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武士ペク・ドンス 第13話

2018-02-25 07:00:00 | 武士ペク・ドンス あらすじ

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 武士ペク・ドンス 第13話 

 

ペク・ドンスは 沙彌尼を連れ 市場の通りを歩いている

何としても 思悼(サド)世子との待ち合わせ場所へ無事に送らねばと

しかし すぐに無数の殺気を感じ 沙彌尼を馬で逃がす…!

 

馬で市場を駆け抜けた沙彌尼は 不安そうに歩いている

そんな沙彌尼の手を引き 物陰に引きずり込むファン・ジンジュ…!

 

無事に刺客の群れをなぎ倒し 3人は酒幕(チュマク)に入った

この隠密の行動を 見破られるわけがない

明らかに裏切り者がいるというドンス

そして ドンスの脳裏に浮かんだ人物は… ヨ・ウンだった

 

まさかそんなはずは… と 疑う気持ちを無理にかき消す

ドンスは ジンジュに沙彌尼を託し ひとりで行こうとする

裏切り者がいる以上 待ち合わせ場所へ 沙彌尼を連れてはいけない

世子が危ないというなら 尚更自分が行かねばという沙彌尼

 

そんな2人のやり取りを聞き つき合ってられないとため息をつくジンジュ

しかし ドンスに『頼む』と言われたら 嫌とは言えないジンジュだった

 

一方 ヨ・ウンは 涙を流しながらも イム・スウンにとどめを刺す!

 

こと切れたスウンのもとに駆け寄る思悼(サド)世子!

天(チョン)とウンは この時点では世子を殺すつもりはなかった

腹心を殺された怒りに満ち 世子は2人の後を追う!!!

 

長槍を振りかざし 天(チョン)に挑みかかる思悼(サド)世子!

天(チョン)も 武人としての世子の腕を 十分に認め真剣に応戦する

 

廃庶人となる者に 情をかけるわけではないが 殺す必要もなかろうと

それで終わりにしようと思っていた天(チョン)である

しかし 死をも恐れず 国本として全力で向かってくるというならば

たとえその命を奪うことになろうと 真摯に戦うだけである

 

剣を交えながら 天(チョン)は あることに気づく

グァンテクにあって 自分には無いもの…

そんな禅問答などいらぬ! と斬りかかる思悼(サド)世子!

 

ペク・ドンスは 世子との待ち合わせ場所へひた走る!!!

 

倒れている副教官を発見し 駆け寄るドンス!

副教官は 世子の身に起きた事態を話し 裏切り者の名を言い絶命する!

向かった先には 教官イム・スウンの亡骸が…!

 

そして 思悼(サド)世子の亡骸の前に立ち尽くすヨ・ウン!

 

『なぜお前がこんなことを…』

『……』

『なら… 俺も殺さないといけないだろ?』

 

逆らうことの出来ない運命に生きているというウン

ふざけた理由だと ドンスは 力任せに殴りつける!!!

 

殴られても 殴られても ウンは反発できなかった

少年の頃からずっと ドンスの前向きな明るさが眩しかった

一緒にいると 自分も運命から逃れ 生きられるような気にもなった

 

怒りに打ち震え 剣を構えるドンスを ウンはただ見つめていた

 

結局 ジンジュは沙彌尼を連れ ドンスの後を追っていた

そこで 戻る途中の天(チョン)に出くわす…!

無言で目くばせし 自分が囮となって天(チョン)の前に出るジンジュ

沙彌尼は ひとりドンスの後を追う!!!

 

同じ時

 

ウンは 決して剣を抜かず ドンスを説得しようとしていた

しかしドンスは 自分の手でウンを殺すしかないと決め立ち向かう!!!

執拗に斬りかかられ 思わず剣を抜くウン!!!

 

ドンスの剣に手ごたえがあったが…

その剣が刺したのは ウンではなかった

 

背後からウンにかぶさり 痛みに顔を歪める沙彌尼!!!

ドンスは 自らの剣で 愛する沙彌尼を刺してしまったのだ!!!

 

沙彌尼の脇腹からは 血が噴き出ている

その命を救おうと 沙彌尼を背負い走り出すドンス!

しかし… この山中から医員のもとへ駆けつけても無駄なことだと…!

それでも諦めきれず 走り続けるドンス!!!

 

虫の息の沙彌尼は 世子のもとへ戻りたいのだろう

必死に戻ってと願う沙彌尼の思いに ドンスは従うしかなかった

結局 ウンがいる場所へ戻り 世子の亡骸の隣に沙彌尼を座らせる

沙彌尼は 世子の亡骸に寄り添ったまま目を閉じる…

 

囮となって逃げていたジンジュは ドンスの悲痛な叫びを聞いた…!

追跡していた天(チョン)の部下が 立ちすくむジンジュに剣を向ける!

 

その時…!

 

ファン・ジンギが現れ 絶体絶命の娘を救った!

ジンジュは ドンスの叫びが聞こえた方角へと走る!!!

 

ドンスの叫びを聞いたのは ジンジュだけではない

天(チョン)もまた 世子のもとへ戻り 何も出来ないでいるウンを見る

 

『やはり 情に負けてしまったか…』

 

ペク・ドンスは この男が諸悪の根源なのかと 剣を振りかざす!

この時まだ 天(チョン)は この若者がドンスであると気づかない

 

『そんなに死にたいなら 殺してやろうか』

『うるさいんだよ ゴチャゴチャと!!!!!』

 

ウンとはまた違う殺気と気概

天(チョン)は  ようやくこの若者が あのペク・ドンスだと気づいた

命知らずにも自分に挑みかかってきた あの時の少年であると

そしてまた今日 叶うはずのない相手に『お前が元凶だ!』と挑みかかる!

成長した姿に 嬉しそうな笑顔を見せる天(チョン)

 

容赦なく殺してもいいはずの場面で 天(チョン)は剣を抜かない

赤子の手を捻るように 素手でドンスを打ちのめしていく…!

そして 沙彌尼を背負い歩き出す

 

ヨ・ウンは 後を追おうとして 倒れているドンスに声をかける

 

『必ず生き延びろ 生き延びて… 俺を殺すんだ』

『決してお前たちを許さない…! 許さないぞ!!!』

 

ペク・ドンスは あまりに多くを失った

副教官と 教官イム・スウン そして思悼(サド)世子

心から愛する沙彌尼に至っては 自らの剣で…!

さらには… 親友ともいうべきヨ・ウンが…

 

そこへ ファン・ジンギとジンジュの父娘が駆けつけ

さらには キム・グァンテクとフクサモが現れ

世子の亡骸の前にひれ伏し号泣する…!

 

グァンテクは 茂みに隠れる気配に気づき 剣を向けた!

そこに立っていたのは 地(カオク)だった

すべてを謝罪し 殺されに来たという地(カオク)だが

グァンテクは その命で解決するような問題ではないと 一蹴する

 

英祖(ヨンジョ)王に 世子の死が報告され

死を覚悟して身代わりとなっていたヤン・チョリプが 放心状態で戻った

フクサモは そんなチョリプを 立派だったと言い 力強く抱きしめる

すべての事情を聞いたチョリプは 憔悴するドンスを抱き号泣した

 

表向きは 米櫃に入れられたことになっている思悼(サド)世子

その裁き通り 遺体は米櫃に戻され 公に死が確認される

世孫イ・サンが その亡骸に駆け寄ろうとするが 側近らに阻まれた…!

 

それから月日が経ち…

 

立ち直れないまま ペク・ドンスは 乞食のような格好で街を彷徨う

世孫イ・サンもまた 側近の目を盗んでは城外をうろついていた

餅屋の主人と揉め事を起こすドンス

そこへ通りかかった世孫が 代わりに餅代を…と取り成すが 金を持っていない

さらに揉め事が大きくなり騒ぎになった瞬間!

世孫を狙って矢が射られ 放心状態のドンスが 咄嗟に素手で矢を掴む!!!

 

世孫を追って現れた側近は 剣仙(コムソン)キム・グァンテク

そして ドンスを按じて駆けつけたのは フクサモとチョリプだった

 

※剣仙(コムソン):朝鮮一の武士の称号

 

この時 世孫イ・サンは 初めてペク・ドンスという者に会う

剣仙(コムソン)より 父思悼(サド)世子は暗殺されたと聞いている

一国の世子が なぜ宮外で刺客に殺されなければならないのか…!

