繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

クラシック・ミニ レストア途中報告 とりあえず来た編

2016-07-28 08:47:43 | 日記

とりあえず、クラシックミニが家にきました。

大喜びと行きたいところですが、ヒーターの件など解決しないまま、とりあえず来ました。

 

ウチは狭いので、クラシックミニの居場所がリビングのスグ外になります。

この事自体は、近くにいる感じで良いのですが、「体臭がキツイ」のです。

つまり、ガソリン臭い。

漏れてはいないと思うのですが、なんだか臭い。だから体臭って感じです。

 

まあ、とりあえず走ってみました。

「意外とよく走る」

ハイカムが入っているので、アイドルはバラツキます。(イヤイヤ、キャブの調整が悪いだけ??)

バラン・バラン・ブルン・バラン・・と「鼓動」があります。

どっかのカーメーカーのデザイン・キャッチコピーじゃないですが、「鼓動感」いいですよ。

しかし、3000rpm超えていくとスムーズに気持ち良く回ります。

勿論、NVHのNoiseとVibrationはスゴイです。

今回はNVがさすがにスゴク感じて5000rpmで止めましたが、まだまだ回りそうです。

マフラーは近所の事や世の中のことを考え、ショップにあった一番おとなしいものにしましたが、

こもり音的な低い音を中心に、吹かすとかなりな音がします。

特に、セカンドで引っ張った時は、この音を含めた加速感がスゴイです。

つまり、スピードメーターを見るとそんなに出ていないのです。(笑)

今のクルマなら、100km/hまで何もおこらずスッと加速しますがね。

 

Harshnessは意外と良いです。

サスは勿論ストローク量がないので、ヒョコヒョコとしていますが、丸みのある乗り心地です。

ちなみに、ラバーコーンからバネに変えてあります。

 

あとはオリジナルはもっと高かいですが、ヒップポイントがチョット高めです。

信号で最前列に停まると、信号機が見えない・・・。

私の座高も高いですが・・因みに私は「AM95%」です。

 

トランスミッションは、回転を合わせてシフトダウンするときの気持ちよさはあります。

FFなのに、意外とダイレクト感があります。

ペダル段差はありますが、なんとかヒール&トーはできます。

 

ブレーキはマスターバックなしなので、効かないというのではありませんが、相当の踏力が必要です。

これを効かないというのかもしれませんが。(笑) 

とにかく、ダイレクト感ありいい感じです。

ハンドリングはタイヤが10inで、145なので、やはり「ソフト」です。シャキッとしていません。

オーバーフェンダー無しのナローなマーク1の外観重視なので、これは仕方ないかなと諦めています。

 

こうやって、近所をせいぜい10km位走って帰ってきて、ガソリンメーターを見ると大きく減っている。

いったい、燃費は???とつい考えてしまいました。

元々、タンクも小さいですが・・・30Lくらいかな???

 

あと、奥さんを駅まで迎えに行きましたが、最初「コワイ」次に「楽しい」「ジェットコースターみたい」と。

這いつくばって、NVがスゴイ中で走るので、異次元なのでしょうね。

でも、思わず「楽しい」と言ってくれて、良かったと思いました。

 

早速ですが、今度の日曜日にショップにお泊りにでます。

・ボンネットの塗装が仕上げがイマイチなのでクレーム。

・体臭がキツイので、漏れていないか再点検。

・ターンレバーを右から、左へ。(これもお願いしていたのに、忘れていたようでクレーム)

・センターメーターが、クーラー配管と配線で全体に上側に言ったので、

 メータークラスターをカットして元の位置にもどす。

・クーラースイッチがドライバーから遠いのでその対策。

・ターンシグナルは点灯するのですが、カチカチと音が聞こえない。

 ターンシグナルのリレーがエンジンルームにあるので、これを室内にいれる。

・ターンシグナルの右側の時に、メーター内の緑のランプがつかない。(左側はつく)

