むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

またまた本のせい・・・・?!

2011-09-07 21:50:00 | 工場長の独り言

毎日の通勤電車の中・・・・、皆さんはどのように過ごしていますか?

自分の場合・・・、これは以前にも書きましたが深夜ラジオを録音したのを聴いている事が多いのです・・・。 でも・・・・ここ最近は再び読書をする事が多くなりました・・・・特に会社帰りの電車内にて・・・・。 読んでいる本は 以前に購入した文庫本・・・・、寝床にあったものを たまたま手にとって再び読み返していたら またハマりかけてきた・・・・というのが真相です。

で・・・、何を読んでいるのか?というと、毎度の如く戦記モノ・・・・・、 このブログの左下のほうにもありますが 第二次世界大戦時における海上輸送を取り扱った書物です・・・。 戦時下における物資輸送という点に絞った内容なので 通常の戦記モノとは少々異なるもので ただ勇ましい戦いを描いたものではありません。 今回 改めて読み返してみましたが 本当に壮絶な内容・・・・思わず目頭が熱くなってしまいました。 改めて戦争とは何か? 本当の戦いとは何だったのか? ということを個人として考えさせられるものでした・・・・。 何よりも 戦時下とはいえ、殆ど無抵抗の輸送船とともに 一体どれだけの人員が尊い命を落としたのか・・・・という事実を これらの本は教えてくれようとしています。 海上輸送のみに限定したところで 本当に恐るべき人数の日本人が亡くなっているのです。

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と・・・一連の商船戦記を読み終えた後で 思い出した事がありました・・・・。 数年前、確かNHK特集(スペシャルだった?)で 当時の商船船員たちを取り上げた番組を観ていた事を・・・・。 南方から戦略物資を満載して日本へ向かう輸送船団・・・・、船団といえば聞こえは良いが 実のところは 本当に・・・本当に寄せ集めだらけの海軍徴用船、それも大型船ではなく 漁船のような小型船も含まれている・・・。 比較的大型のタンカーなども みんな民間からの徴用船・・・・、故に軍艦のような武装も無ければ 装甲も施されていないのです・・・・。 ガソリンを満載したタンカー等は 魚雷どころか 拳銃の弾1発当たれば 即 引火して大爆発してしまう・・・・。 まさにこれら輸送艦の乗組員たちにとって 一旦航海が始まれば そこはもう死の戦場・・・・、攻撃も、また迎撃も一切出来ず 只々自ら乗り込む船の運任せというべきか・・・・。 それは もはや戦争では無い、殺戮の場であった事を忘れてはならないのです。 番組の中では この船自体を「鉄の棺」と言っていたような気がします・・・・本当に 観ていて只々涙が止まらなかった・・・・。 

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さらに パソコンでネットサーフィンしていたら こんなページに辿り着く事が出来ました・・・・。 あのNHKの番組でも取り上げられた 施設の事・・・・。

「戦没した船と海員の資料館」・・・・・http://www.jsu.or.jp/siryo/

この資料館のHP・・・・上記アドレスから入っていけば良いのですが いや、実に素晴らしいものとなっています。素晴らしい、というのは少々表現が違っているかもしれませんが、とにかく 整然と調査された資料だけでも非常に見応えがあるものでした。 各海域ごとに分けられた商船の沈没位置や戦没状況・・・・、さらには没船の生前の姿(写真)等々・・・・本当に凄いものです。 と、同時に これだけの数の船が沈み、これだけの戦没者が生じた・・・という事に 恐怖を憶える事でしょう・・・・。 自分は 是非ともここを訪問してみたいと思いました。 神戸の元町に有るとの事で さすがに遠いところではありますが 日本人として知っておきたい・・・、いや、知らなければならない史実を この眼で確認してみたいと思うのです。