韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

韓国ドラマを楽しむための解説ブログです
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韓国ドラマを楽しく観たければ…

2018-04-23 15:35:00 | 韓国ドラマ徒然

韓国ドラマの「あるある」を指摘したり

ちょっとこれは いかがなものか?

と指摘するのは実に楽しい

 

おそらく こうした類の文章に共感し

喜んで読んでくださる方は

心から韓国ドラマを愛する方々でしょう

 

だから韓国ドラマは面白いのです

 

ところが こうした指摘に悪意が加わり

明らかなバッシングになっていることがあります

そこまで嫌なら 観なければいいのになー って

ちょっと思っちゃいますよね(笑)

 

特に 韓国時代劇ドラマに多いのですが

史実に基づくと… というバッシング

そもそも 韓国の史実が どこまで詳しく解明されているのか

それに とにかく史実に基づいてさえいたら

納得できて面白いのか?ってことなんですよね(笑)

 

“韓国の朝鮮時代に こんな豪華な鎧などはあり得ない” とか

医療系になると今度は “そこまで医学が発達していたのか?” とか

ほんとに そこまで疑問を感じるなら観なければいいのにー ですよね

 

これってあり得ない~ っていうことも含めて

何これー お約束のパターンってやつじゃーん という軽いノリ

そうやって すべて受け止めてこそ 初めて韓国ドラマを堪能できると

そう言っても 絶対に過言ではないと思うのです

 

そんな 重箱の隅を突くようなことじゃなく

脚本の中の セリフのひとつひとつに込められた思いとか

共感できるセリフや 感動的なシーンに出逢い 思わず涙するとか

 

うんうん よかったよかった ほんとによかったぁ…

っていう真っ直ぐな感動だけで ほっこりしたり

次はどうなるの? 次は?! すっごい気になるんだけど! っていう

とにかく次が気になってしょうがないドラマに とことんハマったり

 

韓国ドラマって そういうものなんじゃないかな?

何がどう 辻褄が合わなかろうが

史実なんてどうでもいいくらいの そこまでやる?っていうのでも

だってしょうがないじゃん 韓国ドラマなんだから(笑)

それくらいの開き直りで観る方が 絶対的に楽しめると思うのですが

いかがなものでしょうか

これで 韓国ドラマの楽しみ方のコツ

伝わっていますでしょうか

 

大丈夫ですかね この文章は

決して韓国ドラマを ディスったりしてませんよね?(笑)

とにかく! とにかくもっと軽い気持ちで

目クジラ立てずに観ることを お勧めいたします (^^)v

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第33話 ゆがめられた事実

2018-04-20 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

  “散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第33話 ゆがめられた事実 

 

皇帝タファンは ヤンの心がここにないことを知っていた

抵抗もせず ただ皇帝の命じるままにしているヤン

ただ欲望だけで ヤンを自分のものにしても それは真実の愛ではない

タファンは 静かにヤンから離れた

 

『そなたの方から 手を差し伸べてくれる日まで 待つとしよう』

『陛下は今 ただ権力を手に入れることだけに 集中してください』

 

ヤンは 乱れる心をタファンに気づかれぬよう 自分の天幕へ戻る

宦官ブルファは ヤンを護衛しながら 初めて気弱な姿に触れる

 

こんな狩場に来てまで 皇帝はタナシルリを無視し 側室と過ごす

怒りが収まらないタナシルリは 兄たちの天幕へ…!

そんな悔しさも 今宵限りだと慰めるタンギセ

 

『キ・ヤンを… 殺すのですか?』

『あの者だけではありません 両者を始末します』

『え?まさか… 皇帝も殺す?! そんな…』

『父上の命令には従わないと』

 

ヨム・ビョンスは 親衛隊を率い 夜中のうちに陣営を出発した

それをパン・シヌたちが尾行し 怪しげな行動を探っている

どうやらビョンスは 兵士たちに穴を掘らせ「落とし穴」の罠を…!

そればかりか いくつもの罠を 入念に仕掛けている

たかが狩場の獣に ここまで?と疑問を抱くシヌたち

 

(あいつらがいなくなったら 罠を壊そう!)

(もうすぐ夜明けだ 全部は壊せないだろ?)

(だからって あんな不正を許していいのか!)

 

ビョンスが仕掛けた罠は 30にも及ぶ

タンギセは 妹に 明日は狩場に出ない方がいいと言うが

タナシルリは 憎いキ・ヤンの死にざまを見なければ!というのである

 

そして一夜明け

 

ヤンとタファンは 今日こそ獲物の大きさで勝負しようと張り切っていた

侍従コルタと宦官ブルファは 2人を見失わないよう必死に走る…!

 

タンギセとタプジャヘは 窪地に隠れ 罠の方を見張っていた

しかし ことごとく失敗する罠に 苛立っていく!!!

 

シヌたちの報告により ワン・ユは 罠を見張る親衛隊を偵察し

獣を捕獲するための罠にしては 手が込み過ぎているという

それに 獣を狙うのに 見張りがいるのはさらにおかしいと…

 

丞相ヨンチョルは 驚くような獲物を仕留めて見せると豪語していた

それはひょっとしたら… 人間なのかもしれない

不吉な予感がよぎるワン・ユ

 

『この先の罠の場所は 皇帝とスンニャンの狩場になる』

『え? どういうことです? …まさか!』

『すぐにペガン将軍を呼べ! 私はスンニャンのもとへ行く!』

 

タファンとはぐれたヤンは 森の中で方向を見失う

ただならぬ気配を感じ 弓を構えて辺りを見回す…!

その背後に タナシルリの一団が潜み 狙いを定めている!!!

 

次第に近づいてくるヤンを確認し 罠の縄を引くが何も起こらない

このままでは 潜んでいるところを発見されてしまう!

タナシルリは自ら姿をあらわし 至近距離から矢を放つ!!!

矢は 僅かに的を外れ ヤンの頬をかすめた!

 

タナシルリは ヨン尚宮に 援軍の兵士を呼んで来いと命じた

何が何でも ここでしくじるわけにはいかない

いかに皇后とて 側室を殺そうとしたことが知れれば問題になる

 

ヤンは 追っ手の親衛隊をひとりずつ仕留めながら逃げていた

その様子を 他の側室たちが目撃し 皇帝に知らせねば!と走り出す!

 

キ・ヤンの危険を察知し 助けようとして狩場を駆け抜けるワン・ユ

皇帝タファンもまた ヤンのもとへ急ぐ

 

キ・ヤンは 親衛隊を始末し ひとりになったタナシルリと対峙する…!

 

『本当に私を 殺せるのですか?』

『ここならば誰も見ていない 誰の仕業か分かるものか!』

 

『どうぞ 殺したいのなら殺してください』

『お前…死にたいのか? そう楽には死なせぬ!』

 

『ここで死んだとしても本望です

陛下が 夜ごと私を抱きながら こう仰いました

“お前こそ この国の皇后に相応しい

タナシルリのことなど 女と思ったこともない あれはただの飾りだ”と』

 

弓に関しては 後宮でいちばんだと自慢していたタナシルリ

その腕前で毒矢を放たれては 完全にこちらの不利となる

すでにヤンの矢は無くなり 小刀だけで応戦しなければならないのだ…!

 

(動揺させればそれだけ 命中率が下がるはず…)

 

『皇帝から完全に無視されるなんて 皇后様はあまりに惨め過ぎます』

『黙れ黙れ黙るのだ!!!』

『私を殺しても 皇帝の心は戻りません

いいえ はじめから皇后様のものだったわけでもありません

ただの一度も愛されず 寂しさと屈辱を枕に死ぬだけですね』

 

タナシルリの 最後の矢は 大きく的を外した

互いに小刀で斬り合うとなれば タナシルリに勝ち目はなかった

 

『皇后に向かって…! こ… 皇后を殺したら大罪に問われるぞ!』

 

『“ここならば誰も見ていない 誰の仕業か分かるものか”

そう仰ったのは 皇后様ですよね』

 

情けなく命乞いするタナシルリに 怒りを抑えられなくなるヤン

無残にも たくさんの者を殺しておきながら…!