まだ少年の世孫には どんなに事情を聞かされても納得がいかない

グァンテクは 世孫もまた常に命を狙われているのだと

常に身を守るため 勝手な行動は慎むようにと進言するのだった

 

まるで腑抜けになってしまったドンスを何とかしようと

壮勇衛(チャンヨンウィ)の仲間たちが喝を入れる…!

しかしドンスは 正気を失ったように 目の焦点さえ合っていない

このままでは 壮勇衛(チャンヨンウィ)でいることは難しい

 

チョリプは そんなドンスに もうやめろと語りかける

自分を庇おうと ためらわず身代わりを買って出たドンス

そんなドンスを出し抜いたばかりに こんな目に遭ってしまったのかと

すべてが自分のせいのようで チョリプも辛くてたまらなかった

 

ジンジュは ドンスを按じながらも 気がかりなことがあった

あの“怖いおばさん”が 剣仙(コムソン)に剣を突き付けられた時

首飾りが切れて玉が落ちた

その玉は 父ジンギが大事に持っている物と同じだったのだ

何も説明してくれない父親に かえって不信感を抱くジンジュ

あの“怖いおばさん”は 自分の母親なのではないかと…

 

天(チョン)は キム・グァンテクが書いた「武芸新譜」を手に入れていた

ホン・デジュが心から欲しがり 自分に進呈するといった書である

十八技の殺手(サルス)武芸の書があれば

朝鮮のみならず 清国にさえ その名を轟かせられると…!

 

何の未練もなく かがり火に「武芸新譜」を投げ込む天(チョン)

その傍らには ヨ・ウンの姿があった

 

フクサモの肉屋では

 

ペク・ドンスが とうとう食べることさえ拒否し 衰弱し切っていた

その様子を窺うホン・デジュの部下

デジュは ドンスが あのペク・サグェンの忘れ形見ではないかと疑っていた

だとすれば たとえ気がふれていようと命を絶たねばならないと…!

 

デジュの子飼いになっている人(イン)テウンは

狂っている者を殺す必要があるのか? と問う

もっとも そこまで望むのなら 自分が手を下しても構わないとほくそ笑む

 

ホン・デジュは 貞純(チョンスン)王后に謁見する

思悼(サド)世子を排除し 今また世孫イ・サンをも亡き者にしようと

老論(ノロン)派の黒幕となって画策しているのは

英祖(ヨンジョ)王の正室 貞純(チョンスン)王后にほかならない

 

若くして正室となった貞純(チョンスン)王后は

年老いた王との間に 子を授かることが出来なかった

英祖(ヨンジョ)王崩御の後も 我が身が君臨するため

あらゆる陰謀を巡らす王后であった

 

デジュは 迂闊に世孫を狙えば 王様の逆鱗に触れると進言する

 

このまま世孫を私邸に置けば 少論(ソロン)派に担ぎ上げられてしまう

亡き者に出来ぬとしたら 宮廷に呼び戻すことこそ得策であると…!

 

ファン・ジンジュは ドンスを叩き直そうとして

まずは ドンスの横で呆けているチョリプの顔に水をかける!!!

そしてドンスを川に突き落とそうと言い出す

生きたければ泳ぐだろうし 泳がなければ死ぬだけだと…!

 

結局は ドンスを庇い チョリプがジンジュと共に川へ!!!

必死にもがき 岸に泳ぎ着いたジンジュとチョリプ!

 

2人が騒いで言い合いをしている間に ドンスに近づく影があった

人(イン)テウンが ドンスを殺そうと現れたが

目の前に剣を突き付けても 目をつぶることさえしないドンス

テウンは呆れ 『俺らしくない…』 とつぶやき去って行く

 

人(イン)テウンは見逃したが キム・グァンテクは容赦しなかった

夜の庭先にドンスを引きずり出し 棒を振り回し叩きのめしていく!!!

ドンスが死んでしまう!と泣き叫ぶジンジュ

しかし たとえフクサモであっても 剣仙(コムソン)に口出しは出来ない

 

その時… ドンスの手が グァンテクの棒を掴んだ…!

たとえ気がふれようとも 体が生きたいと 無意識に叫んでいるのだ

その生きようとする力を引き出そうと グァンテクは心を鬼にしている!

 

同じ時 黒紗蝋論(フクサチョロン)の砦で

天(チョン)に並び 組織の頂点に座するヨ・ウンの姿があった…!

 

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未来の選択 第12話 二つの別れ

2018-02-20 07:00:00 | 未来の選択 あらすじ

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 未来の選択 第12話 二つの別れ 

 

レストランに キム・シンを呼び出したジュヒョン

シンに 1通の封筒を渡し その場に“未来のミレ”を残し出て行く

封筒の中には “DNAの検査結果”が入っていた

 

『キム・シンさん 私は“未来から来たナ・ミレ”です

今から24年前 私とあなたは結婚した』

 

同じ時 パク・セジュも ナ・ミレに告白していた

友達でいようと言ったのは 友達としてでもそばにいたかったから

正直な気持ちを話すセジュに ミレも 本心を語る

 

セジュの気持ちに気づいていたのに その優しさが心地よく

気づかないフリをして 優しさに甘えていたと…

本当は 友達としての申し出も 断るべきだったのにと謝罪した

 

セジュは “未来のミレ”のことを聞いて知っている

そのことに縛られて ミレは シンを好きになろうとしているのではないか

未来なんて信じる気にもなれないが なぜミレがキムアナを好きなのか

どうしても納得がいかないセジュだった

 

一方 “未来のミレ”は キム・シンの未来について話し

シンは じっと話に聞き入っている

 

YBSを退社したキム・シンには たくさんのスカウトが群がった

特に積極的で 10億ウォンの契約金を提示したNTN

シンはすぐに移籍し 自信満々だったが すぐに経営陣ともめ辞職したと…!

 

『あなたに残されたのは 多額の違約金と借金だけ』

『あなたが言う“破滅”とは そのこと?』

『ええ だけどそれでも私たちは まだ幸せだった』

 

愛する息子 ゴンの存在があったから 2人は貧乏でも幸せだった

でも兄ジュヒョンは 子供のためにも稼げとシンに迫る

プライドを捨てて イベントに出演してでも稼ぐべきだと…!

 

それに反対したのは シンではなくミレだった

人気キャスターを誇る夫が 落ちぶれる姿を見たくなかったのだ

それでも “貧乏”は 次第に人の心を蝕んでいく

酒に溺れる夫に 腹が立ち始めるミレ

 

舗道の真ん中で口論になった夫婦

1歳9か月の息子が 歩き出すのにも気づかなかったと…!

 

目の前の “母親”のような歳の女性が自分の“妻”で

自分たちの“息子”が 自分たちの口論のせいで…! と聞き

実感がないまま 茫然とするシン

 

公園では

 

諦めきれない想いを どうすることも出来ないセジュ

ミレが幸せだと確信できた時 気持ちに決着がつくと…

 

セジュと別れ帰宅したミレは 家に入れずにいた

出て行け!と怒鳴ったジュヒョンの気持ちは本気だった

ミレが入れないように 玄関ドアの暗証番号が変えられていた…!

 

ようやく戻ったジュヒョンは 憔悴し切った“未来のミレ”と一緒だった

一体 “未来のミレ”は キム・シンにどこまで話したのか…

兄ジュヒョンは どこまで知っているのか…

 

翌日から ミレは シンに対し積極的に行動する

自分の独り立ち記念を祝し ランチをご馳走したいと シンを食事に誘った

 

『“おめでとう”くらい言って』

『何か贈る? 何が欲しい?』

『無神経な人ね 普通そういうのはサプライズでしょ?』

『考えておくよ』

 

ミレは正直になりたかった

未来がどうなるからと行動するのではなく 今の心に正直に…

皆の前で告白してくれたシンに 応えたいと思うミレ

いつどんな時も ミレを庇い 励まし 教えてくれた

口では意地悪な言葉を並べながら 常に守ってくれたのはシンだったと

 

その時 ミレのそばで 幼い男の子が転んでしまう

すぐに駆け寄り 男の子を抱き上げるミレ

その姿は 昨夜の “未来のミレ”の話を思い出させた

そんなシンの携帯に NTN秘書室長から着信が入る

 

会いたいという申し出に シンは動揺する

“未来のミレ”の話が 現実に動き出しているのだ…!

