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未来の選択 第9話 兄の心妹知らず
『お兄ちゃん… 私は 2038年の“未来のミレ”よ!
未来から来たあなたの妹 ナ・ミレなの!』
今度は何の妄想だと まったく取り合う気のないジュヒョン
“未来のミレ”は 兄妹の間でしか知り得ない 傷痕の話をする!
そう ミレの肩に残る醜い傷痕は ジュヒョンがスープをこぼしたせいだ
この後 妹の結婚式直前 ジュヒョンは 真実を告白することになる
兄妹の中が悪くならないよう その傷跡が兄のせいであることは隠された
この時のジュヒョンは もちろん妹に告白しようとは思っていない
しかし今は なぜそれを知っているかの説明をする時間はない
このまま2人を結婚させないよう 兄妹で協力しなければ…!
それでもジュヒョンは信じられなかった
目の前の中年オバサンが 自分の妹だなんて…!
同じ時 幽霊屋敷のミレとシンは…
思わずミレを抱きしめ キスしそうになるシン
受け入れようとして 寸前で顔を背け拒んでしまうミレだった
互いに気まずい空気を打ち消そうと 撮影に集中する2人
すると2階の窓際に ウエディングドレスを着せられたマネキンが…!
どうやら 満月の夜に見えた人影の正体は このマネキンのようだ
飾られている写真を見ると この家に住んでいたのは夫婦のようだ
男性の方は病気を患っているらしく 本棚には癌に関する著書しかない
本の間から見つかった1冊の日記帳
それによれば 末期癌の痛みに耐えかねた夫は 妻を遺して自殺し
この世では添い遂げられなかったが いずれ海の露となって再開しようと…
苦しむ体で妻に書き宛てた 走り書きの遺書が見つかる
すべての事情を知ったミレは 幽霊屋敷ではなく 夫婦の物語として
この家を紹介したいと言い出す
この日撮られたビデオを パク・セジュが仮編集することに
2人の姿が何度も出てきて 不快になるセジュ
そこへシンが現れ 編集なら自分でやると言い出す
セジュには それをいちいち断る理由もなかった
憮然として作業室を立ち去り 駐車場へ行くと そこに“未来のミレ”が…!
『一体 あなたは何者なんですか?! 誰の味方なんだ!』
『それは100% あなたの味方よ!』
本当の兄は とうとう信じてくれなった
“未来のミレ”は 思い切って セジュに真実を打ち明ける
自分はミレの未来の姿で 将来の夫はキム・シンなのだと…!
思わず吹き出してしまうセジュ!
とても 中年女性が思いつくジョークではないが
信じるか信じないかではなく もうミレの心はシンにあるのに
今さら自分が何をしても遅すぎると言い 立ち去ろうとする
一方 ミレとシンは
すでにホラーの企画で準備しているんだと 不機嫌なイ・ジェスを
何とか説得しようと苦労していた
ミレは ジェスを満足させるナレーションを書こうと必死になる
その夜 帰宅したジュヒョンは“未来のミレ”と向き合う
DNA鑑定をしようと 髪の毛を1本要求する
そして 未来の夫が貧乏だからと 過去を変えに来たなんて…
妹は金に執着する人間じゃないと…!
“未来のミレ”は 自分よりはるかに若い兄を見つめ涙ぐむ
そして ミレにも話せなかったことがあるのだと 語り始めた
ジュヒョンは この話を聞き すぐさま行動に出る
台本の仕上げに忙しいミレを呼びだし 知り合いの制作会社へ移れと言う
突然に言われ動揺したミレは メールでシンを呼び出す…!
しかし シンがミレのもとへ行く前に ジュヒョンが呼び止め遮った
そして初めて ミレが自分の妹だと明かす
いくら苗字が同じとはいえ あれだけミレを苛めていたのに…
しかし 兄だからこそだと言われてしまえば それも納得するしかない
妹に構うな…! というジュヒョンの言葉が シンの心に深く突き刺さる
その足で ミレが待つ公園に行くが やはりもう以前のようには出来ない
テレビ局で作家を目指すより 制作会社で作家になる方が近道だと
ジュヒョンが言ったとおりの言葉を繰り返すシン
ミレはショックだった
行くな…!と 引き止めてくれるとは期待しないまでも
もっと ミレが望みを持てるような背中の押し方もあるのにと…
涙ぐんで立ち去るミレを シンは 追いかけることすら出来ない
そんなミレを追いかけたのは パク・セジュだった
行かないで! とストレートな言葉で引き止めるセジュ
ジュヒョンから ミレが辞めると聞いて すぐに駆け付けたのだ
『僕はこのまま ミレさんと仕事がしたい 行かないで!』
本当は キム・シンに言ってほしい言葉を 代わりにセジュが言ってくれた
嬉しくもあり やっぱり寂しいと感じてしまうミレ
コンビニのイートインでカップ麺をすすり 冷えた体を温める2人
そんなミレとセジュを ソ・ユギョンが目撃してしまう…!
『これからは 友達として気楽に話さない? この前のことは忘れて
今日からはまた いい友達に戻って始めよう』
心から和解して オフィスに戻る2人
するとミレの作業室で イ・ジェスが新たな台本を書いている
ホラーで準備していた通り “幽霊屋敷”の企画で進行するというのだ
いくら真実でも 夫婦の物語では視聴率が稼げないと…!
