昨日の最終議会で突如提案された「議員定数削減議案」について一言報告しておきたい。
まず、出し方の点である。実は、先月に数名の議員の連名で同一内容の議案が提案されていた。形式も整っており、通常の議案として12月1日の議運では、17日に委員会審議することを決めた。しかし、開会直前の9日に突如理由不明のまま取り下げられた。開会前なので自動的になかったことになった。もし、この議案が取り下げられなかったら、17日にもっと時間をかけて深い論議ができたと思われる。それが、最終日2日前の夕方(1日前の23日は祝日で閉庁日)突如同一内容の議案が提出された。提案者の議員名は違うが、署名した9人名5人は前回と同一の議員がサインをしている。本会議前の議運で、委員から「前回議案を取り下げた理由は何か」と問われ、前回議案の提出者は「いろいろあったが言えない」とはっきりせずのまま議運は終了した。しかしだ、最低5人の議員は一旦取り下げた議案と同一内容の議案を同じ会期の議会に提出するという行為を説明する責任があるのではないか。さらに、議運の副委員長という立場で憤慨しているのは、1日の議運で最終日はさほど時間を要しないので、2時半からの開会ということで全会派一致で確認した。もちろん、政治は生き物なので変化はありうるが、このような時間を要する議案を最終日に提出する意向を固めた段階で、なぜ最終日の開会時間を繰り上げる提案・申し入れをしなかったのだろうか。議運委員は全会派から出ていて、特定議員で日程を決めているわけではない。議会の設定には、全会派が責任を負っているのだ。無責任といわざるを得ない。彼らの責任ある行動があれば、昨日の議会も時間を延長して、職員の時間外手当や光熱費などを無駄にすることはなかった。経費節減の観点からも無責任だ。また、22日に議案提案をした順序も疑問だ。時間的には、記者会見をしてから議案が提出されているようだ。土壇場の提出だったため、22日の5時過ぎに各会派代表宅に連絡が入っている。しかも、その時は議案名だけで、内容は分からないままだった。これでは休日返上してでも会派ごとに集まって検討をする材料もない。新聞記者から会見内容について問い合わせがあっても答えようがないという順序だったということだ。議会人としての常識は、まず議会に提出してから、記者会見するものではないだろうか。そして、記者からの問い合わせを想定して、議長(事務局)は、議員に議案を送付する責任があるのではないか。さらに、これは実務上の配慮だが、同じく最終日に提案する意見書があり、こちらは22日昼までの提出を求められていた。一方は厳しい条件を課しておいて、一方は就業時間ギリギリでもいいという扱いの公平さも疑問が残る。
次に、内容だが、一言で言うと体系的に議論されつくされた提案ではなかったということだ。個々の議員には議案提案権があり、それを否定するつもりはない。私たちも数々の提案をしてきた。その都度、関連の資料は準備をするし関連の職員や機関に問い合わせをするなどの調査や想定できる問答を準備するものだ。昨日の定数削減提案は、それらが決定的に欠けていたのではないかと思わせる場面が多々あった。議案上は、「定数を22人から20人にする」という簡単なものだが、目的や理由、類似団体の(定数だけでなく議会の運用方法や住民の参画手法なども含め)調査など実態や理論の準備があってしかるべきだ。それがないので、説得力に欠いていた。いつも議会に対して批評されている方のホームページでは「佐々木議員のもっともらしい質問におされたが、詐欺的な質問だ。想定もしない質問されれば答えられないのも仕方ない」という趣旨のことが書かれているが、これもあたらない。私が昨日質問した項目の大半は、この間提出した議員の方々と個人的や委員会視察の道中・宿舎などで意見交換をしてきたことだ。いわば、私としてはすでに質問の手の内をこれまでのさまざまな場で明かしているのである。しかも、昨日の本会議の私の質問中の休憩時間に、質問原稿メモを議長や提出側の議員に渡して、きちんと質問したことに答えるための情報を提供しているのだ。私は、情報を独り占めするような意地悪なことはしない。堂々と議論するために必要なら、原稿だって日頃考えていることだって求められれば提供している。そこまでしても、あのようなレベルの説明答弁しか準備されていなかったことが全てである。しかも、上記のように委員会での審議なら、一問一答式で1つ1つの論点を整理しながら議論することが可能だが、本会議では発言回数などの制約があり一括質問しかできない。本会議前の議運でも、本日の本会議で採決までするのか、別途(継続審査など)時間を設定して議論するのか協議されたが、提出側の会派の皆さんは採決することを主張された。それは、このような一括質問・一括答弁方式で議論されることを承知の上での準備があったと理解するものだ。もし、「そんなこと知らなかった」というなら、最低でも4年近く議員をやってきた者として初歩の初歩のことを認識していなかったことになる。議運では誰かが一方的に決めていない。発言の機会は全委員に十分に与えられていた。自分で対応しにくい状況を作っておいて、それに対応できない自己責任の議員を擁護するのはどう考えても筋違いだ。詐欺師呼ばわりもいいが、真実を見ずして一方的な名誉毀損は人として恥ずべき行為ではないだろうか。