 

夜になり

 

セジュは いつもの高級カフェバーに ソ・ユギョンを呼び出す

そして カメラマンは今日で終わりにすると話した

今の仕事を終えたら しばらく旅に出るというセジュ

行き先は済州島の別荘で 前にも行ったと聞き

自分も夏に行くはずだったのに キム・シンの車と事故になり…

そこまで話しかけ ハッとするユギョン!

 

『それはいつのこと? 8月15日前後のことじゃない?』

『そうだよ』

 

ミレの日記には “事故りそうだった” とあった

ユギョンは 今後もいい友達で… というセジュに

友達では嫌だと はっきり告げて席を立つ…!

 

夜遅くに帰宅したミレは 自分のベッドで眠る“未来のミレ”に気づく

まるで病人のような疲れた顔…

そんな未来の自分を見つめ ミレは 絶対に幸せになると誓う

わざわざ未来から来なくていいように 精一杯幸せになると…

 

翌日

 

パク・セジュが欠勤するという

イ・ジェスは 下っ端が偉そうに!と舌打ちする

体調が悪くても まずは出社してから帰るべきだと!

すると今度はキム・シンが 休暇を取ると連絡してきた

 

シンの休暇は NTNの秘書室長と会うためだった

新設する報道局の専門チャンネルに 看板アナウンサーとして迎えたいと

ことごとく 聞いた通り進んでいく事態に ただ茫然とするシン

 

一方 ソ・ユギョンは 会長室に呼ばれていた

これは 真実を明かすチャンス!

この会社の清掃員を装う“未来のミレ”は ただの占い師ではなく

25年先の未来から来たナ・ミレなのだと…!

 

しかしイ・ミランにとって そんな“不思議”に 驚く必要も暇もない

すべては自分にとって 利用価値があるかないか それだけのことだと…!

 

『何がどう転んでも これだけは言える

つまり セジュとミレがうまくいかなくても

だからって あなたとセジュがうまくいくことはない』

 

『あ… アハハ! 誤解です セジュさんとは友達ですから…!』

 

セジュは 済州島の浜辺で あの時のミレを思い出していた

魚を追いかけ 夜の海へ入っていくミレに見惚れ 思わず撮影した

あの時から始まっていたのに 自分が先に好きになったのに…

今は 思うことすら許されないセジュ

 

キム・シンは あらためて“未来のミレ”に会う

なぜ事故の日に戻り 愛する息子を救わず この世界に来たのか…

それは 息子の死より大変な事態が起こるということか 聞きたかったのだ

 

休暇を取ったシンに いくら連絡しても返信はなかった

ミレは焦り 直接シンに会いに行くが シンは無視し行ってしまう

そんなミレに セジュからメールが届く

セジュの カメラマンとしての最後の仕事

クリスマスの企画について あくまでも内容は 仕事の連絡事項でしかない

 

済州島で心の整理をつけたセジュは いつもの笑顔でミレと向き合う

“1人で過ごすクリスマス”の企画 セジュは レポートするミレを撮る

1人映画や1人遊園地 1人ショッピングを楽しむミレ

予定の撮影が終わり 夜の漢江公園で ふいにミレを抱きしめるセジュ

絶好のタイミングで花火が上がり 1週間早い“メリークリスマス!”を…

 

『ミレさん さよなら』

 

翌日 オフィスのジュヒョンのデスクには セジュの“辞表”が置かれていた

こんな去り方がアメリカ的か?! と憤慨するジェス!

 

昨夜 セジュが言った“さよなら”の意味を考えながら

ミレは シンにメールする

イブはシンと過ごしたくて レストランを予約しているのに

直接本人に伝えることが出来ないままだった

そして 待ち望んだシンからの返信が イブのギリギリに届く…!

イブは一緒に過ごそうという たとえ短い返信でも

踊り出したいほど嬉しいミレだった

 

12月24日 イブの当日

 

念入りにお洒落して 約束のレストランに向かうミレ

するとそこには 見知らぬ女性と向き合うシンの姿があった…

 

一方 ソ・ユギョンは

 

局長に連れられ セレブが集うカフェバーで セジュに出くわす

まだ御曹司捜しを? セジュの嫌みに居直るユギョン

明らかに 局長の接待係として利用されている

酒を注ぎ カラオケを歌わされ 役目を果たして店を出るユギョン

見かねたセジュが追いかけると 歩道に座り込み泣いている

 

セジュの前では 自分を取り繕ってきたユギョンだった

でももう関係ない どう思われようが構わないと言い捨て去って行く

ユギョンに同情する気持ちはあっても 呼び止める気持ちにはなれなかった

セジュの心にはもう ミレしか映らず その想いを届けることも出来ないのだ

 

レストランのミレは

 

運ばれる1人分の料理に耐え切れず 他の女性と話すシンに電話する

シンは なり続ける携帯をそのまま無視した

傷ついて席を立つミレ!

それを視線で追いながらも シンは席を立とうとしない

 

目の前の女性は 若いながらNTNの副会長だった

シンとの契約の詳細を話し合うため

それ以前に キムアナのファンとして会いたかったという

 

いたたまれない気持ちで帰宅したミレ

家には 兄も“未来のミレ”も不在で 暗闇にツリーのライトが点滅している

たった今まで そこにいたはずの家族は 飲みかけのグラスを残したまま…

 

ナ・ジュヒョンは “未来のミレ”に付き添われ 病院のベッドに横たわる

 

『驚いたろ?』

『何も気づかなくて… どうして隠してたの?』

『ミレには 言わないでほしい』

 

兄の異変を知らないまま ミレは 1人で“クリスマス企画”を観ていた

幸せなディナーを楽しんで シンと一緒に観るはずだったのに…

 

翌日 ミレは シンを問い詰めた

なぜ他の女性といたのか… なぜ電話にも出ないのかと

 

『お前 鈍過ぎる あの状況で気づくだろ普通』

『……合宿での告白は?』

『あれは勢いだ』

『じゃあ… これまでのことは全部… 私の勘違い?』

 

みるみる涙がこぼれそうになるミレを じっと見つめたままのシン

無表情を貫いたまま ミレの泣き顔から目をそらさず話し続ける

 

『本当に好きなら こんな仕打ちするか? お前を… 好きじゃない』

 

言葉もなかった

ミレは それ以上何も言わず 逃げるようにその場を離れる

 

すべての“整理”を終えたキム・シンは 役員会の場で進行役を務め

YBSの新しい顔として “新常務パク・セジュ”を紹介する…!

 

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武士ペク・ドンス 第12話

2018-02-15 07:00:00 | 武士ペク・ドンス あらすじ

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 武士ペク・ドンス 第12話 

 

思悼(サド)世子を陥れ 廃庶人にしてもなお ホン・デジュは満足しない

偽の「北伐の計」は役に立ってくれたが やはり本物である沙彌尼が欲しい

さらに 黒紗蝋論(フクサチョロン)の天(チョン)に会い

剣仙(コムソン)キム・グァンテクが書いたという「武芸新譜」の話題になる

十八技の殺手(サルス)武芸を書したそれを手に入れれば… と持ちかける

 

その書より 書いた本人を倒してこそ… という天(チョン)

しかしデジュは あくまでも書を手に入れることにこだわった

そして 廃庶人となった世子についても まだ安心は出来ないと

 

英祖(ヨンジョ)王は 決して世子を見捨てることはない

デジュは 完全に世子の退路を断つため 天(チョン)に協力を求める

 

こうして ヨ・ウンに密命が下された

ウンは フクサモの肉屋に泊っている仲間を 次々に斬っていく…!

