繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

AIとペッパーとクルマ

2016-01-29 10:37:19 | 日記


バタバタした毎日を過ごしているウチに、気がつけば「AI(人工知能)」が凄く進歩していました。
驚いたのは、当初言われていた進歩のスピードが早まっていることです。
AIにとって、複雑で難しかった囲碁の世界で、とうとう人間のプロ棋士を破ったらしいのです。
(グーグルが英科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表)

この分で行くと、グーグルカーの開発の実態も私には詳しくはわかりませんが、周りの予想を超えて進歩しているのではないかと容易に想像できます。
日本のカーメーカーもトヨタをはじめAIの研究はしているようですが、まだまだ形となって発表されていません。


AIのスゴイ所は、「デジタル、IT」の進化で一番超えなければいけない、「サイバー攻撃、サイバーテロ」を撃退できる可能性があるところではないでしょうか?

つまり、自動運転が仮にIT技術的に出来るようになっても、「サイバー攻撃耐性」がないと自動運転化していけないと思うのです。
また、今では政治から経済全ての社会生活の中にITが入り込んでいるので「サイバー攻撃/テロ」は社会生活の混乱を意味して、核爆弾並みに怖いものになっているとも言えるのではないでしょうか。

こういう状況のなかで、AI自らがこれは攻撃かどうかと判断して撃退出来るとしたらホントにAIはスゴイと思う。

迷惑メールや電話、振込詐欺などもキット撃退できる。
犯罪の世界もAIでかなり防げるのではないでしょうか?
(犯罪者はその上をいくAIで・・・所詮イタチごっこか?)

昨年末にあったビッグサイトでのロボット展で、様々な「ロボット」を見ましたが、「ペッパー」には興味があって買ってみたいけど、家にいつもいるとなると少し怖い気もしてしまいますね。(笑)


私の最大の悩みであって、意外と楽に生きて行けていると思う理由の中に「忘れる」という事があります。
昨日、長野まで出掛けた帰りに買って帰った奥さんへのお菓子のお土産が、買う時にそのお菓子のウンチクを聴いて、「これは良い、おみやげにしよう」と考えて買って帰ったら、奥さんに「前も同じものを買ってきて、同じウンチクを言った」と指摘されました。
私は「初」だと思っていたのですが。

それでも、私は以前に買ったことが思い出せず、ウンチクに関心したことも思い出せず、奥さんに「毎回同じネタで感動できて、安くつく人」といわれ、「ガッカリと認知症の不安」と忘れることの「楽」を感じました。


しかし、AIにはこういうことは無く、「絶対に」忘れませんからスゴイです。(忘れる事も出来るようだが)
これは、もし生まれた時からペッパーのようなロボットと一緒に暮らせば、その生活/人生の記憶が全て残す事も出来るという可能性があるのです。

しかし、そんなデータ量をどこに保存するのか?と私のような機械屋はすぐに心配してしまいます。
しかも、その記憶や学習を全ペッパーで共有も出来るので、ドンドン頭は良くなり、何と言って良いか、頭の中が宇宙になってしまうのです。


私は、子供の頃から工作好きの根っからの機械屋ですが、このAIの世界をもっともっと見て実感体感してみてから死にたいと思いました。
つまり、私の小さな知識や経験によって出来ている今の私の脳の回路の中にAIの世界は全く存在しなくて、多分宇宙を見ているような状態で、凄い世界が広がっているのではないかと興味がわきます。

AIの進化は、囲碁とAIのように、気がつけばあっという間に加速度的に進化していると思われます。
クルマもAIを持つことで、加速度的にその姿形どころか、役割や存在意義までも進化/変化していくのではないでしょうか。
まさに、「クルマ=ロボット」の世界です。

そんな中で、「クルマを操る喜び、運転する喜び」「人馬一体のフィール」などの言葉は、「全くオタクな人達のモノ」になっていくということですね。
電波ソーラー時計から見れば、アナログ時計は「全くのオタク」ですからね。
(ここで言うオタクとは勿論良い悪いという事ではなく、マジョリティかマイノリティかというような事です。)


