韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い- 第45話 出生の秘密

2020-09-05 15:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ
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1話~11話はこちらで公開しています
 
※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります
 
 第45話 出生の秘密 

いつものように 侍従コルタが ワン・ユからキ・ヤン宛の密書を届ける
何年も 開封せず燃やすことが慣例になっており コルタは燃やそうとするが
今回だけは 封を開け文面に目を通すタファン
読まなければよかった… タファンは苦痛の表情で目を閉じる

宴の席で 酒を禁じるキ・ヤンを冷たく追い返した
そして 謁見を請うキ・ヤンを 再び冷たく追い返すタファン
失意の中で居所へ戻ろうとすると 流刑地に向った筈の将軍タルタルが立っている

『将軍 流刑地に向かわれたのでは? そのお顔の傷は?』
『……』
『…ワン・ユ殿の身に何か?!』
『ワン・ユ殿は… 死にました』
『え? 今なんと? 死んだ…のですか?』
『……』
『誰が… 一体誰がワン・ユ殿を殺したのですか!!!』

ワン・ユを殺したのはペガンだと 容易に察することが出来る
号泣して憎しみをあらわにするキ・ヤンに タルタルは…

『あなた様の特別なお方だったのでしょう?
主従の関係に留まらず 支え合って来られた 或いはそれ以上の…』

『将軍!』

『なぜ私がヤン様を陰ながらお助けしていると?
今の陛下と丞相は 帝国を復活させようと躍起になっている
暴れ狂い暴走する馬の手綱を 一体誰が握り鎮められるでしょうか
ヤン様しかいないと信じ いかなる時もお助けしてきました』

タルタルの話に 涙ながらに聞き入るキ・ヤン

『ヤン様は仰いました 一族にこだわるなと
今こそ その言葉をヤン様におくります
ワン・ユ殿に固執せず!
貢女(コンニョ)だったヤン様を貴妃にした!
この国と陛下だけを按じなさいませ!』

※貢女(コンニョ):高麗(コリョ)が元への貢ぎ物とした女性

『暴れ馬の手綱を握れと仰いましたか ならばどんな手段を使っても?』
『ヤン様!』
『卑劣で残忍な相手に慈悲など施せません!!!』

キ・ヤンは それきり興徳殿に引きこもり酒浸りとなる
身なりも構わず 泥酔し泣き暮れる
なぜかワン・ユが死んだとは どうしても思えないというブルファ
それがキ・ヤンの涙を誘うことを知りつつ 言わずにはいられなかった

『私の代わりに泣いてください 私は… 泣くことさえ許されぬ身です』

そう言いつつ涙が止まらないヤン
ブルファは 何と言葉をかけていいかも分からず ただ泣けてくるばかりであった

タンギセの一団は 夜を徹してワン・ユの遺体を捜索していた
こうまで見つからないとは 生き延びて逃げたのでは?と言うビョンス
おそらくペガンも同じように捜しているに違いない
見つかる前にここを立ち去ろうと進言する

その暗闇に潜むパンシヌ ムソン チョンバギ マクセン!
果たしてワン・ユは生きているのか!
瀕死のワン・ユをヨンビスに託し 追っ手を攪乱した4人は途方に暮れていた

同じ時

廃墟に潜むヨンビスは 意識を失ったままのワン・ユに寄り添っていた
ワン・ユは うわ言で何度も“スンニャン”の名を呼び続けている
今にも死にそうな“愛する人”を どうしてやることも出来ないヨンビスだった

一夜明けた宮殿の庭園に 物思いにふけるマハ皇子の姿があった
マハは ワン・ユに言われた言葉が頭から離れず悩んでいた

「謀で真実を隠すことは出来ぬ!
母の敵を討ちたいなら 皇帝も皇太后も!ペガンとその臣下も殺すことだ!」

そんなマハの前に 貴妃キ・ヤンが通りかかる
キ・ヤンの顔つきは今までとは違い 冷酷な表情でマハを睨みつけている
マハもまたこれまでとは違い 殊勝な態度で母の死について教えてほしいという

『皇太后様からはどう聞いておられるのですか?』
『詳しくは何も…』
『皇子のお母上は…』

キ・ヤンの話を遮るように皇太后が現れ さっさとマハを連れて行ってしまった
皇太子を早く決めるよう 陛下に話さねば…というヤンに
ブルファは 臣下に上奏させてはどうかと進言する
今の皇帝の心境では おそらくキ・ヤンの話など聞こうともしないだろうと

『では 皇太后の手の者から上奏させましょう』

そこへ 皇后バヤンフトが通りかかる
皇后付きの尚宮として ソ尚宮とヨン尚宮が後に続いていた
その光景を遠目に見ながら キ・ヤンはある秘策を思いつく…!

