韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第27話 秘密の手習い

2017-12-22 15:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

 

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第27話 秘密の手習い 

 

他の側室たちが 一気に薬湯を飲む中 才人キ・ヤンだけは飲もうとしない

どうしても拒むなら 口をこじ開けてでも飲ませるというタナシルリ

 

『飲まなくてもよい!!!』

 

皇太后が駆けつけ なぜそんなに帰脾湯を勧めるのかと問う

しかも 懐妊させぬよう緑豆を混ぜているとは…!

皇太后の言葉に すでに飲み干してしまった側室たちが蒼ざめる!

 

『皇后が 側室の懐妊を妨げるなど… 恥を知りなさい!』

 

今は 側室を教育すべき時期であり あちこちで側室が懐妊しては

後宮の規律が乱れると主張するタナシルリ

詭弁が過ぎると一喝され タナシルリは それでも構わない!と怒鳴る

 

『私は 後宮を守りたいだけなのです! 何をしておる 早く飲め!!!』

 

才人キ・ヤンは タナシルリをギロリと睨みつけ 器を逆さにした…!

その迫力に 思わず怯みそうになるタナシルリ

 

『これを飲めば… 陛下に背くことになります

いくら皇后様のご命令でも 陛下に不忠となることはできません』

 

陛下への不忠と言われては それ以上無理強いすることも出来ない

しかし “貢女”のせいで 皇后様の怒りを買ったと 側室たちは憤慨する

タナシルリに受けた仕打ちの怒りの矛先は 常にキ・ヤンに向けられた

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢物とした女性

 

庭園を歩きながら 口々にヤンを責める側室たち

しかし こちらに向かう皇帝の行列を見た途端 側室たちは笑顔になる

我こそが陛下に気に入られようと 懸命に愛想を振りまいている

そこへ今度は 別の方向から 皇后の行列が…

タナシルリは 側室たちの前から 皇帝を連れ出すつもりだったが

タファンはそれを無視し 才人キ・ヤンの手を取り走り出す

 

4人の側室は 目の前で皇帝に無視される皇后を目の当たりにし

一体 どんな表情を作ればいいのかと戸惑う

嫉妬したと思われたくなくて タナシルリは 必死に余裕の表情を取り繕った

 

才人キ・ヤンは 今後 毎晩寝所に呼んでほしいという

ようやく皇帝の心が伝わったのかと タファンより侍従コルタの方が喜んだ

 

皇后殿を訪ねた皇太后は マハ皇子を抱きながら愛おしそうに見つめている

このように可愛い皇子がいるのに なぜ側室の懐妊を恐れるのか…

 

『なんて可愛い… 目鼻立ちは陛下に 口元は皇后にそっくりです

マハは いずれ皇太子となり そして皇帝になるのです なのに…』

 

皇太后に最後まで言わせず これまで皇位を巡り どれだけの争いが起き

何人の皇子が命を落としたのかと問う…!

あるいは すでに皇位を継いだ皇帝が 何人玉座から降ろされたかと…

 

それは皆 父である丞相が皇室を意のままに操ろうとした結果である

タナシルリは 皇子の母という立場で 必死に我が子を守ろうとしていた

 

皇后殿を出た皇太后は

 

チャン・スニョンに 皇子は 皇帝にも皇后にも似ていないと話す

しかし 出産前に過ごした皇覚寺は全焼し 証拠を探すことは出来ない

秘密裏に捜査し 確実に真実を暴かねばならないと…!

 

才人キ・ヤンは 今夜のため タルタルから書物を受け取る

「千字文」は 四言古詩250句の千文字からなる手習い書である

この書にとどまらず 「論語」「孟子」「大学」「中庸」と

「詩経」「書経」「易経」「春秋」「礼記」

四書五経を読破出来ねば タファンが 真の皇帝になることは不可能である

 

毎晩 皇帝の寝所に呼ばれるようにしたのは このためであった

文字が読めねば 上奏文を読むことが出来ない

タファンの 果てしない「秘密の手習い」が始まった…!

 

寝所には 毎晩のように酒席が設けられ

コルタと部下が 代わりに飲み食いし続けた

尚宮や雑用係も遠ざけ タファンが 才人キ・ヤンに夢中だと思わせたのだ

 

皇后タナシルリは 嫉妬に怒り狂い逆上する

 

丞相ヨンチョルは 口も利けない皇帝が 酒色に耽っていると聞き

愚か者でも 女の色香には興味を示すのかと高笑いする

そして 皇帝を夢中にさせる側室を送った ペガン長官を労った

 

相当に酔った父親を 寝所へと促すタンギセ

ペガンとスンニャンが結託していることは間違いないのに

タンギセは それ以上追及することが出来ない

お前らの悪巧みは知ってるぞ!と凄むタンギセだが…

 

『何か勘違いしてないか?』

『何?』

『俺は お前じゃなく 丞相に忠誠を誓ってるんだ

まさか父親の勢力を そのまま受け継げるなんて 思ってないよな?』

『何だと?!!!』

『我らには 丞相になりたいという共通点がある

しかし お前はただ 自分の栄華を極めたいだけだろう

俺は国のため 民のために権力を欲しているのだ!』

『黙れ! 何様だ!!!』

 

遼陽では

 

ヨンビスが ワン・ユに真実を伝えようとして迷っていた

するとワン・ユの方から メバク商団に話題を移す

自ら商団を作り メバクと直接取り引きしたいというワン・ユ

ヨンビスは咄嗟に ツテはないと答えていた

 

メバク商団に潜入しているチェ・ムソンから 取り引きの日時の情報が届く

ワン・ユは交鈔を買い集め 元で商売をし メバクと同じことをする考えだ

メバク商団を潰せば ヨンチョルへ流れる資金を止めることが出来るのだ

 

※交鈔:元の紙幣

 

しかし… ムソンが掴んだ情報は フクスが仕掛けた罠だった

内通者のムソンに 自ら仲間を始末させようとしているのだ…!