この囲碁のAIの進化を、本田宗一郎さんのような人が知ったら「是非、AIと戦ってみたい」と言うでしょうし「戦った結果の感想を聴きたい」ですね。







三菱自動車 のニュースから考える

2016-01-22 10:36:43 | 日記
以前から販売不振が続いている三菱自動車は、今後のラインアップ計画を明らかにしたようです。


北海道の冬季試乗会の懇親会の場で、開発統括部門長の橋本徹氏より発表。


その内容は・・・
・2017年度にコンパクトSUVのアッパー分野に新型車投入。2019年度には『RVR』の後継にあたるロアー領域に新型車投入。
・クロスオーバーSUVは『アウトランダー』含めて、大、中、小の3車種とし、それぞれにエンジン車と電動車の両方で6車種となる。この6車種が中期的なラインアップの柱を担う。
・SUVとEVそしてPHEVでラインアップの強化をする。


SUVに舵を切ったのは、マーケティングの結果からトレンドを捉えての事かどうかはわかりませんが、とにかく結果として大きなトレンドにはのっていますし、4WDをやってきた三菱ブランドにとっても良い事と思います。

しかし、「三菱=SUV(クロスオーバー)」ブランドとするなら、昔のパジェロのような、その象徴となるモデルが必要となります。
三菱自動車のようなそれ程多くの販売量でないメーカーにとっては、あれもあります、これもあります、というような品揃えよりも、三菱自動車の象徴になる「一投入魂商品」で、ブランド作りをする方がマーケットやユーザーにより響くと思います。

その方向は、SUVの中でもユーザーがより多いのは、三菱自動車のいう「COMPACT」領域。
「MID」以上の大きなものは、北米マーケットでは良いですが、日本や他ではそのマーケットは比較的小さいと思うのです。

ホンダのCR-Vは北米では良いが、日本では辛くヴェゼル位の価格/サイズの方がユーザーに受け入れられている事を見ても明らかです。

私はレネゲードのような商品がこれからのSUVのトレンドではないかと思っています。
レネゲードは日本のマーケット専用ではないため、全長4255・全高1695は良いにしても全幅が1805mmもありチトデカイのが残念ですが、その商品コンセプトはトレンドを捉えていると思います。

いわゆるシャープなデザインで「カッコイイ」方向よりも、「脱力系」「遊び」「楽しさ」などがコンセプトになっているクルマです。

ホンダのヴェゼルもトヨタのC-HRも三菱のEXコンセプトも全て「カッコイイ」系です。
デザインもシャープですよね。
スマートなイタリア人がカッコイイスーツをきているようです。

「カッコイイ」系は誰が見ても、かっこ良く、ハンサムな人はモテルという不変の価値観にのっとっていると思いますが、ここんとこ、アイドルにしてもそんなに「カッコイイ」系ではないですよね。
トレンドとはそういうことだと思います。

しかし、SUV特化では台数的に厳しいと思う方もおられると思いますが、これも昨今はユーザーを絞りその価値観を深く掘った商品が先行層にヒットする事が多くみられます。

そういう意味では良いのですが、「ユーザーの価値観を深く堀る」ことが大切になります。
外すと誰もこない。

魚のいない漁場に釣り糸をたれてどんなに美味しいそうな餌をつけても釣れません。
これはあたり前の事として、たとえ魚のいる漁場で釣り糸を垂れても、魚が好む餌をつけていないということになってしまいます。

魚はボチボチ美味しいコース料理の餌は食べ飽きて、B級グルメ?になってきているかもですね。


カッコイイホンダのヴェゼルは14年は10万台近くの販売台数でしたが、15年は7万台程度です。
CX3はカッコイイと言われていますが、15年6月以降は月販目標台数の3000台に届いていません。




また、同様にカッコイイ方向のトヨタのC-HRは発売されればこれらの2車よりもはるかに結構な台数はいくと思いますが、それは既納客(トヨタ車ユーザー)の多さと販売力の差であって、トヨタの場合は先行層よりマジョリティを直接狙うことで量を稼げる体力のあるメーカーなのです。
言いたいのは、トヨタと三菱自動車では狙うユーザーが異なり、当然商品も異ならなければいけないということです。
トヨタがカッコイイ方向を貫くなら、三菱はチャンスかもしれません。



三菱自動車にとっては、昨年のモーターショーに出品したデザインのままでいいのでしょうか?