後始末は自分が… と言い 天(チョン)の部下を帰すウン

そして 外で斬ったひとりを部屋に運び 布団に寝かせ

3人の脈をとり 手際よく処置をしていく

 

キム・グァンテクは 眠れないまま夜を明かしていた

この言い知れぬ胸騒ぎは 何なのだろうかと考える

ドンスとチョリプも起き出し ウンが戻っていないことに気づく

 

同じ時 イム・スウンもまた考え込んでいた

英祖(ヨンジョ)王に呼ばれ 息子を救えという密命を受けたのだ

表向きは 世子を謀反の罪に問うが 命まで奪うことは出来ないと…

 

スウンは 直属の部下に世孫イ・サンの護衛を命じた

そして グァンテクをはじめ壮勇衛(チャンヨンウィ)の者たちに

思悼(サド)世子の命を救えと命じるつもりであった

 

キム・グァンテクは 起き上がれるまでに快復したフクサモを

ファン・ジンギと沙彌尼ユ・ジソンに任せ とある場所へ急ぐ

グァンテクが向かった先で会ったのは 地(カオク)

 

すべてを捨て 彼の地で共に生きようというグァンテクの願いに

地(カオク)は 応えることは出来ないという結論を出す

共に生きられるなら ここで戦うしかない2人の運命だった

 

剣を交えながら グァンテクの20年を垣間見る地(カオク)

そしてグァンテクは静かに剣をおさめ ファン・ジンギのことに触れる

 

『あの娘は… お前によく似ている』

『長い時が過ぎたのです もうお忘れください』

 

ドンスとチョリプは 肉屋で仲間と合流し 宮廷に向かう予定だった

肉屋では 刺客に襲われた仲間が横たわっている

駆けつけたチャンミたちが怯え その横にはウンが…

チャンミの説明によれば ウンが 襲われた仲間の応急手当てをしたという

幸いにも 3人は一命を取り留め まもなく目が覚めるだろうと

 

宮廷からイム・スウンが駆けつけ ウンの腕のケガに気づく

その傷跡を確認し すぐに疑問を感じる…!

それは 明らかに手裏剣によるものである

しかも 三方手裏剣という特殊な武器による傷であり

その武器は 壮勇衛(チャンヨンウィ)独自のものなのだ…!

 

刺客に襲われたヨンゴルは 意識を失う前に 手裏剣を放った

黒覆面に隠れてはいたが それがウンだと気づいていた…!

 

ウンのケガは 沙彌尼を逃がす時のものだと証言するドンス

そして意識を取り戻した仲間もまた ウンが助けてくれたと言い出す

思いがけな証言に 動揺を隠せないウン

 

『お前がもう少し早く来てくれたら 襲われずに済んだんだぞ!』

 

スウンは チャンミに 3人の世話を頼んだ

そして ドンスたちだけを宮廷に連れて行くことに

 

立ち去り際 (恩に着る)とつぶやくウン

一命を取り留めた仲間は 共に修行してきた者として信じたかった

黒紗蝋論(フクサチョロン)の黒装束姿だったウンが

本当は自分たちを救おうとしてくれたのだと!

 

※黒紗蝋論(フクサチョロン):清の殺人集団

 

チャンミは 3人の世話をしながら苛立っていた

思いを寄せるフクサモのところへ 一刻も早く駆けつけたいのに…!

そしてミソも 何も出来ない自分に苛立っていた

ドンスたちと共に 武芸を習っていたミソは

女だからという理由で 壮勇衛(チャンヨンウィ)になれず

酒幕(チュマク)を手伝うしかない身がもどかしい

チャン・テポの娘として 亡き父の死にざまを目の当たりにしたミソは

誰よりその無念を知っていたのだ

 

一方 宮廷に入ったウンは ホン・デジュから呼び出しを受ける

ヨンの正体を知るデジュは なぜ世子の犬に甘んじているのかと問う

黒紗蝋論(フクサチョロン)の将来を担う身なのにと…!

 

やがて イム・スウンから 世子を救えという密命を聞かされるウン

廃庶人にされた世子を 宮廷から逃がすという策である

禁固刑を言い渡された世子を 偽者と入れ替え 密かに脱出させるのだ

 

『そんな… 殺されると分かっているのに 誰が偽者に?!』

『お前たちのうち 1人が 偽者になるしかない』

 

教官スウンの答えに ドンスが名乗りを上げた

3人の中で 最も優秀なウンを犠牲には出来ない

それに チョリプでは任務を果たせないと判断したドンスは

迷わず自分が… と買って出たのだった

 

3人は 茫然としてスウンの執務室を出る

チョリプは ひとり執務室に引き返し スウンと部下の話を聞いてしまう

 

『ドンスは ペク家の唯一の生き残り

剣仙(コムソン)が その腕を差し出してまで救った命を犠牲に出来ない』

『ならば… どうするというのですか?』

 

同じ時

 

キム・グァンテクは 沙彌尼と共に旅立とうとしていた

まだ完全には快復していないのに フクサモも同行すると言って聞かない

それを見送るファン・ジンギとジンジュ父娘

 

『剣仙(コムソン)のおじさん 何であんなに私を見つめるの?』

『…… それはお前が可愛いからだろうよ』

 

宮廷では

 

チョリプが ドンスに 思いとどまるよう説得していた

どうせ自分は 訓練中の遠泳で命を落とす身だったと

あの時 ドンスに救われなければ 今の自分はなかったと…

チョリプの言葉を遮り もう決めたんだ!と怒鳴るドンス

他の誰かが命を懸ける姿を見るより 潔く自分が!と…

 

しかしチョリプは ドンスの身の上を知った以上

教官が ドンスを死なせたくないと思っていることを 知ってしまった以上

ドンスの決意に納得することは出来なかった

 

兵曹判書(ピョンジョパンソ)ホン・デジュは 老論(ノロン)派の会合で

世子を排除した喜びに沸く同志たちに まだ問題が残っているという

その言葉通り 旅立つ寸前のキム・グァンテクに部下を差し向け

すぐに倭館へ行けとの王命を突き付けていた…!

 

※倭館:朝鮮時代 半島南部にあった日本人居留地

 

倭人の略奪が横行しているため 倭館へ向かい解決するようにという

この王命の真偽を確認したいが 王に謁見することは出来ない

スウンを通じて確かめようにも 宮廷の門は夜明けまで出入り禁止であった

グァンテクは デジュの屋敷を訪ね 直接本人に会うことにする

 

ホン・デジュの屋敷では

 

まるで グァンテクの来訪を予測していたかのように 宴席が設けられ

その席で酒を振る舞われたグァンテクは 屋敷を出た直後に倒れてしまう!

 

宮廷では

 

世子が廃庶人にされたことを グァンテクに知らせようにも

スウンの部下が 宮外へ出られない状況だった

そこで 夜明けとともにチョリプが グァンテクのもとへ行く手筈になった

 

“ドンスが身代わりとなって入れ替わり 世子を宮外へ脱出させる”

一刻も早く この計画をグァンテクに知らせ 協力を得ねばと…!

 

夜明けを待つドンスのもとへ チョリプが酒を持って現れる

そしてフクサモは なかなか戻らないグァンテクを按じていた

 

やがて夜が明け 思悼(サド)世子は 牢から出される

 

死装束を纏う世子のもとへ スウンに伴われ ヤン・チョリプが進み出る

ここで初めて計画を知った世子は 怒りの表情でこれを拒む!

“子”を犠牲にして命拾いしたい“親”が どこにいるものかと!!!

 

『世子様 これは王命なのです!』

『世子様… 私が自分で望みました 男として立派に死にたいのです!

世子様のためにも… そしてドンスのためにも私が…!』

 

ドンスは 酒に入れられた強い眠り薬で 深く寝入っていた

ようやく目覚め チョリプの置手紙を読んだ時には もう遅かった…!

 

取り乱すドンスをねじ伏せ チョリプの犠牲を無駄にするなというスウン

死ぬのは俺だ!!!と叫ぶドンスだが もう計画は進んでいるのだ

世子の脱出に成功すれば チョリプを救う道も開けると…!

 

『お前の任務は 師匠にこの計画を伝えることだ!』

 

涙を堪え 任務を果たすべく フクサモのもとへ向かうドンス

しかし そこに剣仙(コムソン)の姿はなかった

フクサモは グァンテクの行方を捜しに飛び出して行き

ドンスは 沙彌尼を連れ 世子と落ち合う場所へ向かう

 

沙彌尼を馬に乗せ 護衛を装うドンス

市場の通りを行く2人を見かけ 声をかけるジンジュだが

完全に無視されてしまう

腹を立て 後を追っていくジンジュ…!

 

禁固刑を言い渡された思悼(サド)世子は

英祖(ヨンジョ)王が見守る中 “米櫃”に入れられる

やがて 米櫃だけが取り残された時敏堂(シミンダン)で

世子の身代わりとなったヤン・チョリプが 米櫃の中に入る…!

