外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

ハロウィン

2011年10月31日 | 日記
10月31日(月) 晴れ

10月最後の日、今では日本でもお馴染みになったハロウィン。
私が初めてハロウィンというものを体験したのは94年、アメリカのホームステイ先
でした。キャンディを求めてくる近所の子供たちに私がキャンディやお菓子を渡し
その隣のガレージで主人がシャッターをガンガン鳴らせて子供たちを驚かせるという
楽しい思い出です。

アメリカ人教師のマイクとミンディが何かやるんだろう、とは思っていたのですが
夕方あたりから隣が騒がしくなり、学生が訪れるたびにいろいろな手段で二人が
学生たちを驚かせていたのですね。それはそれでいいのですが、度重なるとちょいと
近所迷惑。私は分かっているからいいものの、この棟には理事長も住んでいる為
あまり騒がしいのもいかん、と少しだけ注意をしておきました。

すると暫くして私のドアホンが鳴るので、誰かと思いきや太極拳のメンバーが
マスクを被ってやってきました。
オイオイ、俺は日本人だぞ、とは思いつつも折角来てくれたので日本から持ってきた
浴衣や甚平を着させてやりました。

そしてその後彼らについてマイクとミンディの部屋へ。

マイクとミンディが謝罪してきたので、一応他の部屋を考えての事だと断っておき
他の学生に混じって記念撮影。

そういえば、昨年は無かった、と思い返してみると、昨年はこの部屋には女性が
一人で住んでおりもう一人の男性は新人部屋の5階だったのであまり騒ぎには
ならなかったのですね。

アメリカ人とハロウィンを楽しむなんてなかなかできることではありませんから
少々の騒音は黙認したいのですが、行き過ぎは後で外から警告されかねないという
判断のもと。それが正しいのかどうかなんて分かりませんが、誰かが注意だけは
した、という形だけでも残しておかないと後が厄介になりかねませんからね。
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勝手に宣伝部長?

2011年10月30日 | 日記
10月30日(日) 晴れ

穏やかに晴れた日曜日、週末とあってか朝の太極拳は皆遅めの参加でした。

先日包先生から話しがあった他学部での日本語の授業の件、男性の先生に尋ねたら
金曜日には結果が出るはず、とのこと。
決定しても実施は来学期ですから急ぐ話しではないのですが、気になって状況を
再び確認しましたら、日本語だけではなく英語や韓国語、つまり外国語を選択科目と
して組み込むというものだったそうで、その両学部へのアンケート調査が
実施されたようで、英語の希望者が100名強、韓国語が80名そして日本語は
40名だったそうです。

日本語が韓国語の半分・・・。少々ショッキングな結果ではあります。
ま、確かに日本の韓流ブームを見ても、韓国のタレントの露出度が日本のそれとは
比較にならないのは明らかですから、両天秤にかければ興味は自ずから韓国語へと
向かうのでしょうね。

この40名という数字は日本語クラスを開講するには問題ない数字らしいのですが
それにしても、実際に2学期が始まってみなければ分からないのも事実。
ここから半分以下に激減してくる可能性もある訳で、、、。
蓋を開けてみなければ分からないというのも怖い。

この選択科目の対象というのが1年生に限定されており、今太極拳に参加している
2年生にアピールしても無意味なのですね。
さて、どうするか・・・。

こうなったらパフォーマンスでも始めますかね!
それぞれの学部の各教室でアピールの挨拶でもしてみるか。
普通の教師がやると滑稽ですが、これが外教であれば許されると思うのですよね。
外国人がいる、ということをなんとなく知っているよりは実際に姿を見せれば
交流という言葉が現実味を帯びてくる。。。。かも
その可能性に賭けてみるかな。

おそらく、授業をするのは中国人の先生方になると思うので、私はあくまでも
宣伝だけになりますが、それでも数少ない外国人と交流できるというのは学生に
とっては興味津々のことなのですよね。

アピールの助手を誰にしようか、、できればビジュアル系がいい。
たけしならオタクの雰囲気さえ消せば顔はそこそこいいし、新入生歓迎会でライブを
やっている可能性がある。中国語も限りなく普通語に近いしスーツも持っている。
久々に使ってみようかな。。
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第二回カレーパーティー

2011年10月30日 | 日記
10月29日(土) 曇り

先週の金曜日から始めた3年生とのカレーパーティーの第2弾。
今日のメンバーは半分以上が私の部屋に来るのは初めてという子達で、少々緊張の
面持ちでしたね。というのもほとんどが1年生の後半あたりから授業について
来れなくなった子なのです。ですから間近で話しをするのも今回が初めて、という
子もいました。

