精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

正副委員長は司会役ではない

2009年09月29日 05時21分35秒 | 議会・地方自治
 この間、辛口のコメントばかりでつまらないかもしれませんが・・・
 9月議会を見ていて感じたことがある。それは、議会・議員の権限をわきまえない言動である。具体的なことを書かないと理解しにくいかもしれないが、個々の議員の名誉のため今回は避けたい。
 それと、議会役職についている方々の自覚のなさ?である。
 以前にも書いたが、今回初当選議員の何人かが副委員長となっている。当選した以上、22人は平等なので役職に就任することがけしからんとは言わないし、むしろ頑張ってほしいと思う。初当選議員に限らず、役持ちの議員は、それぞれの立場で責任がある。役がない議員は責任がないと言っているのではなく、その役をどのように役立てるかという責任である。
 正副委員長という役がある。全部で6つの委員会があるので12人となる。外見的には委員会の「司会進行役」を務めているように見えるかもしれないが、それだけで済むものでもない。私も、いくつかの正副委員長を歴任してきた。その経験から2つほど主な役割を述べてみたい。
 各会議や議員の発言を適法に運営する責任がまずある。具体的に言えば、もし議員が不適法な=議会の権限外のことを要求したり、個人のプライバシーに関わる発言など=言動をとった時、制止する、訂正を求めるなどのことが求められる。もし、これができないと、会議は混乱するし、行政側にも不必要な負担をかけることになる。
 それと、事態を収拾する中心的な役割を果たす責任である。もちん、正副委員長も1議員であるので住民の代弁者としてまた会派の代表として発言する権利はあるし、正副委員長以外の議員にも事態収拾の責務はある。しかし、「中心的」にはやはり正副委員長にある。政治の世界なので、見る角度によっては「問題」と思える事態が発生することがある。そのことが、住民にとって重大な影響を与える(例えて言えば、医療・福祉・教育などの機能廃止・縮小)事柄であれば、住民に知らせて、場合によっては一緒に運動しなければならないこともある。これは民主主義である以上、主権者の判断を仰ぐ必要からだ。しかし、一方「見解の相違」程度の事柄もある。例えれば、ある物を買う場合に、町内の個人商店ではメーカーもので130円するが、府外の「百均」で買えば105円で済むようなケースである。この場合、(百均の商品がすべてダメということではないが)105円のものが安いのだが性能が劣るとか壊れやすいということも考えられる。また、物そのものは安いものの、府外まで買いに行く手間とコストを加算すると130円のものとさほど変わらなくなることもある。「130円と105円」という側面だけで「105円で買うべきだ」という議員と「調達コストを考えると130円でもいい」という議員がいた場合、ある程度の議論の後、意地でも自分の主張を通すのか、お互いの主張を整理して、みんなが譲歩し納得いく道案内をするのかが、正副委員長には問われる。
 初当選か2期目以上かを問わず、欲してか推されてかを問わず、役職に就任した以上、「議員必携」(地方議員が最低限身につけるべき法令や議会のルールが書かれた文献)をはじめ関連法令をよく学び、「司会進行役」にとどまらない職責を果たしてもらいたいものである。
 今の精華の議会を見ていると、若干そのあたりが不安になる。
 誤解を生まないように付け加えれば、現在私は「無役」であるが、最低限自分の所属する委員会では、正副委員長が上記のようなコントロール不能に陥った時、その代役を果たそうとしているし実践もしている。「場外」で、ブチブチと不満を言っている方もあるようだが、それはどうだろう?
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民主主義を裏切るもの

2009年09月29日 03時55分32秒 | 議会・地方自治
 28日は、決算審議の3日目。偶然だがとんでもないことが発覚した。
 ある議員が、小学校の教育用パソコンを更新したことに関して、「古いパソコンの一部でも台数の足らない議会用に回せないか」という主旨の発言をした。これには、背景がある。現在、精華町議会では22人の議員に対して、10台のパソコンしか貸与されていない。これでは、全議員が同時に調べ物をしたり事務をとることはできない。だから、私物パソコンを接続させてほしいという声も出ている。しかし、庁舎内のネットワークを使用しているので、セキュリティーの関係上それは認められていない。
 1年ほど前、今年度の予算要求の際、各会派からの意見をまとめて「21年度予算に1議員1台になるよう予算要求しよう」ということが確認された。そのことが通るかどうかは別にして、それを額面のまま予算要望すべきである。しかし、当時の事務局はそれをしなかったらしい。だから、28日の行政側の反応は「そんな予算要求は聞いていない」ということだった。
 議会の各会派が、相談して提出し、それをまとめた作業で「とにかく予算を要求しよう」としていたものを無視してしなかったことは、民主主義のあり方として問題である。当時の議長と事務局長の責任は重いと言わざるを得ない。もしかしたら、他の項目についても勝手に削られているのかもしれない。
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