 

『このままここで殺すなんて… お前には軽すぎる!!!

死んで終わりになどさせない 死より過酷な苦しみで復讐してやる…!』

 

狩場の野営地に 丞相ヨンチョルがやって来た

皇帝と才人キ・ヤンを 確実に仕留めるため 指揮を執るという

事を起こすからには 決して失敗することは出来ないのだ!

 

放心して座り込んでいるタナシルリのもとへ 援軍が駆けつける

タナシルリは ひとり山を下りていったヤンを 何としても殺せと命じる

 

ヤンもまた放心し 来た道を引き返していた

ヨム・ビョンスとチョチャムが 罠の方へ歩いてくるヤンに気づく…!

シヌたちは すべての罠を壊せてはいない

 

今にも罠の領域に差し掛かるその時…!

ヤンの名を叫びながら 皇帝タファンが走って来る!

ビョンスは 息を飲んでその瞬間を待つ!!!

 

タファンのもとへ駆け寄ろうと ヤンが足を踏み出したその位置こそ

頭上から網が落ち 毒矢が一斉に飛び出す罠の場所であった!!!

 

まずは網が落ち ヤンを体ごと覆ってしまう

それを外そうとして 駆け寄ったタファンが網を引っ張る

カチッと怪しい音がした次の瞬間! 毒矢がタファンの腕に突き刺さった!

 

『陛下ーーーっ!!!』

 

侍従コルタが 部下の兵と共に親衛隊と斬り合う!

その隙にヤンは 負傷したタファンを連れ 安全な場所を求めて走り出す!

 

遅れて現れたワン・ユが 親衛隊の前に…!!!

親衛隊が 皇帝と側室を襲うとは…!

いかに丞相の命令だとしても ワン・ユには受け入れられない光景だった

 

ヨンチョルの身内となったワン・ユが 親衛隊に斬りかかる

この場にいる親衛隊を 全滅させなければ 裏切りが露呈してしまう…!

 

一方 ヤンと共に逃げるタファンは 次第に毒が回り目が翳み始める

悪寒がし 体が震えはじめ 歩くのもままならない

毒を吸い出そうとするヤンを 必死に止めるタファン

そんなことをすれば ヤンまでが毒に冒されてしまう…!

しかし構わず ヤンは タファンの腕の傷口を吸い続けた

 

『陛下 負けてはなりません! 負けないでください…!!!』

 

ヤンを逃がそうと 必死に戦うワン・ユは 腹部を刺されてしまう

そこへ現れたタナシルリが 血まみれになって戦うワン・ユに気づく

裏切りを知り 怒りが込み上げたタナシルリは ワン・ユに狙いを定める

しかし 射程距離でありながら どうしても矢を射ることが出来ない…!!!

 

タナシルリに気づき ワン・ユが じっとこちらを見つめている

そのまなざしに 弓を持つ手が震えてしまうタナシルリだった

(なぜ… なぜ射ることが出来ないのか!)

ワン・ユに対する 熱い想いは まだ消えてはいなかった

 

チョンバギと チェ・ムソンが やはり血まみれになり戦っている!

3人はたちまち取り囲まれ 絶体絶命となった

たとえここで死のうと 誰ひとりとしてヤンを追わせてはならない!

この王命に 死を覚悟する2人であった

 

そこへ パン・シヌが ヨンビスとチョクホを連れて現れた…!

形勢が逆転し 絶体絶命だったワン・ユは シヌに守られる

今度こそ ワン・ユに狙いを定めるタナシルリだが

見つかれば 間違いなくこの場で殺されてしまうだろう

ヨン尚宮が 早く逃げようと急かし 一目散に逃げていく…!

 

その後姿を見つめるワン・ユ

タナシルリは おそらく父親にすべて報告するだろう

皇帝の側についたことは もはや隠せない事実であった

 

動けなくなったタファンのもとへ 侍従コルタが駆けつける

毒矢と知ったコルタは 宦官ブルファと共に タファンを支える…!

 

一方 ワン・ユの傷も深く このままでは出血多量となってしまう

しかしワン・ユは 自らの命よりも スンニャンが無事かと按ずる

ヨンビスは ワン・ユの想いを 痛いほど感じるのであった

 

やがて日が暮れた

 

ようやく 夜の野営地に辿り着くタファンの一行

そこで待ち伏せていたのは 丞相ヨンチョルの一団であった

毒矢のせいで もうろうとしているタファン

すぐに楽にして差し上げましょう と ほくそ笑むヨンチョル

 

そこへ 将軍ペガンとタルタルが 兵を率いて現れる…!!!

 

皇帝を連れて下山するというヨンチョルに 断固反対するペガン

いかに丞相の命令でも もはや言いなりになるペガンではない

この“謀反”を企てたのは丞相か? 才人キ・ヤンが厳しく問う

 

ヨム・ビョンスが 陛下は獲物の罠でケガをしたと叫ぶ

それが 獲物ではなく人間用に仕掛けられたとしても 表向きには事実だ

 

『丞相が陛下をお連れになり もしも陛下が命を落とされたら

行省の長官たちは 間違いなく丞相の仕業と思うでしょう』

 

キ・ヤンの言葉に 一瞬 黙り込むヨンチョル

狩場での計画が失敗した以上 皇帝の“死に方”は重要である

この状況では 譲るしかないと判断するヨンチョル

 

『なぜ行かせるのですか! ここで殺しましょう!!!』

 

思慮の欠片もない息子を 激怒して殴るヨンチョル

ペガン率いる軍勢と 侍従コルタの兵を この場で皆殺しにせねば

ここで皇帝を始末するという凶行には 踏み込めないということだ

愚かな息子は 優先すべきは証拠隠滅であることを 自ら悟ることが出来ない

 

『親衛隊の死体をすべて片付けろ! 罠も残らず撤去するのだぞ!』

『はい… 承知しました父上!』

 

ヤンが毒を吸ったものの タファンの容態は深刻であった

もし助からねば 皇位はマハ皇子に引き継がれ ヨンチョルの天下となる

自身も毒に苦しみながら ヤンは タファンのもとへ行こうとする

 

その途中 ワン・ユの一行とすれ違う

丞相に呼ばれ ケガを隠して向かう途中である

 

『丞相は 謀反を疑われています 王様まで巻き込まれぬよう…』

『互いに別の道を行くと決めました

私の立場に関心を持つことも また私を按ずることも おやめください』

 

あんなにもスンニャンを按じていたのに そのせいで命を落としかけたのに

パン・シヌは ワン・ユの心中を思い 泣き出しそうになる

 

ヤンの前を通り過ぎ 痛みに顔を歪めるワン・ユ

止血したはずの腹部からは また血が流れ出している

しかし おそらく後姿を見送っているであろうスンニャンのため

ワン・ユは 気取られないよう必死に歩き続けるのであった

 

タファンの傷口から毒を吸ったとはいえ ヤンは大事に至らずに済んだ

しかしタファンは 意識を失ったまま 解毒剤を飲めずにいる

もとはといえば ヤンを庇って毒矢に撃たれたのだ

何とか解毒剤を飲ませ 救わねばならない

 

皇太后は 皇帝の看護を才人キ・ヤンに託し 丞相糾弾の準備を進める

すでに各所の長官らを召集し 話し合いの場を設ける手筈だ

丞相が武力行使することも想定し 大明殿を護衛兵で固めねばならない

 

ヤンは トクマンとコルタにも下がるよう命じ タファンと2人になる

意識のないタファンに 解毒剤を飲ませる方法は これしかない

 

『陛下 どうか生きてください どうか目を覚まして…』

 

口移しに解毒剤を含ませるヤン

この行為が “愛”と呼べるのかどうか… まだヤンには分からない

しかし 生きてほしいと願うヤンの目には あとからあとから涙がこぼれた

 

一方 丞相に呼ばれたワン・ユは この一件の目撃者になれと命じられる

この窮地を脱するためには 真実を語る目撃者が必要だと

 

思わず『ダメです!』と叫んでしまうタナシルリ

命を狙われた才人キ・ヤンは 高麗(コリョ)の出身

同じく高麗(コリョ)の者であるワン・ユでは 目撃者に相応しくないと…!

