シビックと聞いて??と思われる方も多いと思う。
自動車関係者は今年、満を期してホンダがシビックを再上市すると知っているが、普通のユーザーは??どうだろう。
それは、今年のオートサロンで発表され、一応関係者の間ではカッコいいと話題になっている。
しかし、特別なホンダファンでない限り、一般ユーザーにとっては、カッコいいと思うことと、購入とは別の話だと思う。
最近のユーザーは、どの車もいい車とわかっている。
つまりどれを選んでも差がそんなにないということもわかっている。
一方から言うとどれを選んでも間違いないのだ。
その中から、自分の買うクルマを選ぶのは、カッコいいというようなデザインの部分もあるだろうが、ユーザーは多様化して、様々な価値観になっている。
ブランドなど意味的価値を重視するユーザーが増えているのも事実だ。
今度のシビックに、ブランド、意味的価値はないだろう。
何年も前に全く売れなくなってデイスコンした。
つまり、ブランド価値もその時点でない。
しかも、シビックという名前を覚えているユーザーのシビックのイメージは小粋な小型ハッチバックだ。新しいシビックを見て「これはシビックでない」というだろう。
もっと平たく言うと、価格が安ければいけるかもしれない。
同じセダンのマークXで、人気NO1の2.5 250G ATは291.6万円だ。
16年の月当りの平均販売台数は600台以下だ。
セダンが売れるポテンシャルのあるトヨタでさえ、この数だ。
このことから、価格的には、マークXよりかなり「以下」でないとユーザーは振り向かないのではないか。
シビックはどうせ、ヨーロッパで右ハンドルは作るし、国内生産はしないので、投資は不要で、売れた分だけプラスとホンダは考えているかもしれない。
数売れない車種がラインナップにある意味、影響。
ジェイドやグレースで経験済みと思うのだが。
ただ、カッコいい商品を並べておけば売れる時代はとうの昔の話だと思う。
ユーザーの事を心底考えた、想った商品でないと、ユーザーは喜んでくれないだろう。
ホンダには、良い商売をして、良いブランドを作って、ユーザーを喜ばせて欲しい。