 

黒紗蝋論(フクサチョロン)の砦では

 

これから始まる戦いを前に 天(チョン)が 地(カオク)を引き止める

キム・グァンテクとの戦いの場に わざわざ出向くことはないと

そしてまた 誰が 思いもよらぬ行動に出るのか まるで予測もつかないと

 

やがて スウンの部下とヨ・ウンが “武器の荷車”を運び宮外へ出る

その荷車に 世子が潜んでいると察し 天(チョン)の部下が襲いかかる!

しかし荷車には仕掛けがあり 飛び出した無数の槍が発射された!!!

 

ウンは 荷車に世子が潜んでいると思い込んでいた

天(チョン)の部下とウンは 危うく難を逃れ生き残るが

すでに壮勇衛(チャンヨンウィ)から 疑われているのだと知るウンであった

 

思悼(サド)世子は イム・スウンと共に“秘密の通路”を通り宮外へ…!

 

しかし 宮外の出口に 用意されているはずの馬がいない

瞬く間に2人は ホン・デジュが差し向けた刺客に包囲されてしまう!!!

果敢に戦いながらも 矢に撃ち抜かれてしまうスウン!

絶体絶命の状況を救ったのは ほかでもない天(チョン)だった

 

忠誠心から 命を投げ出し主君を守る者に対し 卑怯にも弓を使うとは

武人としての誇りを持つ天(チョン)には たとえ味方でも許せなかった

そして 刺客を自ら始末し 正々堂々!イム・スウンと対峙する

 

剣仙(コムソン)キム・グァンテクを師と仰ぐスウンである

天(チョン)は その武芸の見事さを十分に味わいながら 全力で戦う!

 

すると スウンの視界に ヨ・ウンの姿が…!

思わず剣を止め 茫然としてしまう

天(チョン)は 敢えて剣を下ろし ウンと話す時間を与えた

 

怒りに満ち ウンを斬ろうとするが

スウンの剣を 天(チョン)が阻む!!!

 

『我ら黒紗蝋論(フクサチョロン)の未来となる者に 手出しはさせぬ!』

 

天(チョン)の言葉に驚き あらためてウンを見つめるスウン

その一味であるというだけでなく 天(チョン)にここまで言わせるとは…

そのような者が なぜ壮勇衛(チャンヨンウィ)になれたのか…!

 

その思いの中 スウンは 天(チョン)に斬られる

『お前がとどめを』と言われ ウンは黙り込む

あくまでも黒紗蝋論(フクサチョロン)として

少年の頃から 敵陣に潜入している身で生きてきた

何度も真の仲間になろうとしたが 天(チョン)を裏切ることは出来ない

苦渋の表情になりながらも ウンは 剣を抜くしかなかった…!

 

スウンの背後には 思悼(サド)世子が…!

それでもウンは イム・スウンにとどめを刺すしかなかったのだ!!!

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第31話 宣戦布告

2018-02-10 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

  “散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第31話 宣戦布告 

 

タルタルから才人キ・ヤンへ 譲位を阻む唯一の秘策となる名簿が渡される

各行省に メバクの間者が潜んでいるという証拠である

この名簿の使い方は ヤンにもすぐに分かったが 実行できるのは皇帝のみ!

唯一 タファンだけが 長官らの心を動かせるのだ

 

大明殿に 3人の長官が呼ばれた

ペガン以外の 娘を側室に差し出した者たちである

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

タファンは 3人の前で これまで封印していた声を発する

驚く長官らを無視し 本題に入るタファン

 

丞相は 4人目の皇帝を玉座に据えようとしているが

そう簡単に 皇帝を代えさせたりはしないと…!

 

これまで 皇帝の情ない姿ばかりを見てきた長官たちは

声が出ることを隠していたくらいでは納得しない

丞相に立ち向かうなど 無謀なことだと諫言する

 

『父上が殺された時も そのような態度を取ったのか!!!

そなたらは 丞相の暴挙を傍観した! これは逆賊行為である!!!

今こそ不忠を償う機会なのだぞ!』

 

初めてまともに声を荒げた皇帝にも 長官らは動じない

皇帝を守りたいからこそ 譲位を受け入れなくてはならないと言うのだ

それこそが 殺されずに済む道であると…!

 

いつもであれば ここで口をつぐむタファンであったろう

しかし 玉座から降り 長官らのもとへ歩いて行く

そして数年前に出回った偽の交鈔について語り始めた

 

各行省の財政が破綻し 丞相に借金せざるを得なくなったのは

すべて偽の交鈔のせいなのだ

 

『偽の交鈔を出回らせたのはメバクであり その黒幕は丞相だ

メバクの財源こそが 丞相の資金力となっているのだぞ!

そなたらの行省に メバクの間者が潜んでいる

すべては丞相の企みなのに それを帳消しにすると言われ忠誠を?!!!』

 

3人の長官は いよいよ丞相に失望し 憤慨して大明殿を出る

そこで待っていたのは ペガンとタルタルであった

この3人の長官に 他の長官らを説得してもらうしかない

譲位に賛同し ヨンチョルの孫が皇帝となれば 取り返しがつかなくなる

あとは 他の長官らの説得が成功することを祈るのみである

 

タルタルは 譲位を阻んだ後はどうるのかと聞く

ペガンは いよいよ後戻りできない岐路に立たされるのだ

今はまだ丞相側についている立場だが 今度こそ敵と味方になるのだった

 

ひとり 大明殿へ引き返し この機に玉璽を奪い返そうと進言するペガン

たとえ譲位を阻もうと 実権を握らせたまま丞相を敵に回すことは出来ない

是非とも皇帝に 親政を行ってもらわねばと…!

 

修練場では ヨム・ビョンスが 大々的に兵士の訓練をしていた

これは明らかに 丞相が 長官らを威嚇しているのである

不安の表情になるタファンに 才人キ・ヤンが耳打ちする

タルタル将軍が 各行省に潜む メバクの間者を捕えに行ったと…!

 

名簿の存在を知らない丞相ヨンチョルは 余裕の構えであった

そこへ 大都にあるメバクの支部から書状が届けられる

書状によれば メバクの頭が フクスを殺したのは丞相だと誤解している

さらには 各行省の間者が捕えられていると…!

 

書状を届けたメバクの使者は それも丞相の命令だと聞いているという

ヨンチョルは すぐに返書を書き使者に持たせた

もはや タルタルの裏切りは明白! 怒りは頂点に達していた!!!

 

メバク商団は 各地に支部を持つ

中でも 大都支部の長だけが 頭の顔を知っているのだという

“本拠地”を持たず 必要に応じて集まるだけであり

何ともその実体をつかみにくい商団であった

 

これらの情報は すべてヨンビスからのものであり

丞相へ書状を届けた使者も ヨンビスの腹心である

 

ヨンチョルから預かった返書には

“北門で タルタルを討つ” とあった

それを確認し そのままメバク商団へ届けろと命ずるワン・ユ

 

シヌとチョクホが偵察したところ 北門の配備は厳重であり

兵士の数も 予想をはるかに上回る

いかにヨンチョルが タルタルへの怒りに満ちているかが分かる

 

一方 ヨン尚宮は 密かにヨム・ビョンスと会う

皇子を恋しがる皇后タナシルリのため またしても危険な任務を命じられた

皇后に皇子を会わせるため ビョンスに協力を請うヨン尚宮だった

 

マハ皇子は 皇太后に抱かれ すやすやと眠っている

その寝顔を見つめ どう見ても皇帝には似ていないと思う皇太后

かといってタナシルリに似ているわけでもなく 実に不可解な人相であると

 

いよいよクリルタイが開かれる前夜

ビョンスは マハ皇子をヨン尚宮に引き渡す

夜明けまでには帰すと約束し ヨン尚宮は皇子を抱いて冷宮へ…!

 

※クリルタイ:遊牧民モンゴル人の部族長会議 モンゴル国家の国会にあたる

 

夜が明け 続々と集まる長官たちは 兵士の訓練を目の当たりにする

クリルタイで 譲位に反意を示すつもりであった長官らは動揺し始めた

丞相の横暴を知りながらも 現況では身の危険を感じずにはいられないのだ

 

大明殿では まるで皇帝のように 長官らを迎えるヨンチョル

同じ時 北門に 捕えた間者を引き連れ タルタルが到着していた

 

外門を潜り抜けた途端 門が閉じられ 内門との間に閉じ込められる…!