今日もまた大きなたらいに白飯が。。。先週のものより小ぶりでしたがそれでも
かなり多い。どうやって注文したのか尋ねましたら
「外教の部屋で8人でパーティーをする」と話したらこれを用意してくれたのだ
そうです。値段は25元。僅かながらサービスをしてくれているようです。

カレーは今回も大好評で、全員がおかわり。苦しい、とは言いながら一生懸命に
食べていました。逆に私が皆の食べっぷりを見て胸いっぱいになり、早々と白旗。

先週の組は食事の後写真撮影などで盛り上がったのですが、この組は全くその気配が
なかったので日本のトランプを紹介しました。
「ババ抜き」と「うすのろ」というゲーム。
ババ抜きはたぶん日本人なら誰もが知っていると思うのですが、「うすのろ」は
ネットで見つけた遊び方で、過去に一度やったことがあるという不確かな記憶だけが
残っていたものです。

中国にもババ抜きと同様のゲームがあるのですが、日本との違いは使用するのは
JOKERではなく、通常のカードを1枚抜くというもの。ですから残ったカードを
見ないと最後まで何が足りないのか分からないのですね。
ババ抜きの面白さはJOKERを巡る攻防というか、どこかで必ず悲鳴と歓声が起こる。

ただ、このゲームには一つ欠点があり、先にカードが無くなって、いわゆる上がった
子は何もすることがなくなり、ゲームが終わるのを待つしかないのですね。
それで「うすのろ」を紹介したのですが、これがはまりました。
自らの手牌を見ながら周りの様子を伺う。当初は誰も騙しはしなかったのですが
慣れてくるにつれ、騙しも増えました。
私は当初連勝していたのですが、途中から集中力が切れてしまい負け始めました。
皆飽きないんですよね。1時間もやっているのに。
おかげで最後は一人休憩しておりました。

ゲームの後は皆で外に出て、散歩。
最終的には話をしたのは会話が出来る2人の学生とだけだったのですが、二人とも
日本研修希望者であることを改めて確認しました。
彼女らが学校を離れるまでには派遣元を決めて卒業後なるべく早く研修施設に
入れるようにしてあげなければ・・、とこんなこと外教の仕事ではないのですが
今それが出来るのは私しかいないのですよね。
可能性は非常に低いのですが、彼女らと日本のどこかで再会できることを祈って
頑張るのみです。
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中国式寿司

2011年10月28日 | 日記
10月28日(金) 曇り

今年の春新しくできたショッピングモール、そこにある寿司屋が帰国する前から
気になっていて、今日友人と会う予定があったので行ってみました。
この維坊にも何店か寿司のお店があるのですが、どう見ても日本の寿司とは
かけ離れた代物ばかり。ジャスコにあった和食店がなくなり、日本人駐在員が利用
していたと言われる和食店も無くなってしまったという話を聞き、ますます和食が
遠のく中、寿司屋と聞くと興味を持ってしまうのですね。
期待していいのか、予想通りか・・・。

店に貼ってある写真を見ると、期待半分諦め半分、とりあえず数種類の寿司が
食べられるセット寿司なるものを注文してその友人と食べることにしました。
カウンターにいた男性が「日本人ですか?」と日本語で質問してきたので、
ひょっとして日本で生活した経験があるのか、と少々期待していたのですが、
出てきた寿司を見ていきなりカウンターパンチを喰らった気分。
巻き寿司にマヨネーズが・・・。
友人は左上にある肉松というこちらでは大人気の肉をとろろ昆布ほどの筋状にして
あるものを食べて、満足していました。
ただ、それが巻き寿司にも入っているのですよね。この肉松の横にある数の子の
ようなものはまだましでしたが、右上にある穴子のような寿司には海苔とゴマの
ふりかけが・・・。
まあ百歩譲って、この肉松以外は確かに日本で使われる素材ですが・・・。
やはり中国の地方では一般的にこれが寿司のスタンダードなのでしょうね。

どうにも満足できず、近くにあった日本式ラーメン屋で白湯スープのラーメンを
食べて気を落ち着けました。
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実験