スマートフォーフォーとフォーツーの存在意義

2016-01-18 11:43:09 | 日記
まぐまぐニュースに記事を載せてもらいました。
スマートのフォーフォーとフォーツーに関する記事です。
(元はオートプルーブでの記事です。http://car.autoprove.net/column/it_says/)

テーマは、「スマートの存在意義は?」と言うものです。
三波春夫の「お客様は神様です」はもう古いにしても、「顧客主義」というような言葉が言われて久しいです。
勿論、これはお客さんに媚びることではなく、お客さんの価値観、欲しくなるようなものを、作り手は創造すべきだと言っています。

ただ、自動車メーカーにとっては中々そうは簡単にいかず、自社の都合や競争関係、また法の為になどなど、「顧客主義」が後回しになっているケースが多く、結局お客さんが逃げていくパターンも見うけられるのです。
自動車メーカーはお客さんへの想いをもって、新しいクルマを開発することが大切ですが、その想いがどこかで自社と自社商品への想いにねじれてしまう場合が意外と多いようです。

例えば、スポーツカーのようなクルマは自社商品への強い想いが、お客さんの喜ぶものに通じると言うこともあるかもしれませんが、その想いとお客さんの喜ぶものの方向がずれていてはダメですし、
さらに「量産商品」になってくると、自社商品への強い想いよりお客さんの喜ぶものがストレートに大切になってきます。
つまり、量産を狙ってもお客さんの喜ぶものが提案できていないと量産にならないというまっとうで簡単な事実が浮かび上がってきます。
あの偉大なる「Best or Nothing」のメルセデス・ベンツもこの簡単な事で苦労しているようです。
だから、世の中面白い。

http://www.mag2.com/p/news/137918



折りたためる 電動スクーター って?

2016-01-18 09:32:29 | 日記
折りたたみ式の電動スクーターが出たとニュースで見ました。 
名前は、「ScootMan Alpaca(スクートマン アルパカ)」。


大きさは自転車よりも小さく、折りたたむと全長1235mm。本体は20kg。
バッテリーは家庭用100VAC電源で充電出来きる仕様になっていて、また簡単に取り外し可能なので、バッテリーだけ外して部屋でも充電できます。
フル充電での走行距離は25km。
充電は約5時間ですむので、寝ている間は勿論、チョット仕事をしている間にも充電できるということになります。
当然、50ccバイクなどのように、意外と面倒な給油する手間はかからないし、地方では遠くのGSまでいく必要はありません。

なにより、このデザインだと、玄関に置いたり、オフィスや店舗においてもカッコ良く、
「良いかも・・」と勝手に想像してしまう。

その気になれば、チョット重いけど折りたためるからクルマのトランクに積めて、都会まで走りクルマは駐車場において、このScootMan Alpacaで街中をさっそうと走れる。
さらに「私はここに住んでるよ・・」的な見栄もはれてる? (笑)
取り回しはガソリンエンジンのスクーターとさほど変わらなさそうだが、タイヤが小さいので注意は必要かも。

これは第1種原付自転車のカテゴリーになり、道路で走る際には当然運転免許証や車両にはナンバープレート・自賠責保険・が必要となり、さらに日本の場合は「ヘルメット着用義務」があります。

この「ヘルメット着用義務」は、1970年代後半から第1種原付自転車のカテゴリーのスクーターが、
手軽で、価格も安く、何と言っても自転車より「かっこ良い」バイクより「手軽」となって、急速に普及したことにより、交通事故が増え1986年より着用が義務づけられました。
これにより、販売台数は落ち込みました。
当時、私も会社まで10km足らずのトコに住んでいて、毎日楽しく原付きスクーターで通勤していたのですが、
ヘルメットの着用義務化で、乗るのを止めてしまいました。