 

情報とは違う場所で 取引相手を待つフクスたち

異変に気づいたムソンは その場で取り押さえられてしまう…!

何も知らず 取引の場所へ急ぐワン・ユの一行!

一体 フクスは どんな罠で皆殺しにしようというのか…!!!

 

その時!

 

ようやく視界に入った取引先の荷車に向け 火矢が放たれた

火矢は 偽の交鈔が入っているはずの樽に引火し爆発した…!!!

爆音と火花に驚き ようやく罠だと気づくワン・ユ!

 

作戦が失敗したフクスは 手下たちに 一気に攻め込めと命じたが

ワン・ユの一行は 戦おうとせず 暗闇に消えていく…!

 

火矢を放ったのは ヨンビスの手下だった

妓楼で ワン・ユに伝えることは出来なかったが 結局は守ったことになる

これで命を助けられたという借りを返し 今度こそはもう敵同士だと…

 

大都では

 

大事な娘が 皇后に避妊薬を飲まされたと 長官たちが皇宮に駆けつける!

様々な思惑で 娘を“人質”同然に差し出しているのだ

この抗議は 丞相ヨンチョルとて無視はできない

 

そんな騒ぎを 遠目に眺めているヨム・ビョンス

すると ビョンスの前を ひとりの宦官が通り過ぎ また戻って来る

その顔を見た途端…! 驚いて大声を上げるビョンス!!!

確かに 自分が斬り殺したはずの“亡霊”が 目の前に立っていると…!

 

『どうかしたのか』

 

続いて現れたのは 才人キ・ヤンであった

皇帝が 最も寵愛する側室 それがあのスンニャンなのだ

宦官ブルファに『礼を尽くせ!』と怒鳴られ

頭を下げるしかないビョンスとチョチャムだった

 

『お前が放った矢が 命中した時の感覚を まだ覚えている

あの矢こそが… 私の人生を変えてしまったのだ…!

忘れるな お前の人生は… この私が変えてやる』

 

丞相ヨンチョルの屋敷では

 

長官らが 皇后に対し然るべき罰を与え 今後の措置をと迫る…!

しかし ヨンチョルの逆鱗に触れ たちまち凍りつく!

この中の誰でも 自分に代わり丞相になった途端 この国を亡ぼすだろうと

私欲でものを言う長官らを一喝するヨンチョルだった

 

タンギセは すごすごと帰って行く長官たちが 増長しないよう

個人的に呼び出し 忠誠を誓わせると進言するが

事を荒立てるな!と一喝されてしまった

威厳を以って黙らせたが やはり今回の件を重く考えるヨンチョルだった

 

真夜中の大明殿

 

ヨンチョルは 皇帝タファンを呼びつける

挨拶も前置きもなく ただ一方的に話し出すヨンチョル

この30年間 玉座の主は9人も代わった

そして今 皇帝もまた 重圧に耐えきれず声を失ったと…

 

『譲位してください

皇子に譲位し 重荷を下ろしてくださいませ

皇后に 垂簾聴政を任せ 後は気楽に どうか長生きを…!』

 

分かってはいたが あまりに突然のことに 凍りつくタファン

もう役目は終わったと通告され その場に立ち尽くす…!

 

いつものように タファンの手習いが始まる

しかし タファンはもう 学ぶことに集中できなかった

譲位を迫られた今 文字を学ぶことに何の意味があるだろうかと…

 

もう学ぶことは辞めるというタファンに ヤンは激怒する

大切なものをすべて… 何もかも奪われてしまい そして自ら捨てたものもある

なのにタファンは すべて捨て去り 何も求めない生き方がしたいという

何もかもから解放され ただ2人で穏やかに暮らすことは出来ないかと…

 

『そうまで仰るなら もうお会いしたくありません』

『そなたも… 役に立たないから捨てると? 復讐できなければ用無しか!』

『もしそうなら何です? 私にとって陛下は もう無意味な存在です』

 

あまりの暴言に コルタが中に入ろうとする

ブルファが それを止め ヤン様が正しいという

 

『私は 宦官としては新人ですが 臣下の心得はあるつもりです

陛下のために苦言することは 不忠ではありません…!』

 

ヤンは 自分の方からタルタルを呼び出した

しかしタルタルは 助言などする必要はないという

今は 導くべきヤンの方が焦ってしまっているとだけ忠告した

 

ブルファは あまりに冷たいタルタルの態度を責めるが

ヤンの心には 十分に響いたようだ

 

『忘れていました 喉の渇きを感じる者だけが井戸を掘るということを』

 

皇帝と才人キ・ヤンが 互いに もう会わないと決めたことを

タナシルリはまだ知らず 半月も続く2人の逢瀬に嫉妬の炎を燃やす

他の側室も… 女官たちまでが タナシルリを同情の目で見る

皇帝とキ・ヤンへの嫉妬もあるが その同情こそが何より耐えられなかった

 

『もう忍耐も限界だ あの女を今度こそは懲らしめてやる…!』

 

遼陽では

 

命からがら逃げだしたワン・ユたちが ムソンを心配していた

情報に間違いはないはずなのに なぜ襲われたのか…

そしてまた 誰が助けてくれたのかさえ 分からずじまいだった

 

パン・シヌが 物乞いに扮し ムソンの安否を確認しようとしている

奴隷を護送するフクスの行列が通ると 道を塞ぐように倒れ込んだ…!

 

『何だこ奴は! 奴隷にして売り飛ばそうにも人相が悪すぎる 消えろ!』

『そ… そんなことを言わずにお恵みを!!! ……あぁっ! あれは…』

 

シヌは ムソンの安否を確認しようとして 驚くべき人物に気づく

あの高麗(コリョ)村の村長 チョクホだ…!!!