皇后バヤンフトは 皇太后に謁見し 皇太子の決定を上奏すべきだと進言する
それはまさにキ・ヤンが自ら 皇后に頼んだことであった
ついに皇太子の座を巡り 皇太后とキ・ヤンが対峙する時が来たと
バヤンフトは この申し出を快諾したのだ
いずれマハ皇子が皇太子となり キ・ヤンは皇太后によって排除されると信じて…

皇帝タファンは 皇太后側から出た上奏に激怒する
表向きには この一件にキ・ヤンは一切関わっていない
再び権力を我がものにしたい皇太后!
皇后の地位を安泰にしたいバヤンフト!
怒りの矛先はすべて2人に向けられた

『何故マハを皇太子にせねばならぬ! あれはヨンチョルの孫だ!
この手で滅ぼした一族の子孫を 何故世継ぎに?!!!』

『陛下! 陛下が可愛がるアユ皇子は高麗(コリョ)の血を引く者ですよ!』

キ・ヤンを睨みつけながら アユは相応しくないと明言する皇太后
するとペガンが 2人の皇子を競わせてはどうかと進言する
どちらが優れているかをはっきりと見せつければ臣下も納得すると…!
まだ幼いアユ皇子ではあるが マハ皇子もまた学門から遠ざけられている
歳の差はあれど 互角の競い合いが出来る筈だと主張するペガン

マハには 皇后がずっと秘密裏に読み書きを教えてきた
確実に勝算はあると考え バヤンフトがペガンに進言させたのであった

皇帝タファンは 欲の尽きない者たちに辟易し荒れ狂う!
侍従コルタは 丞相ペガンと自分だけが信頼に値する者であると諭す

『私のそばには これまでいつもヤンがいてくれた』
『それがどうでしょう 今やあの方は…!』
『黙れ! 口を慎むのだ!!!』

ヤンのことは憎い
しかし 侍従に過ぎない者がヤンを侮ることは許し難き事
タファンは 泥酔してよろけながら興徳殿に向かう
こんなに冷遇しても ヤンは憂いの表情さえしない
大明殿では 皇太子を巡る騒動に身じろぎもせず タファンを見ようともしなかった

『なぜ私に縋って来ぬ! なぜ私の愛を求めぬ!!
そなたの権威など 私に捨てられればそれまでだというのに…!!!』

力づくでヤンを従わせても そこに心は無い
分かっていながらどうしようもなくヤンが欲しい

『私が妓女のように媚びれば満足するのですか! 捨てたいのならどうぞお好きに』
『捨てるものか! 捨てられぬ…!』

その頃タルタルは

ワン・ユの行方を追い 流刑地の周辺を捜索していた
タンギセもまた タルタルに見つからぬよう暗躍しワン・ユを追跡しているが…
このままでは自分たちの身が危ういというビョンス
仲間がワン・ユを匿うとして 果たして何処へ連れて逃げるか…
タンギセは 必ず高麗(コリョ)へ向かうはずだと推測する

『高麗(コリョ)へ向かうとして必ず通る道… チョンスダプの谷だ!』

同じ時 ヨンビスは国境を越えるための検問所にいた
部下に引かせる荷車の 樽に隠れるワン・ユとヨンビス…!
検問所には タルタルの一団が待機し怪しい者に目を光らせている
すると突然!
タルタルはヨンビスが入っている樽に向かって矢を放つ!
矢は ヨンビスの腹部に刺さり 声を殺して喘ぐヨンビス!

