ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

夫のパンツ。その3

2007-07-31 | 

「ま」さんにとって どれほどそのパンツが素晴らしかったのかを

数日のうちに私は知った。

 

その日、仕事から帰った「ま」さんの手にはGAPの紙袋が…

外回りの途中で立ち寄ったらしい。

誇らしげにネイビーカラーの紙袋を振って見せる。

 

『買っちゃったよ~

満面の笑みである。

グリーンやブルーのパンツを袋から出しながら

『あのカクレクマノミの柄は売り切れてたよぉ~

残念そうに奥歯をかみしめていた。

・・・・あの柄をそんなに気に入っていたのか

 

 

 

 

そして

その翌々日くらいに

「ま」さんはまたまたGAPの紙袋を下げて帰宅した。

もう、引き出しの中のパンツを すべて入れ替えんとする勢いである。

『やっぱり、あのカクレクマノミ柄は一番人気だよ!!

『他のは山のように残っていたけど あれはどこにもない!!!

大した惚れ込み加減である。

カクレクマノミ柄のパンツをさがして 別の支店をはしごしたようである。

 

 

 

で、

以降

毎日のように「ま」さんは<垂れてて目立つ>そのパンツを穿いている。

 

Tシャツの裾から グリーンやブルーやボーダーに包まれたぷらぷらをのぞかせて

家の中をうろうろしている。

 

 

目のやり場に困る。

 

 


浅草から六本木へ

2007-07-29 | おでかけ
「マノス」を出たら隅田川花火で浅草~蔵前は大混雑。

ビルの谷間に上がる花火をチラ見しながら、大江戸線の蔵前に行き、そのまま六本木へ。

ヒルズに行って森美術館(ル・コルビジェ展)と展望室に。

夜景を楽しみつつ、アクアリューム展では洗濯機にかけられた様なクラゲを見て、人生は何たるものかをヒシヒシと感じたのでありました。

夕食はロシア料理

2007-07-28 | 外メシ
昨日が「ちぃ」の●●回目の誕生日でした。

昨日、私は仕事で遅くなり、ほったらかしだったので、今日は「ちぃ」が望んでいたロシア料理の「マノス」でコースをいただいてきました。

隅田川花火大会でごった返す浅草でのんびりロシア料理…
思った以上のボリュームで二人とも悶絶寸前でした。

夫のパンツ。その2

2007-07-26 | 

帰宅した夫は

カクレクマノミパンツに かなり満足したようだった。

 

そのカッティングが 絶妙らしい。

『収めるべきものが収まるべきところに 自然に収まる!!

興奮気味に私に報告する。

 

子供のころ穿いていた白いブリーフとは

似て非なる穿き心地!と絶賛なのである。

 

あいにく私は<納めるべきもの>を持ち合わせていないので 

ブラジャーに置き換えて考えてみた。

ワイヤー入りと ワイヤー無し

パット入りと パット無し

寄せて上げるタイプと キャミソールにひっついている簡易型

・・・・わかるような、わからないような。。。。

 

あいまいな微笑みを浮かべる私に

「ま」さんは『男にしかわからないだろうけど・・・』と前置きして

GAPのブリーフの優秀さを力説するのであった。

 

 

かつて夫が これ程までに 褒め称えたパンツがあっただろうか?

 

 

・・・・・

正直に言うと

私はそのパンツの善し悪しなどはどうでもよかった。

 

そして

そのカクレクマノミのような配色も

見慣れてしまえば 案外 嫌いでもなかった。

 

問題は 着用時の 「ま」さんの立ち姿である。

 

今までのどのパンツとも違って 

<収めるべきもの>が<収まっている部分>が

なんだか妙に 垂れている。

 

垂れていて 目立つ・・・・

 

どうしても 視線が行ってしまう。

裸でウロウロする「ま」さんを見る時とは 何かが決定的に違う。

何故か 見てしまうこっちがはずかしいのである。

 

