゃないか」と開き直れたという。死を恐れる理由(死ぬまでの苦痛、自分が死ぬことで生じる問題、自分が消滅することへの恐怖など)を一つひとつ整理することでも、恐れは薄まる。例えば闘病の苦痛は、緩和医療の進歩で大いに軽減している。
(手代木建)
[日経ウーマン 2021年1月号の記事を再構成]