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広開土太王 第7話 猛毒

2017-06-30 07:00:00 | 広開土太王 あらすじ

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 広開土太王 第7話 猛毒 

 

戦略家プンパルは この猛毒でタムドクを殺し 北魏に罪を着せるという

そうすれば 北魏と高句麗(コグリョ)の同盟が崩れ去ると…!

 

※北魏:後燕と国境を隔てた後燕の敵国

 

狂わんばかりに激怒し 冷静さを欠いていた慕容宝(モ・ヨンポ)も

タムドクを亡き者に出来るならば どんな侮辱にも耐えてみせるという

 

皇太子として 我が国の旗を踏むということは 実に耐え難い

しかし プンパルの説得を受け 今にも歩もうとしたその時…!

高句麗(コグリョ)の王は 後燕の使臣には会わないと告げられてしまう

 

明日 北魏の使臣に接見した後であれば 時間を作ることは出来ると言われ

それでは遅すぎる!と叫ぶプンパル!

 

国相(ククサン)ケ・ヨンスは たとえ後燕の使臣が先に到着したとしても

北魏の使臣は こちらが招いた貴賓であると言い放つ…!

 

※国相(ククサン):現在の国務総理

 

『そなたらは 敗戦国として謝罪しに来たのであろう!』

 

慕容宝(モ・ヨンポ)は 皇太子であることも忘れひざまずく!!!

ただひたすらに謁見を請う熱意に負け 謁見を許すイ・リョン王

後燕皇帝 慕容垂(モ・ヨンス)からの親書には“不”とだけ記されている

 

この不可解な親書にどんな意味が込められているのか…

 

慕容宝(モ・ヨンポ)は 国境を越えたことに侵略の意味はなく

ただ契丹(コラン)族を掃討すべく 通ったに過ぎないというのだ

些細な争いで 後燕と高句麗(コグリョ)の信頼関係が崩れることは

我が皇帝も望んでいないと…

 

そこまで話したところで イ・リョン王に一喝され凍りつくプンパル…!

 

多大な損害が生じた今回の戦いは 決して“些細な争い”では片付けられない

後燕は 高句麗(コグリョ)の民を 生きたまま焼き殺しているのだ…!!!

 

激怒して我を失い 直ちに使臣を捕えよと命ずるイ・リョン王!

それを必死に鎮めようとするケ・ヨンス…!

使臣として来た皇太子を投獄したとなれば 国の権威が失墜する

 

しかしここで 慕容宝(モ・ヨンポ)もまた 言い返す!

皇太子である自分を投獄すれば 後燕の皇帝が黙っていないと!!!

タムドク殺害の為 どんな侮辱にも耐えると誓ったが

本来の性格は変えようもなく 皇太子としての誇りだけが前に出る

まるで脅迫するような言動に激怒し 直ちに首を撥ねよと叫ぶイ・リョン王!

 

プンパルは 何とかこの事態を収拾しようと 誠心誠意謝罪する

ケ・ヨンスは 今すぐ陛下に謝罪しろと叫ぶ!

一介の側近の謝罪ではなく 皇太子の謝罪が必要であった

 

ひれ伏したままのプンパルが 必死に目くばせし謝罪をと請う!!!

状況を把握した慕容宝(モ・ヨンポ)が ようやく謝罪を始めた

 

それでもイ・リョン王の怒りは収まらない

言葉でこそ謝罪の意を示しているが その目つきはギラギラと

悔しさを滲ませて この国の王を睨み付けているのである…!

 

どうにか和解に持ち込みたいケ・ヨンスは 賠償問題に言及する

そこで慕容宝(モ・ヨンポ)は余裕の表情になり

高句麗(コグリョ)の求めに応じ 十分な賠償をすると口にし

被害のほどを把握するためにやって来たのだと豪語した…!

 

ひと先ず落着を見て 使臣館に戻る途中

やはり高句麗(コグリョ)には 再び戦う余力がないと見る慕容宝(モ・ヨンポ)

だからこそ 国相(ククサン)が必死だったのだと

 

それよりプンパルは 皇太子が賠償問題を勝手に約束したことが気にかかる

しかし慕容宝(モ・ヨンポ)は まったく意に介さない

北魏との同盟を妨げることで そんなものはいつでも反故に出来ると…!

 

タムドクを殺し 北魏の使臣に濡れ衣を着せることは

他の側近には明かさない 慕容宝(モ・ヨンポ)とプンパルだけの密約であった

この計略が失敗すれば 生きて戻ることは出来ない…!

 

同じ時 第1王子タムマンが 弟タムドクに会っていた

後燕の皇太子に 晩餐に招待されたのだという

タムドクは その誘いは断るようにと告げる

 

しかしタムマンは 互いに次期王となる者同士であれば

将来の為に会っておくべきだという

ならば自分も同席すると言い 兄の考えを尊重するタムドクだった

 

使臣館に着くなり タムドクは不機嫌になる

自分が同席することは 急遽決めたことなのに

すでに3人分の主席が設けられているのはなぜかと…!

 

慌ててプンパルが 実は自分の分の席だったと釈明する

まずは2人の王子に酒を… と勧める慕容宝(モ・ヨンポ)

その酒を まずは自分から注ごうと タムドクが酒瓶を奪い取る

 

『この酒は 戦死した高句麗(コグリョ)の兵と民の魂を鎮める

鎮魂の思いを込めたもの』

『実に情け深い! では私の弟の魂も鎮めてほしい…!』

 

タムドクにより 弟を目の前で殺された慕容宝(モ・ヨンポ)の恨みは深い

一触即発の慕容宝(モ・ヨンポ)とタムドク!

飲ませるつもりが 酒を注がれて飲むことになってしまう慕容宝(モ・ヨンポ)

 

するとタムドクが 盃に酒を溢れさせこぼしてしまう…!

慌てて盃を引っ込める慕容宝(モ・ヨンポ)!

こぼれた酒が銀の匙にかかり その匙を睨み付けるタムドク

しかし 匙の色は変化せず 毒を疑っていたタムドクの疑惑は晴れた

 

酒宴を終えて使臣館を出る2人の王子

見送る慕容宝(モ・ヨンポ)が それぞれに贈り物の品を渡す

後燕で特別に作らせた 音色の美しい笛だという

 

2人の王子を見送ると プンパルがほくそ笑む

これでタムドクは すでに死んだも同じことだと…!

一体 どのような策でタムドクを殺そうというのか…!!!

 

やがて夜も更けて

 

しきりに使臣館の外の様子を窺うプンパル

慕容宝(モ・ヨンポ)は なぜ笛の音が聞こえないのだと怒鳴り散らす!

タムドクの笛には 猛毒が塗られているのだ

口についたその瞬間に死ぬほどの猛毒である

第2王子が死ねば 王宮内が大騒ぎになることは間違いないのに…!!!

 

明日 到着する使臣の寝所に この猛毒を密かに置くというプンパル

歌舞を好む高句麗(コグリョ)の者が 笛を吹かずに放置することはないと

必ずやタムドクは 美しい音色の笛を吹くと豪語するプンパルだった

 

小亭の池のほとりで 笛を吹こうとしているタムドク

 

するとそこへ 幼馴染のヨナ姫が現れ声をかける

いかにも見事な笛に気づくヨナ

タムドクは ヨナを相手に自分の中の不安を口にする

敵国の皇太子に 突然 宴席に招かれ この笛をもらったと

憎んでも憎み切れないであろう自分に笑いかけ 贈り物をくれたのだと…

 

ヨナの答えは明確であった

そんな者が贈る笛の音が 美しいはずがないと

たとえその笛を吹いて美しい音色が出ても 死んだ者の魂は癒されないと…

ヨナの言葉に迷いが吹っ切れたタムドクは 池に笛を投げ捨てた…!

 

すると翌朝…!

池の魚が大量死しているとの報告が入る!!!

 

自分が投げ捨てた笛のせいだと すぐに気づいたタムドクは

ハッとして兄のもとへ駆けつける!

まだ笛は吹いていないという兄タムマンに安堵し 使臣館へ!!!

 

兄から預かった笛を 慕容宝(モ・ヨンポ)に差し出し

自分は武骨者で吹き方を知らないから 吹いてみせてくれと…!

 

これに 激しく動揺したのは プンパルの方であった

無理やり 慕容宝(モ・ヨンポ)の口に 笛を加えさせようとするタムドク!

プンパルは 身を挺してこれを防ぎ 皇太子を守ろうとする!!!

 

さらにタムドクは 怒りを剥き出しにする慕容宝(モ・ヨンポ)に

力一杯の頭突きを食らわせ すべてお見通しだと怒鳴りつけた!

 

騒ぎを聞きつけたケ・ヨンスと 大臣らが駆けつけ タムドクを抑え込む

他国の使臣に それも皇太子に暴力を揮うとは…!

自分が捨てた笛で 池の魚が死んだのだと!

この者らは 笛に毒を塗って王子の自分を殺そうとしたと叫ぶタムドク!

 

その時…!

 

疑いを晴らそうと プンパルが笛を奪い取り吹き始めた!!!

何事もなかったように タムドクの手に笛を渡し 余裕の表情のプンパル

毒を塗ったのは タムドクの笛だけだった

池に捨てたのならば 今持っているのはタムマン王子のものと

咄嗟に気づいたプンパルの機転であった

 

ケ・ヨンスは タムドクを睨み付け 賠償問題について話し合うとして

慕容宝(モ・ヨンポ)の一行を連れて行ってしまう

 

この経緯は すぐに大将軍コ・ムの耳に入った

たとえ王子の推察が正しくとも 後燕の謀略が真実だとしても

他国の使臣に暴力を揮うことは間違いだというコ・ム!

 

『王子は 何の理由もなく暴力を揮いません!!!』

 

きっと笛に問題があったのだと タムドクを慕う将軍らが抗議する

しかし何の証拠もないものを 笛のせいだと断定することは出来なかった

仮に 池に投げた笛から 毒が見つかったとしても

それが慕容宝(モ・ヨンポ)の仕業だとは言い切れないのだ

 

それでも 一国の王子が暗殺されかけたのに…! と憤る将軍たち

コ・ムは一喝し 全員を黙らせた!

しかし後燕のやり口に 誰より怒り心頭なのは コ・ム自身なのである

 

国相(ククサン)ケ・ヨンスは イ・リョン王に謁見し

一刻も早くタムドク王子の処遇を決めるべきだと進言する

 

『東北の柵城(チェクソン)へ行かせてはどうでしょう?』

 

柵城(チェクソン)とは 後燕と真逆の方向にある僻地である

何かにつけて後燕の皇太子とぶつかるタムドクを 引き離すというケ・ヨンス

 

『柵城(チェクソン)か… あの柵城(チェクソン)なのか』

 

イ・リョン王は 柵城(チェクソン)に対し特別の思いがあるようだ

よりによって 彼の地に王子を送ることになるとは…と

 

弟に対する処分を聞き 激怒するタムマン王子

国境もなく 靺鞨(マルガル)族が略奪を繰り返す荒れた僻地に

なぜ弟を送らねばならないのかと!!!