2011年10月28日 | 日記
10月27日(木) 晴れ

朝の気温が10度。先週と変わらない気温ですが、6度にまで下がった昨日一昨日の
こともあり、随分と暖かく感じられました。

火曜日に2年生の授業で授業らしいことをせず、テキストの録音を日々聴くことの
重要性を話したことについて、昨日も何か方法はないか、と考えておりました。
そして今朝も授業直前までいろいろ考えて導き出したある実験。

2つの組の授業を同時進行させる。

考え付いた私にも可能なのか、どういう結果になるのかは分かりません。

まず17人の学生を私が準備した中級のテキストを行う「中級組」と精読のクラスで
使用している初級の本の音声をひたすら聴く「復習組」に分けます。
どちらの組に入るかは学生の自由、あくまでも自らの判断です。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
「中級組」は私が主に日本語で授業をします。
音読や練習問題など全て一人一人を指します。
中級組の学生同士での内容の確認はOKですが、復習組の学生との私語は不可。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「復習組」は自らテキストとMP3などの音声を用意し、ビデオ鑑賞以外は自ら
選んだ課の音声をひたすら聴きます。私に質問をすることは可能ですが、中級組の
学生との私語は禁止。
目的は1年生で習った内容の復習と聴力の鍛錬ですが、私の目を盗んで日本語学習
とは関係のないドラマや音楽鑑賞をしても周りの迷惑にならなければ咎めません。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

この狙いは授業について来ることが出来ない学生たちに1年生時にあった強制自習と
同じ環境を与えること。朝の1時間と夜の2時間、この時間を強制的に教室で過ごす
のであれば、ちゃんと?ある程度?自習ができていた彼らが今ではその名残さえ
見えなくなるほどに緩みっぱなしの顔をしているのです。
ならば、あってもなくても基本的には困らない私の授業でその環境を作り、ちゃんと
自習をした学生にはその成果を感じて一刻も早く中級組に来て欲しいというもの。

この話しをするために今日も90分をフル活用してしまったのですが、私のプランに
驚きながら視線が集まる中、我関せずとばかりに携帯か何かをつついている、この
クラスにこの二人しかいない男子学生。
男子を産んだらもう子作りをしてはいけない、という制度の中よほど甘やかされて
育っているのでしょうね。今までは注意しておりましたが、これからはそれも自由。

悪い言い方をすれば、努力しなければ置いて行きますよという『見捨て行為』
なのですが、そういう危機感でも構わないので自らを奮い立たせて欲しい。

このプランは来週の月曜日から実践するのですが、私の予想では7人が中級組の
席に座れば御の字。そして正月を過ぎる頃に中級組の人数が復習組の人数を上回れば
実験の途中経過良好といったところです。

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今年は忘れかけていた輝く瞳

2011年10月26日 | 日記
10月26日(水) 晴れ

今年の4月に受けた臨時講師の依頼。
どうしても日本人の講師が一人欲しい、という依頼を私が夏休みに帰国した直後に
受け、急遽知り合いを紹介したのですが、その知り合いも9月から本格的に授業が
始まることを理由に辞退した為、新たに人材紹介の依頼が来たのが9月の終わり頃。
一昨年に比べて日本人教師が少なくなっている為思いつく人材も片手の数もいない。
1週間のうち2時間だけでいい、という依頼を私が受けることになりました。

日本に研修派遣をしている会社の日本語教育。約半年振りに伺ったのですが
これから今学期が終了するまでは臨時講師ではなく非常勤講師になるわけです。

現在訓練を受けているのは20数名、うち10名の既に2ヶ月間勉強している学生、
というか研修生を対象とした授業。
前回は全員が男性だったのですが、今回は半数が女性でした。しかも若い。

前回同様「起立、礼、おはようございます」から始まった気持ちのいい授業。
皆、この会社に来るまでは日本語を勉強したことがないそうなのですが、そこは
若さなのでしょうね、この短期間でも私の話を理解している子はいるのです。
もちろん、ゆっくり話してはいますけどね。
この目の輝きも久々に味わいます。
なにせ、今年は我々の学校で日本語科の新入生がいませんから、あの教室全体に
ピンと張り詰めたような空気が無かったのですね。
たまにこういう空間にいると自分自身にも活力が湧いてくる気がします。

今日は教科書は一切使わず、各研修生の自己紹介や生年月日を使った日付の表現を
練習しました。
一月(がつ)、一ヶ月(げつ)この発音は間違いやすいものです。
何度も繰り返し発声させる聞かせる事によって耳に定着させるのが狙いです。