・ヘッドライトの点灯スイッチにリレーをかませる。

・エンジンルームと室内の間のダッシュボードに「穴」がいくつも空いていて、ガスが室内に入ってくるので埋める。

・トランクが開かない。ロックされて壊れたみたい。

・室内フロアマットの下側のボディーフロアーに錆止め。(室外側はシャーシーブラックで防錆)

・ホイールナットに錆のあるものがあるので交換。

こんなトコです。

 

ウチのもう1台のミニは、名前を「くまもん」から「もんちゃん」とつけました。

なんとなく似ているでしょ。

このクラシックミニの名前は思案中です。

本当はカワイイ印象なはずなのですが、グリーン・ブラックの塗装色の影響もあり、意外と「精悍」な印象でチト悩んでいます。

いずれにしても、これで我が家はペット的で、しかも頑張らない、イヤ頑張れないクルマ2台となりました。

機械なのに「一緒に暮らしていく感」がします。

 


「私の愛車遍歴」第11回 MG-B後期モデル 後編

2016-07-12 17:36:34 | 日記

MG-Bの後編です。

MG-Bは言うまでもなく、オープンカーですが、それも本物の筋金入りの・・・

つまり古いクルマですが、私は屋根付きガレージではありませんでした。

しかし、何の問題もありませんでした。

雨漏り? そんなもん、ホロが破れないかぎりしません!!!

 

ただ、今のオープンカーではするかもしれませんよ。(笑)

と言うのは、雨漏れの多くは、①ルーフ(ホロ)とドアーガラスの合わせ面(殆どがサッシュレス構造)、また②ルーフ(ホロ)とAピラー上部ありの三角地帯が多いのです。

①に関しては、最近のオープンカーはハードまたはホロにかかわらず当然の様に「ドアーシール」がルーフ側に付いていて、ドアーはサッシュレス構造で、ガラスとでシールする構造です。

よって、ドアーガラスとシールの合わせがうまくいかない時は、漏れるのです。

一般的にオープンカーはボディ剛性が低いので、雨の中を走っていて段差に乗り上げたりすると、ドアーガラスとシールの合わせの間が一瞬ずれたり空いたりするのです。そこで、水が入ります。段差に乗り上げなくても、細かな振動でドアーガラスとシールの合わせ部はいつも擦れていて、水漏れしやすいと言えます。

MG-Bには、ドアーシールはついていませんでした。

それでも、雨が入ってこないのは、ホロがドアーガラスに対して、傘のようにカバーしているのです。

つまり、ドアーシールがなくて隙間はありますが、ホロがドアーガラスを大きく覆っているのです。

このおかげで、どんなにすごい雨でも絶対に雨は入ってきません。

ただ、高速走行すると室外と室内の圧力差がおこり水が入ってくる場合はありますが、雨の時はせいぜい70〜80km/hなので、これくらいだと大丈夫です。

後は、勿論洗車機はいけません。 (笑)

 

私は7年間MG-Bに乗りました、春夏秋冬+梅雨を7回。

勿論、エアコン、クーラー無し。パワステ、パワーウインドウ無し。何もなし・・・(笑)

「人間耐久」の時もありました。

気持ち良いのは、夏の夜です。

最悪は、当然、梅雨と真夏の昼間。

真夏の炎天下の時は、勿論、ホロを閉じて走ると汗だくを通り越して「つゆだく」!!

また、ホロを開けて走ると、直射日光で、今で言うと「熱中症」確実。

麦わら帽子を被って走りたいが、頭はフロントウインドから上へ少し出ているので、麦わら帽子は飛んで行く。

仕方ないから、つばの小さな野球帽を被って走っていました。

 

悟ったのは、冬を除いて湿気の多い日本ではオープンカーは気持よくない。

ロスやハワイなど湿気の少ないとこで、オープンカーは最高。

冬は、隙間風で寒い。

やはり、夏の夜だけなんです、気持ちいいのは。

あと、梅雨前のみじかい時期。

 

ところで、ホロは7年間で、3度張り替えました。しかも、自分で。

1回目はアメリカの西海岸にあるMGショップから純正品を、二回目はドイツのホロメーカーが試作でMG-B用のを作って、もう要らないということで、もらいました。三回目は良く覚えていませんが、MG-B用ではあるが、「パチもん」だったと思います。