 

タムドクは この処分を甘んじて受けるつもりだった

自分を擁護することで 兄の立場が揺らぐことがあってはならないのだ

 

旅の支度を整え 父王に挨拶するタムドク

明日にでも出発するという息子に コヤ王妃がため息をつく

しかし イ・リョン王は 早々に発つのが良かろうという

後燕との交渉を穏便に進めるためにも タムドクは離れる方がいいと…

 

我が息子の功績を 誰より評価しているイ・リョン王である

しかし 王である自分が 第2王子のタムドクを高く評価すれば

その分だけ大臣たちの タムドクへの風当たりが強くなるのだ

生きて僻地へ送られるどころか 命までも奪おうとするだろう

冷酷な父と思われようと 息子を救うにはこの方法しかないのだった

 

二度と戻れぬかもしれぬ旅立ちである

タムドクは 今生の別れと覚悟し礼を尽くす

イ・リョン王は 先々代の故国原王より贈られた鏡を 息子に持たせる

王室の大事な宝を 惜しげなく渡すことで 父の愛情を示すイ・リョン王

 

いかに功績を上げようと その気性の荒さで災いを呼んでしまう息子

常に鏡を見て我が身の姿を整え その行いを振り返るようにと

戒めの思いを込めて息子を送り出すのだった

 

後燕では

 

皇帝 慕容垂(モ・ヨンス)が 未だ成功の知らせがないことに焦っている

慕容宝(モ・ヨンポ)の弟 慕容煕が そんな父王をなだめていた

 

高句麗(コグリョ)の使臣館では 慕容宝(モ・ヨンポ)が苛立っている

 

高句麗(コグリョ)と北魏の使臣を仲違いさせ 早々に帰国させる

それでこそ父王の計画が実行に移せるというのに…

タムドクを殺し損ない 嫌疑まで懸けられている

しかもタムドクは まもなく僻地に送られてしまうのだ!

 

まだ タムドクの命を狙う機会はあると 余裕を見せるプンパルだが

ことごとく失敗を繰り返すプンパルが 信じられなくなる慕容宝(モ・ヨンポ)

 

今度こそはと 自ら考えた秘策を話し出すプンパル

密かにここを出て 柵城(チェクソン)へ向かうタムドクを殺すという…!

左遷する身のタムドクが 軍勢を率いて行くわけがない

だからこそ 命を奪う好機なのだと!!!

 

すでに 国内(クンネ)城からの抜け道を把握しているプンパルは

城外で待機する兵の中から精鋭を集め タムドクを待ち伏せるべく急ぐ…!

 

翌早朝

 

タムドクは コヤ王妃との別れを惜しんでいた

幼くして遼東城へ送られたタムドクは 母の傍で育ったわけではない

コヤ王妃にとっては やがて後を継ぐタムマン王子も

手元で愛してやることが出来なかったタムドク王子も

どちらも愛してやまない息子なのであった

 

旅立ちの前に 皆と別れを惜しむタムドクの前に

不敵な笑みを浮かべ 慕容宝(モ・ヨンポ)が現れる

 

『もしも王室と兄上に何かしたら… お前を決して許さない!』

 

そう言い捨て行こうとするタムドクを ケ・ヨンスが呼び止める

そして 王子様のすべての言動が国益に影響を与えていると諫めた…!

 

ただただ国を思い 忠誠を誓うケ・ヨンスは

タムドクの存在そのものを容認できない

それを知っているからこそ 今回の処分を受け入れたタムドクなのだ

 

柵城(チェクソン)へ向かう途中

 

タムドクは プンパルの襲撃を受け断崖絶壁に追い詰められる…!

そして プンパルが放った毒矢を胸に受け 谷底へ!!!

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第13話 届かぬ思い

2017-06-25 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第13話 届かぬ思い 

 

『何しにここへ?』

『皇帝陛下にお話があり…』

『あざ笑いにでも来たのか?! 所詮王座など この程度だと?

こんなものの為に お前を裏切って即位したのかと?!!!』

 

どんなに挑発しようと 自分は何もしない

スンニャンは 何も期待しないでほしいとだけ告げる

陛下のためには何ひとつしないと…!

 

本当は そんなことを言うためにここへ来たのではない

パク・オジンの再診を命令してほしいと告げに来たのだ

しかし スンニャンが頼まずとも 再診は既に決定されていた

 

ソ尚宮により 尋問の場へ引き摺り出されるパク・オジン!

尋問に立ち合うため現れた皇太后は

同じく現れた皇后タナシルリの前を 憤然として通り過ぎる

そんな態度も すべては再診が終わるまでと ほくそ笑むタナシルリ

 

皇帝の子を宿したパク・オジンは

再診で 懐妊していないと分かれば すぐに処刑されてしまう

その後ろ盾になっている皇太后も 無事では済まされないのだ

 

皇帝タファンではなく 丞相ヨンチョルの命令で 医官が脈診する

滑脈が消えたと証言した医官は 次第に蒼ざめていく…!

懐妊ではないと密告してきた この医官を信じ 再診の場を設けたヨンチョル

しかしなぜ医官が 泣きそうになってうろたえているのか…!

 

異変に気づき ヨンチョルは他の医官に脈診させるが

いずれも滑脈が感じられると… ご懐妊ですと叫ぶ医官たち…!

 

タナシルリが狼狽し タンギセが ヨンファを睨み付ける

確かにフジモドキを飲ませたと ヨンファは蒼ざめて答える…!

 

微かに ニヤリと笑みを浮かべるスンニャン

 

パク・オジンの頻尿を知り 煎じ薬の内容を変えてくれるようにと

密かに トクマンに願い出ていたスンニャンだった

フジモドキの毒を中和させ 流産はくい止めることが出来た

しかし弱り切った体では 尋問の場に行くことは無理だというトクマン…!

 

『ダメです 皇后様が自らかけた罠で 逆に追い詰めるのです!

どちらかが倒れなければ 戦いを終わらせられないのです』

 

この日のため スンニャンは 医官の脈診の際

オジンの寝台に潜り込み 御簾越しに自分の手を差し出したのだ

滑脈が消え 懐妊ではないと 皇帝タファンや皇太后にも信じ込ませた

この医官が密告に走ることも承知の上で…!

 

懐妊を祝う言葉で この場を終わらせようとするヨンチョル

それで済むと思うか!と 声を荒げる皇太后…!!!

噂に惑わされ再診を要求し 皇室の権威を失墜させた皇后の罪は?!

 

そこで皇帝タファンが 何を根拠に懐妊を嘘と思ったのかと問う

もともと確固とした考えなどない娘 皇后タナシルリである

丞相ヨンチョルは これ以上娘が失言しないよう

自らの罪を認め 皇后には 相応に罪を償わせるとした

 

どんな償いをさせるのかと 鼻で笑う皇太后

ヨンチョルは 席藁待罪(ソッコテジェ)だと即答する…!

地位ある者にとって最大の屈辱となる 席藁待罪(ソッコテジェ)!

 

※席藁待罪(ソッコテジェ):喪服を着て藁の筵に跪き王の許しを請う行為

 

しかし皇太后は それで納得する気はなかった

噂を鵜呑みにした皇后も愚かだが 噂を流した者も大罪であると!

 

『それまでに!!!』

 

またも言い争う皇太后と丞相に 皇帝タファンはうんざりしていた

その陰で睨み合う タンギセとスンニャン…!

2人きりになり 何を企んでいるんだと凄むタンギセに

スンニャンは 皇后から預かった証書を見せ不敵に笑う…!

 

それは 無事任務を果たせば自由にしてやるという文面に

皇后自身が押印している まさに皇后が黒幕だという証拠であった

2人の過去にどんな経緯があろうとも この元の国において

タンギセは 皇后の兄であり将軍であった

高麗(コリョ)出身の雑用係スンニャンが ここで悲鳴を上げれば…

スンニャンを殺す前に 悲鳴を聞きつけ人が来てしまう

 

『愚か者め! 廃位された王のために復讐するつもりか?!』

『王様のためではない お前は… 私の母を殺したのだ!』

 

タンギセは 自分でも思いがけなく衝撃を受けた

不覚にも 本気で愛し始めた女の母親を この手で殺していたのかと…

 

この2人のやり取りを 物陰からコルタが聞いていた

 

皇后タナシルリは 下着姿になり大明殿へ向かう

激しく号泣し 無念を示すソ尚宮と女官たち

しかし 哀れみを受けることは さらにタナシルリの誇りを傷つけた

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

雷鳴が轟き 激しく雨が降り出した

ずぶ濡れになりながら 謝罪の言葉を叫ぶ皇后タナシルリ

あまりに痛ましい妹の姿に 耐え切れず助けに行こうとするタンギセ

父ヨンチョルは それを引き止め堪えよと命じる

劣勢にある時ほど身を低くし 首を守らねばならぬと…!

 

『廃位と引き換えの罰なのだ 耐えるしかあるまい…!』

 

タファンは 皇后が病でも患ったらと心配し やめさせようとする

そんなことより パク・オジンを才人にすべきだと諫める皇太后…!

 

※才人:後宮の最下等に近い位

 

歳月により権力は衰えるのだと だからこそオジンに世継ぎを産ませ

本当の意味での こちら側の臣下を作る必要があると!!!

 

夜になっても 皇后の席藁待罪(ソッコテジェ)は続いていた

雨こそ上がったものの 寒さの中で震える皇后タナシルリ

決して… 決して涙など見せぬと心で叫びながら 気を失ってしまう…!

 

意識が戻らないまま 寝所に運ばれていくタナシルリ

そして同じ時 パク・オジンが才人として任命された

すべては自分の落ち度と 父ヨンチョルの前で頭を下げるタンギセ

ヨンチョルは その失敗にではなく 弱音を吐く息子に激怒する…!!!

 

一族を継ぐ者であれば 決して弱音を表に出してはならぬ

たとえ身内の前であっても 常に冷静で強い自分を保てと…!

 

そこへ ワン・ゴが チョチャムを伴い現れる

タプジャヘ将軍の 西の辺境での戦況を知らせにやって来たのである

息子タプジャヘを除く すべての者が討ち死にし全滅したと…!

ペガン将軍のみならず ワン・ユも命を落としたのいうのである

 

西の辺境では

 

チュルクの本陣に 捕らわれの身となっているペガンとタルタル

そしてヨム・ビョンスの前に パン・シヌとチョンバギが現れた…!

 

※チュルク:中央アジアの遊牧民

 

ここを襲ったのは タプジャヘ将軍ではなかった

ワン・ユ率いる労役兵の部隊なのだと知り 愕然とするペガンたち!

 

『この労役兵たちは お前たちの死を望んでいる』

 

生きて戻りたいならば チュルクを全滅させ手柄を立てるべきだと

この辺境へ来た時 ペガンは ワン・ユに言い放ったのだ

その通りにしたまでのことというワン・ユ

 

チュルクへ寝返れば 命を助けると言ったパトル

しかしペガンは応じず 名誉の死を選んだ

そして今 同じことをワン・ユの前で言い放つ…!

 

ワン・ユが振り下ろした剣は 縄だけを切る

そして 共に大都を目指すというワン・ユ

続いて荷車が運ばれ そこにはパトルの亡骸が…!

 

ペガンが仮面を剥ぎ取ると それはパトルの側近の姿だった

本物の猛将パトルが女であることを知らないペガンたちは

ワン・ユが 完全にチュルクを全滅させたのだと信じる

 

ペガンと同様に パトルは死を望んだのだ

しかし 敵の敵は味方であり 高麗(コリョ)とチュルクは

敵同士ではないというワン・ユ

絹の道は 必ずや高麗(コリョ)とチュルクのものになると…!

 

パトルは 初めて自らの本名は “ヨンビス”であると明かした

それが ワン・ユに対する答えであった…!

 

一方 スンニャンは 雑用係から女官に抜擢され 個人の部屋を与えられる

そんなスンニャンを殺せと 部下に命じるタンギセ

一族を担う者として たとえ心を寄せる女であっても情はかけられぬ

この先 脅威となる存在のスンニャンを 決して生かしてはおけないのだ…!

 

トクマンが呼んでいると スンニャンを呼び出したのはヨンファだった

それを信じ 夜中の宮殿内を トクマンの執務室へ急ぐスンニャン

その背後を怪しい影が尾行している

角を曲がったところで その影は コルタの部下により取り押さえられた…!

