前にも書いたかもしれないけど
うちは部屋と部屋の仕切りが無い。
ドアを取り外して ワンルームみたいに使ってる。
私たち夫婦が寝ているベッドが見ようとすれば良く見える場所に
トイレの入り口がある。
こないだ、私の友達が泊まりに来た。
時々家に来る、付き合いの長い友達。
朝 「ま」さんは一番に起きて仕事に行き、
彼女もちょっとしてから仕事に出かけた。
私は部屋を片付けた。
ベッドの下に
「ま」さんのパンツが転がっていた。
いつものように、寝ながら脱いだらしい。
そういえば、
夜中、彼女は2回トイレに行ったそうだ。
「ま」さんは いつも 暑くてパンツを脱ぐ。
だから ふとんは掛けてない。
時々は脚にタオルケットがからみついてることもある。
とにかく 丸出しだ。
見られたかな？
「ま」さんのお尻。。。。
お尻ならまだいいけど・・・・
彼女が何も言わないのは オトナだからか
たまたま セーフだったからか・・・
その日、私達は結婚3周年の記念行事という名目で
えぐぜくちぶな街を徘徊していた。
夜景きらきら。
とってもキレイな街並みにゆれる街灯。
ムード満点。
なんたって 結婚記念日なのだ。
いいじゃないか。たまには。
で、
突然、
「ま」さんが立ち止まった。
ナニカのスペシャルなパフォーマンスだろうか？
それにしても 唐突だ。
表情が変わり始めた。
何があったのか？
苦しげに見える。
更に苦しげだ。
重篤な問題が発生したのに違いない。
緊張が私にもひしひしと伝わる。
が、
ほどなく 表情も緊張も緩んだ。
「ナニが起きたの？」私は尋ねた。
「ま」さんはちょっと考えて
『ミノ キケンヲ カンジタノジャ・・・』
・・・と
元・関西の子供特有の顔つきをして見せた。
身の危険・・・・
いや、
実の危険。
実弾の発射はご遠慮申し上げる。
「ま」さんは
人知れず 歩きながら お尻の空気砲を撃つ。
しれっとした表情で
当たり前のように、
『ぶ ぶ ぶ ぶぶ・・・』
見事なスナイパーぶりである。
今回もそうしようとして 直前で
出ては後が面倒くさいモノの存在を感知したらしい。
あの苦悶に満ちた唇の歪みは
出ようとしたモノを ひっこめようとして自然発生的に表れた、
ある意味「ま」さんの＜欲望と理性の戦いの象徴＞だったようである。
どうでもいいけど、
大変なことにならなくて良かった。
今日は美味しいと噂の
隣の隣の隣町のハンバーガー屋さんに歩いて行った。
で、
その店にたどり着くまでに
カレーパンをつまみ、
シュークリームとクリームパンとメロンパンを買った。
店に着いて
巨大なハンバーガーとその他サイドメニューを
貪欲にがっちり食べた。
帰り道、
バスに乗ってもよかったけど
腹ごなしに歩いた。
「ま」さんからは そこはかとなく
お腹の贅肉を落す ぶるぶる機械を
『寝るまでに1時間やれば大丈夫』的な
安心している気配が漂ってきた。
私もそれにならった。
ちなみに
買ってきた食べ物は
メロンパンを残して
全部たいらげた。
ぶるぶる、1時間で足りるかな？
夫が
夜中の通販でお馴染みの、
お腹の内側の筋肉を電気でぶるぶるさせて、
飽きずに継続すれば 腹筋がぼこぼこに割れるかもしれない機械を買った。
届いてから 毎晩
なんだかうれしそうに 活用している。
「ま」さんのお友達曰く 『ぜんぜん違う』らしい。
それが導入前と比較してのことなのか
他社製品との比較なのかは私にはわからないが
とにかく
夫は満足する機械を手に入れ
それで腹部の贅肉燃焼に励んでいる。
で、
意識も変化したらしく
通常歩行の際に 意識して筋肉を使うようになった（ようだ）。
つまり、運動会の入場行進みたいなちょっと不思議な歩き方をしている。
さらに
電車のつり革を利用して 小さな懸垂をする。
発見した時は驚愕した。
そして
真偽は不明だが
『昼御飯のこしちゃったよ～～』とか
『今日もホウレンソウ蕎麦だけ～～』とか
食欲不振？をアピールする。
どうしても すっきりした身体になりたいらしい。
かっちょいい腹筋で 世間をあっと言わせたいのだろう。
もしかしたら
素敵な肉体で魅惑させたい誰かがいるのかもしれない。
いや、
健康な肉体で 末長く夫婦そろってラブラブしたいと思ったのに違いない。
とにかく
応援してるぞ。がんばれ。