 

第2の解決策として 身代わりの犯人を仕立て上げるか

そして第3の解決策は 武力行使で突き進むことだというヨンチョル

 

すべての長官らが手を組めば 武力行使は無理だと答えるワン・ユ

協力するかどうか すぐに返答をせず 退室するワン・ユを追いかけ

タナシルリは 父に協力してくれと頼む

才人キ・ヤンを助けるという裏切りを ここで暴露するより

今は 父の窮地を救わねば 皇后としての立場さえ危ういのだ

 

タンギセは ヨム・ビョンスに 今回の件は 親衛隊の独断行動だと宣告する

皇帝暗殺の実行犯になれという命令に どれだけ驚いたか分からない

しかしビョンスは 新たな皇帝のもとで大臣になる夢を描き これに従った

それが今度は 実行犯どころではない すべての罪を被れというのだ

 

ビョンスと共に行動したチョチャムは どっちにしても死罪だ!と嘆く

執行前に逃がしてやるというタンギセの言葉が どれほど信じられないか

これまでのことを思えば 簡単に分かることだ

 

それでも この命令に従い タンギセが逃がしてくれると 信じるしかない

拒んだところで 今殺されるか 処刑台で殺されるかの違いだけだ

 

大明殿において 丞相ヨンチョルの罪を問う皇太后

すべての長官が召集され 丞相への尋問を見守っている

 

『一体 誰に襲われたというのか 当の本人に聞くがよい!』

『親衛隊です 親衛隊に襲われました』

 

才人キ・ヤンの答えに 目を見張るヨンチョル

それだけではない 見たはずのない他の側室たちまでが同じことを言う

ヨンチョルは動揺を隠し その親衛隊を捕えたという

自分も息子たちも 親衛隊の凶行には一切関わっておらず

息子たちこそが 首謀者を捕えたのだと…!

 

皇太后は 黒幕に丞相がいることを証明したかった

一介の親衛隊長に 謀反の企てなど出来るはずがないと…!

ところが ビョンスは 標的は皇帝ではなく 側室だったと白状する

標的が皇帝なら “謀反”であり大逆罪だが 側室が標的なら話は違ってくる

ヤンを庇い 皇帝が毒矢に倒れたことも事実なのだ

 

そもそも キ・ヤンを高麗(コリョ)から連行したのはヨム・ビョンス

それを逆恨みしたキ・ヤンが 側室となって自分に復讐するかもしれない

それを恐れて 殺そうと考えただけのことだと…!

 

あまりにバカげた告白に 声を荒げて遮るヤン

タンギセは さらに2人の過去を指摘し かつての主君に聞くがいいと言う

 

すべては ビョンスの言葉通りであると証言するワン・ユ

 

ここまでの 丞相側の出方は パン・シヌから伝え聞いていた

敢えて丞相側が考えた通りに証言し 意表を突く作戦だった

なのになぜ? ヤンは 驚きの表情でワン・ユを見つめる

 

敢えて情報をくれたのは ここで真実を証言し 全て覆すのではないのか!

長官たちの前で 丞相への謀反の疑いを追及するどころか

いつの間にか 才人キ・ヤンの復讐話にすり替わっている

一件落着だとして 解散を促すヨンチョル

 

しかしここで 皇后タナシルリが前へ進み出る

そして 父親への謀反の疑いは晴れたが これで終わりではないと叫ぶ

陛下を守れず 毒矢に撃たれてしまった罪を キ・ヤンと側近に問うと…!

 

『直ちに才人キ・ヤンを連行せよ!!!』

 

兵士に両腕を掴まれ 大明殿から引き摺り出されるヤン

ワン・ユの横を通り過ぎたその時 憤慨して立ち止まり ギロリと睨みつける

なぜ嘘の証言で丞相に味方するのか…!

なぜそのような冷たい視線で自分を見るのか…!!

激しくワン・ユを睨むヤンの目からは 今にも涙がこぼれそうになる…!!!

 

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韓国ドラマ 好きなドラマとレビュー出来るかは別物

2018-04-18 09:35:00 | 韓国ドラマ徒然

韓国ドラマをレビューして 随分月日が過ぎた

はじめは 気に入ったドラマを ただただそのまま記すだけ

そのうちに欲が出てきて 読んでくれる方のことを考えるようになった

 

すでに視聴済みのドラマを 何度でも観たいと思う方

視聴しようか迷っていて どんな内容なのか知りたい方

そして まさに今視聴中であり 続きがどうしても気になる方

 

以前 自分もそんなひとりだったことを思うと

どんなふうに表現したらいいのか どう書きたいのかが見えてきた

 

取り敢えず ザックリあらすじが分かりたい方には長過ぎる

でも 敢えて これだけを読んでもシーンが浮かぶように書いている

野球中継に例えると

テレビで観戦していたら一瞬で伝わることを

ラジオ実況のように 目に浮かぶような文章をと心がけている

 

このコンセプトでいくと 目で楽しむだけのドラマはレビュー出来ない

やって出来ないことはないが どうしても面白さが伝わりにくい

 

何度も何度も 飽きるほど観返した「春のワルツ」

韓国ドラマの王道なのに どうしてもレビューの決心がつかない

ユン・ソクホ監督が描き切った あの素晴らしい情景

青山島の菜の花畑などは もう観ていただくしかない(笑)

そして 出演陣の衣装の色使いが実に面白く

それをいちいち文章にしていては あらすじがぼやけてしまう

 

ただ あの恋のかけ引きというか

恋愛だけではない 親子の情愛とか 是非とも挑戦したいドラマではある

 

ほかにも沢山 自分の中でお蔵入りしているドラマがいくつかある

 

かと思うと そこまでハマってはいないが(笑)

きっとレビューしたら面白い というものは積極的に取り上げている

テンポのいいセリフ回しや 言葉遊びが楽しめるドラマは

書きながらどんどん楽しくなってくる

 

あくまでも自分の楽しみとして ドラマレビューを書いている以上

まず 自分が楽しくなくては意味が無い

なので 現在レビュー中のドラマたちは

どれかがハマっているドラマで

どれかがちょっと… ハマってないけど書きたいドラマになっている

 

どれがどうなのかは公表しないが

そんな思いもこもっているのかと

読んでいただくのも一興かと(笑)

 

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大王の夢~王たちの戦争~ 第57話 花郎(ファラン)の決意

2018-04-13 07:00:00 | 大王の夢~王たちの戦争~ あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~49話はこちらで公開しています

50話より〈gooブログ〉からの公開となります

 

 第57話 花郎(ファラン)の決意 

 

黄山ヶ原の決戦において キム・ユシンは大敗してしまう

一時はケベクを追い詰めたが あまりにも敵陣に近づき過ぎ

無数の投石機による攻撃を受け またたく間に劣勢となってしまったのだ

 

これを受け 参謀カンスは 1万の援軍を送ろうと進言する

しかし武烈王は たかが5千の敵に 5万の兵でも勝てぬ戦に

1万の援軍を送ったところで まったく意味が無いという

 

百済(ペクチェ)では

 

たった5千の兵で 5万の敵を蹴散らしたケベクを称える一方で

唐軍に大敗した太子を叱責するウィジャ王

 

太子プヨ・ヒョは 将軍たちが油断したせいだと言い訳し

プヨ・ユンが 酒に溺れ出陣の機会を逃がしたことを なぜ隠すのだという!