 

命を狙われていることに気づかず歩いて行くスンニャン

それを コルタが呼び止め 皇帝タファンのもとへ連れて行く

皇后の書付けを出せと 唐突に言われ うろたえるスンニャン…!

宦官らに取り押さえられ 懐の書付けが奪われてしまう

 

復讐のための希望であり この宮中でタンギセから身を守るためにも

スンニャンの命綱とも言えるべき書付けが タファンにより焼かれてしまう!

 

続いてタファンは スンニャンを殺そうとした者に会いに行く

しかし 捕らわれた刺客は自ら舌を噛み絶命していた…!

 

コルタが タンギセとスンニャンの会話を盗み聞いたことで

ようやくスンニャンの目的が分かったタファン

すべては タンギセからスンニャンの命を守ろうとしてのことだった

 

恐らく 何度失敗しようと 皇后とタンギセはスンニャンを狙うだろう

確実にその脅威から守るため タファンは スンニャンを大明殿へ移せと命じ

これ以上の非情なる行いは 断じて許せぬと激怒し 皇后のもとへ…!

 

そんなこととは知らず 皇帝が来てくれると胸を高鳴らせ

高熱にもかかわらず 身支度を整えるタナシルリ

 

『そなたは… 少しも悔いるということをしないのだな』

 

『…何を悔いればよいのですか? 陛下がこうして来てくれました

私と視線を合わせ話してくださいます 一体… 何を悔いれば?』

 

丞相の娘に生まれ ある意味では 宮廷を牛耳るための道具にされた

そんな自分に 皇帝が心を許すはずもない

でも… 抜け殻のように接する皇帝に 寂しさだけが募っていく

 

こんなことでもしなければ 自分のもとへは来てくれないと

タナシルリは 絶叫して訴える

ここへ嫁げと命じた父親を恨むと…!

 

そんなタナシルリの女心に触れ 言葉を失うタファン

それでも この皇后に対し 優しい言葉をかけることは出来ないと

無言で出て行くタファンであった…

 

大明殿へ移されたスンニャンは コルタから説明を受ける

仕事内容は 皇帝陛下の世話係であり 陛下から3歩以上離れるなと…

それこそ スンニャンの命を守るために タファンが考えた策であった

 

この宮廷では スンニャンではなく あくまでも“キ・ヤン”である

ヤンが来たと聞き 思わず笑顔が込み上げるタファン

皇帝としての威厳を見せつつ ヤンを目の前に立たせる

肖像を描いてやるから一瞬も動いてはならぬと…!

 

筆を動かしながら これまで聞きたかったことを口にするタファン

 

なぜ 連行されてすぐに自分を訪ねなかったのか

なぜ 女だという事実を明かさなかったのか

そして… 自分を恨んでいるかと…

 

すべての質問を無視し この宮中から出たいと訴えるスンニャン

質問はしたが 答えることを禁じ 訴えも無視するタファンであった

 

夜も更けて床についたタファン

その枕元で詩を朗読するスンニャン

 

『私を… 宮中から出してください』

 

眠れないタファンが口を開けば スンニャンは同じ言葉を繰り返す

聞かぬフリをしたくても もうタファンも我慢の限界だった

 

なぜそこまでして宮中から出たいのか…

スンニャンの答えはただひとつ ワン・ユ王を捜したいのだ

廃位したワン・ユを 今も“王様”と呼ぶスンニャン

 

元の国の 皇帝の寝所にいながら 今もワン・ユを主だと…

たとえ体はここにあろうと 自分の主は今も変わらないのだと…!

 

『この世に不変なものなどありはしない!

身分や境遇が変われば そなたの主も変わるのだ!!!』

 

女官にして傍においても スンニャンの心は得られないと

タファンは失望して下がれと命じた

 

退室するスンニャンを コルタが待ち構え

すでにワン・ユは死んだと告げる…!

詳細はチャン・スニョンが知っていると

そして 今度陛下に無礼を働けば 決して許しはしないと…!!!

 

ワン・ユだけではない ペガンもタルタルも

西の辺境の者たちはすべて戦死したと コルタは 皇帝タファンにも報告した

その報告に驚き そしてスンニャンの心中を察するタファンであった

 

スンニャンは衝撃を受け 涙が止まらない

唯一の希望であったワン・ユの死は 耐え難い悲しみであり

それ以来 食事も満足に出来ないスンニャンは 見るからにやつれていた

 

そんなスンニャンに 毒味係の任務を与えるタファン

皇帝が 勝手に毒味係を替えるなど たとえ掟に反するとしても

タファンは スンニャンに食事をさせたかったのだ

 

食事の後 夜の庭園を散歩する タファンとスンニャン

何度もおどけては スンニャンをからかうタファン

思わず仕返しに!とふざけて 微かに笑みを浮かべるスンニャン

タファンは 少しでもスンニャンが笑ってくれた それだけで満足だった

 

同じ時 ワン・ユは 元の都 大都を目指していた

一刻も早くスンニャンのもとへと…!

 

あとひとつ山越えすればいいだけだが タルタルは野営をと提案する

もう2日間も駆け通しで タプジャヘも 馬も休めねばというが

ワン・ユの一行は 構わず先に行く

 

なぜあんなにも急ぐのだと 怪訝そうな表情のペガンに

ヨム・ビョンスが スンニャンに会いに行くのだと説明する

そしてそのスンニャンは 男ではなく女なのだと…!

 

山越えをして都に入ったのは 夜も更けてからだった

パン・シヌが 皇宮へ行くのは明日にしましょうと促し

チョンバギが宿を探しに行くが この時間では妓楼しか開いていない

するとそこには 泥酔して喚き散らすワン・ゴが…!

 

死んだと伝え聞いたワン・ユが目の前に現れ 驚くチョチャム!

両者は 思わぬ形で再開することになった

 

塩の密売に手を染め そうまでしてヨンチョル丞相に取り入ったのにと

こんなところでヤケ酒を煽る叔父に 皮肉を言うワン・ユ

無事に生還したところで 決して安心など出来ない

元の国の皇宮は それほどに恐ろしいところなのだというワン・ゴ

しかしワン・ユは そんな叔父の苦言など相手にする気はなかった

 

皇宮では

 

ついに体調を崩し 寝込んでしまったスンニャンのため

皇帝の主治医に診させよと命じるタファン

女官の主治医など 考えられないことだというコルタだが

タファンの逆鱗に触れ 慌てて主治医を呼びに行く…!

 

スンニャンは 高熱にうかされワン・ユの夢を見ていた

夢の中で タンギセに斬り殺されるワン・ユの姿に

思わず『王様…!』と叫ぶスンニャン…

 

そこへ チャン・スニョンが ペガン将軍の帰還を報告しに来る!

 

ペガンが生還したということは…

西の辺境の部隊が全滅したというのが 誤報であるならば…

 

『あの者は… あの者はどうしたのだ?』

『一緒に戻りました』

『生きて… 戻ったのか』

 

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大王の夢~王たちの戦争~ 第50話 羅唐同盟

2017-06-20 07:00:00 | 大王の夢~王たちの戦争~ あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~49話はこちらで公開しています

 

 第50話 羅唐同盟 

 

キム・チュンチュは 自らが使臣となり 唐の国へ来た

しかし 天下の和平を口にするキム・チュンチュに

唐の第2代皇帝 太宗(テジョン)は

“東の辺境の弱小国”に過ぎぬ国の臣下が なぜ天下を口にするのかと

完全に見下して 不快感をあらわにする…!

 

たとえ領土が狭く 民の数が少なくとも 天命に従うという大義は同じでると

少しも怯むことなく答えるキム・チュンチュ

 

1,000年の歴史を誇る新羅(シルラ)は これまで28人の大王が

“徳業日新 網羅四方”の治世を成している

たとえ生まれ変わろうとも

また新羅(シルラ)の民として生まれたいと…!

 

ここでチュンチュは 中原を平定した皇帝太宗(テジョン)の威厳を称え

また 突厥や遼東の三国をまとめた太宗(テジョン)に対し

今こそ天下の和平という偉業を成すべきだと言い切った

 

このまま高句麗(コグリョ)の征伐を続ければ 天下の治世が乱れ

民の憂いは増すばかりだと叫んだ時 唐の臣下らの怒号が飛び交う…!!!

 

すぐさま首を撥ね 皇帝陛下を侮った無礼を償わせるべきだという臣下たち

しかしチュンチュは 君主たる者 弱者を苦しみから救うべきだと論じ

たかが弱小国の使臣だなどとあざ笑えば それこそ唐の国の恥だと叫ぶ!!!

 

騒ぎ出す臣下らを黙らせ 太宗(テジョン)は 自らチュンチュと論ずる

 

憎きヨン・ゲソムンを討ち取り 高句麗(コグリョ)を平定することは

天下の憂いを断つという大義に基づいていると…!

 

三韓一統の大業は 三韓の民によって成されるべきとして

真っ向から異論を唱えるキム・チュンチュ!

 

※三韓一統:新羅(シルラ)・高句麗(コグリョ)・百済(ペクチェ)の三国統一

 

ただの使臣に過ぎない者が まるで君主のように説教してくる

皇帝太宗(テジョン)は何とも可笑しく 大声で笑い出す

しかしキム・チュンチュは 極めて真剣であった…!

 

このまま戦乱を煽り続ければ 中原の民心が離反し天命も遠ざかる

それこそ隋の煬帝の二の舞だとまで…!!!

 

その場が凍りついたことは言うまでもない

臣下らは 太宗(テジョン)の怒りが爆発するのではと息を飲むが…!

 

治世を称える諫言ばかりを聞いてきた太宗(テジョン)にとって

チュンチュの忠言は 痛快極まりない一撃となった

 

『お前のような忠臣を持つ新羅(シルラ)女王は 実に恵まれている

新羅(シルラ)の使臣を 貴賓待遇でもてなせ!』

 

こう言って太宗(テジョン)は もっと天下を論じたいと笑う

キム・チュンチュは感涙し 恐悦至極の礼を尽くすのだった

 

同じ時 百済(ペクチェ)のウィジャ王は

 

チュンチュが 唐の皇帝と同盟を結ぶ前に

新羅(シルラ)を滅するべく 決死の覚悟で出陣せよと命じていた…!

いかに王命でも あまりに性急すぎると進言する将軍たち

辺境を守るユシンの兵の勢いは凄まじく 国境突破はあまりに困難であった

 

この時のキム・ユシンは 病を患い 押梁州(アンニャンジュ)で療養していた

ユシンが最前線を離れているなら 絶好の機会であるという声が上がり

将軍ウィジクとユンチュンが 是非にも先鋒に立ちたいと進言する

 

意見を求められたケベクは 今度も負けたら生きて戻らぬ覚悟で臨むなら

必ずや勝利するであろうと答える

この言葉により 2人の将軍は 命懸けの覚悟で先鋒将となった

 

唐へ旅立ったキム・チュンチュ

病で出征できぬキム・ユシン

2人の忠臣が不在の状況で 百済(ペクチェ)の侵攻が強まった

 

『先王は キム・ユシンだけが 百済(ペクチェ)軍を撃退できると…!

上大等(サンデドゥン) 直ちにユシンの病状を把握せよ!』

 

※上大等(サンデドゥン):新羅(シルラ)の高級貴族階層の最高官職

 

閼川(アルチョン)は 上大等(サンデドゥン)である自分より

チュンチュとユシンだけを頼る女王に 不満を感じていた

 

押梁州(アンニャンジュ)のキム・ユシンは

 

部下たちと酒宴を開き 大いに楽しんでいた

そこへ様子を見に現れた閼川(アルチョン)は 烈火のごとく激怒する!!!

新羅(シルラ)最高の将軍と称されるキム・ユシンが 何たるざまかと!