明らかに樽のそこから血が流れ出ている
しかしタルタルは そのまま荷車を城外へ行かせた
危うく難を逃れ ヨンビスは検問所から遠く離れた場所でようやく樽を出る
傷の手当てを!と言う部下に 早く場内に戻れと命ずる

『パン内官たちを見つけて伝えてくれ! “チョンスダプの谷”にいると!』

そこへ部下と入れ違うように タルタルが現れる
剣で立ち向かおうにも矢傷が深く 一瞬で取り押さえられてしまった
ヨンビスは 王様の命だけでも救ってほしいと必死に命乞いをする…!
その首に剣を突きつけながら タルタルはキ・ヤンとのやりとりを思い返していた

「今後は 私を支援する道を! 助けてほしいのです」
「それが高麗(コリョ)王を救えという意味ならば… 従えません」
「秘密資金はすでに使い果たしました
元の民を救う資金は ワン・ユ殿が調達しています 助けてほしいのです…!」

ワン・ユが生きているとなれば ペガンの兵は地の果てまでも追うだろう
タルタルは 山の奥深く身を潜め二度と現れぬようにと言い剣を下ろした
ヨンビスの思いには 主従の関係や友情ともいえぬ“恋情”があると見抜いたのだ

『ここでワン・ユは死んだ いいな!』

興徳殿には ヨン尚宮が呼びつけられていた
いよいよマハ皇子の出生の秘密を明かす時が来たと…!

『アユが皇太子になった時 お前は自由の身だ』
『本当に… ここから出られるので?』
『お前とて高麗(コリョ)の者であろう 私が守るゆえ真実を明かせ!』

しかし… ヨン尚宮は 興徳殿から出るところを皇后に目撃されてしまう!
マハがタナシルリの実子でないことは バヤンフトの知るところとなる
バヤンフトは ヨン尚宮に 競い合いの前に宮殿から出すと約束した
誰の言いなりになろうと 命乞いをせねば生きられぬヨン尚宮であった
ただ バヤンフトの要求はそれだけにとどまらない

『貴妃に虐げられていたことをここに書け』

城外で自由に暮らせるなら 今のヨン尚宮には何もためらう理由はない
嘘であろうと真実であろうと もうどうでもよかった
バヤンフトの望み通りに筆を運び書き終えた時 背後から首を絞められる!
翌朝 ヨン尚宮は 首を吊った状態で発見された

トクマンは 興徳殿に乗り込み あまりの仕打ちだと抗議する!
これはおそらく皇后の仕業 バヤンフトが手を下したに違いないと考えるキ・ヤン
しかしトクマンは納得出来ない
身ごもったことがあるキ・ヤンを見逃し 側室に推したのは自分だと
すべてを皇太后に話してもいいのかと詰め寄る!

『口を慎みなさい!トクマン殿!
それに 皇太后に話す気がおありなら ここには来ないのでは?』

城外では ヨム・ビョンスが心を躍らせヨン尚宮を待っていた
しかし 心待ちにしていたヨン尚宮は変わり果てた姿に…

その後キ・ヤンは 我が子アユ皇子の教育に集中していた
競い合いだからということではなく 次期皇帝として帝王学を学ばせているのである
そこへタファンが顔を出し 嬉しそうに抱き着くアユ皇子

あの日以来 タファンは再び酒を断ち ヤンに対しても真摯に向き合っている
逆にヤンの心は凍りつき タファンに対し一切の感情を見せない

『アユを 高麗(コリョ)の者として育てたくなければ
そなたももう高麗(コリョ)のことは忘れるのだ
もしも私に出来ねば アユが後を継ぎ高麗(コリョ)を従属させる
そのようにアユをしっかり育てるのだ』

パン・シヌは ヨンビスの部下から報告を受け ワン・ユの無事に安堵する
するとマクセンが ヨンビスは王様を想っていると言い出す
男みたいなあの者が?と まったく取り合わないシヌ
……と! マクセンがヨム・ビョンスらしき男を見かけ物陰に隠れる!
どうやらビョンスは 皇后と密会しているようだ

皇后バヤンフトは ヨン尚宮とヨム・ビョンスの仲を利用しようとしていた
自らが手を下しておきながら キ・ヤンの仕業に仕立て上げ復讐心を煽っていく…!
そして これからは皇后である自分に仕えるようにと説得する
この国から キ・ヤン諸共高麗(コリョ)出身者を排除せよ!
そのためにはまず 金をばらまき手下を集めよと命じていく…!

ヨム・ビョンスは 市場で騒ぎを起こし 高麗(コリョ)出身者だと言いふらす
高麗(コリョ)の血を引くアユ皇子が皇帝になれば 高麗(コリョ)出身者の天下だと!