二回目が大変でした。

何故かと言うと、本当にホロの布の部分しかこなかったのです。つまり、フロントウインドと固定するためのロックやロックをつけるフロントウインド上部のカーブに合わせた鉄板など、「骨」がついていない。

仕方ないので、交換対象のホロの「骨」をバラして、組み付けました。

何より大変なのは、ホロってピンと張っているじゃないですか。あれって、ちょっと寸足らずで「骨」と組んで、ロックした時にピンと張るようになっているのですが、その「チョット寸足らず」をどれ位にすれば良いのか?わからず、適当に一度やってみたらブカブカで、また「骨」と組み直して、と何回かやってやっとでした。

それでも、左右の張り加減がちょっとアンバランスでしたが、丸一日やって疲れたので、もう良しとしました。

 

故障的には、ラジエーターの水漏れ、電動ファン、・・・数々ありましたが、ラジエーターの水漏れで水がなくなった時は、空冷でチョット走っては、ボネット開けてエンジンを冷やしながら、また、道路近くに水道を見つけると頼んで、もらったりしながら、修理工場まで走りました。

歩いたほうが早いくらいでした。チョット行っては、長く休む。兎と亀を思い出しました。

しかし、エンジンは私が買う前に、長く何年も置きっぱなしなっていながら、いきなりスターターをまわしたようで、シリンダーに相当なキズが入っているようでスカタンでした。が良くまわりました。

また、一度バッテリーがアガって、セルをまわしても「チン、チン」としか言わなくて、ダメかと思ったら、ブルルンとかかったのです。つまり、クランクが一回転もせず、シリンダーのどこかが、ちょうど上死点だったのか・・・(笑) インジェクションでは無理じゃないですかね? キャブでよく出来たヤツだったのです。

キャブといえば、ガバッとスロットルを開けた時の、あの加速感はたまりませんね。それが恋しくて・・・、今回クラシック・ミニ選択の一つの理由です。

インジェクションはお利口ですが、お利口な奴にかぎってツマラナイのは人間も同じか・・・(笑)

 

まだまだ、エピソードはありますが、この辺で。

とにかく、機械的には古いこともあり、良く故障して大変でしたが、部品もあって修理工場や自分でスグに直せました。

このクルマが私に与えてくれた楽しさや充実感ははかりしれません。

最後は、リヤデフのあそびが大きくなり、ガチンガチン言い出したので流石にこれは大金かかるかと思い手放しました。

と言っても、売れなかったので、修理工場に預けたままで・・・ヒドイ話ですね。

そうそう、最後にいわゆる雨ざらしの7年間でして、生産してからは20年以上が経っていたのに、ボディの錆は殆ど無かったです。イギリス車もすごかったんだと・・・。

 


クラシック・ミニ レストア途中報告 車検編

2016-07-09 11:31:55 | 日記

完成まで、もう少し!!!

 

ただ、とりあえず車検はとってきたようです。

車検対応はひと仕事です。

タイヤは勿論10in→12in。ヘッドレストは付けます。キャブ調整は絞りまくり、サイレンサーも・・・。

何より、わたしが驚いたのは、室内に鉄板むき出しはダメなんですね。

そんな法律があるなんて知りませんでした。

 

まず、インパネというか、フロントウインド手前の鉄の部分には、写真のようにスポンジ?を被せる必要があるらしいのです。

また、室内のロールバーもむき出しではダメで、プールで使う浮き輪?を改造したソフト材で巻かなければならない。

 

確かに、鉄板はプラスチックに較べて硬いですが、こんな安全基準は意味があるのでしょうかね?