そのまま奴隷に紛れ 収容所に潜入したシヌは チョクホに近づいた

 

チョクホは 一度は奴隷として売られたものの

宦官だと知られ 戻されたのだという

 

※宦官:去勢を施された官吏

 

『スンニャンを捜してるんだろ? もう会ったか?』

『えっ?! スンニャンが… 生きているのか?!!!』

 

もちろん ムソンのことも心配だが

シヌは 一刻も早く知らせようと ワン・ユのもとへ走る…!

あの日 涙ながらにスンニャンの死を伝えたシヌは

今度もまた涙に濡れながら 喜ばしい報告をするのだった

 

『何と… あのペガンが スンニャンを救ったそうです!』

 

“最愛の人”の死を受け入れられず 立ち直れないでいたワン・ユは

シヌがもたらした吉報に 誰はばかることなくうれし涙を滲ませた

 

大都では

 

朝礼殿へ行こうと 朝の身支度を整える才人キ・ヤン

そこへ 慌てふためいたトクマンが駆け込んでくる

すでに朝礼は始まっており またしても女官たちが

開始時刻の変更を わざと伝えなかったのだ

 

「内訓」を学ぶ初日の大事な日に遅刻とは…! と激怒するタナシルリ

罰として「内訓」を すべて暗唱するようにと命じた

スラスラと 流れるように暗唱するキ・ヤンに 一同が驚く

 

※内訓:仁粋(インス)大妃が編纂した婦女子の修身書

 

まだ学んでもいない「内訓」を なぜ暗唱できるのか

毎晩 少しずつ覚えたと答えるキ・ヤン

しかしタナシルリは ヤンが 毎晩のように皇帝と過ごす光景を想像し

「内訓」を軽んじているのか! と激怒する

 

『この者を 白装束で書庫に閉じ込め 親衛隊に見張らせよ!

「内訓」百条を 百冊に書き写すのだ!!!

終えるまで 水一滴すら与えてはならない!』

 

雪の降りしきる寒い季節 書庫には暖房の設備もない

才人キ・ヤンは 白装束のまま 防寒着もなく閉じ込められた

「内訓」をすべて書き写すまでは飲まず食わずで過ごすのだ

 

心配するトクマンに 下がれと命じ ヤンは覚悟を決める

無念に殺されたすべての者の為 こんなことで負けるわけにはいかないと…!

 

3日目の夜になった

 

宦官ブルファは 書庫の前を見張るビョンスとチョチャムを殺す!と息巻く

そんなブルファを 厳しく制すトクマン

「内訓」をすべて書き終え 自ら出てくるほかに道はないのだと…!

 

皇帝タファンは 『もう会わない』との宣言を守り

本当に ヤンが会いに来ないのだと思っていた

トクマンから侍従コルタに話が伝わり ようやく事実を知るタファン!

 

書庫へ駆けつけたタファンは 制止するビョンスの胸倉を掴み

構わず奥へと進み 気を失っているヤンを抱き起す…!!!

 

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未来の選択 第10話 波乱の賞金合宿

2017-12-12 12:00:00 | 未来の選択 あらすじ

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1話~5話はこちらで公開しています

6話より〈gooブログ〉からの公開となります

 

 未来の選択 第10話 波乱の賞金合宿 

 

キム・シンが パク・セジュの正体を知ってしまった

なぜ カメラマンに? その答えを聞こうとしたその時

シンの携帯に セジュから着信が…!

 

〈驚きましたか? 僕も驚きました まさかここで会うとはね〉

〈ミレも… 知ってるんですか?〉

〈どうでしょうね …なぜ急に敬語を?〉

〈……〉

〈この件は秘密です〉

 

自分は実力派の人気アナウンサーだと自負し 新米カメラマンの分際で!と

これまで パク・セジュをコケにしてきたのだ

“未来のミレ”が予言する 自分の成れの果ては こんな風に始まるのかと

シンはもう 呆れて笑うどころか 涙目になっている

偶然同じ店に入り 出くわすなんてあり得ないと

すべては仕組まれたことかと “未来のミレ”に詰め寄るシン!

 

『結局はパク・セジュに解雇され 他局でも相手にされない それで破滅?』

『それは違います』

『私を追い詰めて面白い? 私があなたに何かしましたか?!』

 

中華料理店のミレは

 

セジュの恩人として同席する 会長イ・ミランと話す

ミランは ミレの年齢を指摘し 玉の輿で楽したくない?と聞く

あまりに唐突で 失礼な質問をする祖母に セジュは気が気ではない

 

でもミレは 大して傷ついた様子も 気分を害した様子もない

そんな家は自由がなく 息が詰まるから嫌だと即答した…!

 

『裕福に暮らせるのに? 女性は誰でも憧れるんじゃない?』

『では 会長は今お幸せなんですか? もっと違う夢を見たことは?

女性の誰もが 玉の輿に乗りたいわけじゃありませんよ』

 

聞かれたから 正直に答えただけなのに…

それでもミレは 無礼を謝罪した

あっけにとられたミランは 次の言葉が出てこない

予想外の答えを出した 予想通りのミレに セジュは満足そうに苦笑する

 

同じ時 “未来のミレ”は

シンに対し どう説明しようか戸惑っていた

シンはシンで なぜこんなに追い詰められているのか理解できない

“未来のミレ”は そんなシンに 一度だけ セジュに謝罪してほしいという

絶対に勝てない相手に 一度だけ頭を下げれば 未来は変わると…

 

『頭を下げるにしろ 土下座するにしろ それは自分で決めます!!!』

 

一方 談笑が続く中華料理店の3人は…

言葉の端々から ミレには 他に思う人がいそうだと気づくミラン

店を出て ミレと別れた後 ミランは『情けない!』と嘆く

 

『全然 脈がないじゃないの! そんな子を追いかけて…

あなたのプライドはどこへ行ったの?!

孫の恋人が“見習い作家”ってことも嫌なのに 片想いだなんて…!』

 

それより… と話をはぐらかすセジュ

ミレが言ってた 祖母の夢は何か知りたくなったのだ

まさか 財閥になりたいってことが 夢ではないだろうと

 

『本当の夢を聞かせてよ』

『……』

『ハハハ… またね!』

 

財閥の御曹司が歩いて帰るだなんて… ミランは呆れてため息をつく

用意した車を無視し セジュは 祖母に手を振り立ち去った

 

自分のロッカーに戻った“未来のミレ”

 

そこには 古い日記を手にするユギョンが…!

苦しい言い訳をする“未来のミレ”だが 疑わしくても追及できないユギョン

問い詰めるには あまりに不可解過ぎる日記だった

 

自宅に戻ったミレを 『遅い!』と叱りつけるジュヒョン

ミレは シンでなく セジュに会っていたと話す

セジュは 援助を受けて学校に通っていた苦労人だと

 

そして どうしても局に残りたいと懇願するミレ

キャリアがないと言うなら これから経験を積むと…!

 

『お前の得意なジャンルは何だ?』

『何… かな?』

『このバカ!!!』

 

ミレは 兄に聞かれたことを あらためて考える

自分の得意分野は何なのか… 一体自分は どんな作家になりたいのか…

漠然とした思いだけで 具体的な展望など何もないのだ

 

翌日

 

ソ・ユギョンは オフィスでひとりになるチャンスを使い

ミレのデスクを物色し 日記帳を見つける

昨日見たのと同じ日記なのに なぜかこっちは新しい

 

読んでみると…

 

自分が交通事故に遭った日 “危うく事故りそうだった”と書かれている

そして “変なオバサン”のことも…

ユギョンは 日記の 気になる部分の写メを撮る

そして 昨日破り取った 古い日記の1ページと写メを

知り合いの博士に送り分析してほしいと頼む

この2つの日記の関連性を調べれば きっと何かが見えて来ると…!

 

そこへ ジュヒョンとジェスが入って来た

地下鉄事件の取材が 受賞するかもしれないと興奮している…!

 

一方 ミレは とにかく目の前の仕事をこなすことに集中していた

将来の展望も大切だが 今は番組のネタを探さなければならない

 

過去の新聞に目を通し “偽洋酒事件”に注目するミレ

さっそく警察に出向き 当時の捜査について聞き取りをする

刑事が言うには “清澤洞(チョンダムドン)のグレース”が怪しいという

そのカラオケバーでは 販売だけでなく製造もしているというのだ

 

『もっと若かったら 潜入捜査でもするんだがな』

 

その言葉に さっそく隠し撮り用のカメラを買いに行くミレ!

迷った末 メガネ型のカメラを購入し 求人広告を見て面接へ…!

 

夕方の会議に遅刻したミレは 遅刻の言い訳をする時間も惜しく

“偽洋酒事件”の潜入取材を提案する

ターゲットの店には すでに調理補助として雇ってもらい

そのために 髪型まで変えたミレ…!

 

偽洋酒の製造過程を隠し撮り出来たら 大変なスクープだと興奮するジェス!

セジュは バレたらどうなるのかと心配でたまらない

突然に怒り出し『妹を危険に晒せない!』と怒鳴るジュヒョン

やらせればいいというジェスを睨みつけ ミレを外へ連れ出す

 

一瞬 軽く聞き流したが…

『今 妹って言ったか?』と興奮するジェス

プロデューサーの妹だなんて… 作家交代までさせてしまったと…!

 

潜入取材は危険だし それに 偽洋酒を暴いてどんなメリットが?

とにかく反対だというジュヒョン…!

そこへセジュが現れ 良心的な店の良質な洋酒と比較しては?と提案する

そして ミレの取材に危険が及ばないよう 自分が客になって見守るという

見かけはひ弱そうだが テコンドー3段 合気道3段 剣道4段だと言われ

ジュヒョンは セジュの申し出を 反対する理由がなくなってしまった

 

話を聞き 遅れて駆けつけたキム・シンは 3人の中に入れない

セジュの正体を知ったばかりに 嫉妬心でセジュを攻撃できなくなったのだ

 

晴れてジュヒョンの許可をもらい ミレを守る役に就いたセジュは

さっそく 隠し撮り撮影のやり方について ミレに教えることにする

遅くまで一緒にすごし ミレを車で送る

どこまでも優しいセジュに感謝しながら ミレは シンのことを思っていた

あれ以来 何の連絡もない

 

すぐには家の中に入らず 携帯の着信を確認するミレ

“幽霊屋敷”の企画以来… 正確には セジュの正体を知って以来

シンは ミレに連絡できなくなっていた

その姿を 離れた場所に車を停め じっと見つめるシン

 

セジュに対し 嫉妬心はあるが

今はただ ミレを守ってくれることがありがたかった

ミレの心はまだ シンのものなのに…

 

その頃 “未来のミレ”は イ・ミランとの関係を断とうとしていた

孫セジュの未来も十分に伝えたし もう自分の役目は終わったと

2人が会っているのを ユギョンが目撃する

シンとセジュとも親しく 会長とまで会う仲とは… 一体何者?!

 

その後 キム・シンとの思い出の場所を訪ねて歩く“未来のミレ”

互いの存在があれば それだけで幸せだった頃

待ち受ける不幸など 考えもしなかったあの頃

 

想い出の店でカクテルを注文し 思いにふける

不幸な未来を変えたくて 過去の自分に忠告に来たのに

ミレは自信たっぷりで 未来の自分が間違っているとでも言いたげだ

キム・シンには なぜ苦しめるのかと責められ 深く落ち込む“未来のミレ”

 

ずっと尾行して来たユギョンは 怪しげな男の存在に気づく

どうやら 自分と同じターゲットを尾行しているようだ

男は ユギョンに追いかけられ慌てて逃げていく…!!!

