興味がそそられる本を見つけて購入し
読みながら面白いと思えるものは多々あるが、
その本に出会えたことに感謝する程
心に響くものは少ない。
数少ないその1冊に加わったのが
ロバート・カーソン著「SHADOW DIVERS」。
1991年ニュージャージ沖の深海に
Uボートが沈んでいるのをあるレック・ダイバーが
発見したのだが、どの資料を調べても
それに該当するUボートはおろか、船舶事故すら
起こっていなかった。
過酷な環境でレック・ダイバー達が命を掛けて
調査を始めるノンフィクション。
読んでいくうちに、これはダイバー達の話では
ないのかと思いながらも、Uボートの乗組員達のことが
始終頭から離れなくなった。
この著者の意図するように、もう自分もダイバー達と共に
旅をしていたのだと思う。
恐ろしく危険で何人もの死を目の当たりにしながらも
海の底に眠る者達に敬意を払い、
道義的責任を感じる二人のダイバー。
なぜ大きな犠牲を払いながらもレック・ダイバーが
潜るのか少しだけ解るような気がした。
でもチャタトンやコーラーのようなレック・ダイバーは
稀なのかもしれない。
二人の偉業は家族はおろか誰にも知られず
なぜ沈んだのかも解らないまま深い海の底に
埋もれてしまった者達の存在を
純粋に明らかにすることだけ。
すごい、凄すぎる。
その為に命を捨てる覚悟があるかと聞かれたら
私は即座にNOと答えるだろうな。
読み終わった後、Uボートというドラマを思い出した。
駆逐艦の攻撃に遭い、何度も海の底で死ぬ思いをしながら
ようやっと寄港して上陸した途端、乗組員は空襲であっけなく
命を落としてしまう。
何のために帰還したのかと心を締め付けられるような話しに
酷く気が滅入った。
しかし少なくともこの深海のUボートの乗組員達の思いと
そこに眠る事実は多くの人が知ることが出来る。
それに奇跡を起こしたダイバー達と乗組員達の間に
見えない何かのつながりを感じて胸が熱くなるのだ。
読みながら面白いと思えるものは多々あるが、
その本に出会えたことに感謝する程
心に響くものは少ない。
数少ないその1冊に加わったのが
ロバート・カーソン著「SHADOW DIVERS」。
1991年ニュージャージ沖の深海に
Uボートが沈んでいるのをあるレック・ダイバーが
発見したのだが、どの資料を調べても
それに該当するUボートはおろか、船舶事故すら
起こっていなかった。
過酷な環境でレック・ダイバー達が命を掛けて
調査を始めるノンフィクション。
読んでいくうちに、これはダイバー達の話では
ないのかと思いながらも、Uボートの乗組員達のことが
始終頭から離れなくなった。
この著者の意図するように、もう自分もダイバー達と共に
旅をしていたのだと思う。
恐ろしく危険で何人もの死を目の当たりにしながらも
海の底に眠る者達に敬意を払い、
道義的責任を感じる二人のダイバー。
なぜ大きな犠牲を払いながらもレック・ダイバーが
潜るのか少しだけ解るような気がした。
でもチャタトンやコーラーのようなレック・ダイバーは
稀なのかもしれない。
二人の偉業は家族はおろか誰にも知られず
なぜ沈んだのかも解らないまま深い海の底に
埋もれてしまった者達の存在を
純粋に明らかにすることだけ。
すごい、凄すぎる。
その為に命を捨てる覚悟があるかと聞かれたら
私は即座にNOと答えるだろうな。
読み終わった後、Uボートというドラマを思い出した。
駆逐艦の攻撃に遭い、何度も海の底で死ぬ思いをしながら
ようやっと寄港して上陸した途端、乗組員は空襲であっけなく
命を落としてしまう。
何のために帰還したのかと心を締め付けられるような話しに
酷く気が滅入った。
しかし少なくともこの深海のUボートの乗組員達の思いと
そこに眠る事実は多くの人が知ることが出来る。
それに奇跡を起こしたダイバー達と乗組員達の間に
見えない何かのつながりを感じて胸が熱くなるのだ。