情けない息子たちのいがみ合いに 辟易し激怒するウィジャ王

 

新羅(シルラ)の陣営では

 

大敗して意気消沈する兵士たちもさることながら

キム・ユシンこそが戦意を失い 絶望してしまっていた

合流の期日までには もう一刻の猶予もないと 檄を飛ばす太子ボムミン

しかしユシンは その焦りこそが大敗につながったのだという

 

『なぜそんなに弱気なのですか!!!

これでは兵士たちが失望してしまいます!』

 

黄山ヶ原の百済(ペクチェ)陣営では

 

敵を蹴散らしたことも 兵糧を奪ったことも

すべては 王子である自分の手柄だと報告させるプヨ・テ

 

『しかし 俵の中身は偽物でした』

『そんなことは宮殿の父上には分からぬ! 言われた通り報告せよ!!!』

 

さらにプヨ・テは 黄山ヶ原をケベクに任せ 城に戻ると言い出す

ケベクは 王子の帰還には反対しないが 臣僚は残るべきだと進言し

それもそうだと無関心の王子に 奸臣たちは渋々納得する

 

ユシン大敗の報告を受け 高笑いする蘇定方

唐軍の単独勝利は 確実になったも同然であった

 

そこへ 新羅(シルラ)王より親書が届けられる

 

〈唐軍が単独勝利を強行するのであれば

羅唐同盟を無視し両国を反目させる総官を 裏切り行為の罪で弾劾する

さらには出征軍に 単独で泗沘(サビ)城を陥落させよと命ずる!〉

 

この事態を引き起こしたのは 蘇定方の独断であり

すべての責任は総官にあると明言され さすがに蘇定方は抗えない

小国とはいえ 一国の王に弾劾され これ以上押し通すことは出来なかった

 

副総官キム・インムンは まだ油断は出来ぬ!と警戒する

一時的に進撃を止めることは出来たが いつ蘇定方の気が変わるとも限らない

単独勝利が 唐の皇帝の意向だとすれば 親書の効力も危ういと…!

 

インムンの命令により 黄山ヶ原に向け援軍が送られた

しかし 当のキム・ユシンは出撃命令を出すことなく沈黙したままである

勝手に兵を動かすことも出来ず もどかしく時を過ごす将軍たち…

 

するとそこへ 花郎(ファラン)の代表が進み出る

上仙(サンソン)は 大耶(テヤ)城攻撃の時にも同じであったと

 

※花郎(ファラン):美しく文武両道に秀でた青年の精鋭集団

※上仙(サンソン):風月主(プンウォルチュ)を務めた花郎(ファラン)

 

つまり 戦意喪失している兵士たちに攻撃命令を出しても

命令には従うだろうが 良い結果は望めないというのだ

兵士たち自らが奮起し 出撃させてほしいといきり立つまで!!!

ユシン公は “その時”を待っているのではないかと…!

 

花郎(ファラン)の代表は 自分たちが先鋒に立つことで

必ずや 兵士たちの士気を高めてみせるという

たとえケベクの前に死すとも! 誇りと名誉まで傷つけられはしないと!

 

太子ボムミンは これでいいのかと憤り ユシンに談判する!!!

 

しかしユシンは 妻子まで斬ったケベクの思いに突き動かされ

百済(ペクチェ)の兵士たちは 死に物狂いで戦っているのだという

それに勝るほどの思いがなければ 数万の兵士でも立ち向かえないのだと…

 

『花郎(ファラン)が死ぬしかないというのですか! そんな…』

 

花郎(ファラン)たちが先鋒に立つといっても それは正規軍ではない

したがって 正式に将帥がが命ずるというよりは… と押し黙るユシン

そこへ 右将軍キム・フムスンが 息子と共に陣を離れたとの報告が入る…!

 

フムスンは 兄ユシンの思いを知り 花郎(ファラン)である息子パングルに

命懸けの出撃命令を下した…!

パングルは 味方の士気を高めるべく 先鋒となって散る覚悟だった

 

百済(ペクチェ)の陣営

 

単騎で現れた新羅(シルラ)の兵士に対し 単騎で将軍を向かわせるケベク

いずれの将帥かと思い 戦ってみれば まだ若き花郎(ファラン)だった

ここで初めて ケベクの表情が曇る

あっけなく散った この若者の取った行動が 何を意味するのか察していた

 

ケベクにより 丁重に扱われ戻されたパングルの亡骸

フムスンは 変わり果てた我が息子に縋りつき号泣する…!

すると花郎(ファラン)の代表が進み出て 嘆くだけでいいのかと叫んだ!

自分たち花郎(ファラン)が先鋒となり 黄山ヶ原に勝機を呼び込むと!!!

 

この花郎(ファラン)の代表こそ キム・プミルの息子クァンチャンである!

ここでもまた ユシンではなく 父プミルが命令を下す

 

クァンチャンもまた 単騎で敵の陣営に乗り込み

ケベクを“ウィジャ王の犬”と言い放ち 戦いを挑む口上を叫ぶ!!!

 

ユシンの策を見抜いたケベクは クァンチャンを生け捕りにする

その気概を褒め 死ぬにはまだ若過ぎるという

兵士たちは 天下のケベクに戦いを挑む若者を笑い 十分に辱めた

 

兵士たちの中には 間者として潜り込んでいるサムグァンの姿もある

乗って来た馬に括り付けられ 惨めに返されるクァンチャンであった

 

百済(ペクチェ)の陣営では

 

サンヨン公が 他の奸臣をそそのかし 都に戻って大王を守ると言い出す

もう自分たちがいなくても 勝ったも同然の戦であると笑い出した

この腐った臣僚たちに憤ったケベクは 大剣を突き付けて一喝する

次の戦いには 臣僚たちも前線に出撃してもらうと…!!!

 

その時…!

 

生きて帰したクァンチャンが 再び乗り込んできたと報告が入る

惨めな姿で 一度は戻されたが 今度は鎧もつけず単騎で現れた…!

また帰しても おそらく何度も戻って来るであろうと

これが続くようでは こちらの士気が下がってしまうという側近

果たしてケベクの判断は…!!!

 

新羅(シルラ)の陣営

 

またも戻って来たクァンチャンの馬は無人であり 血染めの袋が下がっている

キム・プミルは 袋の中の我が息子の首を抱きしめ 誇らしいと泣き叫ぶ

ようやく高まる士気を感じ 今こそ出陣の時だと言い放つユシン!!!

 

数に勝る兵力を過信し 合流の期日に焦るだけの兵士たちが

ようやく決死に戦う気概を取り戻した瞬間であった…!

 

クァンチャンの首を帰した時から こうなることは予測していた

ケベクは 今夜にも攻撃が始まるだろうと警戒する

そして公言通り 臣僚たちにも甲冑を身に着けさせた

 

老いた奸臣たちが先鋒に立てば 犬死することは間違いない

サムグァンは サンヨン公に接触し このままでいいのかと詰め寄る!

 

新羅(シルラ)軍は

 

左将軍と右将軍が それぞれに我が息子の命を差し出し士気を高めた

その復讐心はすべての兵士に通じ おそらく勝つことは不可能である

 

ケベクの目を盗み 新羅(シルラ)軍に対し降伏すれば 命だけは助かる

反対派さえ 自分の民だと言う武烈王であれば 必ず慈悲を施すと…!

 

キム・ユシンは パングルとクァンチャンの魂を“英霊”と称え

兵士たちの士気を高め 何としてもこの黄山ヶ原を突破しよう!と言い放つ

 

そしていよいよ 戦いの火蓋は切って落とされた!!!