『逆賊を殺せ!!!』という叫びと共に 一斉に矢が構えられた

その時!!!

黒覆面の賊の一団が現れ 見張り台の上に 油の玉が投げ込まれる!

次の瞬間 火矢が撃ち込まれ 瞬く間に火柱が上がった…!!!

 

ワン・ユの兵数では 到底タルタルを救うことは出来ない

多勢に無勢の場合は火攻めが一番だと 策を練ったのはヨンビスであった

タルタルは 騒ぎの中 内門をくぐり宮廷内に逃げ込む…!

 

いよいよ クリルタイが始まる

 

丞相ヨンチョルは 皇帝を無視し 譲位の宣言をしようとする…!

玉璽が押された詔書さえあれば 今さら皇帝のお出ましを待つこともない

得意げに詔書をかざし 満面の笑みを浮かべるヨンチョル!

 

※詔書:皇帝の意思表示を記す公文書

 

そこへ 皇帝が来たとのお触れが 高らかに告げられ

皇帝がなぜあんなにも堂々と? と訝しむ丞相

 

『譲位の詔書は 皇帝が自ら発表するものである!』

 

声が出ないと思っていたのに…

皇帝タファンの 自信に満ちた宣言を聞き ニヤリと笑う丞相

たかが声が出たからと言って… 詔書をどう扱うと?

読めるものなら読んでみろとばかりに 詔書を渡す…!

 

途端に不安の表情になる長官たち

文字を理解できぬ皇帝に 何が出来るというのか…!

 

“朕はここに 皇帝の座を譲ることを宣言する

朕の跡を継ぐのは マハ皇子であり 然るべき年齢に達するまでは

皇后が 垂簾の政(まつりごと)を行う”

 

スラスラと詔書を読み上げる皇帝に 一同が唖然とする

タファンは 詔書を叩きつけ 『これは余の意思ではない!』と叫ぶ

皇帝が譲位を撤回し すべての長官が賛同すれば 詔書の意味はなくなる

 

同じ時

 

タルタルの行く手を ヨム・ビョンスの親衛隊が阻んでいた

一触即発の場に 皇太后の行列が現れる…!

皇太后には チャン・スニョンが 兵を率いて付き添っているが

特に剣を交える必要などなかった

ビョンスを黙らせることなど 皇太后の一喝だけで十分であった

 

大明殿では

 

丞相に睨まれ 長官たちが息を飲んでいた

譲位に反対の者は起立せよと言われ ペガンが威勢よく立ち上がる…!

続いて 娘を側室にした長官たちが起立した

それ以外の長官たちは 丞相の顔色を窺い 座ったままである

丞相が間者を送り込んでいたなど信じられないと 口々に言い出す

結局 すべての長官たちを説得することは出来なかったのか…

 

勝ち誇ったように立ち上がるヨンチョル

しかしその瞬間… 皇太后を先頭に タルタルが間者たちを連行する!!!

 

『この者らは 各地で偽の交鈔をバラまいたメバクの間者です

丞相の差し金で交鈔の価値を変動させたのだ!』

 

到底信じ難いと思っていたのに こうして間者が捕えられたことで

次々に長官たちが起立していく…!

タンギセとタプジャヘが 父を庇い『濡れ衣だ!』と叫んだところで

もはや この状況を覆すことは出来ない

 

ここに 譲位は撤回となることは明白だが これだけでは済まされない

手のひらを返すように譲位を撤回し 終わりにしようとするヨンチョルだが

タファンは これで終わりではないという

 

『私を補佐するため 丞相はこれまで国政を担ってこられた

しかしこれからは 朕が自ら親政を行おうと思う

これまで本当にご苦労をおかけしました 玉璽をお渡しください』

 

たった今 満場一致で譲位が否決された

皇帝が親政を行うのにも 長官ら全員の同意が必要であった

 

タンギセが 思わず退席し 外へ飛び出して行く!!!

 

ヨム・ビョンスに対し 今すぐ親衛隊を突入させ長官らを殺せと喚く!

これには いくらビョンスでも従うわけにはいかなかった

丞相が 玉璽を奪われそうな事態だとしても それだけは出来ない

 

『長官たちだけを殺して解決しますか? 皇帝は?

皇帝も皇太后も この場で殺さねば 事は収まりません!!!』

 

ビョンスにさえ分かることが タンギセには分からない

この思慮のなさこそが ヨンチョルの憂えることであり

タンギセが 父に信頼されない一因なのである

 

『クリルタイを中断させねば! 父上が失脚してしまう!!!』

 

タンギセの絶叫に ビョンスが あることに気づく

朝までには帰すようにと念を押していたのに マハ皇子がまだ冷宮にいた

これを利用すればあるいは…!

 

※冷宮:罪を犯した王族を幽閉する場所

 

ビョンスは 今にも玉璽が奪還されようとする大明殿に駆け込み

マハ皇子の行方が…!!! と叫んだ

 

丞相ヨンチョルは ビョンスの視線の意味を理解し

玉璽の件は皇子様を見つけてからだ!と言い放ち その場を離れる

 

丞相一族が立ち去った大明殿で 長官たちは あらためて忠誠を誓う

それでも 丞相側に 策を練る猶予を与えたことも事実であった…!

 

乳母の自供で マハ皇子の行方はすぐに判明する

才人キ・ヤンが トクマンを伴い 冷宮へ向かう

皇子を奪うなら舌を噛む!と叫ぶタナシルリ

しかしヤンは ならばどうぞお好きに! と冷静だ

 

『皇后様は 死ぬほどの苦しみをご存じない

まあ… いずれは知ることになるでしょうが 今は自害など出来ないでしょう

トクマン殿 今この瞬間から 冷宮の者へは水さえ与えてはならぬ!』

 

水も食事も与えられず 暖房もない場所で 皇子を育てることは出来ない

ソ尚宮は 皇子様を渡すよう説得するが タナシルリは半狂乱で拒み続ける

宦官ブルファが 力づくで皇子を奪い 冷宮の外へ連れ出す…!

 

『この私は皇帝の正室!皇后である!!! 覚えておれ…!

ここを出たら お前を真っ先に八つ裂きにしてやる!!!!!』

 

『なるべく早く戻られることです

不在が長くなれば 他の誰かが… 皇后の座に就くかも』

 

『な…何だと?!!!』

 

丞相の行列の前に ペガンとタルタルが現れ

皇子が無事に戻ったことを受け 明日 クリルタイを再開するという

剣を抜き 斬りかかろうとするタプジャヘ!

それを制し なぜ裏切ったのかと問うヨンチョル

 

ペガンにとってヨンチョルは 憧れの将軍であった

情け深く 民に慕われ 部下にも尊敬される人物であり

ペガンの目標でもあったヨンチョルは 権力を持ち変わってしまったと…

 

『権力の欲にまみれ 丞相は小物に成り下がった!

丞相が この国を腐らせてしまったのです…!

皇帝が国を統治して 臣下が忠誠を尽くすという

私は その道理に従って生きるのみです!!!』

 

『天の意により この私が国を統治している!

それこそが この国の道理となるのだ!

貴様が裏切ったことは 決して忘れん!!!』

 

憤慨して去って行く丞相の後姿を眺め ペガンが タルタルにつぶやく

もしも自分が権力にまみれ あのような小物になったら その手で殺せと!

 

屋敷に戻り それにしても… と考え込むヨンチョル

 

もともと 皇帝タファンに あのような気概はなかったはず

何があの者を変え あれほどまでのことを考えさせたのか…!

しかも 文字を学ぶなど 1人では思いつきもしなかっただろう

 

皇帝を変えたのは 才人キ・ヤンだと言明するタンギセ!

皇后を冷宮送りにし ペガンを裏切らせ 皇帝を変えた

すべてのことに あの側室が関わっていると…!

 

そこでヨンチョルは “打草驚蛇”の策で行くという

 

まずは刺客を立て 皇子を襲わせる

暗殺は失敗し すぐに捕えられるのだから

刺客は 罪人を仕立て上げれば十分だ

捕えられた刺客には 長官ひとりの名を言わせればいい

 

つまり 草を打ち蛇が驚くということだと 息子たちに言い聞かせる

1人の長官を 見せしめにすることで 他の者たちも従うしかなくなると…!

 

ビョンスに伴われ 刺客役の罪人が2人 皇子のもとへ…!

