ぷらすわんの子供たち ~ホワイトスイスシェパードと暮らす~

ホワイトスイスシェパードのヴァルターを中心に日常や競技会などを綴った雑記帳。

PLEA OF INSANITY

2009年01月07日 | 今夜の一冊
ジリアン・ホフマンの新作が出てます。

報復シリーズは夜眠るのが怖くなるような面白さでしたが
今回は違った意味で面白かったっす。

「心神喪失」
確かにタイトルどおりテーマが重~い。
読んだあと自分ならどう考えるか、ですっきりしない。
でも読まないより読んでよかったと思える。
いやいや感想を述べるより感じ取ればいいか。
とまあ、自分の感想はほとんど役に立たないですな・・・。

もし一夜のうちにあなたの身内の家族や親しい家族が
幼い子供も含め、何の理由もなく惨殺されたとしたら?
犯人が同じ家族で被害者を装って生き残っていたら?
そして裁判で心神喪失を理由に無罪を主張したら?
あなたはどうします。

実際、特別な理由もなく突然事件に巻き込まれ命を奪われる人たちがいる。
そして被告側が心神喪失を理由に無罪を主張するケースも耳にする。
被害者側からすればこんなに腹立たしいことはない。
そう、自分だってそう思う。

けれど加害者側の立場になって事件や状況を考える機会や情報もほとんどないし、
無知であるがゆえの偏見や誤った見方をしていないとは決して言えない。

裁判員制度もじき始まるけれど、それを前に両者からの見方を
考えされられる作品でした。
う~ん、自分はどう判断するんだろう。

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