 

さて、暑い夏に温水の話ですが、ヒーター温水流量調整バルブが、写真では新品が付いていますが、これがスグ壊れるそうで、確実に使い始めて一週間でカシメ部がとれるそうです。

以前にも書いたと思いますが、これが懸案のままです。

このバルブは、ネットの写真でみると色々な形状のものがあります。

しかし、今手に入らなくて・・・チト困っています。

誰か、いい方法ご存知の方はご好意で教えていただけると助かります。(笑)

最悪は、ホースの途中に温水給湯器などで使うバルブをつけようかと考えています。

 

写真はありませんが、エンジンルームと室内を隔てるバルクヘッドには、大小無数の3〜5mm程度の「穴」が空いていまして、埋めて欲しいとお願いしてあったのが、ビスとナットで締め付けて塞いでくれていました。

また、下回りは亜鉛メッキブラケットなどがそのままだったので、シャーシーブラックを前面塗ってもらっています。

 

また、ウインカーレバーは、日本では右側ですがウチのもう1台のクルマが左なので、車検後に左に180度まわして付けてもらいます。

日本だけではないでしょうか?

右ハンドルの主な地域として、イギリス、オーストラリア、タイ、インドネシア、マレーシア、インド・・などがありますが、全部左側がターンレバーとなっています。

カーメーカーも、日本だけ仕様別が出来て種類がふえます。

ユーザーは最初混乱するでしょうが、海外に行って慣れないトコで混乱するより良いとおもいますがね。

 

ちなみに「みぎ・ひだり」というシールは車検対応。

これ、ホント、意味あるのですかね?

「右、左表示」がマストだなんて。

 

因みに、昔Cal Lookに改造したビートルに乗っていまして、そのメーターはマイル表示だったのですが、車検時にはkm表示のシールをメーターに貼っていました。

 

だいたい、よく言われているのは、「戦後のクルマじゃないんだから、もう車検なんていらない」と。

でも、これはカーメーカーや整備関係、政府など勿論あらゆるトコからの反発が予想されます。

確かに、経済的に落ちるのは良くありませんが、もう少し・・ね。

という時代に合わなくなってきているトコもありますよね。

 

 

 

 


「私の愛車遍歴」第11回 MG-B・・ホントは914とSハチの話

2016-07-09 10:24:24 | 日記

ポルシェ914-6の続きです。

そう、大切なことを前回書いていませんでしたが、これは6気筒だったのです。

とにかく、ルーフの収納の研究とタルガ方式のルーフの商品性、風じまいとか・・、でいわゆる車体の研究で買ったので、エンジンや動的な事はどうでもよく、「出来るだけ安いの」と言って来たのが、どこでどうなったのか、レアな6気筒がきたので、びっくりしました。

しかし、動的性能は疲れていて可哀想な位でした。

勿論、研究開発が終わったところで売却するわけですが、次に買った人がレストアしてくれていると良いなと思っていました。

 

さて、このクルマでシフトリンケージが壊れた話はしましたが、もっと大変な故障がありました。

比較テスト車は出来るだけナンバーを付けて、外出時になどにも試乗し日常の使い勝手を体感したりするのですが、「その時」は外出しようと会社を出て、少し行って信号を曲がったあたりで、起こりました。

ふと、リヤビューミラーを見ると、後ろのMIDエンジンのメッシュのカバーあたりから、「水が噴水のように吹き出しているのです」・・・あれ? これ空冷だよな?! と。

ガソリンだったのです。

さすがの私も焦りました。勿論、急いでエンジンを切りました。フューエルホースが破れたんですね。

ホント、噴水のようでした。怖かった。

 

914で素晴らしいのは、パッケージングとフェンダーの両先端がよく見えて運転しやすいことです。

パッケージングは、2シーターですが、室内が広いのです。

妙に威張ったようなコンソールなんかもありません。また、MIDレイアウトをうまく使って、クルマの前後にトランクがあります。2人で一週間の旅行でも大丈夫そうでした。

 

ちなみに、フェンダーの両先端がよく見えて運転しやすい事は、後のライフの開発時に反映しました。

 

次は、S800ですが、これは実際の話は書きにくいというか・・・今でこそ、何十年という年月が経ち、さらにカワイイデザインもしているので、クルマに興味の無い方でも、振り返らす魅力がありますが、動的には・・そう、ホンダ四輪車造りの創世記のクルマですから、当時の80年代後半位の感覚では・・・一言、クルマになっていなかった。