 

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広開土太王 第12話 友と敵

2018-04-09 07:00:00 | 広開土太王 あらすじ

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1話~5話はこちらの〈アメーバブログ〉で公開しています

6話より〈gooブログ〉からの公開となります

 

 広開土太王 第12話 友と敵 

 

『たとえ友でも 我が高句麗(コグリョ)を攻撃する者は許さぬ!』

『もう友でも何でもない! 降参せねば首を取る!!!』

 

そこに 退却命令を知らせる靺鞨(マルガル)族のほら貝が鳴り響く…!

 

柵城(チェクソン)城主カンデ率いる援軍が駆けつけ

ソルドアンは ほら貝の命令に従い 撤退するしかなかった

陣営に戻ったソルドアンは なぜ退却命令を出したのかと憤る

大族長ソルゲチュは 隊列が乱れ 策士パンチョが判断したと説明する

高句麗(コグリョ)の王子を人質に出来たのに!と悔しがるソルドアン

 

ソルゲチュは 明日にも柵城(チェクソン)に総攻撃だと息巻く

策士パンチョもまた 明け方を狙い奇襲をかけると言い出す

これまでのタムドクを見てきたソルドアンは 遅すぎる!と一喝し

王子は どんな策士もかなわぬほどの切れ者であり

たとえ一刻でも 策を練る時を与えてはならぬと叫ぶ…!

 

どんなに言われても ソルゲチュの考えは変わらない

策士パンチョに 絶対的信頼をおいているのだ

実際に接した者でなければ タムドクの凄さが分からない

これまで見たこともない知恵で 敵をも仲間に引き入れ数を増やし

不可能を可能に変えていく豪胆さは 凡人には予測もつかない

 

『叔父上! タムドクを 絶対に甘く見てはなりません!

奴は本当に…! 恐ろしい男なのです!!!』

 

柵城(チェクソン)では

 

天(チョン)軍と名乗る兵士の中に 見知った顔がいると気づくカンデ

ファンフェは 李春城(イチュンソン)の副将だった者であると

なぜこの場にいる!と 声を荒げ剣を抜く!!!

 

『この者は 横領容疑で手配中の者ですぞ!』

 

直ちに捕らえよ!と部下に命ずるカンデ!

しかしタムドクは この者と匪賊がいたからこそ命を救われたという

天(チョン)軍というから城内に入れたのに その正体が匪賊とは…!

 

ファンフェは カンデの前に直立不動し 受け入れてほしいと訴える

無実の罪を着せられ 仕方なく匪賊となったが 王子に助けられた

靺鞨(マルガル)族や 周辺の地理に詳しい者たちであると…!

 

タムドクが 天(チョン)軍を率いて加勢に来なければ

柵城(チェクソン)は 靺鞨(マルガル)族によって陥落されていただろう

城主カンデは 間違いなく斬首され 絶命していたに違いない

 

今は 少しでも多くの兵が欲しいというタムドクに

それでも…! と決心がつかないカンデ

するとファンフェが 鞨(マルガル)族に勝つ策があると言い出す…!

 

『敵は我が軍の3倍の数なのだぞ! それをどうやって勝つというのだ!』

 

靺鞨(マルガル)族の陣営では 策士パンチョ宛てに密書が届く

ソルドアンは タムドクの罠だとすぐに気づいたが

大族長ソルゲチュは 密書の内容に心が揺らぐ

 

〈今夜の奇襲は予定通り行う 約束した通り協力を頼む〉

 

パンチョを疑うより まず疑念を持った大族長を説得するソルドアン

ソルゲチュは 大族長の座を奪われはしないかと 疑心暗鬼になっている

すると戦士ハタが あの突然の退却命令の指示も妙だと言い出した

高句麗(コグリョ)の王子を人質に出来たのに…と!

 

明け方の奇襲を狙っているのに 夜襲をかけられたらひとたまりもない

すぐにも攻撃をというハタに それこそ敵の思う壺だというソルドアン…!

 

しかし 口論をしている間にも ソルチが 敵襲だと叫んで知らせに来る!

 

靺鞨(マルガル)の見張りが敵襲だと思い込んだのは

ファンフェが先頭に立つ 匪賊の者たちであった

少数の人数で 太鼓や鐘を打ち鳴らし 暗闇の中を大騒ぎで歩いている

トルピスとヨソッケは これで見つかったら殺される!と怒り出す

 

『敵からいくら貰ってこんなことをする!』

『お前らは 金のためなら何でもするんだろ!』

 

すると前方から 靺鞨(マルガル)の軍勢が現れる

ファンフェは 2人に黙るように言い 暗闇の敵に向かって叫んだ

 

『パンチョ将軍!話が違うぞ! 後方に回り大族長を捕えるのでは?!

俺はファンフェだ! 武器を横流ししてくれて助かったぞ!』

 

そういえば 後燕からの戻り道 匪賊に襲われたと話すソルチ

それでは… やはりパンチョは敵と通じていたというのか…!

 

『パンチョ将軍! なぜ返事をしない!

大族長を捕えたら 火矢で合図を送るんだろ!!!』

 

怒り狂ったソルゲチュは 皆殺しだ!と叫ぶ

敵に計画がバレたぞ!と叫び ファンフェは一目散に逃げ出した

 

『一体どうなってるんだ! これじゃ勝てるわけがない!』

『トルピス! 死にたくなかったら今は逃げるしかない!』

 

トルピスとヨソッケは 何が何だか分からないまま ファンフェの後を追う

ファンフェは 敵に見つかりやすい場所に 持参した剣を捨て走り去る

その剣は 以前 匪賊に奪われたはずの 後燕の剣であった

 

こうなっては ソルドアンも 罠だとは言い切れなくなった

陣営に戻ったソルゲチュは 直ちにパンチョを捕えた

敵が 仲違いさせようと 離間策を使ったのだと訴えるパンチョ!

しかし パンチョが 匪賊に奪われたと言っていた後燕の剣を

なぜ高句麗(コグリョ)の兵士が持っていたのか…!

ソルゲチュは この剣を裏切りの証拠として パンチョを斬首するという!

 

ソルドアンは 叔父ソルゲチュに対し 慎重を期すよう進言する

パンチョという男は 自らの部族を説得し 靺鞨(マルガル)に合流した

この者を殺せば 大族長は信頼を失い 離脱する者も多く出てしまうと…!

 

ソルゲチュは 斬首を諦め パンチョを投獄するが

それでも パンチョを解放しろと騒ぎ出す者が大勢現れ

靺鞨(マルガル)の陣営では 内紛が起き始めた

 

あらゆる部族が結集して 靺鞨(マルガル)族が作られた

したがって 大族長の座は すべての部族が狙っているともいえる

内紛を起こさせることは 実は容易いことだったのだ

 

『今の靺鞨(マルガル)族は 大族長が力づくで統括している

しかし部族間の信頼は薄く 頼ってきた策士を捕えたということは

今後 混乱を治めるのは容易ではないということです』

 

ファンフェの説明に納得し カンデは これで援軍の到着を待てるという

しかしタムドクは すぐにも攻撃すると言い出した

団結できぬなら ただの烏合の衆だが あらたに結束すれば強敵となる

そうなる前に 先制攻撃を仕掛けるというタムドク…!

 

『ファンフェの策は命懸けだった! 私も自ら命を懸け先頭に立つ!

そなたはどうする! 共に先頭に立つか!それともここで見ているだけか!』

 

決断を迫られたカンデは 即答できずに考え込む

 

靺鞨(マルガル)族の陣営では 内紛が本格化していた

パンチョを投獄した 大族長への怒りが爆発したのである

そこへ 敵襲の知らせが入り 出陣せよと命じる大族長ソルゲチュ!