そのわずか一年後くらいに、ホンダの「メットインタクト」というシートの下にヘルメットを収納できるアイデアのものが開発され好評でしたが、マーケットが息を吹き返すとこまでは至りませんでした。
私なんかは、スクーターを降りた後のヘルメットをどうするか?には良かったと思いますが、もう一つヘルメットを被ること自体が、うっとおしくかっこ良くなく、さっそうとした感じにならず、気軽に乗れると言うこともなくなりました。

元々、日本は狭い国土、狭い道路、歩行者・自転車・バイク・四輪車・バス・トラックなど、混合交通です。
私も自転車に乗りますが、今の自転車は車道を走ると言うことになっているので、車道を走っていると駐車しているクルマがありそれを追い越す時など、危険な思いをしたことは度々あって、怖いです。
きっと、車から見ても、こういう自転車は怖いと思います。
その上、原付バイクがあまり多く走ると、事故が増えるというのは容易に想像できます。
ヘルメット着用義務化で原付バイクに乗る人が減って、結果事故が減って良かったということになります。
万一の事故を起こした時に頭を守るヘルメットの着用義務化で、乗る人が減って事故が減って、ヘルメット本来の万一の事故の時に頭をまもるという事も減って、・・・絶大なる効果があったと言うことになりますね。

しかし、今回の「ScootMan Alpaca」のような有用で、ちょっとワクワクする「カッコイイ」乗り物も、
ヘルメットのハードルがあると、私なんかは乗れません。
なんだか、ジレンマを感じてしまいます。

こういう、EVの乗り物はパーソナルに使えるということから、今後の都市や地方のトランスポーテーション、さらに自動運転の進化、はたまた高齢者の移動等に繋がるのではと思っています。

安全とその法律の整備、今後の人々の暮らし、生活・・・二律背反あるトコに新技術有り。

三菱自動車が北米生産から撤退?

2016-01-13 17:38:41 | 日記
全米トップクラスの自動車Webメディア「Autoblog」の日本版に「三菱自動車、アメリカにある唯一の工場閉鎖へ 売却先見つからず」(投稿日: 2016年01月13日 )という記事ありまして、「三菱自動車は、米国イリノイ州ノーマルにある工場を今年後半にも閉鎖する可能性が非常に高いようだ。」と伝えています。
つまり、三菱自動車はアメリカの工場を閉鎖して、アメリカ生産から撤退するかもというものです。

日本のトヨタや日産、ホンダなどの自動車メーカーにとっての儲けがしらは、言うまでもなく北米マーケットになります。
しかし、今後カルフォルニアのZEV法に対応するのも大変です。(スバルはCO2を買っている?)
(この辺りは又別途)
三菱自動車は色々と考えての結果でしょうが、残念です。

ヨーロツパのマーケットは、一言で言うと「保守的マーケット」であり、日本車のシェアは中々増えず当然台数も出ず、利益的も難しいです。
シェア上位10社は殆ど不変です。
VW、PSA、フォード、ルノー、GM、FIAT、Audi
BMW、ダイムラー、トヨタ・・・
日本勢では、トヨタがやっと入るくらいです。
あのトヨタでさえ、シェアが中々取れないのです。



勿論「保守的」という一言だけでなく、「仲間に認められないといけない」マーケットであるとも言えると思います。
つまり、ヨーロツパの自動車ユーザーに「あいつはこう言う奴でいい奴だ」と「個性」を認めてもらわないと、ユーザーの気持ちの中に「存在しない」のではないかと思うのです。

そういう、意味では「商品が良ければ(Value for Money)売れる」北米マーケットとは大きく異なります。
北米マーケットは誰が作っていようが、良い物は良いと認めてくれます。
だから、戦後復興でとにかく急に伸びたい伸ばしたいという日本のメーカーの多くは、北米マーケットで頑張ったのです。