 

自分は体の病ではなく 心の病を患っているのだと言い返すユシン

 

5万の鉄騎兵を訓育し 敵の侵入に備えるべきだとの進言を

頑なに拒んだのは ほかでもない閼川(アルチョン)であった

閼川(アルチョン)は ユシンがピダムの二の舞になることを恐れたのだ

 

この有様を すぐにも陛下に報告する!

激怒して帰って行く閼川(アルチョン)…!

 

ボムミンは 伯父ユシンに なぜ百済(ペクチェ)を撃退しないのかと問う

ユシンにとっては 百済(ペクチェ)の兵士も三韓の民であった

三韓一統を大業としているユシンは

どうしても “同じ国の民”が殺し合うことに納得出来ないのだ

 

しかし 激怒して戻った閼川(アルチョン)が 病を口実にして王命に背いたと

真徳(チンドク)女王へ報告している頃だろう

王室と朝廷を欺いたキム・ユシンを 厳しく罰するべきだと…!!!

 

いかに政(まつりごと)を知らぬ女王と言えど

ユシンが 新羅(シルラ)最高の忠臣であることは承知している

1つの罪を追求し その度に弾劾していたら

国の為に命を懸けて戦うものがいなくなってしまうという女王

真徳(チンドク)女王は それでもユシンを信じようとしていたのだ

 

唐の国 長安では

 

キム・チュンチュが 唐の学者らが議論する様子を見学していた

たとえ小国でも 新羅(シルラ)・高句麗(コグリョ)・百済(ペクチェ)から

学ぶことも多いはずと 意見を述べる学者がいる

 

チュンチュだけでなく 次男インムンも 参謀カンスも

興味深げに目を凝らして 些細なことも見逃すまいとしている

決して武力だけで中原を平定したわけではない

おそらく 隋の煬帝のように 容易く滅びることはないだろう

 

この見学を終え 再び太宗(テジョン)と議論するチュンチュ

出会うなり この国の皇帝を戒めたチュンチュ

しかし今度は 心から感心し 太宗(テジョン)の治世を称えた

 

ならば何故 高句麗(コグリョ)を討つという協力を拒むのか…

太宗(テジョン)の問いに 唐が武力だけで小国を滅ぼそうとしているからだと

三韓の民は 少しも苦しみから救われないというチュンチュ

 

太宗(テジョン)は 微塵も揺るがないチュンチュの信念に感じ入り

そして感服し 満足そうに笑い出すのであった

 

その頃 押梁州(アンニャンジュ)では

 

名将が我が地に来たと歓喜していた民らが ユシンのもとへ…!

ボムミンは 一向に動こうとしない伯父に耐えられなくなり

それなら自分が この者たちと命懸けで出陣すると言い出した!!!

 

キム・ユシンは 甥と民らの気概に打たれ ようやく本来の自分を取り戻す

そして こんな自分を罰することなく 信じてくれた女王の前に礼を尽くし

必ずや百済(ペクチェ)の侵攻を撃退すると誓うのだった…!

 

百済(ペクチェ)軍は 新羅(シルラ)の兵の3倍とも言われている

しかしユシンは 兵の数で勝敗が決まるのではなく 民心に懸かっているという

 

その言葉を実行すべく ユシンは兵を率い大耶(テヤ)城に向かう…!

この城を守り切れなかったことが 今も悔やまれてならない

必ずや この城を奪還し あの日の屈辱を晴らすのだと…!!!

 

その思いは 弟フムスンも同じであった

姉夫婦を失ったボムミンもまた それ以上の思いがある

 

『私が先鋒となり! 祖父上と姉上の恨みを晴らします!!!』

『よかろう お前が先鋒将として出陣せよ!』

 

愚かな青年の時を過ごしたボムミンである

そして ヨナへの恋心に翻弄された ボムミンであった

ピダムへの嫉妬心から 後先も考えずに突っ走ったこともある

 

今 その顔つきはしっかりとし 信念を持ち大義に生きる男の顔となった

 

凄まじい戦闘の只中 じっとボムミンを見つめるケベク

戦況をじっくりと見据えたユシンが 退却命令を出し

ボムミンは ケベクを睨み返したまま命令に従うしかなかった

 

ケベクは 部下に 追うなと命じた

今日の戦いは この程度の勝利で十分だと…!

 

無様に退却した新羅(シルラ)軍に 将軍ウィジクが高笑いする

先の敗北を忘れたかと すかさず釘を刺すケベク…!

偽りの敗北で誘引し 深追いする我らを待ち伏せていたら?! と…

 

そこまで愚かではないと 声を荒げるウィジク!

仮に待ち伏せられたとて兵力は3倍なのだと豪語し ユンチュンも同調する

 

ユシンは 予測を超える策で攻めて来る

慎重を期すべきだというケベクの言葉を まったく聞こうとしない2人

勝利に酔いしれ ケベクの意見を無視し

先に泗沘(サビ)城に戻り 陛下に戦勝報告しておけとまで…!

 

言っても分からぬ者に これ以上言うことはない

ケベクは 小さくため息をつき押し黙る

 

キム・ユシンは 今回もまた敗戦を装い待ち伏せていた

同じ策に二度嵌まるほど愚かではないと 不敵に笑うウィジクとユンチュン!

しかし 百済(ペクチェ)の軍を襲ったのは ユシンらの槍剣ではなく

高台から雪崩のように転がってきた無数の岩であった…!!!

 

最後まで 数の勝利を信じた2人の先鋒将は あっけなく戦死した

 

新羅(シルラ)の軍勢は勢いに乗り たちまち大耶(テヤ)城を奪還し

8人の将帥と数千の兵を捕虜とした…!

しかし 大勝を収めたユシンの表情は晴れない

ボムミンもまたそうであった

たとえこうしてこの大耶(テヤ)城を奪還しても

姉夫婦の遺骨は まだ泗沘(サビ)城にある

 

ボムミンの嘆きを受け ユシンは ウィジャ王に書信を送る

 

玉門谷において またしても大敗したウィジャ王は激怒し

すぐにも出陣して 大耶(テヤ)城を奪還せよと叫んでいた

恐れおののく大臣らを前に ケベクだけが苦言を呈し

今は下がり切った士気を高めるため 兵士らを労う時だと諭す

 

そんな時に届いた ユシンからの書状は さらにウィジャ王を苦しめる

 

“こちらが捕えた8人の将帥と数千の捕虜を

以前の大耶(テヤ)城主夫妻の遺骨と 交換したい”

 

夫妻の遺骨は チュンチュの偽りの和親策と 玉門谷での大敗を忘れぬよう

その象徴として持ち帰ったものである

二度も大敗し遺骨まで返しては ウィジャ王の権威が失墜すると嘆く大臣たち!

 

何とも嘆かわしいと 怒りをあらわにしたのは将軍ケベク…!

 

ただの骸骨に重きを置き 忠臣である8人の将帥と数千の兵を見捨てるとは

このままでは民心が揺らぎ 王室と朝廷に恨みを抱き 一気に国が傾くと…!

 

新羅(シルラ)と百済(ペクチェ)の国境を挟み

キム・ユシンとケベクが 互いに兵を率いて向き合う

 

ユシンは よくぞ百済(ペクチェ)王を説得してくれたと ケベクを称賛し

これを受け まだ勝敗は決まっていないと返すケベク…!

 

やがて数千の兵が百済(ペクチェ)側になだれ込み

遺骨を積んだ荷馬車が 新羅(シルラ)側に進んでいく

 

待ちきれないボムミンは走り出し 棺に取り縋って号泣した…!

愚かだった自分の行動で 姉夫婦を死に追いやってしまい

大耶(テヤ)城を奪われてしまったと ずっと悔やんできたボムミンだった

 

唐の長安城では

 

チュンチュと意気投合した皇帝 太宗(テジョン)が

新羅(シルラ)へ帰還する日が近づいたことを 心から憂いていた

そして皇太子の前で 高句麗(コグリョ)侵攻をやめると誓うのだった…!

 

唐は 三韓一統が 三韓の民によって成されることを望み

もし三韓に混乱が生じたなら すぐさま駆けつけ

新羅(シルラ)の大業完遂に協力するというのだ

 

この情報に激怒したのは 高句麗(コグリョ)のヨン・ゲソムンである

唐の 朝鮮半島への侵攻を防ぐ盾となれと キム・チュンチュは言ったのだ

なのに唐の皇帝に取り入り 同盟でも結ぶ気なのか…!!!

 

すぐにもキム・チュンチュを討たねば 三韓における禍根となる

唐の国に 三韓を売り飛ばそうと画策するキム・チュンチュ!

その罪は決して許されるものではないというヨン・ゲソムンだった…!

 

新羅(シルラ)では

 

キム・チュンチュの妻ムニが 我が娘夫婦の位牌を涙ながらに見つめ

夫がこのことを知ったら さぞ喜ぶだろうと感涙にむせぶ

閼川(アルチョン)が 夫を敵対視しているという噂に心を痛めるムニ

やがて帰還する夫の身に 何が起きるのか不安でたまらなかった

 

閼川(アルチョン)もまた なぜこのようなことになったのかと

我が身もまた 権力に酔うほど老いてしまったのかと 苦しんでいた

 

そこへ 暗闇に紛れひとりの男が現れ

高句麗(コグリョ)の莫離支(マンニジ)ヨン・ゲソムンからの密書を渡す

 

※莫離支(マンニジ):高句麗(コグリョ)の政策を総括する最高官職

 

ヨン・ゲソムンは キム・チュンチュが帰還する日時を教えてほしいという

唐に 三韓を売ろうと画策するチュンチュを亡き者にしたいというのだ…!!!

 

すでに船上の旅人となったキム・チュンチュは

唐と互角に渡り合う強国となった高句麗(コグリョ)や

ひたすら王室の再興を成す 百済(ペクチェ)のウィジャ王を思い

新羅(シルラ)が三韓の中心となるには まだまだ長い道のりだという

 

朝廷の改革を推し進め 民を救うための政治をするには

和白(ファベク)会議を廃止し 律令を整備せねばならないと…!

 

※和白(ファベク)会議:新羅(シルラ)の貴族会議

 

しかし貴族らが そのような改革を受け入れるのか

インムンは あまりに無謀な構想に対し不安を口にする

 

明確な大義名分のもとに 志ある者が集えば

いかなる反対であろうと必ずや克服できるというチュンチュ

 

その時…!!!

 

高句麗(コグリョ)の巡視船が迫っていると 見張り兵から報告が入る

天下一の速さを誇る高句麗(コグリョ)の巡視船を相手に 勝算はなかった

参謀カンスは 無謀に戦うより すぐにも小舟で逃走すべきと進言する

しかし この大海原を 小舟で逃げ切れるはずもない…!

 

するとナンスンが 日暮れまでに自分が敵の目を引きつけると言い出す

闇に紛れたなら 逃げ切れる可能性もゼロではないと

 

ナンスンを犠牲にして逃げるなど… と ためらうチュンチュだが

この策だけが唯一の方法であることは 誰の目にも明らかであった

 

後で会いましょう!と 明るく笑って見せるナンスン

それが出来ないことを知りつつ チュンチュもまた涙を堪え頷いて見せる…!

 

やがて巡視船が追いつき 船を寄せて乗り込んだ時

すでにチュンチュらの姿はなかった

ここから いかに高句麗(コグリョ)の兵を足止めできるか…!

ナンスンは 命が尽きる瞬間まで諦めなかった…!!!

 

ナンスンの犠牲により チュンチュらは無事逃げ切ることが出来た

暗闇に燃える船を見つめ 必ずや大業を成し遂げると誓うチュンチュだった

 

唐の皇帝から預かった国書を持ち 王宮に戻るチュンチュ

 

誰もがチュンチュの功績を称えるが 閼川(アルチョン)だけは違った

唐の皇帝に取り入り 三韓の地を捧げるとでも誓ったのか…!