しかし命令に従わず 陣営から逃げ出す部族が後を絶たない!

 

ソルドアンは 妹ソルチに大族長を逃がせと命じ

時間稼ぎのため 自ら戦いの最前線へ躍り出る!!!

 

ここで再び タムドクとソルドアンが 剣を交え戦うことになるのだった!

一度は友と認めたソルドアンを タムドクは殺したくなかった

しかし もう後には引けないソルドアン…!

 

一方 ソルチの護衛で逃走した大族長ソルゲチュは

ファンフェの追撃を受け 胸に矢を受け落馬してしまう…!

大族長を守ろうと ファンフェに斬りかかるソルチ!

 

決死に戦うソルチだが 絶体絶命となってしまう…!

そこへ現れ 窮地を救ったのは 策士パンチョであった

ソルゲチュは すべてが誤解だったのだと気づき 策に嵌められたと嘆く

戦いをパンチョに任せ ソルチは 深手を負った大族長と共に逃走する

 

タムドクは ソルドアンを斬らず 生け捕りにした

かつては共に戦った トルピスとヨソッケが連行していく

 

後燕の皇宮では

 

帰還した慕容煕が タムドクは生きていると報告し

慕容垂(モ・ヨンス)は 激怒して皇太子を怒鳴りつける!

確かに毒矢を撃ち込んだというプンパルに

タムドク本人と剣を交えてきたのだぞ!と憤慨する慕容煕

 

王命を果たせないはかりか 高句麗(コグリョ)への賠償を約束させられ

殺したと豪語していたタムドクは 生きているという

王子を狙ったことが 高句麗(コグリョ)に知れれば ただでは済まない

何ひとつ期待に応えられない皇太子に 深く失望する慕容垂(モ・ヨンス)

今回の責任を取る形で プンパルは 官職を剥奪され投獄された

 

柵城(チェクソン)では

 

軍馬600頭と 千人もの捕虜を得て 城主カンデは狂喜していた

タムドクは 逃げた残党を深追いはするなと命じる

高句麗(コグリョ)の勝利は 遊牧民が噂で広めてくれるはずだと

 

要は 勝利したことであり これ以上の争いは恨みを買うだけだとし

大族長を取り逃がしたファンフェに対しても よくやったと称賛する

ファンフェの策がなければ 今回の勝利はなかったからである

 

靺鞨(マルガル)族の大族長 ソルゲチュを騙せた要因には

ファンフェが持っていた剣が関係している

その剣は 明らかに後燕で作られたものであった

この戦に後燕が関わっているという 証明にもなるのだ

それを知り 表情が曇る城主カンデであった

 

そこへ コ・ム大将軍率いる援軍が到着する

 

国内(クンネ)城では タムドクの生死は もはや絶望視されていた

まさかここで 元気な王子の姿を目にするとは 思いもしない一同…!

一体 誰の仕業で身に危険が及んだのか…!

モ・ドゥヨンとモ・ドゥルの父子が 激怒して聞く

タムドクは この場での明言を避けた

 

王子の生存と戦の勝利 そして 天(チョン)軍の旗印

満足そうにうなずくコ・ム大将軍

しかし 大幢主(テダンジュ)ヨソイは 複雑な表情になるのだった

 

※大幢主(テダンジュ):現在の国防長官

 

コ・ム大将軍は 捕虜を国内(クンネ)城へ護送せず この場で断罪するという

そして 処分の決定権を 城主カンデとタムドクに託す…!

天(チョン)軍の援護がなければ勝てぬ戦であったことから

カンデは タムドクに一任し 従うことを誓った

 

ソルドアンは 戦に負けたのだから さっさと殺せ!と喚き

かつて友だった者の命を 奪うことは出来ないというタムドク

王子に対し無礼な口を利くソルドアンを 斬れと命じるカンデだが

タムドクは 決して斬らせはしないと叫ぶ…!

 

大幢主(テダンジュ)ヨソイの急報で タムドクの生存を知るケ・ヨンス

王子暗殺の企てが 後燕の仕業であると 大臣たちは知っていた

“邪魔者”が消えてくれたことを利用し 後燕に賠償を約束させたのだ

タムドクに追及されれば 反逆罪に問われても仕方ない

邪魔な王子を柵城(チェクソン)に追いやったことも弾劾されるだろう

大臣たちは 全てを知る柵城(チェクソン)城主の口封じを画策する!

 

柵城(チェクソン)では

 

タムドクが すべての靺鞨(マルガル)族を解放すると言い放つ…!

あり得ない処分に カンデが猛反対する

将軍コ・チャンも 全員の斬首を!と叫ぶ…!

 

『この者たちを殺せば 我が国への非難が高まる!

この果てない戦を終わらせるには 高句麗(コグリョ)の民にすべきだ!』

 

ソルドアンにとっては 生き恥を晒すような処分である

コ・ム大将軍は この決定の成り行きを 冷静に見守っている

 

『靺鞨(マルガル)の者たちよ!よく聞くのだ

高句麗(コグリョ)は 何事も暴力に訴えるようなことはしない!

私は国王の 常に民を慈しめという教えに従う!

しかし! また同じことを繰り返せば今度こそ! 誰であろうと許さない!』

 

命懸けで戦い ようやく捕えたのに 解放するとは…!!!

トルピスたちは この決定を どう受け止めていいのか戸惑うばかり

解放せよ!と叫ぶタムドクだが すぐに従えない兵士たち

タムドクは 自ら進み出て ソルドアンの縄を切る!

 

『この縄のように 我々の悪縁も断ち切るべきだ!』

 

ただ 縄を切っただけではない

タムドクは 奪っていた剣を差し出し ソルドアンに渡した

 

『この剣を使い 全部族を守ってやるのだ そして馬も返そう!

狩りをして 牧畜で暮らしていくために必要であろう

二度と我が国を攻めず 生きていくがいい!』

 

『随分と… 余裕があるのだな!』

 

度量の大きさを見せつけられ ソルドアンは 誇りを傷つけられていた

立ち去ろうとしていたタムドクが振り返り じっとソルドアンを見据える

不信感の塊でしかないソルドアン その心を変えたいのだと…!

 

『ここで今 解放したことを 必ず後悔させてやる!!!』

 

決して心を開かない ソルドアンの言葉を受け止め

その後姿を いつまでも見つめるタムドクであった

 

こうしたタムドクの判断に 唯一理解を示したのは ファンフェだった

小部族が結集し 構成されている靺鞨(マルガル)族

この巨大な部族を 武力で制することは到底できないのだと

 

天(チョン)軍を率い 国内(クンネ)城へ戻ろうとするタムドク

城主カンデに挨拶しようとして 中から聞こえる会話にハッとする…!

ヨソイが ケ・ヨンスの意向を伝えに来ていたのだ

タムドクが襲われた場所に プンパルの号牌(ホペ)が落ちていたことは

決して口外してはならないと 釘を刺すためである

 

※号牌(ホペ):朝鮮時代の身分証

 

全てが明かされれば ケ・ヨンスたちは 間違いなく反逆の罪に問われる

しかしカンデは 後燕の悪事を王様に伝えるべきだと主張する!

これを聞いたタムドクは激怒し 扉を蹴破った!!!

 

『一体 国相(ククサン)は何を知っているというのだ!!!』

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第32話 真の皇帝

2018-04-03 09:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第32話 真の皇帝 

 

『私に 用でもあるのか?』

『なぜ訪ねてきたか ご存知でしょう?』

『早く要件を言え! 私はそんなに暇ではない!』

『それはそうでしょう! 皇子様の暗殺を企てた犯人を仕立てるためには

たとえ一刻でも 惜しいでしょうから!』

 

おそらく 仕立て上げられた犯人は キ・ヤンに命じられたと白状する

皇后に嫉妬するあまり 皇子を殺せと命じたのだと…!

