第13回都道府県議会議員研修交流大会が東京都市センターホテルで開催された。広い会場は500人を超える議員で埋め尽くされ、それぞれが選挙で選ばれた議員であるオーラを感じるに充分である。
国ではない、地方から見た日本のあり方を、最大公約数的に捉えることが出来た様に思えた。止むことのない技術の進歩、減り続ける人口問題、それによって生じる地域間格差。国際社会で日本の果たす役割など、日本人として共有の課題があり、地方議員としての取り組みが求められている。
記念講演は野村総合研究所顧問の増田寛也さんだった。講演は人口問題から始まった。第一次ベビーブームだった1947年の日本の合計特殊出生率は4、32。そこから急落が始まり、第二次ベビーブームの1971年代に2、14に回復したものの2005年に1、26となり少子化対策が掲げられ2012年には1、41となった。
問題なのは率ではなく、出生数である。合計特殊出生率を1、35で推定すると、50年後は8600万人となり、100年後は4200万人で3分の1に減ることになる。高齢人口は2040年まで増え続け、そこからなだらかに減り始めるが、年少人口はずっと減り続け増える見通しはない。
さらにやっかいなのは、地域によって異なる人口動態である。東京都区部、中核市特例市、5万人以下の市町村、過疎市町村は違った人口動態となる。地方は若者が大都市へ移動し人口が減り、大都市は若者の低出生率で人口が減る。
講演はまだまだ続くが、人口動態のみの講演を披歴した。わが地域と日本の形について、考える良い素材を頂いた。
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