さっと

東北・秋田県南での田舎くらし

亡くなったヒトの愛用品は…無用の長物ナンでしょうね。それにしても、季節はうつろう!

2018-09-14 12:14:12 | 日記
お盆のかたずけ後の生活、ものを仕舞い込んで(よせて)しまったために、もの探しを始めた。

父親が、愛用していた

きりだしこがたな・・・とか、よんでいたような・・・

小さいころに見た時には、ずいぶんと長さがあったようなきがしたのですが・・
  時代劇とかで、短気を起こした職人が懐から取り出して・・・そんな長さ
こんなに短くなっていたのね…さやも、その昔にはあったんでしょうね。

砥石が見つからないけれど、これを、もっと短くなるまで研ぐことは、もう、ないんだろうなぁ

使っていた主がいなくなることは、何もかもが不用品になることを意味しますものね。

このほかに、和机の中には、和鋏もいろいろあって・・・薄い布をすうっと切るスマートなものや
砥ぎを重ねて、みじかく・ずんぐりと変形した鋏まで、いろいろあります。


老体にムチ打って仕事をしていて急に倒れたものだから、
塗り場(ぬりめ・・といっていたんじゃなかったかな?)にある棚には、
いろんなものが脈絡もなくはいって、本人以外には、わけがわからない状態で積み上げられています。

それとも、他界した後で入った人が、中途半端に片づけてくださった結果の積み上げなのでしょうか??


そういえば、はけ類が入っていた引き出し式のしっかりした作りの小箱・・・
その上で、いろんな調合をしていた風景を見慣れていた私にとって「魔法の箱」でしたが、
それは、見当たらず、毛布やタオルケットで「しめし」をかっていたタナの中には、
修理途中のものが、いろいろと、いまだに入っています。


開かずの間になっている場所ですが、このまえ、ちょこっとはいったときには、
壁際にいた出s作られた子だなが何段かあって、そこにはポリサイトの缶とか
使いかけの調合されている漆類が、お茶碗などに小分けされて入っていて、
その上には、見慣れた特殊な紙で、空気が入らないようにぴったりと蓋がされており
中身について、見慣れた文字が書かれていて・・・涙が出てきました。

これらの漆…当然、もう、固まっているんですよね。

不燃物として出して、家の中を片付けるのが、筋なのでしょうが…わたしには、できません

こういう風に、静かに涙を出したのは、久しぶりです。
医学的には、こういう涙が体を癒してくれる効果があるらしいので、これで、生きていけるようになるのでしょうか?


今夜も、書道会の練習がある日です。
息をしている人は、泣いてばかりもいられません。
頑張らなくっちゃ



午後から、今晩のために、中国製の筆を使おうと糊落としのために洗っていたら、
なんと・・・「ぴきっ」と音がして筆の軸にひびが入ったようなので、水に強いビニールテープを買いに、ひとっ走り出かけました。

お店往復の途中の田んぼでは、もう、稲刈りが始まっていました。


この間まで熱中症になりそうなだけ暑いと思ったのだって、すぐに雪が降って、冬になっちゃう地域制です。

中国製の白い毛の筆の軸の竹の付け根の造りは、糸で補強もしていないから、すぐに駄目になるものらしく
強化のために、ひと手間を

このテープを軸の根元に巻いているうちに、毛の塊が、ポロリとおっこってしまい・・・ぎゃー、首が落ちたー
皮・布などを張り付ける接着剤を、軸をたてて、そこになる部分に大目に流し込んで、おっこった毛の塊をギュッと差し込み…
しばらくしてから軽く引っ張ってみたら、なんとか落ち着いたみたい。
これから、はれ物に触るようにして使わないと(洗わないと)いけないのかな?

なかなか思うような・ちょうど良い筆には出会うことができません。

お金で買えるものでさえこうなのですから、
簡単にとっかえひっかえできるものでもないパートナーなんて、もっと、無縁なのでしょう。
コメント
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