さらには ペガン長官も共犯だと告白し 皆への見せしめにするのだろうと!

 

今回の企てを 確実に言い当てるキ・ヤンに ヨンチョルは感心するばかり

ヤンの言葉は淀みなく まだ続くようである

 

自分とペガン長官を抹殺した後は 行省の長官らを集め

クリルタイにおいて “親政に反対せよ”と命じるつもりだろう

さもなくば ペガンと同じく消してやる…! そう脅すだけだと

 

※クリルタイ:遊牧民モンゴル人の部族長会議 モンゴル国家の国会にあたる

 

なぜここまで言われても 丞相ヨンチョルは冷静でいられるのか

それは キ・ヤンが何も出来ないと確信しているからである

企みが分かったところで それは大して問題ではないのだと…

 

しかし ヨンチョルより さらに冷静な態度で キ・ヤンはこう言い放つ

 

『私とペガン長官を犯人にすることは おそらく出来ないでしょう

もしそうなれば そう仕向けたのは丞相だと 皆に知らせることになる

企てのため 可愛い孫にさえ刺客を差し向ける残忍な丞相

世間がそう思うことになるのです

これまでの名声など たった一瞬で消え去りますよ』

 

『黙れ!!! そんな出任せなどに騙されるものか!』

 

『ならば試してみることです 別に止めはしません

さてどんな結末になるのか 楽しみにしています』

 

ゆっくりと一礼し キ・ヤンは退室した

ニコリと笑うその表情に 背筋が寒くなる2人の息子

丞相ヨンチョルは 二の句が継げずに黙り込む…!

 

才人キ・ヤンは タルタルの教えを受け 一か八かの懸けに出たのだ

 

諸葛孔明は 3千にも満たぬ兵で 司馬懿率いる15万の大軍に勝った

勝因は 自らの戦略を 決して明かさなかったからだという

敵情がまったく掴めぬとしたら いかに大軍でも動きが取れない

 

側室ごときが どうせ何も出来ぬと 自信に満ちた丞相に

一世一代のハッタリで 言い知れぬ不安を与えたのだ

 

屋敷の外に出たキ・ヤンを ペガンとタルタルが待っていた

丞相と対峙し 堂々と渡り合ってみせたキ・ヤンに 度肝を抜かれる2人

 

ヨンチョルは キ・ヤンがどう出るつもりなのか 判断出来ずにいた

ヤンは元々 ワン・ユの部下だったことから ワン・ユに意見を求める

 

たった一度の失敗が これまで積み重ねたものを台無しにすることがある

ワン・ユは もし自分なら あの者だけは避けて通ると答えた

 

一方 皇太后は

 

皇后タナシルリが 勝手に冷宮を出たとの報告に激怒していた

トクマンの報告によれば 皇子を思うあまり失神し 居所に移された

意識は戻ったが 断食をして“冷宮には戻らぬ!”と抵抗しているという

 

※冷宮:罪を犯した王族を幽閉する場所

 

このまま皇后が餓死でもすれば 皇太后が責任を問われると

側近チャン・スニョンは 事を荒立てるべきではないと進言する

 

居所に戻ったタナシルリは 久々の甘い菓子を口いっぱいに頬張り

これまでの空腹を取り戻すかのように なりふり構わず食べている

ソ尚宮とヨン尚宮は いつ誰が来るかと気が気ではなく

それでも 外へ聞こえるように 何かお食べください!と叫び続ける

皇后が食を断っていると 宮殿中に噂が広がるように…!

 

そこへ 皇太后の来訪を告げる声が響き渡り

タナシルリは 慌てて菓子を飲み込み 寝込んでいるフリをする…!

 

皇太后は容赦なく ソ尚宮に対し 早く冷宮へお連れしろと命じた

タナシルリは 激怒して起き上がり 1人では戻らぬと叫ぶ

皇子を殺そうとする皇太后様から 何としても我が子を守らねばと…!

面と向かって刺客の黒幕と名指しされ 絶句する皇太后

 

そこへ トクマンが駆け込み 刺客が 黒幕の名を白状したと報告する

 

刺客の供述により 陜西行省の長官チョクコンが 黒幕として捕えられた

キ・ヤンのハッタリが 功を奏したというわけだ

チョクコンを連行するタンギセが キ・ヤンとすれ違う

 

『何としても玉璽を守ろうとする様が 実に涙ぐましいですね』

『今 玉座に座っている方には 到底国政など任せられません』

『陛下はもう 以前の陛下ではありません!』

『はい知っています! キ・ヤン様のおかげですっかり変わられた!

どうかもう 陛下を操らないでください!

側室は側室らしく 慎ましく生きるべきでは?!』

 

そこへ ペガン長官が割って入り 臣下も臣下らしくすべきだと釘を刺す

互いに手の内を明かした者同士 タルタルは 今後の行方に言及する

やがて宮中には 暗雲が立ち込め 血の雨が降ることになると…!

 

陜西行省長官チョクコンと その娘モラン嬢は 厳しく拷問され

他の長官らの中に 協力者がいるはずだと尋問される

そもそも身に覚えの無い罪に 共犯者を吐けと言われても戸惑うばかり

このまま罪を着せられ死ぬしかないのかと 無念に涙するチョクコン

 

そこへ 皇帝タファンが現れ 黒幕は自分だと言い放つ…!

 

『キ・ヤンに命じられたので? そう言えば長官らが感銘するとでも?!

そんな浅知恵で 国を統治できるとお思いですか?!!』

 

『すべては 明日のクリルタイで決まるのです

丞相の独断ではなく 長官ら全員の合意があってこそです!』

 

誰がどう考えても チョクコンが黒幕とは言い難い

それを捕えて 煮えたぎる油で窯茹での刑に処するというヨンチョル

あまりに残忍な丞相に対し 長官らが チョクコンの釈放を要求する

 

『これが私の答えだ!』

 

差し出された箱をの中には チョクコンの生首が…!!!

震え上がる長官らを前に ヨンチョルは 逆らえばこうなる!と言い放つ

 

『戦場で最もバカな奴は 大義や自尊心を振りかざして死にゆく者だ!

チョクコンのようになりたくなければ… よく考えることだ!!!』

 

絶対的な恐怖心を与え 長官らを従えようとするヨンチョル

もはや隠すことなく 牙を剥き出しにする丞相に 長官らは黙り込む

そして一夜明け クリルタイが再開される

 

審議が始まる前に 皇帝タファンは 自らの不甲斐なさを口にする

いかに無能で いかに情けない皇帝であったかと 長官らに詫びたのだ

そして このままでは終わりたくないと訴えかける

今一度だけ自分を信じ 親政を執らせてほしいと願った

 

しかし タファンの心からの訴えも虚しく…

皇帝の親政に同意したのは 長官ペガンただ1人だった

この事実は 皇太后殿にも報告され もう成す術もないと肩を落とす皇太后

 

大明殿を後にする丞相の行列が 才人キ・ヤンの行列とすれ違う

 

『感謝します』

『何をだ?』

『丞相の非情さが 陛下を鍛え上げ ますます強くおなりです

獅子が我が仔を谷に落とす如く 丞相の存在こそが 陛下を成長させるのです』

 

丞相への恐怖心で 親政に賛成することが出来なかった長官らが

泣きながらタファンの前に土下座し 心から不忠を詫びている

確かに敗北はしたものの タファンは 長官らの 真の忠誠心を得たのだ

 

『キ・ヤンと言ったか そなたの名を しかと心に刻んだぞ!

