ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

罪深きかな、私の人生。

2008-09-09 | 

二人が出会って<最大の危機的事態>が発生した。

 

夜中、私、「ち」が目を覚ますと 「ま」さんがいない。

私はそういう時に結構不安になるたちなので 夫を捜す。

リビングでパソコンのキーを叩いている音がした。

夜中に何をしているんだろう。。。

妻には言えない何かがあったんだろうか?

・・・まぁ、あるんだろうなぁ。

男は一歩外に出ると7人の敵がいるらしい。

「ま」さんにはもしかしたらその3倍くらいはいるかもしれない。

 

ベッドに戻った「ま」さんは 悲しみに満ちていたので

目が覚める直前に見ていた夢の話をした。

【黄金のたれ】の発送を頼まれるも 取り扱いが無いことを詫びる内容のメールを必死で考えている、という内容だった。

「おうぅぅごぉ~ん」という例のフレーズが印象的過ぎたせいかもしれない。

 

しかし あまりにも「ま」さんの悲しみは深く

『そんなくだらない夢の話はどうでもいいんだ…』と背中が語っていた。

 

意を決して 何があったのか聞いてみることにした。

どんなことでも、私には力になれないことだとしても、

「ま」さんの心の重荷を 共有しなくてはならないと感じたから。

 

しばらく沈黙が続き

やがて絞り出すように小さい声でつぶやいた。

『おれはちいさい男や…』

 

 

夫の身に何か決定的に不幸な事態が発生したことを察した。

 

これは覚悟して聞かねばならない。

私は耳をすませながらも 頭の中で経済的問題だった場合の対応策をこねくり回していた。

 

『今日は何の日?』 とかなんとか 「ま」さんは言ったのだろうと思う。

その後 私は動揺してそこらへんの記憶が吹き飛んでしまったので正確なことはわからない。

 

 

 

午前四時、 私の叫び声が 近所に響き渡った。

「ま」さんの お誕生日だった・・・・

 

 

 

すっかり忘れていた。

 

ほんとのほんとにごめんなさい。

 

 

 

 

 

「ま」さんは朝から ずっと 私の言動に期待を込めて振り回され続けていたらしい。

 

「これからお買いものに行くんだ~~」というメールに 

プレゼントを買いに行くのかな?と胸をふくらませ、

 

「今夜の帰宅はどういう感じなの?」というメールに

豪華なディナーをセッティングする妻を想像し、

 

いつもと変わらぬ室内で しれっとした顔で出迎えた妻に、

奇天烈な演出のサプライズな展開を予測し、

 

好物が並ぶでもなく案外質素な様相の食卓に

とびきり上等なバースデーケーキの登場を期待し、

 

いずれも無いと悟ると 

ふて寝して見せた背中に

ツンデレな「ち」のことだから、と

プレゼントのタオルケットをそっと掛けるなどといういじらしいシチュエーションを妄想し、

 

夜中目が覚めちゃったら 妻は横でグースカ寝ていやがったけど

ひょっとして 真新しいパンツが引き出しにはぎっしり…なんて

難易度が超高いスペシャルプランを準備してたりして、と

引き出しを開けてみて、

 

全てが空振りに終わったのが信じられず

『ひょっとしたら・・・・』とこのブログに 驚きのメッセージが書き込まれているかも、と

すがる思いでパソコンを開き、

 

はかない期待はあっさりと敗れ 打ちひしがれてた頃 

私は無邪気にも【黄金のたれ】の夢を見ていた…という次第。

 

 

さぞや辛かったに違いあるまい。

自分だったら泣いているかも。

 

 

言い訳のしようもない事態に 

いてもたってもいられなくなった私は

今とりあえず これを書いてるけど、

これからどうしたらいいのかが さっぱりわからない。

 

 

 

人間は過ちを犯す生き物で

私は忘れてはいけない大切なことを忘れる人間だった。

 

今回の失敗も 忘れてしまいたいが

たぶん、忘れることは無いでしょう。

「ま」さんも 私も。

 

 

取り戻せるものなら 取り返したい。

 

 

今日の夕食には 期待してちょんまげ。


金曜の夕食

2008-09-06 | 家メシ
イカキムチ、チャプチェ、みそ汁、炊き立てごはん。

青唐辛子の漬物はフルーティーに上がっていて素晴らしく、ヘタの部分をみそ汁に放り込んだら、美味さが更にアップしました!

昨日は北沢倶楽部で

2008-09-05 | 家メシ
酢飯が食べたくて、夕方「ちぃ」を呼び出し新宿北澤倶楽部へ。

オススメの「さんま」を最初にいただいたところ、「ちぃ」がこれを気に入って4皿(1皿2貫ずつなんで…)は食べていました。

私も何故かヒカリモノばかりをいただきました。