IT系人材の獲得競争はあらゆる業界で盛り上がっている。
GAFAを中心としたIT系だけでなく、大手電機メーカーから、自動車メーカー、自動車部品メーカーなどもIT系大学を卒業したエンジニアをターゲットにしていて、現実的に、ITエンジニアの奪い合いとなっているというのだ。
つまり、IT系を基本とした新技術を次々に生んでいかなきゃいけない時代ともいえる。
創造性が大切な時代ということだ。創造的破壊とまでもいわれる。
創造性にはまっとうに勉強ができる優秀な人材よりも、ちょっと変わった人材、既成概念にとらわれない、あちこちに知恵が巡る人材のほうが良さそうだ。
そんな中、ソニーで人事部門を担当する安部和志執行役常務は「自分の専門分野に限らず、色々なことに好奇心を持つやんちゃなエンジニアが欲しい」と話したらしい。
同じような話を、古巣のホンダ時代にも聞いたこともある。
ここで思ったのは、「やんちゃなエンジニア」ってどんな奴だ?ということだ。
ソニーでいう「色々なことに好奇心を持つ」。さらに「やんちゃ」なんだから「型にはまらない」とか「リスクをおそれない」とか「知性より体力方向」とかを考えてしまう。
このような人材を欲しいと思う企業は社内にそういう人がいなくて、育っていなくて、必要と感じているから「欲しい」のだろう。
そんな企業はだいたいピラミッド型の組織で、トップダウンで仕事がまわるような体質と想像できる。
(創造性からは遠い体質)
そんな中で、雇った「やんちゃ」な人材が本領を発揮したら、これは浮いてしまうし、上司はどうしていいかわからなくなるだろう。
結果、「やんちゃな人材」は会社におられなくなる。あるいは、やんちゃでなくなっていくかもしれない。
多くの企業や会社のトップは「やんちゃな人材が欲しい」というが、人材を欲しがる前に、そういう人がやんちゃを発揮して成果をあげられる土壌、社内体質になっているのかという方が大切で、先だと思う。
だいたい、人事部で本当に「やんちゃな人材」を採用して、社内で浮いてしまったり、言うことを聞かず使えないとなると、企業のトップは人事部に対して「誰だ、あんな使えない奴を採用したのは」となる。
元々、人事部の採用に関しては「良くて当たり前、悪かったら叱られる」というものだし、短い時間、期間で人材の見極めは難しい。
人事部のトップや採用係は企業のトップからや現業部門からのパッシングを受ける確率は高い。
最悪の場合の「言い訳」を考えなきゃいけない。
それは、「成績は優秀でした」というものが一番言い訳しやすい。
これが繰り返されて、社内は「成績優秀な人材」で埋められるのだ。
さらに進むと「ピーターの法則」が待っている。
「やんちゃな人材」を雇って、社内に受け入れる体制や風潮がない中で、本当にやんちゃな行動をされると本人も会社にとっても不幸なことになる。
「やんちゃな人材」「創造的破壊が出来る人材」を雇い創造的な事が出来る会社にしたいなら、まず社長以下の社内でそういう人材を受け入れられる体質に改革しなければならないと思う。
それは、社長や役員などがおれは偉いぞ、言うことをきけ、というような権力構造でない体質。
つまり、ピラミッド組織やオペレーション組織の形ではなく、「創造的破壊が出来る人材」を受け入れられる組織や体質への改革がまず必要と考える。
その形は・・・。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
まあ簡単に言うとシナジーということで
1+1=2 だけではなく
1+1=3 という世界を
数理的に表現しようとしたもののように受け止められる。