「短歌のこだまin宇奈月2016」の開催を記念して、
与謝野鉄幹・晶子が黒部や宇奈月で詠んだ歌を、
美しい写真とあわせて紹介します。
写真協力は坂井 泉氏と荻野弘文氏です。ありがとうございます。
なお、言うまでもありませんが、写真にあわせて鉄幹・晶子の歌を選んだもので、
実際の歌の情景ではありません。ご了承ください。
また、この展示は、宇奈月国際会館・セレネ美術館2階ギャラリーと、
宇奈月温泉総湯「湯めどころ宇奈月」の2箇所で開催しています。
2会場あわせて60首ほどの歌がありますが、そのうち6首をご紹介します。
それでは、ご覧ください。
う~ん、いいですねえ。写真も美しく、和歌の調べも心地よいですね。
ところで聞くところによると、晶子の方が男性的で雄渾な歌を詠み、鉄幹の方は女性的で叙情的な歌を詠むそうです。
比べてみるとまさにそんな感じですね。鉄幹に猛アタックした晶子の面目躍如です。
さて、今、宇奈月は紅葉真っ盛り。
一首お詠みにおいでになるのもいいですよ~。
主催 宇奈月の歴史と文化を楽しむ会
共催 宇奈月国際会館・セレネ美術館
写真協力 坂井 泉・荻野弘文
期間 宇奈月温泉総湯「湯めどころ宇奈月」 2016年11月2日~11月30日(火曜休館)
宇奈月国際会館・セレネ美術館 2016年11月14日~12月11日(火曜休館)
料金 入場無料
宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP
セレネやトロッコの写真を年賀状にお使いいただけるとは感激です。(ちなみに、セレネは1/1から開館します)
宇治、いいですね。ゆっくり骨休めください。加えてちなみに、宇奈月の宇は、宇治にあやかってその字を使わせていただいています。
「切符には『安全は一切保障しません』と書かれていました。」・・・・・・そうですか。それでも便乗したのは夫妻の好奇心の強さでしょうか。
改めて、この「短歌のこだま展」の記事を読んで、 「一人だに楽しからんをわが妻と黒部の渓の秋に驚く」
という鉄幹の歌に惹かれました。旅の思い出話も一緒に出掛けていたら、もっと弾むのにと思いますが、今回は一人旅もいいなと感じました。
この週末、娘がいる京都へ連れ合いと出かけ、宇治に泊ってきます。
宇奈月はもう雪だとか。年賀状にはトロッコとセレネ美術館の写真を入れます。大勢の人に出かけてほしいなと感じています。
短歌展は地元の写真愛好家の方から素晴らしい写真をお借りできたので開催できました。
与謝野鉄幹・晶子夫妻は、昭和5年12月31日に宇奈月温泉に二泊されて、このとき鉄幹32首、晶子65首の冬の歌を詠んでいます。
そして昭和8年11月1日にも二泊され、夫婦で35首ずつの秋の歌を発表しています。「囲い無き・・・」の歌はこのときのものですね。当時のトロッコ電車は、工事資材運搬用の電車に乗客が便乗する形式だったため、切符には「安全は一切保障しません」と書かれていました。そう考えると結構ワイルドな歌なのかもしれませんね。
次の機会には是非ご夫婦でお越しくださいませ。そしてトロッコ電車と温泉をお楽しみいただければ幸いです。
「鉄幹・晶子が黒部・宇奈月で詠んだ歌展」は鮮やかな黒部・宇奈月の自然の絵と夫妻の豪快で繊細な歌がみごとに調和した素晴らしい展示でした。
トロッコ列車に乗った後でしたので、晶子の「囲い無き山の車の席買ひて四里上り行く黒部の紅葉」に惹かれました。夫妻が宇奈月を尋ねたのは昭和8年11月だったのですね(宇奈月公園の歌碑)。
スタッフの皆さんの企画の工夫を思い浮かべました。
黒部渓谷・日本画展では、どの画家にも切り立った黒部の渓谷を描くのに大変な苦労があったことを知り、黒部渓谷の奥の深さを実感しました。入り口のそばに置かれてきた山口哲司さんの絵はがきも大変気に入りました。
展示を見た後、ぜひ、立ち寄りたいと思っていたカフェ・セレネで温かく、ふんわりしたワッフルでゆったり、お茶の時間を過ごせたのも大満足でした。
今回は富山で仕事を済ませた後の1人旅でしたが、何年かして、まだ2人とも足が丈夫でしたら、夫婦で泊りがけで出かけたいと思います。