いろいろな雑談も混ぜながら話しておりましたら、あっという間に予定の時間になり
授業終了の旨を伝えたところ、数人の子が残念そうな顔をしておりました。
こんな現象、学校ではあり得ないので非常に嬉しかったですね。
授業後は数人の研修生に誘われて昼食をご馳走になりました。
みんなで唱える「いただきます」と「ごちそうさまでした」がとても楽しそうに
聞こえました。この二つの厳密な意味を伝えるのは非常に難しいのですが、
少なくとも食事に感謝するこの日本の習慣は改めて素晴らしい文化だと思いました。

バスを乗り継いで片道約1時間15分ほどの少々遠い道のり。これから気温が
下がるとあのバスはますます辛くなりそうですが、暫くは頑張ってみます。
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最も簡単で最も難しい方法

2011年10月25日 | 日記
10月25日(火) 晴れ

今日は旧暦で29日、朝東の空に綺麗な逆の三日月が輝いていました。
昨夜グラウンドを散歩した際に北の空にカシオペア座がくっきりと見え、冬の到来を
感じたのですが、今朝の気温がその証明でした。
部屋の窓の外に置いてある温度計が6度を指していました。
先週まで10度超だったので、いきなり5度近くも下がったのです。
初めは見間違いかと思いましたが、やはり外気温は低い。
今まで普通のトレーニングウェアを着ておりましたが、今日はウィンドブレーカーに。
明日からは若干持ち直すようですが、手袋は必須になりそうですね。

今日の授業は2年生、昨日の午後の授業ではまたもや皆遅刻。
あまりにも弛みすぎ。しかも確実に私の話を聞き取れない子が増えている。
夏休みに勉強、というより日本語に触れなかったこと、2年生になって強制自習から
解放されたことが勉強離れを加速させているようです。
おかげで、私と会話できる子、私が中国語を使わなければ話しが理解できない子との
レベルの差が激しく現れている状態ですね。

使用するテキストのレベルを上げたのはいいのですが、一部の学生以外は全く
ついてくることができない。仕方なく一つレベルを下げようか、とも考えたのですが
それをやってしまってはちゃんと勉強している子の為にはならないし、そもそも
既に20歳を迎えている学生に手取り足取りの授業もおかしい。

さて、どうするか・・・。
いっそのこと、進学校のように進学班と基礎復習班に分けてみるか・・・。
今日の授業前に考えていたのですが、答えは見つからない。

今日は聴力の授業。一応テキストはあるのですが、全く触れる気がしないのです。
練習問題だけのテキストなのですが、まともに答えられるのは出来る子だけ。
回答まで記述の選択肢になっていれば答えられる子はいるのですが、それでは聴解
とはほど遠い。

皆さんに質問があります・・・と
①来年の夏に日本語能力試験を受験しますか?
②来年の秋に4年制大学への編入試験を受験しますか?
回答
①はほぼ全員、②は4人程度。これは学生が真剣になる要素があるかどうかを
見たものです。

さらに質問を続けます
③毎日か2日に一度でも日本語の(テキストの)CDを聴いていますか?
 ドラマを見るでもいいです。
④日本語で会話したいですか?または日本語で会話できる人になりたいですか?
回答
③は4人で、うち二人がドラマ。ドラマの二人はほぼ会話ができません。
 テキストのCD、こちらではMP3ですが、この2人はほぼ会話が出来ます。
 手が挙がらなかった学生は私の話を理解できているのかどうか私が分からない。
 ただ、分かっていても会話までには至らない。
④は全員、これは当然ですね。これがなければ日本語科にいる意味が無い。

④の質問を元に、会話をするためには聴く力が必要ですが
⑤聴力を鍛える為にどんな方法がいいでしょうか?
回答
唯一、その会話が出来る子が私とたくさん交流すること等意見を出してくれましたが
その他は黙ったまま。それもそうです。何もしていないから何も話せないのです。

過去にテキストのCDを聴き続けて来た学生は必ず結果が出ているのです。
もちろん、その成長度合いには個人差がありますから、1年生の2学期には私と会話
できるレベルにまで達していた子もいれば、夏休みも聴き続けてきたことにより
2年生になって飛躍的に成長した子もいます。
これは個々の才能や能力の問題ではない、やるかやらないか、ただそれだけなのです。