そこで トクマンと宦官ブルファに出くわす2人!

トクマンは すれ違った瞬間に 偽の宦官だと見抜き声をかける

2人は まだ皇子の居室に入ることなく 早々と失敗してしまった…!

 

駆けつけたビョンスは 口封じにひとりを殺し

残るひとりを生け捕って連行していく…!

突然に現れた刺客は これも突然に現れた親衛隊により捕えられた

何とも腑に落ちないことと トクマンは皇太后殿へ行き

ブルファは 皇帝のもとへ知らせに走る!

 

皇帝のもとには ペガンとタルタルが訪れていた

裏切りを 丞相に知られた以上 誰はばかることなく謁見出来る

タルタルは いつ先帝の血書を公表するのかと聞く

 

『丞相を討ち 自ら真の皇帝となった時に 公表しようと思う』

『公表する日も そう遠い日ではありません』

 

ヤンの言葉を受け 自信に満ちた笑みを浮かべるタファン

 

そこへ 侍従コルタが 血相を変えて飛び込んでくる!

マハ皇子が 刺客に襲われかけたというのだ…!

 

連行された罪人は 今にも拷問されそうになっていた

家族の生活を保障すると約束されたが どうせ自分は死ぬ運命にある

苦しませずにさっさと殺せ!と喚く罪人

 

そこへ 皇太后が駆けつけ すぐ後から丞相も現れた

刺客の件も早々に解決せねばならないので 明日のクリルタイは中止にという

 

皇帝の前で どうにも解せぬと進言する宦官ブルファ

武術の教官だった経歴を持つブルファが

刺客となった2人には まったく武術の心得がなかったと証言する…!

 

丞相ヨンチョルは ワン・ユを前に 今回の策を話していた

捕えた刺客は ペガンとタルタル そして才人キ・ヤンの名を挙げ

3人は 皇子を暗殺しようとした罪人として捕えられるのだと…!!!

 

タルタルも すでにヨンチョルの策を見抜いていた

おそらく 長官のひとりとして ペガンに疑いがかけられる

そしてペガンとタルタル 才人キ・ヤンの3人が捕えられるだろうと!

 

ヤンは 直接丞相に会いに行くと言い出す

敵が 架空の罪で向かってくるならば こちらもあり得ない事で立ち向かうと

つまり 偽りに対し 偽りで応戦するのだという

 

丞相ヨンチョルは 姪の婿となったワン・ユに 全幅の信頼を置き

譲位は叶わなかったが 玉璽は必ず死守するという

ワン・ユが立ち去ろうとしたその時 才人キ・ヤンの来訪が告げられた…!

 

現れたヤンに タンギセが…!

 

『お前… よくもこの場所へ!』

『将軍に用があるのではありません! 丞相と話したいのです!』

 

簡単に息子を黙らせ 身じろぎもせず交渉するヤンに ほほう…と頷き

まずは 自ら虎の穴へ飛び込む気概を褒めるヨンチョルだが…

 

『虎だと自称するお方が なぜ猫にも及ばぬ姑息な真似を?』

『何?!!!』

 

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未来の選択 第11話 潜入取材

2018-02-05 07:00:00 | 未来の選択 あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~5話はこちらで公開しています

6話より〈gooブログ〉からの公開となります

 

 未来の選択 第11話 潜入取材 

 

『その前に… …… …… 俺はミレが好きだ!!! …お前は?』

 

キムアナの 突然の公開告白に その場が凍りつく

ジュヒョンは 思わず『俺も好きだ!』と叫んだ

それに倣い ぺ作家もイ・ジェスも みんなが好きだと言い出した…!

 

キム・シンの真剣な告白は たちまちジョークになってしまう

うろたえたミレはその場を離れ すぐにシンが後を追う

あんな場所であんなことを言ったら 誰だってジョークだと思う

ミレは 嬉しいどころか怒りモードでシンを責め立てた…!

 

『あなたは女心を分かってない 私をバカにしてるの?!』

『俺が悪い? あれはお前の兄貴がしたことだ! 俺は真剣に…』

『あなたの真剣さが… 伝わってこない』

 

堂々としてと言われたから 堂々と告白したのに

シンには 何が悪いのかさっぱり分からなかった

ミレは 涙が止まらなくなってその場にいられなくなる

 

セジュは 茫然として暗闇のベンチに座っていた

そんなセジュを気遣い ユギョンが隣りに座る

 

『いつから… 僕を好きになったの?』

 

今の セジュのショックを察することは出来るが

それでもユギョンは どこまでも女心に疎いセジュに苛立ち 去って行く

 

ぺ作家が 放心しているミレのもとへ行き やさしく肩を抱く

そして キムアナが無神経過ぎると怒るミレの態度に

本当に好きなんだね と 気持ちを察する

 

『好きだから腹が立つ どうでもいいなら どこで告白されても平気』

『とにかく今は 夢中で仕事をしたいです』

『そうよね それがいちばん楽だもの』

 

傷ついた心を 仕事で癒すのも悪くない

ところで 今回の潜入取材の企画意図は?

話題を 仕事に切り替えるぺ作家

“この生きにくい世の中で 希望の光を見つけよう”

身の危険を冒してまで 潜入取材をするミレに

ぺ作家は 番組の企画意図を明確に思い出させるのだった

 

いよいよ潜入取材が始まり セジュは客として潜入しミレを見守る

潜入先のミレの場所を 誰もキムアナに教えようとしない

公然とミレに告白したキムアナが知れば 潜入取材が失敗するかも…!

誰もがそう思い 頑なに口を閉ざしていた

 

するとぺ作家が カラオケバー“グレース”だと教える

アルバイトの偽名は“キム・ヒジョン”だと…!

 

さっそく 店のそばまで行くシン

すると 休憩中の男性スタッフが キムアナに気づきファンだという

従妹がここで働いてるから気になって… とつぶやき

ヨロシクと言って名刺を渡す これだけで効果は絶大だ

男性スタッフは 責任をもって自分が守ります!と感激する…!

 

店が見渡せる向かいのカフェに入り シンは セジュを呼び出す

 

『カミングアウトはいつ?』

『まだ決めていません』

『俺はいつクビに?』

『…は?』

『こっちの転職も そっちの後任決めも時間がかかる

解雇するなら 事前に時期を知らせるべきでは?』

 

セジュは呆れたように そんな心の狭い男だと? と笑う

それでもシンは ちゃんと教えろと迫る…!

途端に真剣な表情になり 身を乗り出すセジュ

 

『僕は 仕事に私情は挟まない

それに 局内でも最高の“商品”を 簡単に捨てたりはしませんよ』

 

カラオケバーでは

 

ヒジョン(ミレ)が キムアナの従妹だと すぐに広まってしまった

たった今 本人が来ていたと聞き うろたえるミレ!

 

一方 ナ・ジュヒョンは

 

DNA検査の結果報告が届き 茫然としていた

まさか そんなことがあってはいけないのに…

妹と 未来から来たという“年上の妹”は 同一人物だと判明した

 

ジュヒョンが 真っ先に連絡を取ったのは “未来のミレ”だった

これまでの非礼を詫び 是非 顔を見て話したいと…

 

母親のような年上の人に 妹のように話すのも 何だかぎこちないが

妹だと分かった以上は やはり兄として接したいジュヒョンだった

 

“未来のミレ”は 25年後の兄妹仲について 20年は会ってないという

すべては 反対を押し切ってまで結婚を決めたからだと

 

“未来のミレ”が話す未来に ひとつ不可解なことがあった

このままいけば 身近に死ぬ人間がいるという

一体 それは誰のことなのか…

 

カラオケバーでは

 

キムアナの従妹ということで 仲良くなったパートのおばさんが

ついつい標準語で話すミレを注意する

 

(慶尚洞(キョンサンド)から来たフリしてんのに 標準語じゃダメでしょ!)

 

まさか ミレが潜入捜査をしているとは気づかないが

有名人の従兄を持ち バレないように身分を変えていると思っているようだ

 

やがて2人は 偽洋酒作りを手伝わされることに…!

 

おばさんは ミレが関わらなくていいようにと庇うが

絶好のチャンスを逃がすまいと ミレは自分からやりたいと手を挙げる!

しかし セジュから教わった撮影方法にこだわり過ぎ 疑われてしまう

メガネ型の盗撮カメラはすぐにバレ ミレは縛り上げられてしまった…!

