現在、宇奈月国際会館・セレネ美術館、2階のオープンギャラリーでは、
「黒部峡谷ナチュラリスト研究会 第13回写真展 黒部の自然」を開催しています。
作品は、研究会の方々が、黒部の山々で撮影した写真を展示しています。
写真の展示構成は、黒部源流から始まり、宇奈月温泉周辺で終わるというような構成になっています。
中央に見えるのは、黒部源流の景色。なかなか人が、立ち入れない景色です。なんだかすごいですね。
このブログを書いている私自身は、山は好きですが、ここ最近何年間かは、山登りもしていません。
かわりに、伊藤正一著の「黒部の山賊」という本を読んだりなどして、山を想うことがあります。。
本の中で、描かれている山男たちの話も凄いのですが、実際にこうやって、山々を歩き、その地で写真を撮られたということが、
なんだか凄いなぁと改めて思います。
中央の写真は十字峡。見ていると、だんだん、撮影者がどこにたっていて、この写真を撮ったのかとかが、気になり始めます。
そうすると、あたかもそこにいるかのような、臨場感が湧いてきて、どきどきします。
上下の写真は、どちらも愛本橋での景色です。
いつも穏やかな愛本橋も、天気が変わり、山でたくさんの雨が降ろうものなら、川は激流へと変化します。
この写真をみていると、なぜ、海側に沿ってある旧北陸街道が、こんな山側の愛本橋まで来るのかが、理解できます。
昔は、このような、あるいはこれ以上の激流によって、海側の橋はみな、流れて行ってしまうのですね。
研究会の方々に、話を聞くと、山に行き、出会った自然を純粋に撮っているのだということでした。
カメラも、スマホや誰もがもっているようなデジカメを使ったりしているそうです。あくまで、山に行き、出会いがあったものを、撮影しているということでした。
何か、技術的にすごいことをしているわけではないよとのことでした。
「カタクリの花は、いつでも開いているわけではなく、撮影した時、その時間帯にしか咲かないんだ」
話を聞いていると、このように、その場所、その時間にしか、撮影できないものもあることを知りました。
私には、「山に関わる」ということは、それだけで、すごいことのように感じます。
しかもその場所、そこで起こる出来事は、まず、多くの人が体験できないことのように思います。
山深く接するということが無い人も当然いるわけです。
それぞれではありますが、それでも山は、なんだか人を魅了してやまないですね。
展覧会は、8月22日まで、開催しています。
開催しています、オープンギャラリーは無料です。
開館時間は、9時~17時までです。お待ちしております。
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP