1Fのエントランスロビー、壁面に、岩橋崇至さんの写真作品を展示しました。
セレネ美術館にお越しの際は、ぜひ、1Fロビーの作品も鑑賞してみて下さい。
岩橋崇至さんは、1944年東京生まれ。67年に慶應義塾大学卒業、70年日本大学芸術学部写真科卒業。
日本大学学生時には、山岳写真家、山下喜一郎氏に師事。
2000~2001年、仏、伊、西、加、日で開かれた、
「新世紀を拓く/世界10人の山の写真家展」に日本からただ一人選ばれた写真家です。
世界や日本で活躍する山岳写真家です。
今回は、春から初夏を感じさせる作品を選び、展示しています。
宇奈月温泉での実際の季節の移り変わりと一緒にみていただくと、より一層楽しめるかと思います。
4月20日から、いよいよトロッコもスタート。
まだ、笹平までと一駅分ですが、若葉もいっぱいでてきてきれいです。
気持ちが上がって来ますね。
岩橋さんの写真をみていると、さらに気持ちが高鳴ります。
1Fには、月光荘コーナーも作りました。
月光荘の画材と、寄贈されたピアノが置いてあります。
「友を呼ぶホルン」のトレードマークでおなじみである「月光荘」。
月光荘は、「月光荘おじさん」と呼ばれていた、富山県上市町出身でもある、
「橋本兵藏」さんが、1917年東京・新宿に創業した老舗の画材店です(現在は銀座にあります)。
歌人の与謝野鉄幹、晶子ご夫婦に可愛がられました。「大空の月の中より君来しや ひるも光ぬ夜も光ぬ」
と詠んで名付けたのが「月光荘」の名の由来だそうです。
戦時中に、宇奈月温泉には絵の具や画材の工場と自宅がありました。
宇奈月温泉を若い画家たちの理想郷にしようと、自宅に画家が滞在するための部屋を設け、
画材店にあったピアノなどを移しました。
終戦の翌年には、宇奈月温泉は大火に見舞われました。
その際は自宅を開放し、焼失してしまった小学校の児童のために、音楽を学ぶ場を作ったそうです。
授業では、このグランドピアノが使われました。
その後、ピアノは30年ほど店舗におかれていたそうです。
昨年、ピアノは黒部開発100年を記念し、市に寄贈され、今にいたるという形です。
様々な歴史をたどってきた交流のピアノ。
「月光荘」を知っている方は、セレネに来て、よく驚かれます。
「どうして、ここに。。月光荘の画材が?」
実は、このような月光荘と宇奈月温泉の歴史があったからなんですね。
他にも、「宇奈月公園」に、与謝野鉄幹・晶子歌碑があります。
これも月光荘とのかかわりがあったんでしょうね。
周辺を散策すると、宇奈月温泉のちょっとした歴史にふれることができます。
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP
今朝の様子。写真をよくみると、お猿さんがいます。。