その後ろ盾で 王座に就こうとでもいうのかと…!!!

 

『上大等(サンデドゥン)…!

そのことが怖いから ヨン・ゲソムンと手を組んだのか?!』

『な…何だとぉ!!!』

『それでヨン・ゲソムンと内通し 私を殺そうと?!!!』

 

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今後の更新予定

2017-06-17 16:00:00 | 韓国ドラマ徒然

〈アメーバブログ〉より移行して約半月が過ぎました

順調に書き進めていますが 更新はゆっくり目にしています(^-^;

ブログごと全部引っ越しすることも出来るそうですが

〈アメーバブログ〉への思いもあるので そういうわけにもいきません

「散る花と咲く花がいつもここにある」を読んでくださっている皆様

ふたつのブログを行ったり来たりしていただき 申し訳ありません

 

さて 今後の更新予定ですが

『清潭洞(チョンダムドン)アリス』

『ピノキオ』

の2作品を視野に入れています

いずれにしても 自分が視聴して面白かった作品に限りのレビューです

そして 画面上の表現が重要な作品は いくら面白くてもNGです

文章表現で伝わる面白さが重要です(あくまでも主観ですが…)

 

また 〈アメーバブログ〉で既に更新済みの作品も

リニューアルして再レビューしようかとも考えています

ブログを始めた当初は PCの使い方も初心者レベルで(汗)

レビューというには あまりに未熟な文章も…(泣)

敢えてセリフを丸写しの レビューとは言い難い違反レベル( ゚Д゚)

 

それは 自身があらすじブログを読む時

その方の感想や主観が邪魔だと感じたことが多かったので

ただあらすじを知りたいだけの方が スッキリ読めるようにと

敢えてそうしていたのですが…

 

そして続けているうちに 韓国時代劇ドラマの更新率が高くなり

聞き慣れない用語を解説しながらのレビューと変化していき

いつの間にか “解説ブログ”といわれるようになりました(ほんの一部で)

 

視聴したことのないドラマでも ひとつの物語として楽しく読めるブログです

というお言葉を頂戴し 本当に有難く 励まされました(^^)

 

今後はこちらの〈gooブログ〉で

既に更新中の作品の完結を目指しつつ

新たな作品の更新に取り組みながら

過去作品のリニューアルもしていきます(^^♪

 

そして時々は こうして〈ひとりごと〉の文章も載せていこうかと(^-^)

 

タイトルの 「散る花と咲く花がいつもここにある」ですが

長過ぎてタイトルにはふさわしくないことは 重々承知しています(笑)

でも言葉通りの意味を込めて 散る花も 咲く花もすべて

自分の周りにはあるんだという思いがあり 使わせていただいています

 

本当にひと握りの ご愛読して頂いている皆様と

偶然にも通りすがりに呼んでくださった皆様へ

今後とも どうぞよろしくお願いいたします 🌸サプリ🌸

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第12話 敗戦の計

2017-06-15 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第12話 敗戦の計 

 

切実な表情で スンニャンの前に現れた皇帝タファン

そなたはスンニャンか?と… 聞きたくても口に出来ない

『お会いしたい…』とつぶやき涙した相手が ワン・ユであるのは間違いない

だとすれば ワン・ユを陥れて即位した自分は…

スンニャンが最も憎むべき相手となるのだ

 

パク・オジン様ならお部屋に… というスンニャン

知らぬフリを決め込むなら 自分もそうしようと決意するタファンだった

 

それからのタファンは 後宮へ行くことを拒み続けた

行けばスンニャンに会わねばならない

 

※後宮:后妃や女官たちが住む宮中の奥御殿

 

皇太后が いかにパク・オジンを見舞うよう告げても 行こうとはしなかった

しかし いかに皇帝であっても 永遠に拒み続けることは出来ない

結局はパク・オジンを見舞いながら スンニャンの姿を見ることになる

 

自分の中の 心を許したスンニャンではない

女の姿のスンニャンの 手の動きや首筋を見つめるだけで動揺してしまう

“恋”というものを経験したことのないタファンは

自分で自分の心が理解できず ただ動揺するばかりだった

 

スンニャンだけを下がらせるわけにもいかず 全員を人払いする

おかげでスンニャンたち雑用係は 諦めていた昼食がもらえた

 

食卓もなく しゃがみこんで1つの握り飯を頬張る雑用係たち

その光景を眺めながら 一生雑用係でいろ!と心で叫ぶタファン

気にしない! 考えない!と言いながら 常に心から離れなかった

 

やるせない苛立ちを 侍従コルタにぶつけ

雑用係の食事は犬にも劣ると激怒するタファン

そんなことを言われても 侍従のコルタの管轄外であった

 

飯釜を洗うスンニャンのところへ イ・ホンダンが来て庭園へ行こうと誘う

王様からねぎらいの食事が用意されているというのだ…!

 

さぞ喜んで食べているだろうと 宴の席を覗くタファンだが

騒々しく食べ散らかす雑用係の中に スンニャンの姿だけが無かった

もうあの娘のことは気にしないと言ったのに…

やっぱり… と笑うコルタに タファンは また食事を用意しろという

そして今度は 必ずスンニャンを連れて来いと…!

 

その夜 スンニャンの為だけに豪華な食事が用意された

しかしスンニャンは 食べないどころかご馳走を見ようともしない

空腹ではないと告げて立ち去ろうとするスンニャン

 

皇帝タファンがその手を握り 引き止めた瞬間…!

コルタをはじめとする すべての女官と宦官が背中を向けた

 

たとえ寵愛するパク・オジンを よく世話してくれるという理由でも

たかがひとりの雑用係の為に ここまで豪華な宴の席は不自然だ

おそらく スンニャンだと気づかれた… 間違いない

 

西の辺境では

 

奇妙な仮面をつけたチュルクの猛将パトルが

精鋭を率い ワン・ユの先鋒隊を猛追していた

 

その動きを偵察していたヨム・ビョンスが すぐさまペガンに報告する…!

 

ペガンの秘策は 猛将パトルと同じ仮面をつけ 敵の陣地に入ることだった

大将が たった1人で敵に追われているとなれば 簡単に門は開くだろう

その思惑通り ペガンは 敵陣へ乗り込んだ…!!!

 

ワン・ユの先鋒隊を追跡する猛将パトルが 馬の手綱を引き 止まれと合図する

仮面を取ると それはパトルではなく側近の将軍であった!

最後までパン・シヌを信用しなかった将軍が 今はシヌの策で動いている

 

追撃していた敵が 陣地へ引き返したということは

パトルが シヌを信用して動いている証拠だった

ここからいよいよ ワン・ユの策で動くことになる…!

 

うまく敵の陣営に入ったペガン将軍率いる主力部隊は…!

 

突然に鳴り出した太鼓の音に 馬が動揺し次々に落馬していた

毎晩のようにやって来ては打ち鳴らされる太鼓に 馬は嫌悪感を持ち

その音を聞いただけで拒否反応が出たのだ

 

そこへ ワン・ユを追撃したはずの猛将パトルが!!!

 

すぐさま罠だと見破ったタルタルが 退却を!と叫ぶが

細かな推測が出来ないペガンは せっかく敵陣に入ったのだと叫び

剣を抜いて敵の中へ突っ込んでいく…!!!

 

しかし ペガンが斬り殺した猛将パトルは 偽者だった

それが分かったのは 本物の猛将パトルが現れてからだった

タルタルは 再び退却を!と叫ぶ 退却しなければ全滅すると…!!!

 

しかし 我が甥を軍師としながら こんな時のペガンは聞く耳を持たない

あとから現れた将軍パトルもまた偽者だとは 想像すらしていないのだ

 

『あの男がペガンか?』

『はい 実に凶暴で危険極まりない男です』

 

遠目に戦いを見ているパトルは ペガンを生け捕りにしろと命じた

危険な虎は始末すべきというシヌに ニヤリと笑って見せるパトルだった

 

やがてペガンの主力部隊は 数人を残すのみとなる

取り囲まれたペガンとタルタル そしてチョチャムとビョンス…!

暗闇から投げ縄が飛んできたかと思うと ペガンだけが捕えられていく

タルタルは 直ちに武器を捨てろと叫んだ!

命惜しさにすぐさま剣を捨てるチョチャムとビョンス…!

 

陣営の外から その光景を眺めるワン・ユ

そして これは“敗戦の計”なのだとつぶやく

本物のパトルを捕えてこそ この戦いは終わると…!

 

後宮では

 

皇太后が禁じたにもかかわらず パク・オジンが茶会に招かれていた

いつものように菓子を口にしようとして スンニャンをチラと見るオジン

そして スンニャンの言葉通りに具合の悪いフリをして退室する

 

残されたスンニャンに 皇后から次の命令が言い渡された

それは “パク・オジンの懐妊は偽り”との噂を流せというものであった

 

さらに皇后タナシルリは 明日から菓子の飾りをすべてナツメにしろという

数種類の菓子のうち パク・オジンはナツメが乗った菓子しか食べていないと…

 

噂を流すことは 実に簡単だった

口さがない雑用係たちは面白おかしく噂を広げ やがて皇太后の耳にも…

この噂を盾に パク・オジンの再診を迫る皇后タナシルリ

 

自ら女官の懐妊に関わり それを疑われ再診したとなれば権威が揺らぐ

しかしタナシルリは 皇太后の権威より後宮の名誉を守らねば!と主張する

 

もし再診の結果 懐妊が真実だった場合

噂の出所を突き止め 張本人を厳しく罰するという皇太后…!

 

ならば懐妊が偽りと証明された場合

パク・オジンの“背後”にいる人物も含め 直々に罰するという皇后

 

互いに引こうとせず いずれが正しいかは再診の結果に委ねられた

 

同じ時 イ・ホンダンが血相を変えてスンニャンのもとへ!

頼まれてヨンファを尾行したところ タンギセ将軍と密会していたという…!

 

スンニャンはヨンファに会い 見返りは何か?と 単刀直入に聞く

女官か… それとも尚宮になることかと

 

『そっちの見返りは? 尚宮? …それとも側室?!』

 

そっちもそうじゃないの?と聞き返すスンニャンに ヨンファは動揺する

同じ目的を持つ… という仲間意識で 口が軽くなるヨンファ

もっとも スンニャンの見返りが“側室”だなんて凄過ぎる…!

フジモドキも煎じ薬も 全部自分がしたことだというヨンファ

 

(薬を… 飲ませたの?!)

 

手柄を横取りしたら承知しないと言い捨て ヨンファは出て行く

そんなヨンファの野心などどうでもいい 本当に薬を飲ませたのか?!

 

主治医の再診をと命じる皇后タナシルリ

パク・オジンは 命ぜられるまま皇后のもとへ行こうとするが倒れてしまう

すでに 皇后の部屋で待つ皇帝タファンと皇太后

オジンが倒れたとの知らせに どうせ芝居だと言い出すタナシルリ

皇太后は 血相を変えて出て行く…!

皇后を睨み付け 口を慎め!と一喝し タファンも出て行こうとする

 

止めるタナシルリの手を 冷たく振り払うタファン…!

ギロリと蔑むような視線を送られ さすがに動揺するタナシルリ

 

再診など必要ないというタファンに タナシルリは頑として譲らない

いくら皇帝と言えど 後宮の長は自分であると言い放つ…!

丞相ヨンチョルの娘として 何不自由なく育ち 父親さえ意のままにしてきた

王宮の実験を握る父親を盾にして この世で怖いものなど無かった

 

しかし 失望したと言われ 悔しさに涙ぐむ…!

