かねてから予約しておいたKATOのDE10が本日 当鉄道に到着しました。 当鉄道では久しぶりのディーゼル機関車となるので 機関区の職員たち?も興味津々に見守っておりました。 そんな訳で今宵は急遽予定を変更、このDE10の入線整備作業を実施しました。 うちの機関区には既に十数両のDE10が配置されていますが 今回のKATOの製品は 久しぶりのブランニューモデルという事で ディテール、走行性ともに文句なし! いやはや時代の流れを感じさせてくれます。 今夜のところは とりあえず車番の取付とカプラー交換のみの実施・・・、作業完了後に受入検査とも言うべき試運転を実施してみましたが 走行性能もまたGOOD! DE10というと その独特の軸配置のためか 以前のモデルでは集電性能が悪く、走行性能もイマイチ・・・というものだったので心配していた点でありましたが 今回のモデルは さすが!と思わせるような走りをしてくれているようです。
ちなみに・・・実車の話となりますが・・・・
DE10の仕事といえば小列車運転や入換作業用途というのが すぐに頭に浮かびますが 自分の場合には 冬の大糸線で「シュプール号」をプッシュ・プルで牽引していた姿を思い浮かべます。 今から10年ほど昔の事ですが 毎冬といって良いほど 大糸線に「シュプール号」の撮影に出向いていました。まさにDE10の晴れ姿! とでも言える光景でした。 ヘッドマークを取り付けて 降り続く雪の中、糸魚川駅構内にある煉瓦機関車庫で待機する姿など、真冬の寒さも忘れて ず~っと眺めていたものでした。そして冷え切った体を温めてくれるのは 駅前にある「たかせ食堂」・・・この店は糸魚川駅の駅弁を製造しているお店です。 ここの名物駅弁は釜飯・・・ 食堂に入って 釜飯を注文すると 暖かい駅弁そのものに お味噌汁をサービスしてくれるのです。 あえて駅で購入する事無く、いわば直営食堂で暖かい部屋の中で駅弁を食するのも また良いものです・・・。
ちなみに糸魚川の煉瓦機関庫・・・・北陸新幹線工事の進捗に合わせ、もうすぐ解体されてしまうことが決定したとの噂を聞きました・・・・・ 地元では歴史的建造物として移築して保存等の考えもあったようですが 今回の解体決定の報を耳にした時、何とも無念の感でいっぱいでした。 少なくとも自分の中にある思い出の鉄道風景では 確実に上位に来ること 間違い無いものでしたから・・・・。 糸魚川といえば もう一つ鉄道雑学を・・・・、この糸魚川の機関区構内にある 時刻を告げるサイレンは 蒸気機関車の汽笛を用いたものでした(今もそうなのかな?) この時報?の汽笛を聞くのも糸魚川での楽しみの一つだったっけ・・・・。
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バブル経済が崩壊して以降、スキー人口の減少や 使用する客車の老朽化等の理由によって 今では「シュプール号」という列車は無くなってしまいました。 そんな流れから 私も糸魚川へ出掛ける事も無くなって久しいですが 模型の世界では むしろ これからが全盛期と言えそうな感じ、 自分も若かりし頃?の思い出に浸りながら このDE10を自分なりに「味付け」してみようと思います・・・・・。
ただ・・・・・・
この調子だと 何時頃から作業が出来るのか予想もつかないな・・・・?
このままだと・・・・また買ったままの状態で 何時しか忘れられてしまいそうな予感がして・・・。
実車同様・・・DE10って そんな地味な存在なんだよね・・・・。
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今冬は 無事に「シュプール号」が運転出来ますように!