果たして この意味が分かるかな? いずれ後悔することになるだろう』

 

そう言い捨て去って行くヨンチョル

その表情の奥には笑みが浮かび ヤンを見る眼差しに怒りはなかった

 

皆が去った大明殿で ひとり玉座でうなだれるタファン

 

そんなタファンに声をかけ これで終わりではないというキ・ヤン

丞相は 玉璽を守ろうとして人心を失い 陛下は長官らの心を獲得した

ならばこの勝負は 陛下の勝ちだと ヤンは優しく微笑んだ

 

『ひと冬越えれば 凍える木々も年輪を重ねていきます

陛下もまた 真の皇帝となるための 試練の真っただ中なのです』

 

この言葉に癒され 皇帝タファンは元気を取り戻した

ヤンの存在がある限り 何にも耐え得る勇気が湧いてくるタファンであった

 

皇后タナシルリが 正式に後宮へ戻った

そこで 皇太后に断りもなく さっそく朝礼を開くというタナシルリ

おそらく 冷宮送りになった恨みを 側室らにぶつけて発散するつもりなのだ

 

※後宮:后妃や女官が住む宮中の奥御殿

 

皇太后は キ・ヤンに 朝礼を取り仕切るようにと命じていく

皇后の印章が 皇太后の元にある限り タナシルリの自由にはならない

 

『側室と女官たちに キ・ヤンの言葉は私の言葉だと申し付けよ!

皇后はただのお飾りに過ぎぬ! 真の皇后はキ・ヤンだと思い知らせるのだ』

 

皇后タナシルリが 朝礼殿に向かうと すでに朝礼が始まっていた

勝手に朝礼を進行するキ・ヤンに激怒し 服を脱がせろと命ずるが

それに従う者は 誰ひとりとしていない

しかし キ・ヤンが前を向けと命ずれば前を 後ろを向けといえば後ろを

すべての者が ヤンの命ずるままに動いてみせる

 

『印章を持つ皇太后様が 私に全権を与えたのです

皇后様は 直ちに居室へお戻りを! さもなくば女官に引きずらせます

まさか それをお望みで?』

 

タナシルリより ソ尚宮とヨン尚宮の方が悔しがり

このまま黙っているのですか!と詰め寄った

しかしタナシルリは 余裕の表情でほくそ笑む

 

『間もなく消える女だ せいぜい威張るがよい』

 

数日後に開催される狩猟大会に 参加を命じられるワン・ユ

丞相ヨンチョルは この大会で大物を仕留めるというのだ

 

玉璽は守ったが 圧倒的に不利だということは承知している

皇后も印章を奪われ 事実上 後宮の権限は才人キ・ヤンが握っている

ヨンチョルは 狩猟大会の最終日に 皇帝とキ・ヤンを始末するつもりだ!

 

2人の息子は この計画を 親衛隊長ヨム・ビョンスに打ち明ける

 

『謀反… ですか?』

『バカを言うな!!! これは列記とした“狩り”だ!

ただ獲物が動物ではなく 皇帝とヤンなだけだ』

 

いくら何でも 皇帝を殺せとは… 表情を強張らせるビョンス

 

『成功すれば お前は新たに即位する皇帝の一等功臣となる

大臣だろうと何だろうと 望むままに地位を与えられ栄華を極められる』

 

タンギセの言葉に ビョンスは 大臣になった自らの未来を想像する

密かにヨン尚宮を呼び出し 大臣になったら正室に迎えるという

 

『私が尚宮だということを お忘れですか?』

『皇帝の首が挿げ替えられるんだ そんなことはどうにでもなる!』

 

一方 ヨンビスは メバクからヨンチョルへの書状を奪いワン・ユに届けた

書状には 商団から丞相へ資金を要請する内容が書かれている

つまり 商団が丞相を援助していたのではなく まったく逆だということだ

一体ヨンチョルは どれほどの資金を持っているのか…!

 

やはり勝てるわけがないと 弱音を吐くヨンビス

自らの部族が滅びたのは 引き際を見極めず 諦められなかったからだと…

 

そんなヨンビスに真剣を渡し 木刀で勝負を挑むワン・ユ

死に物狂いで戦えば たとえ木刀でも真剣に勝てるのだと見せつけ

ヨンビスの中の闘争心を 引き出したかったのだ

 

『戦う前から 勝負が決まったように言うな!

例え道が分からずとも 知ったかぶりをしろ!

君主が諦めた瞬間 国も部族も消えてしまうのだ

簡単に諦めることは 信じて忠誠を誓う者たちへの礼儀に反する!』

 

諦めずに悪あがきしたから滅びたのではなく

諦めたがゆえに 滅ぶ道しかなかったのだと…!

 

狩猟大会当日

 

着飾って現れた皇后タナシルリ

才人キ・ヤンと共に現れたタファンは あからさまに不快感を示す

タナシルリは 死ぬ運命にある2人を見つめ ニヤリと笑う

 

タファンとヤンは 狩りをそっちのけで乗馬を楽しんだ

侍従コルタは タファンを守らねばと 部下を引き連れ追いかける!!!

 

タファンがまだ皇太子だった頃

大青(テチョン)島で 同じように馬を駆り競争したことがある

あの時 タファンは スンニャンの馬に飛び乗り 強引に落馬させた

男だと思っていたスンニャンが 今は“才人キ・ヤン”として側室に…

 

その日の狩りが終了し 天幕の寝所で休む皇后

タナシルリは なぜ急に ワン・ユが冷たい態度をとるのかと気にかかる

ワン・ユを見かけ 挨拶したタナシルリだが 見事に無視されたのだ

以前は あんなにしつこく追いかけてきたくせに…

 

ソ尚宮は 皇后の大いなる勘違いを正そうと

ワン・ユは昔 キ・ヤンを愛していたと報告する

聞き捨てならない話に 憤慨するタナシルリ!

側室とあろう者が 昔とはいえ他の男と?!!!

 

『男女の仲は簡単に切れはしない 今もそうであるなら…

よし! あの2人を会わせてみよう…!』

 

タナシルリの悪戯心から 4人で宴卓を囲むことになった

酒が進まないヤンに 酔うと不都合なことでもあるのか?と煽っていく

泥酔して 何か口走るのが怖いか?と言われ 勢いよく飲み干すヤン

反発心と意地の張り合いから とうとう飲み比べが始まってしまう

こうなってしまっては 誰にも止めることは出来ない

 

同じ時

 

タンギセは 明日の決行を前に 入念な打ち合わせをしていた

ヨム・ビョンスは 親衛隊を率い 夜中のうちに出発する

パン・シヌたちは 真夜中に野営地を出る親衛隊を目撃し

怪しんで尾行することに…!

 

宴の席では タナシルリが泥酔し 陛下の心はどこにあるのかと絡む

ヤンを酔わせるつもりが 自分の方こそ酔ってしまったようだ

どうせこの女さえいればいいのだろう!と悪態をつき

絡み酒の矛先は ワン・ユの方へ向かう

 

『この大都に 思いを寄せるお方がいるとか

一体 どんなお方なのか 以前に部下だったお前なら知っているか?』

 

あまりに無粋で 失礼極まりない皇后に タファンが声を荒げる

ワン・ユは 『その者は死んだ』と答え 退室してしまう

4人共 不愉快な思いのまま 宴はお開きとなった

 

本当は あまり酒が強くないヤンを タファンが支える

今はもう 皇帝が最も寵愛する側室となったスンニャン

皇帝に寄りかかる後姿を 静かに見送るワン・ユ

 

皇后でありながら 置き去りにされたタナシルリは

そんなワン・ユの切なげな視線に気づき 酔いなど醒めてしまった

 

皇帝も 高麗(コリョ)の廃王も なぜ自分よりあの女を?

そう思うと悔しくて 怒りが込み上げて仕方がないタナシルリであった

 

タファンは 皇帝の寝所に ヤンを連れて行く

もう大丈夫と言い 自分の天幕へ戻ろうとするヤン

その手を引き 寝台に横たわらせ 静かに抱きしめる

 

『今夜は… そなたが欲しい』

 

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