いくら政略結婚とはいえ 愛情の欠片も示さないタファン

このような屈辱を受けたことは 人生で初めてのことだった

 

『命令だ!!! 私は許可しない!』

 

皇帝として タファンは皇后に命じたのだ

それを覆すことは いかにタナシルリとて不可能なのだ

 

皇太后は パク・オジンの寝所に医官を連れて来ていた

遅れて現れたタファンと共に 医官の診察を見守る

しかし 付き添っているホンダンが 高熱で汗をかき衣服を脱いでいるので

診察は脈診だけにしてほしいと言い出す

 

御簾の下から差し出された手を 脈診した医官は 恐れおののき後ずさる…!

以前は感じられた 懐妊の印となる滑脈が消えてしまったと!!!

 

この事実を 誰にも話してはならぬと 口止めする皇太后

もちろんですと答えながら 医官はその足で丞相ヨンチョルのもとへ!!!

 

タンギセは 皇太后が頑として再診をさせぬはずと読む

丞相ヨンチョルは ならば臣下を動かすという

何も遠回りせずとも すぐさまパク・オジンを捕えるべきというタンギセ…!

父親は 息子の愚かな判断をたしなめる

 

『戦には剣を使うが 政(まつりごと)では大義が重要だ

皇太后を大義なく殺めれば 後に憂いが残る』

 

西の辺境では

 

ワン・ユが本陣に戻り タプジャヘに報告していた

軍は全滅し ペガン将軍は生け捕りにされたと…!

今にも猛将パトルが攻めてくると聞き すぐにも退却だと叫ぶタプジャヘ!

捕えられた部下を救うなどという考えは微塵もない

あとをワン・ユに任せ さっさと逃げ出すつもりであった

 

『我々を盾にするのか!!!』

『お前の役目は 我々のために死ぬことであろう!!!』

 

チュルクの陣営では

 

パン・シヌが 軍師としての役目を果たし 大勝利の宴をと提案している

しかしパトルは まだ残党が残っていると言い 気を緩める気はない

 

残党は 異国から配置された兵であり もはや反撃も出来ないというシヌ

パトルは その指揮官が高麗(コリョ)王だったことを承知していた

ワン・ユと剣を交えたことを思い出し 並外れた意志が見えたというパトル

 

そこへ 元の本陣から兵が撤退しているとの報告が入る

あの高麗(コリョ)王が 簡単に諦めるはずがないと感じていたパトルは

ようやく安心してシヌの提案を受け入れ 盛大な宴を開いた

 

チョンバギが 兵士たちの間を練り歩き 酒を振る舞う

しかし パトルだけは シヌの勧めも断り 酒を飲むことはない

 

牢獄では 深手を負った将軍ペガンが苦しんでいた

そんな叔父を気遣うタルタル

肉を焼くにおいがここまで流れて来て 空腹のヨム・ビョンスが唸る

 

そこへ 猛将パトルが現れた

 

女のパトルを まさか将軍とは思わない3人

それを承知のパトルは 部下になり切って話す

元の兵はすべて退却していったと…!

 

見捨てられたことに 茫然とする3人

パトルは こちらの陣営に寝返らないかと持ちかける

 

ペガンの耳元で 考えてみては?と囁くビョンス

しかし 恥辱を受けて生きるより 将軍として死を選ぶというペガン!

 

一方 すぐさまタプジャヘの後を追い

チュルクの間者に すべて撤退したと思い込ませたワン・ユは

川のほとりに佇んで スンニャンと別れた時の光景を思い出していた

 

自分の中の想いを確信し スンニャンのもとへ行くために

ワン・ユはすべてを懸けている そして二度とスンニャンを離さないと…

 

チュルクの陣営で 大宴会が開かれているという報告が入る

パトルが策に嵌まったと知り 出撃命令を出すワン・ユ!!!

 

元々は 討伐隊として辺境に送られた者たちである

それがいつの間にか労役兵となり 奴隷のような扱いを受けてきた

そんな兵士たちに これが最後の戦いだと檄を飛ばすワン・ユ!

 

チュルクの偵察兵に その存在を知られてはならない兵士たちは

声なき声を上げ 静寂の中で 互いに士気を高め合う!!!

 

チュルクの陣営近くに忍び寄ると そこまで酒の匂いが漂ってくる

到着したことを知らせる合図を送ると シヌからも合図が返ってきた

2人が飲ませた酒には 眠り薬が仕込んであったのだ…!

死んだように眠る兵士たち

将軍パトルは 湯浴みを楽しんでいる

あとはシヌとチョンバギが ワン・ユの陣営に戻るだけである

 

しかし!!!

 

懸命に合図を返すシヌの横で チョンバギが凍りついている!

2人は いつの間にかパトルの側近らに取り囲まれていたのだ…!!!

 

もう ごまかしなどは通用しない

絶体絶命になった2人は 必死に門の方へ逃げ 味方を呼び入れる!!!

用心深いパトルの指令により 酒を飲まなかった側近たちだが

とてもワン・ユの軍勢に応戦できるような数ではない

 

敵襲の騒ぎは 牢まで聞こえたが タプジャヘが来たとは考えにくい

騒ぎに気づいたパトルは 慌てて身支度をする!!!

しかし間に合わず シヌに案内されたワン・ユが剣を突き付けた!

 

元の都 大都 では

 

丞相ヨンチョルが 大臣らの上奏を突き付け 玉璽をと迫っている

皇帝タファンは まったく字が読めず 上奏文が逆さまでも気づかない

しかし 字は読めずとも オジンの再診を迫る上奏だと予測し

丞相に対し 初めて『許可できない』と告げた

どんなに脅されようとも これだけは決して許可出来ないのだ…!

 

皇太后と共に消されたいのかと あからさまな言葉で脅す丞相

玉璽を掴み さあ押せ!とばかりに突き付ける!

それを拒めるほど タファンは強くなかった

涙ぐみ 静かに受け取ると いつものように玉璽を押す…

 

そこへ 皇太后が奏請の為に謁見を願っていると コルタが告げに来る

一切の装飾品を外し 上着も脱ぎ去り 大明殿の石畳に座る皇太后

そして 断じて再診の許可を出してはならないと叫び

皇太后である自分が 皇帝陛下に諫言すると言い放つ…!

 

この光景を 遠目に見たタナシルリは 忌々しく睨み付け

パク・オジンの流産を確信しているタンギセが あと少しの辛抱だとなだめる

 

皇帝タファンは 皇太后の姿に驚き すぐにやめるよう告げるが…

たとえ石になろうとも 再診を禁じる王命が下るまでは動かないという皇太后

 

『石になりたければ 出家してからなることです!』

『陛下に諫言しています! 見えないのですか!!!』

『再診の上奏は後を絶たない! 陛下を苦しめるのは不忠ですぞ!』

『臣下を操って苦しめてるのは 丞相ではありませんか!!!』

 

厳しい顔つきで 再診の王命をと迫る丞相!

半狂乱で それを拒む皇太后!

タファンは またしても2人の間で苦悩する…!!!

 

もうたくさんだ!と叫び その場から走り去るタファン

 

同じ時 パク・オジンの傍には スンニャンが付き添っていた

皇太后と丞相の衝突を知り 不安におののくオジン

しかしスンニャンは 騒ぎが大きくなるほど皇后の罪は重くなるという

今こそ 再診の許可を出すよう 陛下に願う時だと…!

 

スンニャンが 皇帝タファンのもとへ行こうとすると

夢中で走っていくタファンを コルタが 必死に追いかける光景が…!

『死にたい…』とつぶやくタファン

自分の背後に スンニャンが立っているとも知らず…

 

『こんなことなら 大青(テチョン)島で死んだ方がよかった…!』

 

気配を感じ振り返り スンニャンに気づくタファン

最も聞かれたくない弱音を聞かれたと その表情は怒りに満ちている…!

 

『何しにここへ?』

『皇帝陛下にお話があり…』

『あざ笑いにでも来たのか?! 所詮王座など この程度だと?

こんなものの為に お前を裏切って即位したのかと?!!!』

 

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未来の選択 第6話 お手柄!モーニングショー

2017-06-10 07:00:00 | 未来の選択 あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~5話はこちらで公開しています

 

 未来の選択 第6話 お手柄!モーニングショー 

 

“未来のミレ”に導かれ 南山タワーに落雷する瞬間を目撃したキム・シン!

同じく驚愕したナ・ジュヒョンは “未来のミレ”に電話し

もっと早く知っていればスクープで来たのに!!!と叫ぶ

 

しかしこれは 自分の予言を信じさせるためのものに過ぎない

“未来のミレ”は さらにスクープとなる予言をする…!

 

“あさって朝7時 地下鉄ピョルゴク駅で 放火による火災が発生する!”

 

しかも犯人は“赤い帽子の男”だとまで!

このタワーへの落雷では犠牲者は出なかったが 今度の犠牲者は100名以上と!

 

スクープが欲しいのは事実だが

今 目の前で起きたことも事実だが…!

人が死ぬことが“プレゼント”なんて!と激怒するミレ!!!

 

すぐにも駅に行って放火を止めるというミレを

どうせ嘘だと引き止めるジュヒョン!

 

『彼女の予言は当たる!!!』

 

そしてキム・シンも スクープより止めなければと叫んでいた

自分はそこまで成功に目が眩んだ人間ではないと…!

 

ミレは 交番に駆け込み 火災を止めなければと訴える

未来の放火を訴えられても 自分が放火するのか?と取り合わない警察

 

『放火するのは私じゃない! 赤い帽子の男!!!』

 

警察官にしたら 酔っ払いの戯言だ

ミレはあっさり追い返されてしまった

ジュヒョンは イ・ジェスに連絡し 直近の防犯カメラの映像を見ろという

信じるか信じないかは後にして とにかく発生しない方法を探るしかない

 

ジェスが見つけた映像に “赤い帽子の男”が映っている

作業室に集合したスタッフたちも 事情を聞き半信半疑だ

ジュヒョンの知り合いの刑事は 放火の予行演習だというが…

 

未来の犯行予言で警察は動かない

するとキム・シンが 自分が“犯人”を殴って警察に捕まると言い出す

人が死ぬのに番組の存続などどうでもいいと…!

 

その時パク・セジュが 番組を利用しては?とつぶやく

 

“地下鉄で火災訓練の模様を生中継”

セジュは ソ・ユギョンに連絡し 駅に寄って掛け合ってほしいと頼む

この提案に 地獄の通勤ラッシュ時間の放送は非現実的だというキム・シン

駅の許可なんか下りるわけがないと…!

 

一介の新人カメラマンの提案なら ただの無謀と言える

しかしセジュは YBS会長の孫という立場を利用し可能にした

 

無理難題な交渉を頼まれたユギョンは 駅長から丁重にもてなされ

切り出す前に 協力します!との返答を受け戸惑う

 

下りるわけがない許可が下りて それを疑問視するのはキム・シンだけ

今はそれより 放送の段取りを組むことが先決だ!

機材の確認・警察と消防署への連絡・中継地点の確認…!

生放送ももちろん大事だが 一番の目的は犠牲者を出さないこと!!!

 

『あと31時間しかないぞ! 動け!!!』

 

ジュヒョンの指示で全員が慌ただしく出て行く!

しかしキム・シンは なぜ許可が下りたのかとセジュに詰め寄る

よほどの大物がバックについていなければ こんなことは無理だと…!

 

犠牲者も出さず 放送も出来て視聴率も稼げる

すべてうまくいくのに 何か問題が?と涼しい顔のセジュ

こんな時に“視聴率”を口にするセジュが ますます許せないシンだった

 

『キムアナ この局は商業放送なんですよ

人命も番組も もちろん大事ですが まずは視聴率では?』

 

キム・シンは ジュヒョンに 番組で真実を話すという

ある占い師の予言を信じて事前に対処したと…!