議案や議論の詳細については、リクエストがあればまた掲載します。
まず、出し方の点である。実は、先月に数名の議員の連名で同一内容の議案が提案されていた。形式も整っており、通常の議案として12月1日の議運では、17日に委員会審議することを決めた。しかし、開会直前の9日に突如理由不明のまま取り下げられた。開会前なので自動的になかったことになった。もし、この議案が取り下げられなかったら、17日にもっと時間をかけて深い論議ができたと思われる。それが、最終日2日前の夕方(1日前の23日は祝日で閉庁日)突如同一内容の議案が提出された。提案者の議員名は違うが、署名した9人名5人は前回と同一の議員がサインをしている。本会議前の議運で、委員から「前回議案を取り下げた理由は何か」と問われ、前回議案の提出者は「いろいろあったが言えない」とはっきりせずのまま議運は終了した。しかしだ、最低5人の議員は一旦取り下げた議案と同一内容の議案を同じ会期の議会に提出するという行為を説明する責任があるのではないか。さらに、議運の副委員長という立場で憤慨しているのは、1日の議運で最終日はさほど時間を要しないので、2時半からの開会ということで全会派一致で確認した。もちろん、政治は生き物なので変化はありうるが、このような時間を要する議案を最終日に提出する意向を固めた段階で、なぜ最終日の開会時間を繰り上げる提案・申し入れをしなかったのだろうか。議運委員は全会派から出ていて、特定議員で日程を決めているわけではない。議会の設定には、全会派が責任を負っているのだ。無責任といわざるを得ない。彼らの責任ある行動があれば、昨日の議会も時間を延長して、職員の時間外手当や光熱費などを無駄にすることはなかった。経費節減の観点からも無責任だ。また、22日に議案提案をした順序も疑問だ。時間的には、記者会見をしてから議案が提出されているようだ。土壇場の提出だったため、22日の5時過ぎに各会派代表宅に連絡が入っている。しかも、その時は議案名だけで、内容は分からないままだった。これでは休日返上してでも会派ごとに集まって検討をする材料もない。新聞記者から会見内容について問い合わせがあっても答えようがないという順序だったということだ。議会人としての常識は、まず議会に提出してから、記者会見するものではないだろうか。そして、記者からの問い合わせを想定して、議長(事務局)は、議員に議案を送付する責任があるのではないか。さらに、これは実務上の配慮だが、同じく最終日に提案する意見書があり、こちらは22日昼までの提出を求められていた。一方は厳しい条件を課しておいて、一方は就業時間ギリギリでもいいという扱いの公平さも疑問が残る。
次に、内容だが、一言で言うと体系的に議論されつくされた提案ではなかったということだ。個々の議員には議案提案権があり、それを否定するつもりはない。私たちも数々の提案をしてきた。その都度、関連の資料は準備をするし関連の職員や機関に問い合わせをするなどの調査や想定できる問答を準備するものだ。昨日の定数削減提案は、それらが決定的に欠けていたのではないかと思わせる場面が多々あった。議案上は、「定数を22人から20人にする」という簡単なものだが、目的や理由、類似団体の(定数だけでなく議会の運用方法や住民の参画手法なども含め)調査など実態や理論の準備があってしかるべきだ。それがないので、説得力に欠いていた。いつも議会に対して批評されている方のホームページでは「佐々木議員のもっともらしい質問におされたが、詐欺的な質問だ。想定もしない質問されれば答えられないのも仕方ない」という趣旨のことが書かれているが、これもあたらない。私が昨日質問した項目の大半は、この間提出した議員の方々と個人的や委員会視察の道中・宿舎などで意見交換をしてきたことだ。いわば、私としてはすでに質問の手の内をこれまでのさまざまな場で明かしているのである。しかも、昨日の本会議の私の質問中の休憩時間に、質問原稿メモを議長や提出側の議員に渡して、きちんと質問したことに答えるための情報を提供しているのだ。私は、情報を独り占めするような意地悪なことはしない。堂々と議論するために必要なら、原稿だって日頃考えていることだって求められれば提供している。そこまでしても、あのようなレベルの説明答弁しか準備されていなかったことが全てである。しかも、上記のように委員会での審議なら、一問一答式で1つ1つの論点を整理しながら議論することが可能だが、本会議では発言回数などの制約があり一括質問しかできない。本会議前の議運でも、本日の本会議で採決までするのか、別途(継続審査など)時間を設定して議論するのか協議されたが、提出側の会派の皆さんは採決することを主張された。それは、このような一括質問・一括答弁方式で議論されることを承知の上での準備があったと理解するものだ。もし、「そんなこと知らなかった」というなら、最低でも4年近く議員をやってきた者として初歩の初歩のことを認識していなかったことになる。議運では誰かが一方的に決めていない。発言の機会は全委員に十分に与えられていた。自分で対応しにくい状況を作っておいて、それに対応できない自己責任の議員を擁護するのはどう考えても筋違いだ。詐欺師呼ばわりもいいが、真実を見ずして一方的な名誉毀損は人として恥ずべき行為ではないだろうか。
議案や議論の詳細については、リクエストがあればまた掲載します。