結果、北米マーケットでの日本車の存在感は大きいです。


ベストテンに入るどころか、マーケットの中心を担っている日本メーカー。


日本車メーカーはベストテンに入らない、ヨーロツパのマーケット。

ここ10年チョットで販売台数が急増しているのは、言うまでもなくBRICS(Brazil, Russia, India, China and South Africa.)の中の中国です。
しかし、日本車メーカーの本社は日本にありそこの収益でいうと、確かに中国での販売台数増は収益に大きく寄与しているでしょうが、その多くはロイヤリティのはずです。つまり、自動車を売っての直接的な収益は、中国にある日本の自動車メーカーと現地メーカーとの50対50出資の合弁会社のものです。

中国政府からかは定かではありませんが、合弁企業での現地開発生産は開始され、実際、現在ではそういう車種も増えました。
戦後の日本が自動車のノックダウン生産から、自国メーカーで開発生産出来るようになったのも、勿論日本の自動車メーカーや業界上げての頑張りが大きいですが、政策によったところもあると思います。中国も政策で自国開発生産を目指すとしたら、まっとうな事です。
しかし、そうなると日本の自動車メーカーは実質徐々に中国から引き上げる事になるのではないでしょうか?
つまり、この先いつまでかはわからないが、中国マーケットにそうそう収益は頼れないということです。

BRICS(Brazil, Russia, India, China and South Africa.)の中で期待できるのは、人口も多く資本主義のインドです。
ただ、インドはまだ何と言ってもクルマを買えるユーザー層が増えてきたとは言えまだまだ少なく、かつガソリン代が所得からみるとまだまだ高く、本格普及には時間がまだかかるように思います。また、今後普及するクルマは先進国のクルマとは異なるかもしれません(意味深ですが、ここはまた別の機会にゆっくりと考察します)。
ブラジルやアジア諸国は、マーケットの不安定さやマーケットのマジョリティが要望するクルマはまだまだ低価格のクルマです。
ロシアは言うまでもなく、政情的に厳しいところがあります。

日本のマーケットは、どのメーカーもそんなに収益性は良くないと思います。
まず、北米マーケットでの競争力を考え、クルマの価値と価格を設定します。
それを、そのまま日本に持ってくると日本での売価は北米より販売台数が少ないことなどの原因でコストが高くなるなどして、そのままでは割安になってしまいます。
だからといって、高くするとアメリカの「ダンピング法」!!!
仕様を北米と日本で変えて、日本車を高級化して?ダンピングに触れない範囲で売価を上げようとしますが、
これには限度があり、結果日本の収益はあまり良くないという事になるのです。
(この辺りのメカニズムも今度詳しく書きたいと思います。)

こうやって、日本の自動車メーカーがどこで収益を上げるか? どこで持続的成長が見込めるか? と考えると北米マーケットしか無いように私は思います。

ここで、やっと本題の「三菱自動車は、米国イリノイ州ノーマルにある工場を今年後半にも閉鎖する可能性が非常に高いようだ。」に戻りますと、本当に三菱自動車が北米生産を断つと言う事になるなら、日本からのCBU(Complete Build Up)だけになり、そうなると為替リスクもありまた日本の自動車メーカーが現地生産化してきた経緯を考えると、「北米マーケットから撤退」に近いものになると思うのです。

つまり、極端な話かもしれませんが「三菱自動車はホソボソと生きていく事を選択」したのかな? と思わざるを得ないのです。
タイやフィリピンの工場は良いと思いますが、ここを中心にがんばるのでしょうか?
確か、ロシアに工場があります。ここから撤退出来ないのは、三菱自動車だけでは判断できない事があるのかもしれませんが、普通は先がよくわからないロシアの工場を閉鎖する方が先だと思うのですが・・・。

こういうふうに考えてくると、三菱自動車はあたかも「籠城」を決め込んだように見えます。
それとも、一旦引いて体力・実力をつけて、再度時期を見て、打って出る戦略でしょうか?
それなら良いのですが・・・。
私には本当のところは勿論わかりませんが、いずれにしても、三菱自動車は独自の道を歩き始めたように思います。

まぁ、三菱グループは大きい訳ですから、そのグループ内だけでもある程度喰っていけるメドがあるのかもしれません? (笑)