これにすかさず反論したのは ミレ本人でなくセジュだった
しかし下っ端のセジュは ジェスに怒鳴りつけられてしまう
一介のカメラマンなんか ディレクターである自分のひと声で
いつでも辞めさせられるのだと…!
『アメリカの映画学校を出た?! ビデオジャーナリストになりたい?!
でもここじゃ 単なる下っ端のカメラマンだ! 身の程を知れ!!!』
『身の程… ですか』
ミレが作家を降板するすることを知り 激怒するシン
ジュヒョンは そんなシンを追いかける
いくらシンが本気だと言っても 不安で仕方ないというジュヒョン
まさか 未来の妹が 過去を変えにやって来ているとも言えず…
『あの占い師の話が頭から離れなくて… 不安なんだ』
『まさか 俺が本当に破滅するとでもいうのか?』
その頃 ミレは セジュに付き添われて病院にいた
化膿してしまった足の傷を手当てしてもらう間 ずっと寄り添うセジュ
そして セジュと共にオフィスへ戻る
ペ・ヒョナが ミレの方へ椅子を差し出し 心配そうに見つめる
番組は ディレクターイ・ジェスの進行通り 順調に進められた
しかし 後半になり 突然にキムアナがナレーションを変える…!!!
幽霊屋敷の企画で 恐怖を煽りつつエンディングへ向かうはずだったのに
『そこに幽霊はいなかった』と 断言してしまった!
〈ひどく苦しんだからこそ その分だけ互いを愛し抜いた
悲しい悲しい 夫婦の物語があったのです〉
それは ミレが書いた台本そのままだった
ミレはすぐにシンのもとへ…!!!
痛む足を引き摺って 必死に局内を走る!
入れ違いに出て行ったと告げられ 電話をするが シンは出ない
ジュヒョンに言われた言葉が シンの頭の中でリピートされた
破滅してもおかしくない生き方は 独身なら本望だろうが
結婚したら 相手だけが苦労すると…
だからこそミレを愛せない 愛してはいけないのだと
シンは 鳴り続ける携帯を無視し 車を走らせた
翌日 視聴率の発表記事を 恐る恐る開くジュヒョン
1階で9.8%にうなだれる兄と 2階で10.2%に歓喜する妹!
首都圏と地方で 微妙に視聴率が違っていた
同じ時 パク・セジュは 祖母ミランダと交渉していた
出来れば両方10%超えしてもらいたかったが…
メンバーを交代させる条件で 存続を許可するというミランダ
そんな祖母の決定に失望し YBSを継ぐ気が失せたと言い放つセジュ…!
『社員もやる気が出るわけがない 企画を考えるより保身が大事
そりゃ視聴率も下がるわけだ…! 何よりこの会社の会長がセコ過ぎる
アナウンサーや見習い作家に怒るくらいにね』
孫の逆襲を受け ミランダは決断を翻す
火曜夜11時のレギュラーとして 番組は存続することになる
決定の電話に沸き立つオフィス
喜びを分かち合う場に 下っ端カメラマン パク・セジュだけがいない
セジュは 存続決定の交換条件として 祖母の要求を飲むことにした
1か月後には 15階へ復帰することになる
正式に ミレを紹介してほしいというミランダ
紹介してもいいが まだ自分の身分を明かさないでというセジュ
『世間には 僕らと違う人種がいっぱいいるんだ』
『それ どういう意味?』
セジュは “未来のミレ”に連絡し ある頼みごとをする
そのやりとりを背後で聞いていたソ・ユギョン…!
セジュとも連絡し合うなんて 一体 何者なんだと迫る!
“未来のミレ”は取り合わず セジュは諦めろと言い捨て行ってしまう!
キム・シンは 知り合いに ヨンゴングループについて聞く
特に 28歳独身で 海外にいて顔が知られていない人物がいるかと
さらに聞き込みをと続けていると “未来のミレ”からメールが…!
今夜 重大な話があると 一方的な呼び出しの連絡だった
シンと“未来のミレ”が待ち合わせた中華料理店では
たった今 セジュとミレが 個室に入ったばかりだった
そこへ 偶然を装い イ・ミラン会長が登場する
セジュはミランダを 学費援助してくれた恩人だと紹介した
同じ時 ソ・ユギョンは “未来のミレ”のロッカーを探っていた
その正体を突き止めようとして 古い日記を発見する!
交通事故に遭ったのは自分なのに シンの事故の被害者は ミレになっている
そして 見舞いに来るシンを 次第に好きになっていくミレの心情が…
さらに読み進めていくと 自分がパク・セジュと結婚するのだという…!
この日記の中の“ナ・ミレ”は シンに惹かれながらも
セジュと結婚するユギョンが羨ましいと綴っている
キム・シンは 個室に案内される途中 偶然に開いた扉の向こうを見た
正面に座っているパク・セジュに気づいたその時 メールを着信する
ヨンゴングループの28歳独身 世間に顔を知られていない人物とは…
“ミランダの孫であり後継者” YBSの次期会長なのだと…!