ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

父の日⑥。母は語る。

2007-06-19 | 

父は昼寝を継続中で

私と母はお話を継続中なのである。

 

母が一番もらってうれしいものは 時間なのだそうである。

今も朝7時前に自宅を出て夜まで働く母なので 休日が欲しいという意味かと思いきや

そうではなくて

たとえば 友達が送ってくれる食べ物ももちろんうれしいが

その友達と会える方が 良い。

靴下を送りつけられたのもうれしかったが

それよりも 一緒に飯を食うという時間の共有と

しかも手料理という手間がうれしい。

自分達のために 娘が時間を提供しているのが ありがたい、

父も同じ気持ちだ。

・・・・みたいな話をするので

親不孝な娘は なるほどなぁ、と うなずくと同時に

父に関しては

一緒に住んでたらそうは感じなくなるかもしれないなぁ、と

ひそかに 思うのであった。

 

 

そして 数年前に陶芸をはじめた母の

最終目標は<骨壺>なのだそうである。

最後の住処を 自分の手で作りたい、と

鍛錬を重ねているらしい。

人間として、目標に向かって努力するのは大変結構なことである。

たぶん 私がその骨壺に骨を入れて 墓に納めることになると思う。

どんな壺になるのか 楽しみである。

 

  <つづく>

 


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