 

 

     つづく

 

 


夫のパンツ。その1

2007-07-24 | 

「ま」さんは 付き合いだしたころは

布帛のぶかぶかのトランクスを穿いていた。

 

いつの間にか 気が付くと  

ジャージーのぴっちりしたボクサーが定番になっていた。

 

こないだ、二人で立ち寄ったGAPのセールで 

カクレクマノミのようなボーダーのブリーフを発見した。

あまりにもダサく光り輝く印象だったので

<見て見てコレコレ!>的な気持ちで 「ま」さんを呼んだ。

 私は自分が面白いと思ったものを 人に示さずにはいられないのだ。

 

「ま」さんはカクレクマノミパンツを手にとって しげしげと眺めて

納得したように レジに持って行った。

コンビニでカップラーメンを選ぶ時と同じ 迷いのなさだった。

 

 

「・・・まさか・・・・買っちゃうの?」

私は 正直、意外だった。

 

 

 

2,3日後、水通しをしたカクレクマノミパンツを うれしそうに

インナーに 穿いて出勤した夫の 

背中を見送り

私は複雑な気持ちだった。

 

     つづく

 

 

 

 


助けを求めても すぐに来ない夫。

2007-07-23 | 

先日、私は愛する夫のために 野菜炒めを作ろうとしていた。

 

鍋と油を加熱しすぎて 

野菜を入れた瞬間、

何かが とんできた。

「ぎゃっっ!!!!

熱いしぶきが 目のあたりを直撃したのだ。

(この時点では 目だかそのそばなのか分かっていなかった。)

 

とにかく 熱かった。で、痛い。

私は夫に助けを求めた。

「ちょっと手伝って~~~

とにかく、この鍋を振ってもらわないと

時間をかけて準備したお野菜ちゃんたちが 真っ黒焦げだ・・・・という一心だった。

 

しかし、

私のピンチに駆けつけるはずの夫は

ソファーで ZOOKEEPERの 真っ最中であった。

 

『ちょっと待ってて~~~~と やたらに呑気なのである。

それが 野菜炒めの行く末を 自分の顔の火傷より心配した立派な嫁に対する言葉であろうか?

 

私はボー然とした。

 

しかし、

刻一刻と野菜ちゃんたちは加熱されているのである。

冷たい夫のことを非難している場合ではない。

 

痛みに耐えて

片目で 私は野菜炒めを完成させた。

完成させてすぐ 鍋を食卓に運び

自分で冷凍室から保冷剤を出して 患部に押し当てた。

鏡で確認すると 小さく赤くなっていた。

 

こーゆー場合 

「手伝って~~」という援護の要請の前に

「ぎゃっっ!!」と叫び声をあげた時点で

『どうしたのっ!?!?!?』と すっ飛んでくるのが

いつもの「ま」さんである(・・・と、私は 能天気にも信じていた)

 

なんだか がっかりなのである。 痛みと失望で くらくらした。

火傷は小さいが やたらに痛い。

目の横の小さい火傷が痛いのか 心が痛いのかがよく分からない。

 

ZOOKEEPERがひと段落ついたところで 「ま」さんはやっと 私の顔を見た。

保冷剤を目に当てた私は たぶん ひどい表情をしていたのに違いない。

『ごめんな~~と言いながら 野菜炒めを鍋から皿に移した。

 

顔を冷やしながら 野菜炒めを食べた。

不味かった。

 

たぶん、

このことは かさぶたが取れても しばらく忘れないと思う。

 


土曜の夕食

2007-07-15 | 家メシ
炊きたてご飯に合うものを、とリクエストして「ちぃ」が用意してくれました。

大根とニンジンと昆布のキンピラ風。

イクラの醤油漬け

小松菜の辛子和え

ニンジンのグラッセ

みそ汁は大根、干し椎茸、麸&揚げ玉

米は精米したてで美味かったし、たいへん良い夕食でした。