これもすべて 元の民に高麗(コリョ)への恨みを抱かせるため
皇后バヤンフトが命じたことであった

ビョンスに金で雇われた族たちは もちろん金のためなら何でもする輩だが
次はマハ皇子を殺すと言われ怖気づく…!

『どうせ皇帝に見放された皇子だ!死んでるも同然!
明日の法要で 善業寺に出かけたところを殺れ 事を成せば一生安泰だ!』

マハ皇子を殺し アユ皇子を皇太子にする
これを高麗(コリョ)出身者のせいにすれば…

ビョンスに雇われた輩の頭は マクセンにも金で雇われていた
すべてを知ったシヌとマクセンは 皇后の卑劣なやり方に激怒する

『この事態を止められるのはキ・ヤン様だけだ』
『しかし ヤン様はマハ皇子の敵だぞ!』
『それでも止めねば…! 何て惨いことになっちまったんだ…』

2人の皇子は どちらもキ・ヤンがお腹を痛めて産んだ子なのに…
シヌは あまりに悲しい運命を嘆かずにはいられなかった

宮殿の庭園では

書物を抱えているマハ皇子が 父タファンに出くわし慌てて書物を隠そうとする
競い合いとなり 嬉々として学んでいる様子のマハを冷たく見つめるタファン

『愚か者め! 競い合いはそなたのためにするのではない!
アユを選ぶため 形式的に競い合うだけだ そなたに機会などあるものか!』

『父上 私のどこがそんなにお嫌いですか! 悪いところがあれば直します!』

『どこが悪いとかではない
そなたは… 生まれたこと自体が罪だ!

善業寺に 貴妃キ・ヤンの姿があった

ヨン尚宮の死により マハの出生の秘密を証言できる者がいなくなった
唯一証言できるとすればソ尚宮だが それは難しい
キ・ヤンが思案に暮れていると 宦官ブルファが新しい情報を持ってきた
タナシルリが焼き討ちを行った寺の 尼僧の知り合いが見つかったと…!

逆賊として死んだタナシルリに焼香する皇太后を 厳しく諫めるキ・ヤン
マハ皇子は 自分が頼んで連れてきてもらったのだと皇太后をかばう
それを無視し 祭壇に線香を捧げるキ・ヤン

『この焼香は タンギセに殺された私の母に捧げるもの
ちょうど皇子の歳の頃 私の母は殺され
そして皇子の祖父上により 父も無残に殺されました
奪われた大切な家族の敵を討とうと ここに眠る一族を倒したのです』

『もうやめよ!!!』

『皇子 私は決してあなたを殺しはしない
なぜなら 皇子は私の仇敵の一族ではないからです』

『何を言っているのだ!!!』

声を荒げる皇太后を全く無視し キ・ヤンはさらに言葉を繋ぐ
皇子が 祖父や母親だと信じている者たちを殺めた時 皇太后も手を貸したのだと!

『いつまで皇子を騙し操るのですか!
この皇子が実は何者で 一体誰が誰を殺めたか! 皇后の本性とはいかなるものか!
まもなく明らかになるでしょう

マハ皇子は 何が何だか分からなくなり混乱する
なぜ皇太后はこんなにも狼狽しているのか…
一体 何が明らかになるというのか…!

キ・ヤンが善業寺を後にしようとすると 門前でパン・シヌが待っていた
涙ながらにマハ皇子を助けてほしいと縋るシヌ!
なぜ自分がマハ皇子を助けねばならないのか… ヤンには思いがけないシヌの頼みだった

『このままでは マハ皇子は殺されてしまいます!
この世でただ一人! ヤン様だけがマハ皇子をお守りできるのです!!!』
『何を言ってるのです?』

宦官ブルファも マハ皇子が捨て子だったことしか知らない
なぜシヌが 涙ながらにマハ皇子の命乞いをするのか…

『パン内官?どうしたのです?』
『ヤン様 マハは… 星(ピョル)なのです…!!!』
『星(ピョル)…と言ったか?』
『はい ヤン様が死んだと思われている星(ピョル)なのです!!!』
『有り得ない 星(ピョル)は… もういない』

『違います!マハが星(ピョル)なのです!
王様とヤン様の間に授かった! 実のお子様なのです!!!』

『そんなはずは…!』
『足の甲に 星の形の3つのホクロがあるのです!
私がこの目で見たのです! ヤン様ぁ…!!!』

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