 

やっとのことでユギョンから逃げ切った男は 誰かと交信している…!

 

〈こっちの人はみんな怖過ぎる! 早く交代してくれ!

もうこの時代にはいたくない! 耐えられませんよ!!!〉

 

(時代って… 何?)

男に追いついたユギョンは 不可解な会話がどうにも理解できない

そんなユギョンの携帯に 日記の分析結果を知らせる着信が入る

 

報告によれば どちらの日記の筆跡も同一人物と判明

しかし 紙質は同じなのに 片方は約25年前のものだという…!

ソ・ユギョンは この事実を真っ先に伝えようと パク・セジュに会う

 

『日記の内容も 8月14日まではまったく同じなの

そして 事故が起きたその日 あのオバサンが未来から来たの!』

 

あまりに突飛な話で セジュは笑うしかない

その笑い声は オフィス内に響く歓声にかき消された

“幽霊屋敷”の企画が とうとう“国際放送連盟”の特別賞を勝ち取ったのだ!

 

授賞式は オフィスで行われたが トロフィーは正社員の分しかない

ミレとセジュの分は 用意されていなかった

気まずい雰囲気が流れると ジュヒョンが 賞金で旅行に行こうと言い出す

海外にでも行きたいところだが 金額的には研修施設での合宿が限界だ

それでも皆 大乗り気で 是非行こう!と賛同した

 

研修施設に到着すると さっそく無邪気に遊ぶ一同

その輪の中には入れないキム・シン

それでも 自分がいないことに誰か気づけよ! と不満げだ

 

掃除係に買い出し係 研修施設での役割は ゲームで決めるというジュヒョン

これは幼稚園の遠足なのか?! と ここでも文句を言うシン

バカバカしいことはしたくないが 仲間外れも心外だ

何とも扱いづらいシンに ジュヒョンは勝手にしろ!と無視を決める

 

他のスタッフに促され 渋々ゲームに参加した結果

シンは薪割り係 セジュとミレは 野菜洗い係になった

あっという間に野菜が洗い終わり セジュはバーベキューの肉を焼く

時間が出来たミレは 薪割りをするシンのもとへ…

 

潜入取材はやめろと 頭ごなしに否定するシン

今度ばかりは無駄骨じゃなく 命の危険もあると…!

“幽霊屋敷”の取材が無駄骨と言われ 心外なミレ

作家交代になったんだから 十分に無駄骨だと決めつけるシン

 

『そんなに放送作家になりたい? それが夢?!』

 

『この世の中には ミレと同じような… たくさんの“ミレ”がいる

コールセンターで働いたり お見合い結婚したり…

結婚して2人の子持ちの もう人生を諦めちゃった“ミレ”もいる

私は やりたいことを見つけられて 本当に自分が誇らしい

自分の将来も 好きな人のことも 自分の心のままに決めたい』

 

真っ直ぐに見つめられ 気まずいシン

そんなシンに対し お願いがあるというミレ

 

『私から わざと距離を置かないで

もしも私が嫌いじゃないなら 私を避けたりしないでください』

 

同じ時

 

セジュは ユギョンと話していた

ミレを 祖母に紹介したと…

 

『それと… 彼女が見当たらないんだけど ここへ呼んでくれる?』

『……嫌よ 何で私が彼女を呼ぶの? 何のために?!』

 

あんなに協力的だったユギョンが 突然に態度を変え 戸惑うセジュ

 

『私を“恋のキューピット”だとでも? 私のことバカにしてる?!』

『そんなこと思ってないよ だって君は僕の… いい友達だ』

 

ユギョンは “友達”と言われ さらに逆上する

もう “好きな人”から相談されるのは嫌だと叫ぶ…!

 

恋に疎いセジュに 何くれとなくアドバイスしてきたユギョン

その本心を知り あまりにも鈍感過ぎた自分に気づくセジュだった

 

賑やかにバーベキューを楽しみながらも 4人の心境は複雑だった

ミレは シンとの会話を思い返し 浮かない表情を隠し笑顔を作る

そんなミレを見つめ 言われたことの意味を考えるシン

ユギョンは 誰と離すこともなく ビールを飲んでいる

セジュは そんなユギョンを見つめ じっと考え込んでいた

 

ここでジュヒョンが 研修らしいこともしないと… と立ち上がり

番組について 互いに意見を言い合おうと提案する

まずはぺ作家から… と進行するジュヒョンを 唐突に遮るシン…!

 

『その前に… …… …… 俺はミレが好きだ!!! ミレ…お前は?』

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第26話 女の闘い

2017-12-05 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第26話 女の闘い 

 

皇帝タファンは キ・ヤン嬢に花束を渡した

7人の側室候補の中で ただひとり合格したヤンは 続いて身体検査を受ける

トクマンに案内されて行く途中 タンギセの一行が現れた

スンニャンが 側室に選ばれたと知り 動揺するタンギセ!

 

トクマンは すでに王様の側室と決まった方に 決して無礼は許さない

いかに皇后の兄タンギセであっても 側室の前では無力だ

 

皇后の命令で パク・オジンを殺したことも

また スンニャン自身に矢を放ち 殺そうとしたことも

全てを知る者が側室では いつか事が公になってしまう…!