 

おばさんを庇い ミレは 自分一人でやったと言う

倉庫から蒼ざめて戻ったおばさんに気づき 男性スタッフがキムアナに連絡!

シンは ジュヒョンにも連絡し カラオケバーへ向かう!

 

自分だけ難を逃れたおばさんも黙ってはいなかった

厨房にあったミレの携帯で 適当に発信履歴で電話する…!

そして偶然にも出たセジュに ミレの身に迫る危険を伝えた!

 

セジュは もちろん自分でも戦うつもりだが

自分を守るSPにも すぐに仲間を集めろと命令する

ミレの命を守ろうと 万全の態勢を整えるセジュだった

 

倉庫の中では 縛られながらも気丈に振る舞うミレ…!

自分がどうなろうと ここで偽洋酒を作っていることはテレビ局が知っている

どの道 捕まるのがオチだと 恐怖を隠して強気に説得する

 

偽洋酒を製造する仲間たちは 証拠隠しに奔走し

倉庫の外には 威勢のいい見張りたちが SPと睨み合っている

しかし 当のセジュは車の外へ出してもらえなかった

SPたちの本来の仕事は セジュを守ることなのだ

開かないドアに苛立ち 悔しがるしかないセジュ…!

 

ミレを見張るのは2人の男

すると 外へ様子を見に行った1人が戻って来ない

残る1人も 後ろからフライパンで殴られ失神してしまう…!

ミレを助けたのは あの厨房係のおばさんだった!

 

『見捨てようとしてごめんなさい…! 息子の学費のためにお金が欲しかった

でも このまま見て見ぬフリをしたら 息子に怒られるわ!』

 

警察が到着し セジュは ようやく車の外へ!

おばさんと抱き合い 倉庫から出てきたミレのもとへ駆け寄る!

 

セジュに付き添われながら ミレは 誰かを捜すように辺りを見回す

警察官たちの向こうに キム・シンの姿を発見し ホッとするミレ

 

すべてが解決したところで 早く映像の編集をと焦るジュヒョン

盗撮用のメガネは壊されたが もうひとつ ペンダント型は見つからず

無事にすべてを盗撮することに成功したのだ

 

しかし ぺ作家は原稿を書かないと言い張る

自分ではなく ナ・ミレの方がいい台本を書くだろうと

ジュヒョンも今度ばかりは反対せず ミレをひとり立ちさせようという

そしてミレに チーム長として指示を出した

 

『うちは 告発番組を取り扱ってるんじゃない 希望を伝えなきゃ!』

 

兄の言葉は ミレの胸に深く突き刺さった

潜入取材を強行し 命からがら成功したものの

その喜びに夢中で何も見えていなかった

 

この取材には 肝心のテーマがない

 

ニュース報道なら スクープで行けるし大手柄だ

しかし 視聴者に希望を伝えるには あまりにも中身がなかった

 

ミレの悩みは チーム全体に影響する

台本が完成しなければ 番組が成り立たなくなるのだ

 

ここでキム・シンが ある提案をする

まずは報道に映像を渡し スクープさせるというのだ

警察が突入するショッキングな映像だけを渡せば 十分事足りる

番宣にもなるし 何より 報道局側からの申し出だという

でも すべてが順調なのに 1人だけ反対している人物が…

シンは チラっとセジュの方を見た

 

『ミランダだ』

『バカじゃないのか! どうして会長が?!!! あのババア!』

 

ジュヒョンの激怒を無視し セジュとシンは会長室へ…!

キムアナを前に イ・ミランは 一介のカメラマンが!と怒鳴る

 

『もうバレてる』

『…え?』

『とても優秀なお孫さんで』

 

反対するのは ナ・ミレのせいかと詰め寄るセジュ

それは誰?と とぼけるミランダに シンが

 

『私が可愛がっている 見習いの放送作家ですよ』

 

(ミレが好きだというのは この男なの?)

 

『会長のような寛大な方が たかが見習い放送作家のために

反対したりはしませんよね?』

『いいえ お祖母様は寛大じゃない 器の小さい人物ですよ』

『何を言うんだ 君のお祖母様に向かって 会長は実に偉大なお方だ』

 

突然笑い出すミランダ!

ひとりの見習い放送作家のため 2人の男が小芝居してると…!

 

『それで? この下手な芝居の結末はどんな風に?』

 

偽洋酒事件は スクープとして報道された

その録画を見て 台本作成に頭を抱えるミレ…!

そんなミレのもとへ 小さな小包が届いた

あの厨房係のおばさんから 万年筆の贈り物だった

ミレが 見習い放送作家だと知り 応援していると 手紙も添えられている

 

放送は キムアナが この番組のテーマ「希望」について

この事件が相応しいかどうか 富裕層だけの問題ではないか危惧したと切り出し

最後に 偽洋酒の特別法案が上程されたことに触れる

庶民にとっては これが唯一の希望になると…

 

Ζ 希望は 天から授かるのではなく 自身で見つけるものです

たとえ暗闇に隠され見つけにくくても 我々は諦めず 希望を追い続けます Ζ

 

エンドロールに “作家ナ・ミレ”と表示された

たった数秒間のスクロールだが ミレは誇らしかった

 

本番終了の瞬間 キムアナは ミレの姿を捜す

ミレは セジュと携帯を覗き込み 裏番組のチェックをしていた

御曹司と見習い作家… いや一人前の放送作家が よく似合っている

 

ミレが顔を上げ シンの姿を捜した時

シンはすでに スタジオを後にするところだった…

 

キムアナの突然の告白は セジュに対する“宣戦布告”だと気づくユギョン

だとすれば キムアナはセジュの正体を知っているはず

ミレだけが真実を知らないのはおかしいと セジュに詰め寄る

 

ありのままの自分を愛してもらいたい それを望むなら打ち明けるべきだと

これまで お金目当てで近づいてきた女性たちが多かったからこそ

家柄を知っても好きだと言ってくれなきゃ 全部ウソになると

 

『今夜 話すつもりだよ 僕が何者か… なぜ隠し続けて来たか』

『あなたって… 残酷ね』

 

どんな角度から揺さぶろうと セジュの愛はブレない

もう自分には望みがないと知り 涙ぐんで立ち去るユギョンだった

 

その夜 ジュヒョンとミレの兄妹は 自宅近くの公園で語り合う

 

ミレは ぺ作家に『原稿を直してやったのか?』と聞いた兄をからかう

そう思えるほどに ミレの台本は完璧だったということになる

 

『私が誇らしかったでしょ?』

『ギリギリで法案の上程があったから 成り立った企画だろ?』

『…先に報道局が取り上げたから上程されたのよ』

『ああそうだ お前だけの力じゃないさ お前がしたのは隠し撮りだけ!』

『ひどい! 私だって苦労したのに…!』

 

ミレの携帯に セジュから着信が…!

でも 携帯は自宅のリビングに置き忘れられ 出たのは“未来のミレ”

ミレは散歩に出ていると聞き 公園に向かうセジュ

すると 暗闇の向こうから 兄妹の会話が聞こえてきた

 

『私 キムアナが好きなの』

『やっぱりか! あぁっ! 絶対に反対だ! くそっ! あいつはダメだ!』

『不満なのは分かる! 性格も悪いし… でも私だって問題ありでしょ?!

彼のおかげで変わることが出来た!』

 

『ダメなものはダメだ! どうしてもと言うなら出て行け!!!』

 

ミレを置いて さっさと帰るジュヒョン!

電話でキム・シンを呼び出し その場に“未来のミレ”を連れて行く

兄が何をしようとしているのかも分からず ミレは公園に取り残され

理解しようとしない兄への不満でいっぱいだった

 

『俺は席を外す この男にすべてを話してやってくれ…!』

『おい 一体何なんだよ 突然呼び出して!』

 

どうしてこうも自分を苦しめるのか

シンは “未来のミレ”を前に またか!という表情でため息をつく

“未来のミレ”は ジュヒョンに言われるまでもなく すべてを告白すべく

涙ぐみながら話し始めた

 

『あなたとミレは結婚し 2人の間に 子供が1人授かります』

『涙が出てるけど… 大丈夫?』

『その子は “ゴン”という名前です 私が… 世界で一番愛する息子

この私こそが… あなたと結婚した“ミレ”だから…!』

 

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