“事実を伝えるのが放送の原則”だというシンの主張は正しい

でも今回ばかりは ジュヒョンも同調できない

 

『お前… 本当に迷惑な男だよな

みんな異動させられるかもしれないのに 何が原則だよ!!!』

 

この放送から外れろと言われ それでも食い下がり

自分が自ら地下鉄に乗ると言い出すキム・シン!

そこで閃くジュヒョン! 中継はユギョンにさせ偶然キムアナが登場!

その茶番を演じてもいいが キム・シンは 番組冒頭で真実を!と念を押す

そして同行者にはナ・ミレをと言われ 表情が曇るジュヒョン

なるべくなら妹を危険に晒したくない

しかし状況を把握するためには ミレが必要だと…!

 

この口論を聞いていたミレが なぜダメなのかと兄に詰め寄った

ジュヒョンを無視し 現場の下見に行こうと切り出すシン

 

下見をしながら なぜ悪ぶって嫌われようとするのかと聞くミレ

自分は犯人を殴って警察に捕まるなんて言いながら

それは結局 番組とチームを守るためなのに…

 

ミレは ふと聞いてみたくなった

誰に嫌われても構わないというシンが なぜソ・ユギョンとは親しいのか

シンもまた 聞いてみたかった セジュとはどうなっているのかと

シンの答えは“クールで楽だから”

ミレも 同じ答えを返す

 

あちこち写真を撮って目を合わせようとしなかったミレが

真剣な表情でシンを真正面から見つめた

 

テレビ局内を案内したり 特別授業をしたり

バスケをして一緒に酒を飲んだり… 他の新人にも同じことを?と聞く

 

『お前は… 特別だ』

 

そう言っておきながら すぐに否定し始めるシン

あまりにデキが悪いからスパルタを…

 

不覚にも泣き出したミレは 慌てて涙を拭い背中を向けた

転びそうになったミレを咄嗟に支え お前だけだとつぶやくシン

 

『他の新人に授業なんてしない』

 

笑顔を取り戻したミレは さっさと行ってしまうシンを追いかける

愛の告白ではないが 何だか嬉しくなるミレだった

 

その夜

 

なぜシンと地下鉄に乗るのかと “未来のミレ”が反対する

事の発端は自分のくせに!と責めるミレ!

 

『私がキムアナと結婚したら 本当に破滅するの?』

『当然でしょ あなたは私なんだから』

『私は違う おばさんが現れてから強くなったもの』

『問題はキム・シンの性格なんだってば!』

 

だったら大丈夫!彼も変わったと 自信ありげのミレ

自分が一番の彼が 番組と同僚の為 占いを信じて動いていると…!

 

予言の日の前夜

 

テレビ局の下見で 火災報知器が作動しない事実が判明し

担当の作業員が 明朝までに修理しろと叱られていた

やれやれと スパナを持った作業員が ひとりになってほくそ笑む

赤い帽子を被ったこの男こそ“放火犯”なのだ…!

 

そして当日

 

モーニングショーで 司会の代役を務める若手アナウンサー

約束の事実公表はされず 激怒するキム・シン!

怒るのは後にして今はやるべきことを… と取り成すミレ

 

生放送15分前となり

 

ナ・ジュヒョンはそわそわし始め その場には“未来のミレ”も待機している

現場の駅は 火災訓練を中継するという案内に

通勤ラッシュの人ごみは騒然となる

 

すべてのスタッフが緊張していた

火災訓練の生放送はあくまでも表向き

全員の目的は 放火を未然に防ぎ犠牲者を出さないことなのだ

 

中継を任されたソ・ユギョンも 相当に緊張している

事態の成り行き次第では 責任重大な実況をしなければならないのだ

 

『赤い帽子の男は?』

『スタッフが監視してますが まだ…』

 

放送直前!

 

この生放送の事態を知った上層部が 激怒して怒鳴り込んでくる

しかし まもなくピョルゴク駅に電車が到着する

今さら誰にも止めることは出来ないのだ…!

 

シンは もし火事が発生したら 中継より人命救助が優先だという

もちろんミレも シンと同じ気持ちだった

 

その時!

 

ミレの横を“赤い帽子の男”が通り過ぎた!

火災は駅のホームで発生する…!とばかり思っていた2人は青ざめる!

 

“未来のミレ”は 自分が大きな勘違いをしていたかもしれないと言い出し

駅が違うのか時間が違うのか!!!と取り乱すジュヒョン!

駅も時間も合ってはいるが…

駅の中なのか 電車の中なのかが分からない!

はっきりしろ!とジュヒョンに急かされながら 必死に思い出そうとする

 

☡ 燃えた電車が到着し 駅に火が燃え広がりました ☡

 

“未来のミレ”が確実に思い出したその時!

シンとミレが乗り込んでいる車内では “赤い帽子の男”が…!!!

 

シンナーをまき散らし ライターで火をつけた男は さらに別の車両へ!

シンは ミレを残し男を追いかける!

残されたミレは カメラが壊れ 携帯で撮影しながら後を追う!!!

 

ホームで待機するスタッフにも 緊急事態が告げられた

中継するはずのユギョンに セジュが説明していると 突然サイレンが鳴る!

 

煙が充満した電車が到着し 乗客がホームになだれ込む!!!

 

火災訓練の中継は 一転して大惨事を中継する映像になってしまう

スプリンクラーも作動せず 消火栓から水も出ない

訓練の為に待機していた消防は まったく役に立たなかった

 

ブースにいるジュヒョンは シンとミレが無事なのかも分からない

焦っているその時 ミレからビデオ通話の着信が入る!

危険だから逃げろという兄の絶叫も耳に入らない

犯行が中継されていると知れば 犯人が意気消沈するはずだと…!

 

犯人を追うキム・シン

ミレは必死に追いかけ その一部始終を撮影しているのだ!

このスクープを生中継するため 司会の若手アナウンサーに指示が出る

しかし 以前から活舌の悪いことをキムアナから指摘されていたとおり

“ピョルゴク駅”がうまく発音できずしどろもどろ…!!!

 

『ダメだ! 中継に回せ!!!』

 

一方 パク・セジュとソ・ユギョンは

スプリンクラーが作動しない原因を突き止めようと必死だった

タンクに何らかの細工がされていると見て 係員に案内させる…!

 

ホームの突き当りに犯人を追い詰めたキム・シンは

必死に男と格闘し それをミレが撮影していた

 

とにかく生放送を成立させなければならないジュヒョン!

現場から中継するべきユギョンと繋がらず 仕方なくスタジオに指示を出す

この重大な犯人との格闘シーンを しどろもどろの実況で

台無しにしそうな若手アナウンサーに ジュヒョンは激怒し絶叫する!

 

シンをかわして逃げ続ける犯人!

格闘の中 倒れてきた看板の下敷きになるミレ!!!

追跡をやめ ミレを助けようとするシン!

 

『撮るのよ! 早く追いかけて!!!』

 

携帯をシンの方へ放り投げ 必死に行ってと叫ぶミレ

すぐ戻ると言い残し 走り去るシン

 

身動きできないミレのすぐそばに 犯人がまき散らしたシンナーが…!

そしてその真上では 看板のコードがショートして火花を散らしている!

 

シンは 今度こそ犯人を追い詰めていた

自分を撮影するシンに激怒し 犯人は 背後から近づく警備員に気づかない

暴言を吐く狂気の犯人が捕らえられる瞬間を 撮影し続けるシン

 

☡ 放火犯逮捕 ☡

のテロップが表示され 捕えられた男のアップが中継された

 

死傷者はないとの報告を受け 慌てて引き返すシン!

ミレは 降り注ぐ火花が いつシンナーに引火するかと恐怖に怯えていた!!!

 

駆けつけたシンが 看板の下からミレを救い出した瞬間

天井からスプリンクラーの水が勢いよく降り出した…!

 

タンクのバルブに巻き付けられた鎖を 必死に切断したセジュは

ミレを思い ホームへと急ぐ

そこで目にしたのは ずぶ濡れになって笑い合う2人の姿だった

 

駆け寄ろうとするセジュの腕をつかみ 引き止めるユギョン

2人は一緒に電車から逃げ 犯人を追い やり遂げたのだから

今は2人だけの時間で 割り込む隙は無いと…

 

笑顔で見つめ合う 2人の雰囲気を壊す着信音!

 

ジュヒョンからのビデオ通話に ミレは笑顔でおどけてみせる

兄の逆鱗も 今はどうでもいい2人

放送終了時刻が迫り 早く締めろ!と怒鳴られ

キム・シンが立ち上がり ミレがそれをしっかりと撮影した

 

シンは “情報提供があった” ことを明確にし

それによって動いた計画的な中継だったと発表した

しかし情報提供とは違い 火災は車内で起きてしまったと…!

 

☡ 人の未来や運命は 予測を超えてきます

ですが未来は 我々の選択によって変わるのです

未来は まだ決まっていません あなたの選択こそが未来になるのです

火災現場より キム・シンがお送りしました ☡

 

この一件により話題を集めた「モーニングショー」の打ち切りは取り消しに

スタッフの異動も すべてが白紙撤回された

 

オフィスで簡単な打ち上げが行われ

イ・ジェスが 数々の暴言をキムアナに謝罪する

シンは 初めてジェスに『ご苦労さん』と応え乾杯し 一同を驚かせた

 

その夜 チームの飲み会が企画され

シンとミレは 2人だけで居酒屋へ向かう

いつものように憎まれ口を言い合いながら

並んで歩く2人の手が 何度も触れては引っ込められた

 

するとシンが ミレの手をつかみ自分のコートのポケットへ…!

 

一方 ソ・ユギョンは 企業のイベントパーティーに出席!

ドレスアップして玉の輿相手を物色中…

すると目の前に サングラスをしたパク・セジュが…!!!

 

スピーチを頼まれるセジュが ヨンゴングループの人間だと知る!

驚愕しているその時 セジュと視線が合ってしまった

義理で出たパーティーを抜け出し チームの飲み会に参加するというセジュ

 

『秘密に… してくれますよね?』

『…もちろん』

 

チームのみんなにもそうだが 特にミレには… と念を押すセジュ

きっと正体を知れば逃げてしまう 純粋だから…と

“純粋”という言葉を 鼻で笑うユギョン

しかしセジュは これまで何度もお金目当ての女性に傷ついてきたという

 

ユギョンは突然 セジュを呼び捨てにし始める

新人カメラマンで同い年なら 当然互いに呼び捨てするべきだと

そして敬語では絶対に話さないこと

秘密にするならそうすべきだと言い 飲み会には別々に行こうと提案する

 

セジュが居酒屋に着くと 入り口のベンチにミレが座っている

キムアナとの光景を思い出し ぎこちなくなるセジュ

ミレは スプリンクラーのバルブを開けてくれたことを感謝した

キムアナに救い出されたけれど セジュもまた命の恩人だと笑う

そう言われて ようやく笑顔を取り戻すセジュ

 

そんな仲睦まじい2人を ミレを捜しに来たキム・シンが目撃する…!