 

『スンニャンは 秘密を守ると言ってきた それを信じるしかない…!』

 

キ・ヤンの身体検査は トクマンとホンダンがすることになっている

それはもう 問題がないということだ

敬語を使うヤンに対し トクマンは 今よりあなたが私の主だと言う

 

身体検査が行われる部屋の外に 皇后の姿があった

しかしタナシルリとて その部屋に入ることは許されないのだ

 

ペガンを除く他の長官たちは この仕打ちに憤慨して帰って行く

我が娘を側室にし 世継ぎを産めば栄華を極められると

皇太后の言葉を信じて 側室選びを提案したのだ

まさか 貢女出身の娘に負けるなど これ以上の屈辱はないと…!

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢物とした女性

 

長官たちは皆 丞相の屋敷の宴に呼ばれているという

ヤンだけが 側室に選ばれたという事実の波紋は 予想以上に大きい

 

丞相ヨンチョルは 娘を呼び もっと側室を増やすという

タナシルリは あまりのことに憤慨する

側室を阻止して マハの立場を守ろうと 自分がどれだけ苦労したことか!

そして父上は 皇帝の心を得たいという女心を まるで分かっていないと…!

 

ヨンチョルは 初めて娘に 厳しい言葉を投げかける

今は“女心”を論じているのではなく “政(まつりごと)”を論じているのだと!

 

マハが1歳になった時 皇帝に譲位を迫り玉座から引き摺り下ろす

そしてマハを皇帝に据え “垂簾聴政”を行うというヨンチョル

それを実現させるため 長官たちから 側室という“人質”を取るのだと

 

垂簾聴政とは 幼い皇帝に代わり 皇太后や皇后が摂政政治をする

マハの代わりに摂政政治を行うタナシルリは 一国の主も同然となるのだ

その権力に比べたら 皇帝の寵愛など… 取るに足らないものだと…!

 

父親の言うことを 心から納得したわけではないが

タナシルリは 父の命令に従い 皇太后のもとへ行き 追加の側室を選ぶ

キ・ヤンに続く側室として 新たに選ばれたのは 4人の娘たちだった

 

雲南行省 オ・ソルファ

嶺北行省 プ・ウヒ

陝西行省 チョク・モラン

四川行省 ソル・ミラン

 

各行省の5人の娘たちは “才人”という側室の称号に任命された

ペガンは スンニャンの入宮が 先王の恨みを晴らす第一歩だという

そして必ずや丞相一族を滅ぼし ヨンチョルの首を霊前に捧げると…!

 

一方 遼陽では

 

ヨンビスが ワン・ユを訪ね挨拶していた

その存在に気づかれた以上 会って話すしかないと判断したのだ

既に ヨンビスの部族は滅ぼされ 逃げ延びたヨンビスは

西域の商団に助けられ この地に妓楼を開いたという

ワン・ユもまた この地の長官になった ペガンに会いに来ただけだと

互いに本心を語ることなく それでも再会を不自然なものにしないよう

それ以上の詮索をすることはなかった

 

そしてワン・ユは 復位するという話題を避け 商団を作ると言い出す

ヨンビスにも 協力してほしいと話を持ちかける

命の恩人の頼みであれば…と 快く引き受けるヨンビスだった

 

本意を探られないよう その場は快諾したヨンビス

ワン・ユの行動を厳重に監視せよと 手下に命じていく

すべて承知のワン・ユは シヌたちに 行動には十分に気をつけろという

 

一方 メバク商団では

 

フクスが ムソンの剣術が あまりに綺麗過ぎることに気づく

正直に 親衛隊にいたと話すムソン

どうせ女官にでも手を出して 追い出されたのだろうと

ムソンが どう話そうかと決めかねているうち フクスが勝手に察してしまう

 

そこへ あの黒笠の人物が フクスを訪ねて来る

気配を消し 2人の話を立ち聞きするムソン…!

 

偽の交鈔が3万枚 今夜のうちに届くという

するとフクスが 今は取り締まりが厳しいから引き取りに行くと言い出す

 

※交鈔:元の紙幣

 

『“鷹の岩”で待つよう 指示してください』

『合図はどうする?』

『火矢にしましょう』

 

ムソンは わざと物音を立ててその場を去る!

曲者だ!と騒ぎ立てるフクスの声に 部下を連れて駆け付けるムソン

そして 部屋の外に忍ばせておいた子犬を捕え 2人の警戒心を解く…!

 

護衛兵を仕切るムソンに 黒笠のヨンビスは気づかない

ムソンもまた ヨンビスの存在には まだ気づいていないようだ

 

同じ時 シヌとチョンバギは

 

盲目の物乞いに扮し 市場の通りを行くフクスの前に出る…!

フクスは無視して通り過ぎたが…

護衛として同行するムソンが 馬上から巾着を放り投げ

今夜の取引を ワン・ユに知らせることに成功したのだった

 

約束の時間

 

“鷹の岩”の手前で 火矢を放つワン・ユの一行

3万枚の 偽の交鈔を運ぶのは 町のゴロツキだった

ワン・ユの合図で チョンバギたちが一気に襲いかかる…!

 

大都では

 

側室たちを受け入れるしかないタナシルリが

一挙一動を見張れと ソ尚宮に命じていた

キ・ヤンだけを気にしている場合ではないのだ

どの側室が子を産んでも マハの立場が脅かされてしまうと…!

 

そんなタナシルリに ソ尚宮は

皇帝が 側室のひとりと床入りすることを告げねばならなかった

 

『へ…陛下はご病気なのに お床入りなど出来るわけがない…!』

 

子孫を増やすべく 側室が選ばれたのだ

皇太后が床入りを勧めれば それを阻むことなど出来るものではない

 

後宮では

 

才人キ・ヤンを ヨンファが 部屋に案内する

ヨンファは ヤンが側室になっても 変わらず高飛車に振る舞う

後ろ盾に皇后タナシルリがいることで

また尚宮として後宮の管理を任され

才人キ・ヤンに対しても 一切礼を尽くす気はないようだ

 

『私の言葉は すべて皇后様のお言葉と思ってください

今夜…どなたかお1人が陛下に呼ばれます 一応…準備なさっては? アハハ…』

 

皇太后は 慣例に従えばお床入りの日だが

陛下の病状を思うと 延期してもよいと考えていた

しかし 侍従コルタが タファンの気持ちを察し慣例に従うと答える

そして今夜の床入りには 才人キ・ヤンが適任では?と提案した

以前は 雑用係として世話をしていたので 陛下の心も休まると…

 

それぞれの才人たちが それぞれに着飾り 呼び出しを待つ

キ・ヤンもまた 落ち着かない様子で部屋を歩き回っている

そこへ トクマンが入って来る

振り向きざまに驚き みるみる涙が滲むヤン…!