週4回はある中国人の教師による精読という授業、これが文法や会話をトータルに
学ぶものですが、授業で詳細まで学び、1年生の時には会話の暗記までさせられた
ものです。内容は全て分かっているので後は音声を聴いて、耳を慣らす。
この一見単純で非常に簡単なことが実は最も難しいことなのです。
持続できない・・・。
これについては外国語を学ぶ人皆が分かっていながら出来ない事でもあるのですが。

今日は90分の時間を全てこのことを伝える為に使いました。
これを3年生にやってしまっては浪費になるところですが、まだ1年という期間を
もっている2年生なら今でもやり直しは十分にきく。
改めて自らの時間の使い方を考え直し、1時間と言わず、僅か10分でも音声を
聴こうとするか、終業のベルが鳴った瞬間に、やれ終わったと耳に痛い言葉は全て
忘れ去るか、全ては彼らの自由。
あとは、ついて来れなければ、それも皆さんの自由です、と最終通告でもするかな。
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外国語学部からの新しい議案

2011年10月24日 | 日記
10月24日(月) 曇りのち晴れ

昨日降った雨が寒気を呼び込んできたのでしょうか。
朝から北の風が強く、冷え込んだ一日となりました。維坊特有の強風に冬の訪れを
感じます。部屋の中はまださほど寒いとは感じないのですが、これも時間の問題。
11月15日に開始されるはずの暖房が今年も待ち遠しくなりそうです。

今日はランチタイムに久々に包先生と話しました。
今年から外教の食事会の通訳係りも男性の先生になったので、包先生とはあまり
話す機会がなかったのです。
どの先生も共通の話題は来学期、つまり現在の3年生が卒業した後の授業数減少。
日本語科は現在の2年生、17人だけになってしまいますので、大幅に授業数が
減るわけです。外教の私も契約の話しにはいずれなってきますが、それ以上に
中国人の先生方は授業数による手当てがごっそり減ることになるので死活問題にも
なりかねない。学校側が無理にでも新入生を受け入れていればこんなことは無かった
のでしょうけどね。今でもこの学校の判断が私には不可解でなりません。

その包先生から伝えられた一つの計画。
外国語学部から学校側に提出された議案があるそうです。
来学期の会計系や工商系など他の学部での日本語クラスの実施。
他の学部では外国語は英語のみ。しかし英語が苦手な学生は大勢いる。
そこで英語の代わりに日本語を受講させてはどうか、ということなのだそうです。

面白い提案だと思いました。
私も英語は必要だと思っている一人ですが、しかし仕事に必要になるまでの英語を
学校で見に付けられるかどうかとなると、そんな学生は数パーセント。
寧ろ語学は仕事や交流の為の道具だと決め込み、専門はどうあれ外国語を勉強し
始める人材はたくさんいます。
外国語は英語だけと決めつけずに他の選択肢を与えてもいいはず。

この会計系、工商系というのはこの学校の中で1・2を争う学生数を持つ学部で
会計系だけで約半数近くとも言われています。その学部の中で日本語受講希望者を
募ったら、昨年のこの時期の日本語科の学生数をも上回るかもしれません。
教師さえも足りない可能性が出てくるわけです。

問題はこれまで日本語科に対し消極的な動きを見せている学校側の決断ですね。
包先生が仰るには、来週には結論が出されているだろうとのことです。
もし、議案が通れば私もアピールに一肌脱ごうと考えております。
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初めての家庭教師

2011年10月23日 | 日記
10月23日(日) 曇りのち雨

朝から重い空でした。降りそうだな・・・。
暫くの間全く雨が無かったので、久々ですが、何も外出する日にね。

今日は知人から依頼された家庭教師の初日。
朝9時に車で迎えに来てくださる、とのことで10分ほど前から待っていましたが
なかなかそれらしき車は来ない。9時10分を過ぎたところで知人に確認しましたら
漸く親御さんからもうすぐ到着の電話を頂きました。
時間にうるさいのは日本人とドイツ人と聞いたことがありますが、逆のパターンの
中国人そのものです。
お迎えに来て下さったのは父親、私とあまり年齢は違わないような雰囲気。
後で確かめたら2歳年上でした。

車は市郊外へと向かう大通りをひた走り、私が行ったことの無い地域へ。
知人からは市内だと聞いていたので、帰りはバスで帰ろうと思っていたのですが
市内からは大きく外れた工場地帯でした。どうやらこのお父さんが工場を経営して
いるのだそうです。家庭教師をつけて日本に留学させる予定だと聞いていたので
さぞやお金は持っていらっしゃるのだろうと思っていたのですが、経営者ですね。
これも後で知人から聞いた話ですが、自宅は市内にあるそうで。。。
おかげで帰りに予定していた買い物はできませんでした。