 

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武士ペク・ドンス 第6話

2017-06-05 07:00:00 | 武士ペク・ドンス あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~5話はこちらで公開しています

 

 武士ペク・ドンス 第6話 

 

思悼(サド)世子が 宮廷を離れて1か月あまり

清国使節団の来訪を知らせる書信が届く

おそらく 平安道(ピョンアンド)視察の情報が清国皇帝に伝わったのだろう

清国との国境付近に 世子が長居することは望ましいことではない

それはまた 清国のみならず 老論(ノロン)派に足をすくわれることとなる

 

※平安道(ピョンアンド):朝鮮半島西北に位置する朝鮮八道のひとつ

 

思悼(サド)世子は 沙彌尼ユ・ジソンに会う

ジソンは 清国の地形を調査し「北伐の計」と同じことを確認してきた

これは 百年経った今でも「北伐の計」が有効であるということだ

 

※沙彌尼:年少の見習い女性出家者

※「北伐の計」:孝宗(ヒョジョン)王が残した北伐の兵法書

 

一日も早く「北伐の計」を実現させたいと気が逸る世子に

ジソンは まだ解析できていない部分があると

今少し時間が欲しいと申し出る

そんなジソンに 世子は全幅の信頼を置いているのだった

 

亡き父によって 全身に「北伐の計」を彫り込まれたジソンは

沙彌尼となって世子の傍で生きてきた

今や 世子が置かれている立場を按じ

世子を守るために 何も出来ない自分が不甲斐ないと嘆く

 

思悼(サド)世子は ジソンを ソ・ユデに託し

青巌寺で 連絡を待つようにと告げ去って行く

元々は将軍の地位だったユデであるが 何度も降格され罷免され

今は狼煙台の役人となり 世子に忠誠を尽くしている

 

ジソンは 去って行く世子の背中を見送った

 

(私はもう 答えが出ています 世子様

答えが出ていないのは世子様だけです)

 

一方 黒紗蝋籠(フクサチョロン)の頭目 天(チョン)のもとに

剣仙(コムソン)キム・グァンテクが 少林寺から姿を消したと情報が入る

天(チョン)は 常にグァンテクを気にかけ その動向を監視させていた

 

※黒紗蝋籠(フクサチョロン):清の殺人集団

※剣仙(コムソン):朝鮮一の武士の称号

 

今さら 剣仙(コムソン)が清国で何を得て戻ろうと

それに何の意味が?と問う地(カオク)

 

『待っているのは 俺だけなのか?』

 

地(カオク)の 剣仙(コムソン)への思いを

すでに察している天(チョン)であった

 

地(カオク)は ファン・ジンギのもとを訪ねる

子供は?と聞く地(カオク)に ジンギは ここにはいないと答える

しかし ジンジュを見てすぐに この子だと気づく

 

ジンギは地(カオク)を“お嬢様”と呼び

ジンジュを育ててくれて “恩に着る”という地(カオク)

果たして地(カオク)とジンジュの間には どんな経緯があるのか…

 

清の使節団に同行する沙彌尼を護衛し 青巌寺に送り届けるというのが

ペク・ドンスらに与えられた任務だった

尼僧と沙彌尼の区別も出来ないドンス

護衛とは名ばかりで のどかな商団の行列に同行するだけの

あまりに退屈な初任務が不満だった

 

『刺客の集団でも相手にしなきゃ 俺の実力が発揮できない』

 

その“実力”では あっという間にあの世行きだと笑うチョリプ

言い返したいドンスだが 一度もウンに勝ったことがないのは事実だ

 

しかし そんなのどかな旅は続かない

この行列が 清国の商団であると知った盗賊集団が狙っている…!

集団の中の“若頭”と呼ばれている女は あのファン・ジンジュだ!

 

その時!!!

 

岩陰の気配に気づいたヨ・ウンが 矢を放つ!

これに腹を立てたジンジュが矢を射返し 一気に戦いが始まった!

 

壮勇衛(チャンヨンウィ)の任務は 沙彌尼を守ること

ウンは 手綱を握るチョリプに 逃げろと叫び自分も後を追う

盗賊の狙いもまた 最も豪華な沙彌尼の馬車だった…!!!

 

※壮勇衛(チャンヨンウィ):正祖(チョンジョ)王が新設した親衛部隊

 

宮殿では 清の使臣を召致しての便殿会議が始まっていた

イム・スウンは 世子に 康寧殿で待っては?と進言する

 

※康寧殿:王の寝室

 

議題はまさに 思悼(サド)世子の行動について… なのである

世子が 辺境で軍事訓練をしているという噂が 清国皇帝の耳に入った

都城を守る兵士が5千なのに対し なぜ辺境に5万もの兵が駐屯しているのか

これは清国に対する挑発かと問われ 英祖(ヨンジョ)は苛立つ…!

 

世子の行動で 使臣ごときに侮辱された英祖(ヨンジョ)は怒り心頭!

王と世子の関係が悪化し ほくそ笑むのは老論(ノロン)派ホン・デジュだ

 

貞純(チョンスン)王妃キム氏は 王様から憎まれるような行動は

なるべく慎むように出来ないかと声をかける

しかし思悼(サド)世子は… その優し気な物言いの裏を突く

 

『王妃様が 老論(ノロン)派と縁を切れなくても… 私は違う』

 

その頃 沙彌尼を守るドンスたちは ジンジュの集団に追いつかれていた

すでに沙彌尼は ウンの馬で逃走し チョリプも剣をかわし応戦する!

 

そこへ 1人の旅人が現れ まさに戦いの真っただ中を歩いて行く

男は 見たこともない武術で 剣も使わず盗賊集団を倒していき

ジンジュは 手下に合図し退散していった…!

 

うまく相手が逃げたからいいものの…! と旅人に説教するドンス

旅人は 瞬時にドンスの剣を奪い 喉元に突きつけた!

その早業に 凍りつくドンス

 

『いい剣だが 殺人剣は 結局は立派になれない

それに 人を害する目ではない』

 

一方 沙彌尼を連れて逃げたウンは

ジンジュの矢をかわそうとして落馬する

 

ジンジュが率いる集団は 単なる盗賊稼業

あくまでもファン・ジンギが頭であるが

若頭のジンジュは 奔放に行動して父の手を焼かせている

商団の最も豪華な馬車の中に 宝はひとつもなく

こうなったら ウンと沙彌尼の懐を狙うしかない…!

 

ウンは 自らの殺気を表に出すまでもなく いとも簡単に応戦し

沙彌尼もまた 世子から教えられた弓を構える…!

 

『命は誰にでも尊いもの』

 

互いに弓を構え睨み合う ジンジュと沙彌尼

一歩も引くつもりはないジンジュだが 捕盗庁の笛が鳴り響く…!

商団が通報したのか かなりの人数で捜索が始まっている

 

※捕盗庁:治安維持を担当する警察のような機関

 

ジンジュが撤収しても 沙彌尼は弓を構えたまま動かない

ウンは 凍りついたようなその腕をつかみ 静かに下ろしてやる

 

荒らされた商団の馬車を検証する役人が 通りかかった旅人に尋問する

自らを“薬売り”と名乗る旅人は 剣仙(コムソン)キム・グァンテク…!

号牌(ホペ)を見せろと急き立てる役人

 

※号牌(ホペ):朝鮮時代の身分証

 

“キム・グァンテク”の名を確認しても 役人が気づかないほど

あれから長い年月が過ぎ去っていた

 

ドンスは 旅人の左腕が 自分の命と引き換えに失ったのだと知る由もない

しかし なぜか気になって仕方がないドンスだった

 

同じ時 危険が過ぎ去ったウンは 沙彌尼を林の中で休ませていた

沙彌尼ユ・ジソンは 若者らしくはつらつとしたドンスに比べ

あまりに悲し気な ウンの目が気になっていた

 

すぐにもウンを追いかけねばならないドンスは…

 

なぜか“薬売り”の旅人を追いかけ 川原の岩場に来ていた

グァンテクは 懐かしそうに岩場を眺める

この場所であの日 赤子のペク・ドンスを見失ってしまったと…

 

すでに 自分を尾行する気配に気づいているグァンテク

だが あまりに隙だらけの尾行に 苦笑せずにはいられない

20歳だという若者は 無謀にも勝負を挑んできた

 

奇妙な武術を使う薬売りが なぜか気になって仕方ないドンスは

真剣を構え グァンテクの前に立つ…!

まともに相手をする気のないグァンテクは

胸元から号牌(ホペ)を取り出し 応戦の構えをする

 

ウンには一度も勝てないとしても 壮勇衛(チャンヨンウィ)のドンスである

決して負けないという気概で挑むものの 剣仙(コムソン)にかなうはずもない

 

『血気盛んということは まだまだ未熟だということだ

剣は 手で握るものではない 剣は 心で動かすもの!

相手に勝ちたいという 切実な思いだけが 剣を動かす…!』

 

派手に斬り込み 号牌(ホペ)で殴られ大袈裟に痛がるドンス

グァンテクは したたかに痛めつけ笑いながら去って行った

 

見学を決め込んでいたチョリプは 何が刺客と戦うだ!と叱りつける

“薬売り”にも負けるお前が 刺客に勝てるわけがないと…!

 

夜になり ようやく合流した3人

沙彌尼を気遣うドンスは 自分の上着を脱ぎ肩に掛けてやる

 

『俺が恐れていることは2つ! 飢えることと暑いこと!』

 

同じ時 清国の使臣の宴を襲う人(イン)テウン…!

“決して殺さず 盗賊と見せかけて脅せ”

それが 兵曹判書(ピョンジョパンソ)ホン・デジュから届いた命令だった

 

※兵曹判書(ピョンジョパンソ):軍事を司る官庁の長官

 

ファン・ジンジュの砦では

命令も無しに勝手に動いたと ジンジュが叱られていた

仲間の命を危険に晒すなと 本気で激怒するジンギ…!

そろそろ年頃になったのだから 盗賊は辞めろと言うが

ジンジュは 盗賊の頭なのに心配性過ぎると反抗し

どうやら自分は 母親に似たようだと言い出す

 

ジンジュがまだ幼い頃 ジンギは国中を飛び回っていた

金持ちから大金を奪い貧しい民に分け与える 正真正銘の義賊だったのに

なぜか今はひとつの場所に居ついて 静かに暮らしている

そんな今の父親に ジンジュは不満を持っているのだ

 

昨日会ったおばさんが 何だか気になるというジンジュに ジンギの表情が曇る

母親の話題になると 決まってそんな顔をする父ジンギ

義賊の娘は やっぱり義賊だと笑い飛ばし機嫌を取るジンジュ

そして 清国の使臣団が泊まる慕華樓(モファル)には金銀財宝が…!

そう語る娘を またも叱りつけるジンギだった

 

壮勇衛(チャンヨンウィ)の砦に戻った3人は フクサモの逆鱗に触れる

罰を与えられても 一向に反省する気のないドンス

ウンを信じ そして最も軽い任務を命じたつもりのフクサモは呆れるばかり

それを気にするでもなく ドンスは 沙彌尼の美しさを思い出していた

 

宮殿では

 

清国の使臣が盗賊に襲われるという事態に 便殿会議が開かれていた

西大門の外にある慕華樓(モファル)は 狭くて防犯も行き届いていない

この際 新たに建て直してはどうかと進言するホン・デジュ

 

黒紗蝋籠(フクサチョロン)の砦では

 

剣仙(コムソン)キム・グァンテクが戻ったという情報に

人(イン)テウンがいきり立つ…!

命を奪われてもおかしくはなかった グァンテクとの無謀な戦い

その時 命と引き換えに斬り落とされた親指…!!!

狂わんばかりに復讐心を燃やす人(イン)テウンだった

 

天(チョン)の心境は複雑だった

敵対するグァンテクではあるが 互いに認め合う存在であった

もともと 天(チョン)と心を結び合っていた地(カオク)

その心がグァンテクの方へ傾いた時

“友”と“想い人”を 同時に失った天(チョン)の絶望は深かった

 

それでも 黒紗蝋籠(フクサチョロン)を抜け 駆け落ちするという2人に

わが命を懸けて協力しようとした天(チョン)…!

地(カオク)は そんな天(チョン)を裏切ることが出来ず 引き返したのだ

 

長い長い年月が過ぎ 複雑に絡み合う3人の想いはどこへ…

 

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