当然、今の感覚では・・・なおさら・・。

 

エンジンは10,000rpmは軽く回ったと記憶しています。

しかし、トルクはスカタンで馬力を回転で絞り出すエンジンでした。よって、発進から一般走行まで(高速は中々スリルがあるので・・避けていました。)エンジン回転は高かめで走っていました。

ただその高めの回転なのですが、良い事もあって「エンジン回転音が最高」なんです。

「ホンダ・ミュージック」。

官能に気持ち良いサウンド。

今ではあまりわかりませんが、ホンダのエンジンの回転音は伝統的に良いですね。

この秘密はあかせません・・・笑。

しかし、せっかくの「官能に気持ち良いサウンド」も「NVHの向上」とかでシャットしていくと、

差というか個性というか、がなくなりますね。

 

ドラポジは、小さいクルマということもあり、ペダル、ステアリングシャフト、シートがオフセットしており、体をドアー側にもたれさせて運転するのが、S8のドラポジ。

 

さらに、ブレーキはそれ程効かなかったので、ブレーキペダルは右足で突っ張る位力を入れて踏み込み、その反作用点はシートバックの右後ろとなり、シートバックの中に入っている鉄のパネルの右側にヒビが入るのです。

当然、そういうドラポジでの運転なので、右腕は窓を開けて外に出さざるをえなく、オープンにしていないと、頭が幌の骨にあたったりしますので、「これはやっぱりオープンカーなのだ」と妙に納得したものです。

 

しかし、シフトフィールはクニャクニャの914とは全くの別物で、歯車を感じられるようなダイレクトなものでした。

よく、マニアルシフトで、「カチカチときまる」なんて雑誌に書いてあったりしますが、カチカチと決まる事よりも、歯車を実感できるシフト操作で、シフトダウンなどの時は回転を合わせ、クラッチを踏まなくてもスッと入る時の気持ちよさは、全くの「操る喜び」なのです。

 

やはり、昔のクルマはローテクだった分、人間のやる範囲が広くなり、それがやっぱり楽しかったのです。

ドラポジもそうです。斜めにシートにもたれかかってドライブするのが、楽しいのです。

(決して、それを狙って作っていた訳ではないでしょうが)

 

今は、エアバッグもあるので、キチンとしたドラポジをとらないといけませんが、特にクルマに詳しい方達はラリードライバーのようなドラポジで街中を走っておられるのをみると、きちんとするのは良いけど、「なんだかつまんないな」とも思ってしまいます。

「安全」と「つまるツマラナイ」は比較にはなりませんが、今時は全員で「つまらなくしている」と思います。

 

クルマだけでなく、世の中の事全てつまらなくなってきているとおもいませんか?

以前に書いた「徹夜」だって、今の大企業の社員は無いのでは?

確かに、受けた方は辛いとは思いますが、セクハラやパワハラと言われ・・・笑。

「誰がこんな世にした」という歌詞の歌もありましたが、「みんな」なんですよね。

時代という流れはありますよね。

 

「人生の楽しさがへってきていますね。我々がいい方向と思って進めてきた時代とともに。」

 


「私の愛車遍歴」第11回 MG-B後期モデル

2016-07-07 18:06:28 | 日記

さて、BMWに続い何に乗ったかなと・・思い出すと・・多分、MG-Bだった。買い替えではなく、追加だった。

ということで、今回はMG-B。

まず、なんで買ったかというと20年ほど前に、栃木研究所に単身赴任となり、その時の宇都宮での移動用に一台クルマが必要になったのです。

確か、BMW520iは「当時の奥様」が東京で乗るためにそのまま置いておくことに。

それで、車探しをしたのですが、何に乗ろうかとかなり迷った挙句に、当時のCar雑誌にあった「個人売買コーナー」で、MG-Bを見つけました。

本当の買った理由はよく思い出せないのですが、・・・

その頃、CR-Xデル・ソル開発後でしたので、オープンカーは数々乗っていました。

しかし、自分でも「本当の本物のオープンカー」というものを「所有して、乗ってみたいな」と思っていたので、MG-Bに引っかかったのかもしれません。

とにかく、MGはオープンカーの原型かなと。

フロントウインドも低いですしね。

CR-Xデル・ソル開発時は会社で色々と比較車として、オープンカーを買いました。

印象的だったのは、ポルシェ914-6とS800。

この話は長くなりそうですが・・・まぁ、いいか。

 