 

『……パク副長!』

 

今後 仕えることになる“宦官”だと紹介され さらに驚くヤン

死んでもおかしくない状況であった

なのに死なず こうして生かされ“宦官”となったのは

亡きお父上が娘を守れと 死なせなかったのだというブルファ

 

『新たに授かったこの命を ヤン様に捧げます!』

 

感動の涙もそこそこに 今は 皇帝のもとへヤンを送らねばならない

ヤンは 寝具にくるまれ ブルファが担いで 皇帝の寝所に入った

 

自分のせいで もうこれ以上 無実の者たちを殺したくない

そう切り出すタファンに 幼稚で卑怯だと言い放つヤン…!

ならばなぜ自分が この危険な宮中に戻ったのか

ヤンは 自分のために殺された無実の者たちに申し訳ないからだという

ひとりだけ生き延びるのが 申し訳ないのだと…!

 

『なのに陛下は 無力だからと言い訳し 自分だけ生き残るのですか!』

 

『丞相は 譲位を企んでいる! 側室たちは“人質”なのだ!

また自分のせいで血が流れぬよう 私は自ら譲位する!!!』

 

声が出ないと思わせたまま 情けない皇帝のまま退けば…

自分さえ玉座から下りれば… 血が流れずに済むのだと

 

丞相の一族と闘うのではなく 欲しいものを与えれば

もう 戦うこともなく 血が流れることもないというタファン

ヤンは それ以上何も語らず 袖口から1枚の書面を出した

 

それは タファンだけが本物と見分けられる“血書”であった…!!!

 

しかし 字を知らないタファンは 自分で読むことが出来ない

それでもヤンは 父親が遺したものならば 自分で読むべきだという…!

 

『お父上が 血で綴ってまで伝えたかった思いを知りたいのなら

文字を学び ご自分で読むべきです!』

 

字を学べば世の中が見え 視野が広くなる

そんな皇帝の周囲には 自然に人が集まってくる

そしていずれは 奪われた玉璽も取り戻すことが出来ると…

 

『おそばにいて… すべて私がお手伝いします』

 

人払いして行われた2人の密談であったが 周囲には床入りしたと思わせた

これを知った皇后タナシルリは 激怒を通り越した形相で

側室らの顔をボロボロにしろと命じた…!

今回はヤンだったが いつまた他の側室と床入りするかもしれない

そう思うと すべての側室が憎くなるタナシルリだった

 

翌朝

 

才人キ・ヤンのもとへ “洗顔水”が運ばれる

その香りに気づき ヤンは タルタルの言葉を思い出す

香りが良く 毒を持つ薬草が何種類もあり よく側室潰しに使われるのだと…!

 

ニヤニヤと笑っている雑用係たち

世話係は 高麗(コリョ)出身の者をと願ったが

すべてヨンファに却下され すべての世話係が皇后の回し者だった

ヤンは その世話係の顔目がけ“洗顔水”をまき散らす!!!

みるみる顔が腫れ上がった世話係たちは 泣きながら退散していく

 

食事に異物を混ぜても 結局食べさせられるのは世話係たち

ソ尚宮は もう懲らしめようがないと音を上げる

しかし タナシルリは諦めない

ヨンファに耳打ちし 指示を与える…!

 

世話係が 才人キ・ヤンのもとへ行き 朝礼殿へ行く支度を始める

化粧を施し 華麗な装飾を身につけるヤン

それは 才人として当然の身だしなみであったが…

なぜか世話係たちは クスクスと笑っている

 

朝礼殿に入ると 他の才人たちは皆 質素な格好でかしこまっている

装飾品をつけている者は誰ひとりいない

そこへ 皇后タナシルリが…!

 

タナシルリさえも 装飾品は身につけておらず 質素な服である

ヤンの姿を見るなり 激怒するタナシルリ!

今日は 皇后の母の命日であるため 着飾ってはならぬと

世話係を通して通達したはずだと…!!!

 

『私は何も聞いてはおりません!』

『私と母を侮辱するのか!!!』

 

直ちにヤンは取り押さえられ タナシルリが革の鞭で打つ!!!

服は破れ みるみる背中が裂け血が滲む…!

 

ヤンが鞭で打たれ続けていると タファンのもとへも報告が入る

怒りに震え すぐにも朝礼殿へ行こうとするが コルタが止めた

口のきけない状況で 何を訴えヤンを救うというのか…!

結局は 何も出来ないタファンだった

 

はじめはいい気味だとほくそ笑んでいた才人たちも

次第に恐怖の表情になっていく

悲鳴も上げず じっと耐えるヤンと 容赦ないタナシルリ

皇后に逆らえば 明日は我が身の光景に 皆 凍りついている

 

長い長い苦痛の時が ようやく終わる頃

他の才人たちは皆 逃げるように立ち去っていた

タナシルリは 無反応なヤンを睨みつけ 鞭を放り投げた

 

激痛に耐えながら トクマンとホンダンに支えられ 気丈に歩くヤン

そこへ タルタルが現れ ペガンが会いたいとの伝言をする

 

『皇后様の前で涙を?』

『私に 流す涙はもうありません』

『敵というものは 血ではなく涙に対し残忍になるのです

決して 敵を喜ばせてはなりません』

『妙な癖がつきました 苦痛や悲しみより 悔しさが耐えられません

そして 惨めさも我慢できません…!』

『くじけないでください ヤン様は私にとって 最後の誇りなのですから』

 

1人になり キ・ヤンは むせび泣く…

誰にも見せられない 見せたくない涙であった

 

しばらくして 皇帝タファンが ヤンの寝所に駆けつける

再び会えたことは嬉しい限りだが まさにこの事態を恐れていたと…!