その工場についてから、事務所のような場所に案内され、そこに娘さんが寝ぼけ眼で
待っていました。なんだかあまりやる気は感じられない。
高3と聞いていたのですが、実際は高2。小さい頃からアニメで日本語には親しんで
おり、しかも夏休みから前任の日本人の先生と会話練習をしていただけあって、会話
はほぼ問題なし。たまに意味の分からない言葉はあっても、私の話すことはだいたい
理解できている。女性版たけしといったところでしょうか。
小さい頃から日本語に親しんでいるので、発音も綺麗なのですよね。
これが絶対音感とでも言うのでしょうか、大学以降から外国語を勉強し始めると発音
についてはどうしても外国人のものになってしまうのですね。

はじめは高校の様子や好きな科目、趣味などを質問し、それから使用する教科書の
確認。手にしているのが話に聞いていたのと違う教科書だったので、尋ねてみたら
お父さんが用意されたのだとか。とりあえず、形は揃えたといった雰囲気でした。

大人しい性格なのか、日本語は好きでもあくまでもアニメのような媒体に興味が
あるだけで勉強という方向にはあまり前向きではないのかやる気が見えないのと
声がとても小さい。この家庭教師については本人の意向というよりは親御さんの意向
だと思えました。
やる気のなさげな生徒とマンツーマンですからね。こちらがモチベーションを上げて
いかねばなりません。アニメの話しもしますが、最近のアニメは私が分からないし
興味も無い。福山雅治さん主演の推理ドラマが好きだという話しがあったのですが
龍馬伝は長すぎるので見る気になれない、と。あれは男性向けのドラマですけどね。

なんだかんだで依頼されていた2時間を少々上回って終了。
場所が場所の為バスを使って帰ります、とも言えず再度車で送っていただきました。
遅めの昼食をとり、疲れを感じて横になり起きたら4時を回っていました。
かなり気疲れした模様です。
来週は学校で用事があるとのことで、次の授業は早くとも再来週になりますが、
あまり乗り気にはなれない依頼ではあります。。。
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十数年ぶりの再会

2011年10月22日 | 日記
10月22日(土) 晴れ

10年ほど前東京の神田で働いていた頃、たまに近くにあった喫茶店でコーヒーを
飲んでいました。どういうきっかけか覚えていないのですが、そこの中国人の
マスターと話しをするようになり、その会社を辞めた後も年賀状のやりとりを
していたのですね。そのマスターはその後喫茶店を辞めて、ある日本語学校で
働き出したことを知ってはいたのですが、あくまでも年賀状のやりとりくらい。
今年の年賀状、と言っても私が出したのは寒中見舞いに近い物ですが、夏休みに
帰国した際にそのマスターから連絡がありました。
「中国で会いましょう。」
学生募集の為に月に一度は中国を回っているのだとか。

この度山東省を回ることになり、今日維坊で会うことになりました。
出身は上海とのことで、維坊は初めて。駅で待ち、早速喫茶店に行ったのですが
さすがに日本で喫茶店を経営したとあって、こちらの味には苦笑いでした。

その後、維坊では最大と思われる日本語学校の校長先生に連絡を取り、ご紹介。
いきなりの営業トークに校長先生に失礼かとは思ったのですが、そこは中国人同士
なので流れに任せておりましたら、このマスターの豊富な知識に校長先生も感服
されたようで話し込むこと約2時間、そしてマスターの提案で外で食事を共にする
ことになり1時間少々会食。すっかりと意気投合されたようでした。

このマスター、実は奥様がその日本語学校の学院長をされているそうで、経営に
ついてはほぼマスターが行っているそうなのですが、恐らく日本人が運営している
日本語学校でも真似が出来ないと思われる緻密なシステムで留学生をサポートして
いるようなのです。それで順調に学生数を増やし、年収も以前とは比べ物にならない
ものになったのだとか。ジャパンドリームと言っていいのか分かりませんが、その
一つだと思われます。

元々はその日本語学校に学生を紹介すればコミッションを支払うという打診だったの
ですが、日本語を学ぶ学生の絶対数が少ない私の学校では話しをしても無駄。
私が紹介できるとすればその校長の学校くらいのもの、ということで急遽校長先生に
連絡を入れたのですが、話しが上手くいく時とはタイミングもいいものなのですね。
いい縁結びができたもの、と思っています。
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