ポルシェ914-6は、ルーフの格納の研究と言うことで、経費で買いました。

やはり、ルーフをリヤのトランクの中にしまう方式は賢くさすがドイツ人と。

 

でも、デル・ソルのノーマルルーフの設計者はもっとすごかったです。ポルシェより良い方法でルーフがしまえる設計をしたのです。申し訳ないことに、設計者の名前は忘れてしまいましたが、ほんと「賢いヤツ」と思いました。

(デル・ソル ノーマルルーフを知らない方http://crxdelsol.oiran.org/prom005.html参照)

 

ポルシェ914-6の走りは、ヘトヘトにヤレたものでした。ピストンとシリンダー間はかなりスカスカで・・。

当時のポルシェらしく、回転はスグに上がって、スグに落ちる。ダブルクラッチなんて回転あわせずらくて、踏めませんでした。

とくに、スカスカですからね。笑

それにシフトレバーはどこのギアに入っていても、同じ位置なのです。

つまり、ローに入れようが、4速、バックどこに入っていても、グリップはちゃんともとの位置に戻ってくる賢いヤツ。

だから、ニュートラルの確認は、レバーを横に動かしてHパターンの横にいると確認するのでなく、前後に動かしてギアを入れてみて確認します。

当然、シフトアップダウンも手の感触だけで・・・。

どうだ、今の若い奴ら!!! マニアル車が運転できてスポーティとかカッコ良いとか、・・いうけど。こういうクニャクニャシフトのクルマが運転できてはじめて・・・、マニアル乗りなんだよ。

・・イカン、年寄りの癖がでた。

つまり、RR用のエンジンを180度まわしてMIDに積んでいますから、シフトのリンケージが最後端なのです。遠いのです。それに古くてヤレているのです。よってクニャクニャ。

実は、このシフトリンケージの最後端が壊れて走行中に外れて、ギアが入らなくなり、止まらざるを得なくなると言うことが、深夜というか朝方の帰宅時に起こったのです。

当時のデル・ソルの開発業務では、ホント徹夜は当たり前でしたから、明くる日早朝から評価会があるので、明け方までクルマを仕立てて、やっと出来たのは4半時位で、評価会は確か6時半位からで、一旦家に帰ってシャワーを浴びようと、近くにあった914に乗って会社出て、家まで15km位ですが、ちょうどその中間で、あれれれ・・・。

クルマはなんとか、交通の邪魔にならないトコにとりあえず置けたのは良いが、どうしょうかと・・・。

歩いて会社に帰っても、家に帰ってもう1台のクルマで駆けつけても、評価会に間に合わない。

歩くったって、服装は会社の制服の上下共「白」。

白の上下でまだ暗い、寝静まった田舎の街中を歩けない。

どう考えても、「アヤシイ奴」だ。

当然、当時の宇都宮は田舎ですから公衆電話なんてものはなくタクシーなんて洒落たものも走ってこない。勿論、当時は携帯もない。

さて、そこでクエスチョン!!! 私のとった行動は???

シャワーにも入って、ちゃんと6:30には会社についていました。

正解は、書けない。決して書けない。

 

まだまだ、ありますが、これではMG-Bでなく、ポルシェ914の話だ。

ま、いいか。

 

しかし、長くなったので、続きはマタ今度。

そうそう、S800編もあります。

これは、私が乗ると機嫌良いのに、私以外の人、特に偉い人が乗ったら必ず壊れて帰ってくるという、HGT伝説がありました。(笑)

ではまた、近々。