しかし 力無き皇帝は 守ってやることも出来ないと…

 

『構わないのです 私が陛下をお守りします』

 

飾りものの皇帝に過ぎない自分は 何もしてやれないと落ち込むタファン

ヤンは 明日の朝 朝礼殿に来てほしいという

 

『陛下が どれだけ私の力になっておられるか 見せて差し上げます』

 

明朝 キ・ヤンは 3人の世話係を呼び出す

3人は 皇后が後ろ盾だということで 強気な態度で居直っている

革の鞭で 容赦なく打ち据えるヤン!

 

その冷酷な表情に震え上がり 慈悲を請う世話係たち!

そして すべてはヨン尚宮様の指示だと自白する…!

ヨン尚宮… すなわち あのヨンファである

皇后タナシルリに耳打ちされ 今回のことを仕組んだのだ

 

『ここで選ぶのだ! ここで殺されるか 皇后様の前で自白するか!!!

皇后様を頼って裏切るでないぞ! 私には陛下がついているのだ!』

 

才人キ・ヤンは ヨン尚宮の部屋に出向き 有無を言わさず頬を打つ!

その後ろで怯え切った世話係たちを見て 青ざめるヨン尚宮…!

ヤンの気性は 昔から知っているヨンファであった

 

朝礼殿では

 

皇后への挨拶が行われる場に なぜ皇帝が現れたのか

タナシルリは 口のきけないタファンから事情も聞けず戸惑っている

 

そこへ 遅れて現れる才人キ・ヤン

すぐにもヤンを怒鳴りつけたいが 皇帝の手前それも出来ない

 

ヤンは 今回の犯人はヨン尚宮だと口火を切る…!

必死に自分ではないと嘆願するヨン尚宮だが 世話係が自白を始めてしまう

 

ここでヨン尚宮を庇えば 自分が関与したと疑われかねない

それはソ尚宮とて同じことであった

タナシルリは なぜ蒸し返すのかと ヤンを叱りつけるにとどまった

 

『ヨン尚宮が画策したことは 皇后様と側室を反目させる行為です

後宮の和をかき乱した罪は 許されません

ここで罰しなければ もう誰も皇后様に従わなくなります

ヨン尚宮に 棒叩き20回を命じて威厳を示すべきです』

 

皇帝タファンは タナシルリをじっと見つめた

そしてすべての視線が 皇后の決定を待っている

タナシルリは ヤンが要求したそのままを認めるしかなかった

 

罰を受けるヨン尚宮を 遠くから眺める才人キ・ヤン

それは 皇帝タファンがあの場にいたからこその裁定であった

世話係たちは ヤンの後ろ盾である皇帝を恐れ自白した

タナシルリもまた 皇帝の前で 皇后の威厳を示さねばならなかったのだ

 

『もう二度と 自分は無力だなどと言ってはなりません』

 

何が出来るかではなく 存在そのものが力だと ヤンは示してくれた

タファンは そんなヤンを 愛おしく また頼もしく見つめるのであった

 

メバク商団では

 

チェ・ムソンが 深夜の商団に忍び込んでいた

そして ワン・ユに命じられた物を発見し シヌのもとへ届ける

 

ワン・ユは ヨンビスを相手に酒を飲んでいる

いつになく寂しそうな表情に ヨンビスは気づいていた

高麗(コリョ)の廃王を ここまで寂しくさせるは相手は誰なのか…

しかし スンニャンへの想いなど ヨンビスに話せることではなかった

 

シヌが戻り ワン・ユに耳打ちすると ヨンビスは退室を命じられる

妓楼の主として酒の相手をしても それ以上は踏み込めない

 

だが 立ち去ると見せかけたヨンビスは チェ・ムソンの姿を目撃し

交鈔を奪った黒幕が ワン・ユであることを知る…!!!

ムソンが手に入れたのは 偽の交鈔の製造場所と取り引きを示す帳簿だった

それによれば 明日 また取引が行われることになっている

 

ヨンビスは ひとり考え込んでいた

自分が真実を明かせば 間違いなくワン・ユたちは殺される

今になって なぜそれを躊躇してしまうのか…

 

しかし 躊躇するまでもなく すでにフクスが嗅ぎ付けていた

倉庫を物色するムソンに気づいたいたのだ…!!!

 

『偽の帳簿を盗ませました 明日の夜 取引が行われると信じています

交鈔を奪いに 必ず奴らが現れるでしょう』

 

フクスは 全員を皆殺しにすると息巻く!

よくやったと ほくそ笑むことが出来ないヨンビス

なぜこうも気乗りがしないのか… ヨンビスの“女心”が疼く

 

後宮では

 

才人キ・ヤンを苦しめようと 次々送り込まれる尚宮や世話係が

ヤンの気の荒さに耐え兼ね 皆 逃げ出してしまい 頭を痛めるソ尚宮

 

『向こうが挑んできた闘いだ 必ず受けて立つ…!』

 

皇后タナシルリは 何としてもキ・ヤンを服従させたかった

そこで 以前と同じ薬湯を それぞれ側室たちに配る

即座に飲めなければ 以前のような目に遭うと 側室たちは怯えだす

そんな中 才人キ・ヤンだけが 器に手をかけようともしない…!

 

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