10月30日(火) 晴れ
曲阜での2日目の夜に咳き込んだのがどうやら風邪だったようです。
維坊に来た頃に暫くの間咳が止まなくなり原因が乾燥によるものだと分かり加湿器を購入
したのですが、それ以来風邪か別の原因が判断するために「梅干検査」をする事があります。
梅干を食べて普通に美味しく食べられれば風邪、酸っぱければ正常か別の症状。
昨日授業の後、あまりのだるさに梅干を口にしたら全く酸っぱさがないということで風邪決定
後はベッドの中でした。
長時間休んだことでかなり回復はしたものの、大事を取って今日の維坊学院の授業はお休み。
仕事に差し障りがあってはいけませんからね。
さて、曲阜に到着した日に隣の市、済寧にいる卒業生に連絡したら、急に土曜日に仕事になり
日曜日に会いに来たいが何時に出発しますかと尋ねられ、どうしようかと迷ったのですね。
日曜日は午後1時のチケットを購入済み。午前中に来たとしてもあまり時間が無い。
ならば、一晩延泊して月曜日の朝の新幹線に乗るか・・・。
元々そういう計画もあったのですが、何か起きた場合に午後の授業に間に合わなくなる。
授業が無くなればそれはそれで学生は喜ぶのでしょうが、教務課に知れて補講はしたくない。
念のためにネットでチケットの有無を確認したら【売切】
うそでしょ・・・。
ま、、1日に2本しかないので無くなっても不思議ではないわけですが・・。
どうしようかね・・・。
待てよ・・
いくら曲阜から維坊への新幹線の本数が少ないとはいえ、曲阜に停まる新幹線の数が少ない
という訳ではあるまい、と省都である済南と曲阜間の新幹線の本数を調べましたらたくさん
ありました。そして済南から維坊への本数ももちろんたくさんあります。
なんだ、乗換えすれば問題ないじゃないか!
日本では考えられないことですが、中鉄(日本でいうJRのような鉄道)には乗換えという
概念がないのですね。出発地から目的地まで一本の列車で行く。あまりに遠い場所は
終点からまた違う列車に乗ることになりますが、一般的には行き先が決まっている列車に乗る。
仮に普通車や快速で乗換えしようものなら、遅れるのが普通なのでくじを買うようなもの。
しかし新幹線についてはほぼ時刻どおりの運行のため、うまく組み合わせれば乗換えが可能
になるのです。
しかし、ここで問題が。。
乗換えをしたい済南の駅、なんと新幹線が停車する駅が3つもある。済南、済南東、済南西。
曲阜から発車する新幹線が済南のどの駅に停まるのか、その駅から維坊までの新幹線が同じ
時間帯にあるのかどうか。
出来ることなら日曜日のうちに帰っておいたほうがいい、と午後から夜までの列車を探す
もののなかなか見つからない。逆に午前中の便はそこそこある。
やはり月曜日の朝か・・、とホテルの予約を取る前にもう一度午後以降の便を探しましたら
午後5時に一つだけ済南でうまく接続できる新幹線がありました。
5時50分に済南に到着し、青島行きの新幹線が30分後と45分後。
安全を取って45分後の新幹線を予約。
乗り継ぎになるわけですから料金が少々高くなることは覚悟していたのですが、
曲阜(正確には曲阜東)から維坊が125元に対して、乗り継ぐと105元。
なぜに??乗り継ぐと安くなる??
飛行機なら経由地が多いと安くなることが多いですが、列車で同様のことが起こるとはね。。
チケットの払い戻しと乗車地以外の発券でそれぞれ手数料が取られるため、差額は無きに
等しかったのですが、それでも高くならないだけ助かりました。
曲阜東駅を出発する頃は日暮れ間近が済南に到着した時にはもう暗い。
乗換えとはいえ、私が勝手に乗換えをしているだけなので、一度出口から外に出て再度駅に
入り直すのです。面倒ですが、仕方がありません。
45分後の列車を選んだのは、済南発維坊行きのチケットは済南駅で発券しようかと考えて
いたためなのです。乗車地以外の駅で発券もしくは購入すると5元の手数料を取られるのです。
45分もあれば一度駅の外に出て窓口に約10分少々並んだとしてまだ時間の余裕がある、と
考えてのことですが、今月初めに北京に行った際に駅到着から発車時間まで残り30分を
切っておりただでさえ急いで心臓が鳴っているのに焦りで鼓動が更に激しくなったのを
思い出し、曲阜東駅で2枚とも発券してもらいました。5元も安心の為の保険と考えれば
安いものですね。このシステムには異論を唱えたいところですが。
それにしても、この乗継システム、私が勝手に考え付いたものですが、やりようによっては
長距離の乗車が安くなる可能性も秘めていますね・・。